2020年10月に本格始動した全社DXプロジェクト「フジトラ」。その推進により、組織や制度、社員の働き方やキャリアの歩み方が大きく変化。これまで、この変革活動に関わる社員にインタビューを行い、数多くの記事を配信してきました。そこで、その記事作りの裏側と、現場社員が語る「フジトラ」のいまをお届けします。
「人」にスポットライトを当てたい。社員インタビュー企画がスタート
富士通では、2022年3月よりさまざまな形で「フジトラ」に関わる社員にスポットライトをあて、その人となりや社員が進める活動の魅力を引き出し、インタビュー記事として配信してきました。その名もFUJITRA SPOT(フジトラスポット)。
これまでいろんな職種や年代の方を取り上げてきましたが、実際に取り組んでいる変革活動や行動変容へのアプローチは多種多彩です。自身のパーパスを胸に、その実現に向け行動する社員。ともかくやってみようの精神で失敗をものともせず、むしろその失敗から次につながる学びを得て、自身と活動を前に進めようとする社員。社内外の人とのオープンなコミュニケーションを通じて新たなアイデアを生み出し、その実現をめざす社員など。
そんな社員のひとりである久保 ひな穂を取材したのは、FUJITRA SPOTを開始してまもなくのこと。改めて、その時の話とその後について話を聞きました。
久保:私のインタビュー記事が出たのは2022年3月で、その少し前に取材のお話をもらいました。最初にその話を聞いた時、「インタビューで何を話せばいいんだろう?」とは思いました。でも、同時に「ぜひやりたいな」とも思ったんですよね。
というのも、その頃、「フジトラ」の活動を支えるFUJITRA Crew(以下、Crew)としていろんなことに挑戦していて、「これもその挑戦の一つ。また新しい経験ができる」くらいに感じていました。私は猪突猛進タイプ。これまで過去を振り返ることはあまりなかったので、とてもいい機会になりました。
自身のインタビュー記事はリクルーターとしての活動に役立てていると言う久保。
久保:リクルーターとして、母校に帰って就活生向けに話す機会が毎年あるのですが、その時の自己紹介に活用していますね。就活生から「普段どんな仕事をしているんですか」と聞かれるのですが、具体的に話そうとすると、どうしても専門的な話になってしまったり、反対に抽象度をあげて説明すると、ありきたりの説明になってしまったりすることがあるんです。
では、私が就活生の時に何が知りたかったかなと考えると、業務内容も大事なんですけど、その会社で働く人の想いや悩み、またそこからどんな事に挑戦しているかを知りたかったなと思って。そこは就活生からは見えないですし、興味があると思うんです。そんな時に、FUJITRA SPOTの記事を使って説明していて、社外にわかりやすく“リアル”を伝えられるので重宝しています。
同じ社員だから引き出せる社員の魅力とは。Crewが手掛ける記事作りの裏側
一部の記事は、インタビューから記事執筆までをCrewが行っています。そんな記事制作を実際に経験した長谷川 佳奈に制作の裏側について聞きました。
長谷川:実は「フジトラ」が始まった頃、私は育休中だったんですね。少し仕事から離れている間に富士通が大きく変わっていて、その変革に多くの社員が参加していました。でも、復職したばかりの私にはどこか遠い話のようにも思えて、しばらく遠くから眺めることしかできませんでした。ただ、その後も新しい取り組みが開始され、どんどん変わっていく。そんな会社を見ているうちに、私もその変革に取り組みたいと思うようになり、Crewに登録してみました。
Crew活動とは、Crew自身が主体性を持ち何に取り組むかを選択するのですが、さて何をやろうかと悩みました。そんな時に目に留まったのが、インタビュー記事を書くライターの募集。文章を書くことが好きだったのと、構想力や人に伝わる文章を書くというスキルは仕事にも活かせると思い、手を挙げました。
記事づくりを行った感想を次のように振り返ります。
長谷川:丹上さん、内田さん、長谷川さんと3本の記事を担当しました。実際にやってみてわかったのは、インタビューは事前準備通りには進まないということ。同じ富士通社員ではありますが、業務も経歴も私とは全く違います。
そのため、しっかりと事前準備を行うわけですが、なかなかいい話を引き出せなかったり、逆に思わぬところで盛り上がったりと、1時間の取材はあっという間です。ただ、同じ会社で働く者同士というのはあって、飾らない言葉で語ってもらえているのかなと思っています。
また、執筆に関しても苦労することは多いと言います。
長谷川:取材した内容を読者に伝わる形に再構成する必要があるんです。その作業はとても頭を使いますし、何度も書き直すのは大変です。でも、そうやって作り上げた記事が公開されて多くの方に読まれると、とても嬉しく、大きな達成感を得られます。
記事づくりの経験は本業にもつながっていると続けます。
長谷川:うまくできたと思った取材も、録画を見返してみると案外そうでもないこともあって。限られた時間の中で、いつどの話題を出すべきか、どんな問いにするといい話を聞き出せるのか。これは、私が所属するオファリングセールス本部の小松さんの「営業活動における化学反応」の話にも通ずると思うんですが、ただ質問するのではなく、そういった意識を持つことが重要なんだと実感しています。
その人が持つ魅力を最大限に高める。記事を彩る写真へのこだわり
インタビュー取材を受けた社員が自信を持って、自身の記事を積極的に活用してほしい。そんな想いから、富士通では記事に掲載する写真の撮影にもこだわっています。撮影を担当するワタシブランディング(社内におけるセルフブランディングカルチャーの浸透を手掛ける有志活動)にて、記事づくりに関わる池田 佳子に話を聞きました。
池田:ワタシブランディングでは、カメラマンとポーズ提案担当のペアで動いています。私は被写体となる方の緊張をほぐしたり、その方の魅力がでるようなアングルやポーズを提案したりしています。
最初はどうしても表情が硬くなることも多いですね。そんなときは、「社内SNSの投稿を見ました」「この間の社内イベントに出られていましたね」と話しかけて、ご自身からの発話を引き出すようにしています。自分の話をするとみなさん自然な表情になり、目が活き活きとしてきますよ。
写真撮影において意識していることとは。
池田:その人らしい表情で、というのはあるのですが、普段は絶対にしないようなポーズをあえて取ってもらうことがあります。撮影時間はたった15分程度なのですが、できあがった写真だけではなく、撮影会そのものを楽しんでもらえたらなと思っています。
また、写真撮影協力だけではなく、記事の執筆にも挑戦した池田。
池田:ワーケーションをテーマに片岡さんの記事を担当しました。私自身は仕事と休みは分けて考えたかったので、正直、取材するまではリフレッシュしに行った旅先でわざわざ仕事するなんてと思っていました。
でも取材を通して、ワーケーションで訪れた地域の方と同じ時を過ごすことで、より地域のことを知れるという別の魅力を教えてもらって。実はその後、社内のワーケーションプログラムに参加したんです。片岡さんが言っていたのは、こういうことだったんだと実感しましたね。
記事作りに関わった3人が語るFUJITRA SPOTの魅力とは
取材をする、取材をされる、記事に花を添える写真を撮影するという3つの立場で、FUJITRA SPOTの魅力を紹介してきました。さらに制作者の目線ではなく、読者の目線で、その価値を語ってもらいました。
池田:一番の魅力は、社内で行われているいろんな活動を社員の言葉を通して知ることができることですね 。
長谷川:それはすごく共感します。外向けの飾られた言葉ではなく、まさにその活動の中心にいる私と同じような社員の言葉で語られているのって今まであまりなかったと思います。
久保:自分とは関わりのない活動やそこに関わる人って、どうしても遠い存在になってしまうと思うんです。でも、FUJITRA SPOTの記事を読むと、私と同じように悩んだり、失敗したりもしていて。そうすると徐々に親近感が湧いてきて、その活動に私も参加してみたいなと思えるんです。
長谷川:私も久保さんの記事を読んで、実際にそう思いました(笑)。社内には私の知らない活動や魅力的な社員がたくさんいると思うので、「私も出たい!」という方が増えると嬉しいです。
池田:また、私たちのように取材する側にも魅力があります。自分とは違うキャリアを歩む社員の話はとてもいい刺激になりますし、私がワーケーションに興味を持ったように新しい発見があります。ぜひ、一緒に活動してくれる仲間が増えると嬉しいですね。
これからも富士通社員の「声」を通して、「フジトラ」の今を発信していきます。
