「Purpose Carving」の推進と若手コミュニケーションの機会創出に一役

▲SEとしてお客様の「Work Life Shift」に取り組む久保

2019年に富士通株式会社に入社した久保。2022年現在は、コミュニケーションビジネス部で、マイクロソフト製品の導入を担当しています。

久保 「私たちのミッションは、ニューノーマル社会における新たな働き方改革『Work Life Shift』を浸透・定着させていくことです。当社のマイクロソフト製品の導入を通して、お客様が『Work Life Shift』 を推進していくために必要な提案を行っています。お客様の業務や働き方を変えていくためにはどうすればいいのか。そうしたことをお客様と話し合いながら進めています。
お客様や案件の中身にもよりますが、普段7名前後のメンバーとチームを組んでプロジェクトを推進しています。その中で私が主に担当しているのは、マネジメントの部分。実作業というよりも、プロジェクトに参画いただいているパートナー会社の方や、社内の関連部署の方たちと連携しながら、プロジェクトをどう進めるかを考えています」

コミュニケーションビジネス部には、現在60名弱の社員が在籍し、そのうち入社3年目以下の若手は久保を含め十数名。コロナ禍でテレワークが続く中、コミュニケーション不足が危惧されていますが、久保はそこに打開策を提案しました。

久保 「私も入社2年目からテレワークになり、最初はすごく孤独で辛い思いをしました。そこで、後輩たちには不安や悩みを相談できる相手ができたらいいなと、オンラインの若手コミュニケーションの場を設けました。一歩目として、気軽にコミュニケーションがとれるようと考え、若手用のグループチャットをつくりました。今後は、全体で集まれる場を企画していきたいです」

そんな久保が、本業の合間を縫い、取り組み始めたのが「Purpose Carving(パーパス カーヴィング)」。「自分自身のパーパスを彫りだし、言葉にする対話のプログラム」として富士通が2年前から全社的に進めている取り組みですが、これを部内で実施するにあたりリード役を買って出たのです。

久保 「『Purpose Carving』を通じて、お互いのバックグラウンドや好きなこと、得意なこと、価値観などを知ることは、一緒に仕事をするうえでとても重要だと思ったんです。現在6名のメンバーと一緒に進めているのですが、今後はここにも若手をもっと巻き込んで企画運営していきたいと思っています」

自身の課題と向き合い、「フジトラ」への参加を決意

▲「あの時、一歩を踏み出してよかった」と語る久保

「Work Life Shift」をお客様に推奨していくうちに、いつしか富士通自体の働き方改革に興味を持つようになったと語る久保。そんな久保が強い関心を抱いていたのが、2020年10月から本格始動した、富士通自身を変革する全社DXプロジェクト「フジトラ」です。

久保 「お客様に働き方改革を提案していく中で、見事に実現されたケースをたくさん見てきました。会社の規模も違うので一概には言えないのですが、『富士通よりも働き方改革が進んでいる』と感じることもあったんです。
富士通の働き方改革において、何が障壁になり、どういう形でやっていかなければならないのか。この規模の会社が、変革をどう実現していくのか、ということにすごく興味がありました」

「フジトラ」の活動が社内で広がるのを、いつも目の端で追いかけていた久保。どこか「雲の上の存在」のようで、受け身に捉えていたといいます。しかし、ふとしたきっかけで「FUJITRA Festival(フジトラ フェスティバル)企画運営」の応募フォームを発見。「あ、自分にもチャレンジできる機会があるんだ」と、参加したい気持ちが高まりました。

ただし、実際に応募するときには不安もあったといいます。

久保 「部のメンバーからどう思われるか、その点が私にとっては非常に大きかったんです。本業ではないところに時間を使うことに対して、無駄だと思われたらどうしようかという不安がありました。
実は、周りの目を気にしすぎるのが私自身の課題。そんな自分を変えたいという気持ちも常にあったので、思い切って手を挙げてみることにしました。何か言われることもあるかもしれないけれど、応援してくれる人も必ずいるはず。そう信じていました」

「フジトラ」への応募は、「人の目を気にする自分」「受け身な自分」を変えるためのチャレンジでもあったという久保。「フジトラ」を支える「FUJITRA Crew(フジトラ クルー)」としての活動を開始したのです。

「私、これやりたいです」といえる場所。「フジトラ」に参画してからの成長

▲今では「FUJITRA Festival」オープニングセッションのMCを務める

「FUJITRA Crew」として、久保が最初に携わったのは「FUJITRA Festival」。「職制も役職も関係なく、さまざまな部門の社員同士がオンラインで会社のあるべき姿について自由に意見・質問・議論し、方向性を決めていく」というイベントで、年に4回開催されています。

久保は、第3回の「FUJITRA Festival」で、ファシリテーターの大役を務めました。

久保 「役員と一般社員のパネリスト、オンライン視聴しているユーザーをつなぐのが私の役割。全社的なイベントなので、社長をはじめ、たくさんの役員の方が参加されていて、私はその中で、ファシリテーターとして掛け合いをさせていただきました。普段の業務からはあり得ないシチュエーションです。
普段ならば『ビデオメッセージを見る』みたいな感覚でしか関わりがなかった役員の方々に、自分の言葉で話しかけることができたのは、貴重な経験だったと思っています」

久保は「FUJITRA Festival」のほか、「フジトラ」を紹介する社内ポータルサイト「FUJITRA HUB(フジトラ ハブ)」の運用も担当。ほかのCrewたちとコミュニケーションを取りながら活動をする中で、久保は自身の変化に気づきます。

久保 「私は、もともと上司からふられた仕事をこなすだけで、極力目立たないようにしようとするタイプの人間でした。そんな『受け身な自分』が嫌だという思いがずっとあったんです。
自分の意見を言うのも苦手だったのですが、『フジトラ』ではCrewの方たちが誰でも『これやりたい』『あれやりたい』と自由に発言できる雰囲気でした。
あ、ここでなら言ってもいいんだ、言えるんだと思ったら、『私もこれをやりたい』と言えるようになったんです。『フジトラ』に参加したのをきっかけに、受け身だった性格も仕事のスタンスも大きく変化しましたね」

自分の想いを実行に移す力を身につけた久保。これこそが、部内での「Purpose Carving」の推進というアクションにもつながりました。

久保 「『Purpose Carving』のリーダー役も、前の自分だったらできなかったかもしれません。『フジトラ』では何かの技術を得たとか、知識を得たという以上に、マインド的な部分でちゃんと受け入れてくれるメンバーがいるんだな、と肌で感じました。自分の中で一歩を踏み出すきっかけになったかなと思います」

「フジトラ」には多様なメンバーが集まり、その出会いから得られるものも大きかったと語る久保。

久保 「Crewはいろいろな部署から集まっていて、自分の意見をしっかりと持っている方が多いです。また、役員に対して意見を言うことができ、そういう部分を私も見習いたいと思っています。
また、周りの悩みに対して丁寧に対応してくださり、『こういう技術を持っている部署を探してるんです』と聞くと、『それならあの人がやっているよ』とつなげていただくこともあります。一人ひとりの業務が違うので、人脈があるというのは、すごくありがたいですね」

自分のチャレンジで周囲のモチベーションを上げたい──活動を続ける想い

▲もうすぐ4年目を迎える現在の様子

「フジトラ」の活動に際しては、久保はあくまでも本業とのバランスを重視。参画に対する周囲の反応について次のように語ります。

久保 「正直、最初に不安を感じていたのは、マイナスに考えすぎていたんだなと実感しています。実際は『フジトラ』の活動を『すごいね』とプラスに捉えてくれる方が多かったし、『どこで応募したの?』と聞いてくれる方もいて、やって良かったなと思っています」

さらに「フジトラ」での経験が、お客様への「Work Life Shift」の提案に活きている部分もあるといいます。

久保 「『フジトラ』に参画したことで、富士通が今、どういう状況になっているのかが昔より見えるようになり、『我々はこういうことをやっています』と、しっかりお客様に伝えることができるようになりました。
また、『フジトラ』で行っていることを一つのアイデアとして持ち帰り、私たちのサービスと組み合わせたら、どういうことができるのか考えるようになったのも大きな変化ですね」

リーダー役を務める「Purpose Carving」でも、「FUJITRA Crew」から得たノウハウを参考にアレンジを加え、参加者から「やってよかった」という声が聞かれるようになりました。それによって久保も大きな達成感を得たといいます。

久保 「何かにチャレンジして、それを成し遂げたとき、周りのメンバーが喜んでくれるとか、周りのメンバーのモチベーションが上がることが私自身のモチベーションにもつながっています。
せっかく『フジトラ』の改革が全社的に進められているので、それをきちんと部の中で広げていって、部全体のモチベーションをもっと上げたい。みんなが前向きに取り組めるような組織を自分の周りから広げていけたらな、と思っています」

前向きな人が多いと、自分も前向きになれると語る久保。「フジトラ」に参画したことで新たなつながりができ、自身も「受け身だった自分」から大きく成長しています。本業と「フジトラ」、今後の久保のさらなる活躍から目が離せません。