自身のコンフォートゾーンを抜けて成長──さらなる可能性に挑戦するための転職
──前回のお話では新卒入社された方の話が中心でしたが、今回は中途入社された方をメインにお話をうかがっていきます。さっそくですが、なぜ転職をしたのでしょうか?
亀岡 「私は、これまで大手メーカーやODAコンサルティング会社、大手外資系戦略ファームなど4社を経ての現職になります。今回は、自身のコンフォートゾーンを抜けて成長し続けるために、新しい領域を開拓したいという想いで前職の大手外資系コンサルティング企業を飛び出してイグニション・ポイントを5社目の会社として選びました。
理由は3つあります。1つめは、神戸でワーキングマザーとして子育て中のため、関西オフィスがあるということ。2つめは、取り組んでいる事業が単純に楽しそうかどうか。私は、これまで事業会社とコンサルティングをどちらも経験してきたので、その両方のスキルを活かせるという点に当社のおもしろみを感じました。そして、3つめは人を大事にしている会社かどうかです」
山田 「私の場合、大手メーカー系SIerや大手コンサルティング会社を経てイグニション・ポイントが3社めです。1社目では、ずっとIT畑でエンジニアをしていたのですが、より上流のことをしたいと思ってIT企業へ入社し、業務やITに関わるコンサルティングをやっていました。
そして、さらに上流の仕事へのチャレンジがしたい、企業のトップラインを上げるような仕事をしたいと思い、キャリアチェンジの幅が効き、自由な働き方ができそうなイグニション・ポイントを選びました。
事業会社と大手コンサルティングファームを経験して思ったのは、大きな会社と比べて当社は自分がやりたいことに対して融通が効きやすいということです。自分が得意なことや志向性、挑戦したいことなど希望を早めに上司に伝えれば、案件の機会があった際に声をかけてもらいやすくなり、実現のしやすさは違うと思います。
また、大手企業と比べると人間関係が近いと感じています。自分の人間性を理解した上でコミュニケーションを取ってくれる社員が多いため、変に気を使わずにストレスなくフランクに話すことができていると思います。自分のキャリアを自分で選んでいきたい、周りを巻き込んでいきたいという思考が強い方は合う会社だと思います」
山内 「私は、外資SIer、大手コンサルティングファーム、独立行政法人を経て4社目での現職となりますが、最初から今のキャリアを描けていたわけではありません。その都度やりたいことや、スキルや経験で課題を感じていたことを解決するために転職を重ねてきたタイプです。
新卒で入社した外資SIerは、目の前の業務をこなすことが目的になり、より上流部分の議論ができないもどかしさがありました。何が課題で何をめざすのかをクライアントと一緒に考えたいと思い、大手コンサルティングファームへ転職し、そこで5年間勤めました。
その後、前々から希望していた海外と関わる仕事に改めて挑戦したいと思い、政府機関へ。そこでは国内外のさまざまな企業、政府組織と連携しながら働くことができ、とても刺激的でした。
そして昨年、年齢や今後のライフプランも踏まえ、仕事で挑戦し続けることもでき、かつプライベートと両立できる環境を求めてイグニション・ポイントに転職しました。イグニション・ポイントは、コンサルティングだけでなく、インベストメントやイノベーション事業も手がけており、独立行政法人在籍時に携わっていたオープンイノベーションを民間コンサル側から経験できそうだと思ったことも決め手の1つです」
五十嵐 「私は、前職の情報通信会社での業務スコープに限界やもどかしさを感じ、より上流のコンサルティングやデータ分析ができる環境を探していたところ、イグニション・ポイントとご縁がありました。
じつは、以前一緒に仕事をしたことがあったので、どんな人が働いているのかはわかっていましたし、提案活動の仕方も知っていたので、一緒に働くことができたらおもしろいと思い転職を決意しました」
答えの出ない領域、業界問わないプロジェクトにも「キャッチアップが早い人」になる

──どんな仕事をしていますか?
山内 「ここ数年、カーボンニュートラル分野が注目されていますが、その分野で新規事業を立ち上げる会社の伴走支援をしています。組織体制や営業戦略、事業検証などさまざまな検討事項をフェーズに合わせて一つひとつクライアントと議論しています。
一概にコンサルティングファームと言っても、クライアントの支援範囲は調査から業務改革、IT導入など会社によってさまざまですが、イグニション・ポイントは新規事業開発支援が多いのが特徴だと思っています。
前職のコンサルティングファームだと、消費財・小売業界の業務改革を中心に経験を積んでいたのですが、今は業界問わずプロジェクトに参画します。そのため、初めのキャッチアップは大変ですが、1つのプロジェクトで吸収できることが多いと感じています」
山田 「最近は、漫画・アニメの海外展開ソリューション、DtoCアパレルブランドの出店戦略策定などBtoC向けの事業戦略の立案に携わることが多いです。ユーザ心理を深く掘り下げないと答えが出ない領域で『これだ!』という答えにたどり着くのは難しさも多い分、やりがいがあると感じます」
五十嵐 「私は、官公庁のシステム利用促進を担当しています。他に4社ほどと一緒に仕事をするため、ステークホルダーが多いプロジェクトです。そのため、マネージャーには他社との連携を図ることに集中してもらい、私は社内とマネージャーとのコミュニケーションをスムーズにするために動いています。
働き方としては、繁忙期など仕事に波があるときもありますが、おおむね朝9時から作業を進めて、10時からは朝会、18時ごろに夕会をして終えることが多いです」
心・技・体を整えてバランスを磨き、人生をより豊かに高める

──仕事のやりがいと大変なことはなんですか? プライベートとの両立はどうしていますか?
亀岡 「ワンオペで子育てをしているので、心・技・体を整えることを大事にしています。自分のやりたいこと、やるべきことをこなす際には優先づけをして、周りにどう思われるかを考えるよりも今自分に必要なものが何かを考え、集中するようにしています。
また、健康でいるために必要なことをより短時間で実践できる技やスキルは重要だと思います。家事も仕事も、どうしたらより速くタスクを終えることができるかを考える知恵、技を身につけておく。
たとえば、短時間でわかりやすい資料を作るコツを知っておくことはどんな仕事においても有意義です。もし、出産を考えているのであれば、決められた時間内に多くこなすことができるスキルは早めに身につけておくと良いと思います。
私の場合は、事業会社で出産後にコンサルティング業界に移って、よりそうしたスキルを身につけることができたと感じたので、他の人には早めにコンサルティング業界でスキルを身につけておくこともオプションとしてお勧めしたいです」
山内 「現在地方に住んでいるため、クライアント訪問以外はリモートで勤務することが多いです。通勤時間がない分、時間を有効活用できるのでありがたいですね。プライベートと仕事はきちんと分けたいので、すきま時間や朝の時間などで、時間を決めて仕事をやりきるように心がけています」
当社ならではの価値を追求する──「コンサルタント」として心がけたい姿勢

──今後、どのようなキャリアをめざしていますか?
山田 「20代はIT領域での知見をもとに、より上流フェーズのコンサルティング業務へとキャリアを積み上げてきました。30代で自分の強みとする領域を磨くために、イグニション・ポイントではさまざまな業界・テーマの新規事業に取り組んできたのですが、最近は女性消費財に関わる案件機会をもらうことが多く、その領域で何か当社ならではの価値を追求したいと考えています。
当社は、エクスペリエンスデザインユニットというクリエイティブに強いチームも抱えているため、互いに協働しながらユーザの心に刺さるサービスをデザインできるのも、他にはない価値ですね。
中長期的には自分で実際に事業をつくる経験もしたいとも思っているので、当社で働く中で自分自身の考えを固められればと思っています。今後、副業が当たり前の世界になっても、自分ならこれで仕事が取れるという専門分野を磨いていきたいです」
ここまでお読みいただきありがとうございました!
イグニション・ポイントが、少しでもジェンダー平等の社会実現に向けて考えるきっかけになることを願っています。
新卒の方をメインとした前半の記事は、こちらからご覧ください。