内燃機関の時代は終わったと言われることもありますが、はたして本当にそうでしょうか。
世界に目を向けると、依然として内燃機関、とくにディーゼルエンジンを必要とする声が多く存在します。
アフリカの僻地、アラスカの極寒地、そして広大な砂漠の中など、さまざまな過酷な環境での移動手段として内燃機関は重要な役割をはたしています。
生活を支え、幸福をもたらすエンジンを一台でも多く世界中の人々に届けたいという想いに共感いただける方を募集しています。
今回は、エンジン事業部設計・適合・制御の第一線で活躍する3名のエンジニアに話を聞きました
業務紹介
■適合
各国の排気ガス・燃費等の厳しい規制をクリアしつつ、クルマに求められる走りを実現するために、エンジン制御のパラメータを最適化させお客さまに満足いただけるエンジンを作り上げます。
排出ガス試験・性能評価・車両評価・排気耐久試験・環境試験などを実機やシミュレーションを用い実施します。
■制御
お客さまに快適な乗り心地と安全な走行・各規制にミートさせたエンジンを提供するため、各デバイスを最適にコントロールする制御設計を行います。
シミュレーションを活用したモデルベースのロジック開発、ソフトウェアプログラミング、実機・実車を用いたシステム評価やデバッグ等を実施します。
■設計
各地域の規制(排気ガス規制、燃費規制、環境規制、安全規制など)に適応するディーゼルエンジンおよびインジェクタ、ターボチャージャ の開発、設計、評価を実施します。
他社に比べた製品の強みは何ですか?
適合・諏訪:厳しい環境でも性能を発揮するタフさが他社にない強みです。
そのため、舗装/未舗装路問わず走破するランドクルーザーやハイラックス、ハイエースなどに搭載され、とくに新興国で高いニーズがあります。
中でも、ランドクルーザ300搭載のF33Aエンジンは唯一無二であり、キングオブ4WDとして世界中で利用されています。
エンジンプロジェクト推進部性能設計第二室(適合)・諏訪 湧大
ズバリ、この仕事の一番おもしろいところは?
自分たちが作ったエンジンが、誰かの日常になること。ディーゼルエンジンならではの面白さと誇りです!!
適合・諏訪:私たちのエンジンが載るランドクルーザーなどは、世界中で趣味の乗り物として愛される一方、人々の生活を支える「街の足」でもある。多くの人に「必要とされ」乗られているのが、面白さであり誇りです。砂漠を走る車の動画を見て「あれは自分たちのエンジンだ」と嬉しくなりますね。
街を歩いていると、エンジン音だけで「あ、ランクルだ」って、後ろから近づいてくるのに気が付きますね。ガソリンとディーゼルも音で判別できますよ(笑)。これは全員、絶対にわかります。(全員、深く同意)
制御・加藤:ディーゼルエンジンの制御は非常に複雑ですが、吸排気/燃焼/触媒の制御を工夫することで燃費性能・信頼性・トルクなどディーゼルエンジンの良いところを活かしつつ、ガソリンと同等の排気性能を実現することは技術者として非常にやりがいを感じます。
設計・鵜野: 「ディーゼルは信頼性が高くて当たり前」というイメージがあるからこそ、求められる要件も自然と厳しくなります。
その高いハードルをどう乗り越えていくかは、大きなやりがいですね。
諏訪:排ガス規制をクリアするためには、排気を一部戻したりと、かなり複雑な制御が必要です。
それでも現物を見ながら、自分の手で調整した結果を確認できるのは、この仕事ならではのおもしろさです。
製造国の法令・規則に則った対応が求められるため、海外工場との調整も多く、さまざまな企業や工場と連携して責任感のある仕事ができるところもやりがいにつながっています。
開発企画部制御開発室 加藤 翔大
エンジンの未来は私達がつくる
諏訪:エンジンの将来性を不安視される声もありますが、私たちは心配していません。アフリカや南米などにある荒野や砂漠、悪路といった環境では、今もエンジンが必要とされている地域がたくさんあります。そうした地域に応えるため、バイオ燃料対応エンジンの開発など、次世代に向けた取り組みも着実に進めています。
鵜野:これまでに2回、海外出張に行ったことがあるのですが、たとえばタイに行くと、空港を出た瞬間に自分たちのエンジンを積んだハイラックスがたくさん走っているんです。その光景を目にすると、「こんなに走ってるんだ」とあらためて実感でき、事業の将来にも安心感を持てますね。
エンジンプロジェクト推進部性能設計第一室 鵜野 一樹
他社と比べて「ここが違う」という点は?
生産現場との“距離感”が近い
加藤:開発と生産が同じ工場内にあり、すぐに製品を見に行ける距離感。“ものの近くで働ける”というのは、やはりやりがいにもなるし、実は働くうえでの大きなメリットかもしれません。
働きやすさの”ベース”がしっかりしている
加藤:当社は安心して働ける環境がしっかり整っています。年休もしっかり取れる。無茶な働き方をさせない管理体制が整っているのは、当たり前のようで、実は大きな違いかもしれません。
諏訪:無理な残業もありません。残業は平均で約30時間程度で、繁忙期は60時間になることもありますが、休日出勤は基本的にないですね。
入社の決め手は、やっぱり“人”だった
諏訪:転職活動時、他社では高圧的な面接官もいました。でも織機は、雑談を交えながら私の人となりを見ようとしてくれた。物腰が柔らかく、上司でも知らないことは部下に尋ねる。そういう雰囲気の良さが決め手でしたね。
日常の働き方、仕事と家庭の両立について教えてください
通勤も働き方も、想像以上に柔軟
鵜野 :フレックスタイム制なので、渋滞を避けて出社したり、早めに帰ったりしやすいです。朝の打ち合わせに自宅からリモートで参加して、ラッシュを避けてから出社することも普通にできます。
諏訪:また、グループごとに利用状況は異なりますが、在宅勤務利用者は60%程度。平均で月に5~6日間ほど取得しています。個人の裁量で取得可能ですので、皆さん、うまく活用していると思います。 小さなお子さんがいる家庭では、午後から在宅など活用しています。
加藤:子どもを保育園に送ってから出社するお父さん、多いですよ。私もそうです。家庭との両立もしやすいですね。基本は「やるべきことをやっていれば、働き方に文句は言われない」という雰囲気です。
緊張と緩和がテーマのオフィス
適合・諏訪 一日のスケジュール例
諏訪:ライフイベントももちろん尊重してくれます。公休を使って8日間のフランス旅行! 最高の旅でした♪
入社前のイメージと入社後にギャップはありましたか?
世間のイメージと“現場のリアル”は違う
加藤:入社前は「堅い会社」だと思っていましたが、全然そんなことはありません。むしろ、ぽっと出たアイデアを事業部長クラスが面白がって後押ししてくれるような、非常に柔軟な文化があります。「源流企業」「豊田自動織機」という名前から堅いイメージを持たれがちですが、実際は逆。源流だからこそ、「結構自由にやっていますね」と他社からいわれるくらいです。例えば、創立100周年に向けた企画では、社員のアイデアから他事業部とのコラボレーションが実現しています。トップダウンの方針もありますが、多くの上司が現場からのボトムアップの意見を常に求めているんです。ベンチャー企業よりも体力(資本)がある大企業だからこそ、良いアイデアを吸い上げて形にできる土壌があるのは、大きな魅力だと思います。
鵜野:就職活動時、他社の製品はイメージが湧きにくかったですが、織機の製品はどれもすぐにイメージが湧き、より大きな仕事をしている実感がありました。織機は、東海圏以外での知名度がそこまで高くないかもしれませんが、社員は自分たちの会社・仕事に誇りをもって働いています。
入社前に学んだことはありますか?また、入社後のサポート体制についてどう感じましたか?
諏訪:ディーゼルエンジンの基本構造やプログラミング(C言語・Matlab等)を入社前に学びました。入社後のサポート体制については教育体制が充実していて、網羅的に教えてくれます。わからない部分は上司や先輩に聞けば教えてもらえますし、引継ぎ資料も充実しています。
職場の雰囲気はどうですか?
「ありがとう」を伝える文化がある 個人を尊重してくれる会社
諏訪:丁寧で優しく、個人を尊重してくれる職場で、全体的に穏やかな人が多いです。上司は親身に話を聞いてくれますし、意識しているわけではありませんが、「ありがとう」を伝える文化があり、他人の意見をないがしろにしないところは良い風潮だと思います。印象的なことですと、以前に業務で制御開発のエビデンス資料のフォーマットが曖昧だったものを、入社後1年間のソフト教育経験を活かして、開発要件を明確にした帳票に改善したことがあります。その際は若手の意見でも聞いてもらえ、組織改善に貢献できたというやりがいを感じました。
制度や環境面でいいなとうことはありますか?
じわじわと効いてくる福利厚生
諏訪:前職と比べて福利厚生は明らかに良いです。しかも、年々良くなっています。
鵜野:関西の友人と比べても、自分の待遇は良いなぁと感じます。
食堂 :食事代が半額補助です。碧南・東知多工場の食堂はクオリティが高くおいしいと評判です。
イベント:2026年の創立100周年記念でUSJの貸し切りが計画されています。家族向けイベントも充実しています。
その他 :保養所は大人気で予約が埋まることも。クルーザーを格安で借りられる制度もあります。
社員食堂ご紹介
自分で好きなメニューを取り、組み合わせるカフェテリア方式です。
ボリュームも多く、会社が半額負担するため1食300円程度で食べることができます。
季節限定のメニューもあり、秋には秋刀魚の塩焼きが提供されることもあります。
13種類の野菜のサラダや、自家製のプリンなどバランスのとれたメニューから
デザートまで多種多様な食事を日替わりで楽しむことができます。
碧南工場・東知多工場の様子
