化学への興味と剣道部での経験が導いた、素材メーカーへの道
私は大学では、主に化学を学び、学部後半から大学院ではプラスチック材料のナノファイバーについて研究していました。化学に興味を持ったきっかけは、元素の組み合わせで様々な性質や効果が生み出されることにおもしろさを感じたことでした。新素材を生み出すことで社会を豊かにできる可能性に惹かれました。
学業以外では、部活動に打ち込み、剣道部で部長を務めました。強豪校ではなかったのですが、チームワークを大切にしながら楽しく取り組めました。特に印象に残っていることは、他校との定期対抗戦に向けてチーム皆で一丸となって練習に取り組み、当日の試合で接戦を制して勝利できたことです。部活動での経験は、良好な人間関係の構築に活かせていると感じます。
就職活動では、学生時代に学んだ化学を活かして素材系メーカーに就職しました。前職を選んだ理由は、大学・大学院での研究テーマを活かすことができる環境があったこと。そして採用試験を通じて接した方々の穏やかな人間性にも惹かれました。特に、一次面接の担当の方がとても穏やかで話しやすく、部活動に関するエピソードなどの学業以外で努力したことを、自然と聞き出していただけたことが印象的でした。
開発から品質保証まで、モノづくりの現場で培った広い視野
前職入社以来、製品開発、品質管理、品質保証と、製造業の主要なプロセスを経験しました。製品開発部門では新素材の設計や小規模試作を、品質管理部門では検査データの管理や工程手直し対応などの業務を担当しました。そして、品質保証部門では、顧客からの不具合対応とQMS事務局として組織全体の品質マネジメントシステム(QMS)を支える役割を担いました。
特に印象深かったのは、ISO9001の認証取得プロジェクトです。新たなQMSの仕組みを導入するにあたり、様々な部門との調整が必要でした。複数の素材を製造する工場だったため、同じ部門でも生産する素材によって管理方法が異なり、共通事項を精査することに苦労しました。特に、現状のやり方を変えることへの抵抗感を持つ部門もありましたが、各部門の実情を丁寧に精査し、共通化すべき事項とそうでない事項を慎重に取捨選択しました。一つ一つ丁寧に説明と対話を重ねることで理解を得て、組織のQMSレベル向上という目標を達成できたのです。
この経験を通じて、QMSに関する知見をさらに深めたいという思いが強くなりました。そんな折、豊田自動織機の品質統括部の募集を目にし、多数の事業を展開する大規模な会社の中で、全社共通のルールを整備するという活動に強く惹かれ、新たな挑戦を決意しました。
相手の立場に立った調整力で、全社の品質向上に貢献する日々
現在、品質統括部 品質統括グループに所属し、全社共通の決まり事を事業部ルールへ反映する推進活動を主な仕事としています。また、部内外の規程等の管理に関する業務を担う、規程等管理事務局も務めています。
入社当初は、アウトプットをイメージして業務に取り組む姿勢が不足していたとで、仕事に時間がかかっていたと感じます。上司や先輩方からの助言を受け、時間とアウトプットを意識して効率的に仕事へ取り組む姿勢が身につき、早期に仕事を達成できるようになったと実感しています。
規程等管理事務局の業務では、部内の規程管理に関するルールの整備に取り組み、現在までに3件の部内規則を新規制定しました。
全社共通の決まり事を事業部ルールへ反映する際には、各事業部の現状に合わせた調整が必要です。前職でも類似の経験があり、相手側の立場に立った対応を心がけることで円滑な業務進行に繋がっています。事業部での規程制定や改正の際には、全社規程の意図の説明や他事業部事例の展開、補足資料の提供など、可能な限りの支援をするよう努めています。そうした活動に対して「ありがとう」と言っていただけることが、何よりのやりがいとなっています。
QMSの継続的改善を推進するリーダーへ、そして共に挑戦する仲間へのメッセージ
短期的な目標は、現在担当している「全社共通ルールの事業部ルールへの反映」というテーマを完了させることです。この目標を達成するために、事業部の方々とのコミュニケーションをより密にして、困りごとや課題の解決に一緒に取り組む活動に注力しています。現場の声に耳を傾けながら、実効性のある改善を進めていくことが重要だと考えています。
中長期的には、全社のQMSの継続的な改善を推進するリーダーシップのある立場となり、会社に貢献したいと考えています。そのために、各事業部が構築しているQMSへの理解をより深めていくことが重要だと感じています。また、QMSに関する様々な国際規格への理解も深めることが必要だと考えています。
私たちの会社には、効率的・効果的に仕事に取り組むことが、共通認識として根付いています。支援ツールやマニュアル類が整備されており、ワークライフバランスを取ることができます。また、様々な教育システムがあり、自らのスキルアップにも積極的に取り組める環境があります。新しいことや変化に抵抗がなく、素直に物事を吸収できるマインドを持てる方が活躍できると感じます。
高い志を持って真剣に業務に取り組む方々と、一緒に全社のQMSの継続的な改善を推進していけることを期待しています。

