就職活動において、「成長できるかどうか」を企業選択の軸にしている人も多いのではないでしょうか。
一方で、入社1年目から成長するにはどう働けばいいのか?と、働いた経験が多くない中で成長のイメージをつかむのは難しいとも思います。
そこで今回は、23年新卒入社の先輩が入社1年目にしてどうやって成長を遂げたのか、どんな意識を持っていたのかなど、実際のエピソードをもとにご紹介します。成長のイメージをつかむ参考になりましたら、たいへん嬉しく思います。
目次
・そもそも成長とは
・仕事で成長することのメリット
・仕事で成長するために必要な要素5選
・23年新卒の先輩8人の成長事例
・まとめ
・関連リンク
仕事において、成長することで得られるメリットとは?
そもそも成長とは、人や生物が、物理面、精神面、感情面、知識面などで向上し、成熟する過程を指します。では仕事で成長することのメリットはどんなところにあるのでしょうか。3つほどメリットをご紹介します。
1、自身の市場価値が高まる
スキルや知識を増やして、成果を上げ、市場価値を高めることで、より高い給与や福利厚生を得られる可能性が高まりますし、世の中に求められる人材に近づくのでキャリアの選択肢も増やすことができます。
また、変化の激しいビジネス環境において、市場価値を高め続けるためには継続的な成長が欠かせません。成長することで、職場や業界での競争優位性を保つこともできるでしょう。
2、自分の仕事の幅が広がる
新しいスキルや知識の習得により、仕事の幅を広げていくことで、より挑戦的な仕事や達成感の大きな仕事を任せてもらえる可能性も高くなります。そうした経験が、自身の市場価値の向上にもつながっていきます。
3、仕事人生を充実できる
仕事において自己の可能性を最大限に引き出し、自己実現を達成するためには、継続的な成長が必要です。成長することで、自分自身のキャリアの目標や夢に近づくことができます。
また、成長することで、職場や社会での認知や評価が高まります。高い評価を受けることで、自己の価値を感じ、さらなる成長をめざすモチベーションにもなります。
新卒1年目からの成長のために必要なものは?
先述のようなメリットを得るためには、成長につながる行動や姿勢が必要です。そうした行動や姿勢を、ここでは5つピックアップしてご紹介します。
1、知識を覚え、学ぼうとする姿勢がある
仕事の内容にもよりますが、業界特有の専門用語はもちろん、社会人としてのビジネスマナーなど、社会人1年目は学ぶことが多くあります。そうした内容を学び自分の糧にしようとできる姿勢が、成長のためには必要です。
2、失敗や自身の行動から振り返ることができる
1年目に限らず、仕事において失敗は発生するものです。そうした際に、なぜ自身の行動が失敗につながったのか、失敗しないためには次はどうすればいいのかを考えて、改善していく姿勢が成長につながります。
3、自分で考えて行動できる
仕事において人から言われて行動するだけでは、仕事ができる、任せたいというような評価にはなりません。また、自分で考えて意識的に行動することで、後からなぜその行動がよくなかったのかを振り返ることができます。
4、仕事の目的やゴールを考えられる
仕事をしていると、時に、自分はなんの仕事をしているのだろうか、と目的を見失ってしまうことがあります。そうした際に、チームや組織内における自分の役割や、目の前の仕事の目的や意義を考えられる人は、モチベーション高く行動できます。意欲的な姿勢が、自ら考えて行動することにつながり成長にも寄与します。
5、先輩や上司など、周囲の人を頼ることができる
わからないことがあった時に、立ち止まるのではなく、何がわからないことを伝え、上司や先輩などを頼ることができる人は、より早く仕事を完了させることができます。その時間で、自身ができる仕事が増え、より多くの仕事を経験できます。
企業で活躍する23年新卒の先輩は入社後にどうやって成長したのか?8人の事例をご紹介
成長につながる行動や姿勢を、実際に1年間働いている23年卒の先輩はどうやって実践し、成長を果たしたのでしょうか。先輩の事例をご紹介します。
※ 掲載内容は記事公開当時の内容です
▶︎株式会社アーキ・ジャパン
事業内容:建設事業に特化した人材サービス事業
仕事内容:電気、給水排水、空調といった設備の工事の管理
成長につながったポイント:
倉本さん 「働いて数カ月ではありますが、大切だと感じているのは、細かい学びの積み重ね。現場で必要な知識はたくさんあるんです。たとえば、電気の回線番号は『いちまるさん(103)』などの番号で呼んでいるなど、設備特有の用語も少なくありません。図面から学び取って、現場で実物を見て納得するという繰り返しです。
また、仕事に慣れるまでは不安になることもありましたが、今ついてくれているCS担当者が女性の方で、1、2週間に数回は連絡を取ってくれるので安心です。今は相談というほどのものもありませんが、普段は男性が多い職場にいるので、女性と話ができるだけでも楽しくて、電話で話すのが楽しみですね」
→ストーリー:新しい分野へ挑み、地域に根差して働きたい。生活空間の快適さを支える建設設備の仕事へ
▶︎株式会社NEWONE
事業内容:組織開発・人材開発・人事コンサルティング支援
仕事内容:お客さまの課題解決に向けた提案や企画
成長を感じたポイント:
──1年目の仕事の中でとくに成長できた出来事はありますか。
桶谷さん 「2つあります。1つは、研修の提案や作成などのメインの仕事ではなく、研修を作り終えた後に行う、事務的な仕事の時に、自分の仕事の質に対する意識が高まったと思っています。研修資料の誤字脱字、研修実施人数の確認などは、私が好きな、思考して没頭するところとは違っていました。
そのため、その仕事が1週間ぐらい続いた時にふと、自分は何をしているんだろうと思ったんです。でも、続けるうちに、ここで手を抜いたら、せっかく良いものを作ってきた研修が台無しになってしまうと気づきました。
今までは質高く仕事をしたいと思いつつも、どうしたらいいのだろうと思っていたけれど、こういう細部にこだわり続けることで、NEWONEの研修の質が担保できるんだと肌で感じたんです。そこから仕事のスタンスが変わりましたね。
もう1つが、仕事というより自分と向き合って成長した経験です。2023年の12月までひたすら仕事に打ち込み、自分でもある程度満足していたものの、さらに自分の枠を広げていくために『爆発したい』を2024年の目標にしました。しかし、1月にいざ走り始めた時に何をしたらいいかわからなくなってしまったんです。
そこで、先輩たちに相談して、一緒に向き合ってもらいました。自分のモヤモヤを解消する行動が見つかって乗り越えられたので、今はますます仕事が楽しくなっています。自分の壁に向き合い、周囲を巻き込んで解決策を一緒に考えたことで、壁を越えた感覚がありますね」
→ストーリー:仕事は自分で楽しくする。そこに至った経験と思考法
▶︎スタッフサービス・エンジニアリング
事業内容:機械、電気・電子、情報、化学等の分野における技術者、およびITエンジニアの派遣・紹介事業(常用型派遣)
仕事内容:自動車機器メーカーで、部品が定められた基準を満たしているかの評価業務
成長につながったポイント:
石井さん 「自動車に搭載される部品ですから、検査には精密さ・厳格さが求められます。上長に報告書を提出しても差し戻されることが多いんです。その際『これはどうやって検査したの?』『プロセスを説明して』と矢継ぎ早に質問されます。
最初は戸惑いましたが、きちんと答えられるよう対策を考えるようになりました。報告書が最終承認されるまでは、検査工程の写真を撮って記録を残すなどの工夫をしています。
かつて、質問攻めにされた高校の顧問を思い出し、きっと『何事も根拠を持って行動しなさい』と教えてくれていたんだと気づきました。大学時代に自分で考えて行動し、仲間に行動の意味を説明してきた経験も役立ち、いま上長に理由や根拠を持って答えられる私がここにいるんだと思います」
→ストーリー:文系・新卒エンジニア。バスケ生活がエンジニアとしての成長を後押ししている
▶︎株式会社ザイマックスグループ
事業内容:不動産の所有・売買・賃貸・管理・仲介・コンサルティング及び鑑定、建築工事等の企画・請負・施工・設計・工事監理・コンサルティング業、金融商品取引法に規定する金融商品取引業、不動産の管理運営及び不動産市場に関する調査・分析・研究、サテライトオフィスサービス事業、リネンサプライ事業
仕事内容:会社全体や現場のDX推進
成長につながったポイント:
早川さん 「1年目の冬にROD(ロッド)研修という自分が思う自分と他者から見える自分をスコアリングし、その差を分析して次の行動につなげるための研修がありました。全グループから入社1年目の社員が集まって、班に分かれてディスカッションをするのですが、そこで他の同期のスコアや話しぶりを聞いて愕然としました。
『安心して仕事を任せられるか』という項目で、他の人と自分のスコアを比べた時に、自分のスコアがかなり低かったんです。仕事で大きな失敗をした覚えもないし、先輩や上司からのアドバイスもちゃんと聞いていたので、この結果は正直かなりショックでした。
なぜ、その差が生まれたのか。研修で一緒だったメンバーと、そして研修から戻ってきて同じチームの人たちとディスカッションしていくうちに、自分が受動的な仕事のやり方をしていることに気づきました。
確かに、私は先輩や上司のアドバイスは素直に聞いて次の行動に活かしていましたが、いつも矢印は私に向かっており、私から外に矢印を向けることはなかったんです。学生のうちは、先生の言うことに従って行動することで成績を上げることができていましたが、仕事においては人から言われて行動するだけでは、仕事ができる、任せられるという評価を得られないのだということにハッとさせられました。
研修が終わってから、『報連相(ほうれんそう)』や、指摘されたことをメモするなど、本当に基本的なことから取り組むことにしました。
これまでは、たとえば報告一つとっても、いつ、誰に対して、どこまで報告すべきかとくに考えずに、自分の思うままに行動していました。そして、先輩に指摘されて初めて『そうなんだ』と思うだけでしたが、研修を経て小さな仕事の一つひとつが信頼を積み重ねる要素になると思えるようになり、すべてを自分事として『なんのためにやるのか。いつ、誰に対して、どこまでの詳細を伝えるべきなのか』を考えて動けるようになってきました」
→ストーリー:周りに流されない、自らのキャリアを築く1年目の記録
▶︎アスノシステム株式会社
事業内容:システム開発事業、オフショア開発事業、SES事業、Webインテグレーション事業、MVSソリューション事業、Webサービス事業、ERPパッケージ販売・保守
仕事内容:開発業務
成長につながったポイント:
この1年で成長したと思う部分は“チームの中で自分が果たすべき役割を考えて行動するようになったこと”だと言います。
中山さん 「学生時代と違うのは、やはり社会の一員として、会社ではチームの一員として、自分が今何をすべきかを常に考えて行動していることです。自分のことだけでなく周りを見るということは、アスノシステムで働くことでさらに身についたことかなと思います」
→ストーリー:全社一丸で頑張っている会社で働きたい。ボーイスカウトで育まれた価値観に共感できる場所
▶︎日清丸紅飼料株式会社
事業内容:畜産飼料事業、水産飼料事業水産飼料事業
仕事内容:資金繰りの管理、手形管理、総合振込などの資金業務
成長につながったポイント:
田中さん 「初期に担当した業務でもっとも苦労したのが、銀行ソフトの入れ替えです。それまで使用していたISDN回線をインターネット回線へと移行するもので、銀行それぞれで手続き方法が異なり、また異なる書類を用意する必要があるなど、作業は非常に煩雑でした。その上、銀行ソフトの仕様や総合振込の仕組みなど、まったく知識がない状態だったので、大変手間取ってしまいました。
移行手続き自体は無事に終えられたものの、原因不明のエラーが起きてしまったんです。設定に問題がないにもかかわらず、エラーの状態が続いていました。総合振込の仕組みを勉強したり、考えられるすべての問い合わせ先に連絡を取った結果、問題が判明。その後、エラーの原因を解決し、無事にこれまで通りの業務を行えるようになりました。
電話での問い合わせは、時に気が引けることがあるものです。以前は面倒なことを後回しにしてしまうこともありましたが、この一件以来、必要だと感じたことはすぐに連絡したり、行動したり。即対応を心がけるようになりました」
→ストーリー:事業活動に貢献し、一次産業の力に。入社1年目に感じる日清丸紅飼料の経理の醍醐味
▶︎株式会社アーキ・ジャパン
事業内容:建設事業に特化した人材サービス事業
仕事内容:大規模トンネル工事の施工管理
成長につながったポイント:
篠崎さん 「最近、いつも私をフォローしてくださっていた先輩が夜勤になってしまい、自分が一人で対処することになったのですが、経験したことのない作業内容が出てきて立ち止まってしまいました。そこで悩んだ末に先輩に電話したら、『今から行く』と言って駆け付けてくれ、すぐに助けてくれたんです。本当に嬉しかったですし、感動しましたね。
先輩自身も忙しいのに来て教えてくださったからこそ、その場でしっかりと学んで、次は自分一人でできるようにしたいという気持ちが強まりました。一度ミスをしたとしても、次は絶対にミスをしないという気持ちを大切にして、日々働いています。そのために、先輩の話していることを録音させてもらうこともあります。手書きのメモでは聞き逃してしまうこともありますが、動画や音声があればあとで見返せるんです」
→ストーリー:大手ゼネコンで、大規模トンネル工事の施工管理に。アーキ・ジャパンで広がる選択肢
▶︎株式会社ウイルテック
事業内容:製造請負事業、製造派遣事業、製造装置受託事業、機電系技術者派遣事業、修理サービス事業、海外事業
仕事内容:エアコンの室外機量産化プロジェクトに参画し、ソフトウエア開発を担当
成長につながったポイント:
専攻外からスタートしたOhashiさんは、仕事を通じて得た気づきを糧に、日々学びを深めています。この1年で一番印象に残っていることは、システム開発での失敗だったと振り返ります。
Ohashiさん 「設計・実装・試験という一連の流れの中で、自分の担当した部分が量産前の試験でバグが見つかったのです。たまたま見つけることができたものの、見つからなかったら何百万台もの製品に影響が出ていたかもしれないものでした」
先輩から「ミスは起きるものだ。ミスしてしまった時は正直に言うことが大切」とアドバイスをくれました。怒ったり責めたりすることなく、後輩の仕事に責任を持つ姿に感銘を受けたOhashiさん。この経験を機に、品質管理の重要性を再認識しました。
Ohashiさん 「バグを修正して出荷しましたが、やはり人の手を介している以上、ヒューマンエラーとは隣り合わせです。大切なことは、多くの人からチェックを受けることと、仕様を満たしている範囲だけでなく、それ以外の範囲も検証することだと気づきました。今回の失敗でそういった観点を再認識し、検証方法を見直すきっかけとなりました」
→ストーリー:人への熱意が大きいから応えたい──専攻外からのソフトウエア開発。1年のあゆみ
さまざまなきっかけや行動から成長につながった人がいます。日々の仕事や業務を通じて成長することは、自分にとってプラスに働きます。
talentbookでは、ほかにも社会人1年目の方に限らず、いろんな人の成長した事例が載っているストーリーもありますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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