新しいチャレンジを重ねた学生時代。大学ではよさこい和太鼓に熱中した
今、私は設備施工管理として新卒で建設業に仕事で働いています。ですが、実は私の学生時代は建設業とは無縁の世界でした。
ではなぜ建設業を選んだのか──
そのきっかけを遡ってみると、私の「やったことのないことに挑みたくなる性格」が関係していると思っています。幼少期から野山を駆け回るような活発な子どもだったこともあり、小学校ではバレーボール、中学校で卓球部、高校では演劇部に熱中していました。
よく言えば好奇心旺盛、裏を返せば飽き性。見つけたものに本気で打ち込む一方で、目新しいことを見つけると、そこに惹かれてしまうタイプです。大学ではよさこいの和太鼓サークルに入りましたが、それも珍しさに惹かれたからでした。サークルは楽しく、年次が上がった時には代表を務めるまでにもなりました。
しかし、代表になったタイミングはかなり大変な時期でした。というのも、私が代表になった同時期に新型コロナウイルス感染症が流行し、大学が閉鎖になり、サークル活動も休止になってしまったんです。
それでも、これまで続いてきたサークル活動を私の代で終わらせたくないと思い、引退の年にはなってしまいましたが、入場者を絞った形で学園祭が開かれることになったので、私の所属するサークルも参加することになりました。
とはいえ、まったく練習していないのに2カ月ほどで本番に挑むというチャレンジです。先輩に過去の演舞の映像を借りたり、地域で和太鼓の指導をされている方に教えてもらったりして、練習の環境を整えていきました。
また、それぞれのメンバーに合わせて、楽譜が読める人には楽譜に書き込みをして、読めない人には動画に字幕をつけて観られるようにするなど、一人ひとりに合わせた練習法を考えました。その成果もあってか、みんながやる気を出して学園祭を成功させることができたんです。
学園祭の入場は事前予約制のため、お客さんが集まってくれるか非常に心配でした。しかし、メンバーが招待したお客さんだけでなく、たくさんの方がステージを見てくれて。通りすがりの方が私たちの演舞に足を止めてくれたのが本当に嬉しくて、大きな達成感がありました。
大変なことも多かったですが、和太鼓を通じて感じた経験は、その後の就職活動でも私の軸につながるものでした。
地域との関わりを就職の軸に、建設業へのチャレンジを決意
よさこいサークルの活動では、太鼓の指導をお願いするなど、地域の人と関わる機会がありました。私が生まれた地域が、地域とのつながりが深い田舎だったこともあり、地域の人の体験や考えを聞いて、地域の人に寄与することに大きな意味を感じていたのです。
だからこそ、就職活動の軸でも重きをおいていたのは、地域との関わり。地域に根差した仕事や、地域に貢献できる仕事はなんだろうと考え、最初は販売業や広告業をメインに地域で活動している会社を探していました。
そして、さまざまな話を聞いている中で興味を持ち始めたのが、建設業です。建設業は自分の仕事が目に見えて長く残るというイメージがありますが、私の場合はそういった大それたものをめざすのではなく、地域の方が困っているような小さなことを解決していく仕事ができればと考えました。これまで関わりのなかった分野であることも、私のチャレンジ精神をくすぐったと思います。
しかし、大学で建設に関する学問を専攻していたわけではありません。いきなり設計ができるはずもなく、未経験でも挑戦できる会社を探した結果、アーキ・ジャパンにたどり着きました。
非常に印象深かったのは、女性が多く活躍している点です。ホームページなどでは、女性の先輩社員の仕事の様子が詳しく書かれており、グラフで数値化されていることからも詳しい状況を知ることができました。
また面接を担当してくれた方が、福利厚生が充実していることや働き方などをていねいに説明してくれたのも安心できるポイントでした。とくに私は、地域に根差したいという想いと、サークルで日本文化に触れたこともあり、伝統的な街である京都で働くことが自分として譲れない条件でした。
その想いを選考で伝えたところ、ある程度の勤務地の希望は柔軟に対応すると答えてくれたのが入社の決め手に。もちろん、希望通りにいかない場合もあると思いますが、ありがたいことに私の場合、実際に入社後は京都の現場に配属になり、京都での生活を満喫できています。
職人さんたちに見守られながら、建設設備の仕事を学んでいく日々
現在は、建設工事の中でも電気、給水排水、空調といった設備の工事の管理を担当しています。現場はビジネス街に位置する、オフィスビル。地下にあった設備を地震や洪水に備えて屋上に移し替え、古くなった設備は更新して新しくするという工事です。
業務としては、CADという設計のためのツールを使って図面を作成したり、建設現場で施工する方のサポートを行ったり、工事の進捗状況をチェックしたりしています。さほど大きな現場ではないので、施工管理の方は私以外に5人です。
現在はまだ本格的な工事が始まる前で、主に既存の設備の調査を行っている段階です。移設する設備について、どの配線がどこにつながっているか、年数の経った機材が正常に動いているかなどを調べます。入居している会社の方たちが仕事をしている状態で工事を進めていくので、必要な線を切ってしまうなどで影響が出ないようにしなければいけません。
また、設備を屋上に移すためには、構造に問題がない範囲で建物に配管や配線を通す穴を開ける必要があります。そのため、今はレントゲン屋さんと呼ばれる職人さんに建物を調べてもらい、穴の開けられる場所を探してもらっているところです。
職人さんは、今のところ多い日で15~20人ほど働いています。現在の職長と20年以上継続して付き合いのある職人さんばかりなので、とても和やかな雰囲気。私にも、とてもやさしく接してくださいます。
そのやさしさを感じたこととして今でも忘れられないのが、屋上に調査しに行ったときのこと。全体の写真を撮るつもりで、カメラを覗きながら2~3歩後ろに後ずさったことがありました。すると、職人さんから一斉に大きな声で「後ろに下がったらあかん!」と声をかけられて。
その時はビックリしましたが、足場が不安定な場所で後ろに下がれば転落の危険性があるため、現場で後ろに下がらないのは常識だったのです。私の安全を心配してのことですから、反省するとともに、みなさんのやさしさと温かさが心に染みました。
人が生活する建物で快適な設備環境を整えていくことが、仕事の目標
働いて数カ月ではありますが、大切だと感じているのは、細かい学びの積み重ね。現場で必要な知識はたくさんあるんです。たとえば、電気の回線番号は「いちまるさん(103)」などの番号で呼んでいるなど、設備特有の用語も少なくありません。図面から学び取って、現場で実物を見て納得するという繰り返しです。
また、仕事に慣れるまでは不安になることもありましたが、今ついてくれているCS担当者が女性の方で、1、2週間に数回は連絡を取ってくれるので安心です。今は相談というほどのものもありませんが、普段は男性が多い職場にいるので、女性と話ができるだけでも楽しくて、電話で話すのが楽しみですね。
今の目標は、相手に理論的に伝えられるようになること。まずは自分がきちんと理解して、それをかみ砕いて、わかりやすく正しく説明できるようになりたいです。また、たくさんの人とコミュニケーションをとる中で、今までは関わることのなかった職人さんなどから、いろいろな価値観を自分に取り入れていきたいと思っています。
将来的に考えているのは、今の配属先に紹介入社をさせてもらうこと。当社に就職する際に「アーキ・ジャパンでの仕事をきっかけに、現場で関わった会社にスカウトされて転籍する選択肢もあるよ」と言われたことがあり、叶うならそれを実現したいと思っています。今の現場はとても働きやすく、まだまだ学びたいことばかり。なので、働きぶりを認めてもらえるよう、今後も同じ上長のもとで頑張っていければと思っています。
ビルなどの人々の生活に関係する建物は、設備がなければ快適に過ごすことはできません。私が今携わっている設備、つまり水回りの設備や照明、冷暖房設備などがあって、初めて人が快適に生活を送ることができるのです。
設備は、建設の中では前面に出る華やかな仕事ではないですが、人の生活を支える上ではなくてはならない仕事です。働き始めて短い期間ですが、地域に密着して地域を支えるという目標に、私自身少しは近づけているのかなと感じています。
とはいえ、まだまだキャリアは始まったばかり。これからも人々の生活を陰で支える縁の下の力持ちとして邁進していければと思っています。
※ 記載内容は2024年1月時点のものです

