バスケに明け暮れた学生時代
小学校4年でミニバスケットボールのクラブに入り、中学では県大会に出場するくらいのチームで本気で部活に打ち込みました。
高校でも、もちろんバスケ部。顧問が厳しい先生で、練習中に「いまなぜ、そういうプレイをした?」「どういう考えで、そのパスを出した?」というように、一つひとつの行動の意味や理由をよく聞かれました。でも、当時は答えられずに黙ってしまうことが多かったですね。
それから地元・秋田を離れ、群馬の大学にスポーツ推薦で入学。バスケ部は毎年のように監督が代わりましたが、ここでも「自分で考えて行動する」ことが活きました。Bチームでしたが、そこで主将も務めました。
メンバーの一員だったころはお調子者タイプでしたが、人前に立ってみんなを引っ張る立場になると、そうもいきません。さらに、チームに「肝心な時に締まらない」みたいな空気があって、このままじゃいけないと思うようになりました。
まずは、自分でしっかり考えて行動する。行動で示すだけじゃなく、みんなに行動の意味を説明できるようにする。そんなことを意識していると、チームの雰囲気も少しずつ変わっていきました。
その結果、先輩・後輩関係なく意見を言い合え、助け合いながら自分たちのことを自分たちで決められる集団になりましたね。この時の私なら、高校の顧問の質問にもスラスラ答えられたと思います。
実は「ゲーム好きなら」という見出しに惹かれて
大学3年になると、まわりの友人はインターンシップに参加し始めます。でも、私は部活とバイトと寮生活で精一杯。やりたい仕事が思いつかず、就職活動にも出遅れている感覚がありました。
それでも3月になると、1年後の卒業は待ってくれません。ようやく就職活動を開始しましたが、決めていたのは「バスケと仕事は切り離す」「スポーツ業界以外」ということだけ。営業、事務、歯科衛生士など、業種や職種を問わず手当たり次第に応募しました。
でも、明確な目標もない私に、いい出会いが訪れるはずはありません。なんとなく就職活動だけを続け、気がつけば10月。そんな時に見つけたのが「ゲーム好きならOK」という見出しのSSEの求人広告です。
当時、エンジニアは「頭のいい人がやる仕事」で、派遣という働き方には「日雇いバイト」のような、自分の想像する社会人像とは少し違う印象を持っていました。ただ、ゲームは嫌いじゃなかったので、応募してみることにしたんです。
ダメもとでの応募でしたが、選考を通して会社や仕事を知るうちに気持ちが変わってきました。派遣といってもSSEに正社員(常用型派遣)として採用され、派遣先の企業で長く働ける無期雇用派遣であること。未経験者の育成に力を入れていて、文系出身のエンジニアもたくさんいること。理系の知識がなく、エンジニアのイメージがついていない私も集合研修に参加できること。たくさんの安心材料がありました。
群馬に残るか秋田に帰るか迷っていた私には、派遣先が全国にあってUターンの選択肢があることも魅力。エンジニアという仕事に不安はありましたが、だんだん前向きに考えられるようになりました。
さらにSSEは、最終的に群馬で働きたいという意向を伝えた私に「入社後の派遣先候補」として自動車機器メーカーを紹介してくれました。群馬本社で従業員5,000人規模の大手企業です。入社前にも関わらず、就業が決まったら実際に働くことになる部署まで見学させてもらえて、そこで働くSSEの先輩社員にも会うことができました。
和やかで働きやすそうな社風を肌で感じ、仕事内容も具体的に説明してくれたので、自分にもできるかもと思えました。結局、その見学が決め手となって入社し、いまここが私の職場になっています。
文系・未経験のバスケ女子がついにエンジニアに
入社後は、約200人の新卒同期と2週間のオンライン集合研修。言葉遣いや電話応対、スーツの着こなし方など社会人の基礎から教えてもらいました。そして、技術研修を経て2023年の4月中旬、自動車機器メーカーに正式着任。初日の午後から品質評価の現場に入りましたが、事前見学しているのでギャップはなく、むしろエンジニアとしてのデビューにわくわくしました。
現在の仕事内容は、部品が定められた基準を満たしているかの評価です。さまざまな測定器で寸法や付着物(異物や微粒子)などを測定し、データをまとめて考察します。
初めて図面を見た時は、どこが何を指すのかもわからない状態。でも、先輩に丁寧に教えてもらいながら、自分でもマーカーを引いて覚えるなどの努力をして、少しずつ慣れていきました。10月ごろには担当する部品の種類が増え、どんな測定器を使うかを自分で判断することも多くなりました。
仕事の幅が広がるとわからないことも増えますが、そんな時は遠慮せず先輩に質問することを心がけています。すると、豊富な知識があるから本当は答えを知っているはずなのに、どんな機材を使えばいいかなどを一緒に考えてくれるんです。
きっと、これからは難しい課題を自分で考えなきゃいけない場面もたくさんある。だからいまの私には「考えて答えを導き出す」という過程がとても大事なのかと。先輩たちの教え方には、感謝しかありません。
また、いい意味で仕事とプライベートをきっちり分けていて、定時になるとサッと帰る人が多いですね。これも私にとっては嬉しいことです。仕事が早く終わった日は、社会人サークルでいまもバスケを続けています。ほとんど座り仕事なので、心と体のリフレッシュになります。
「あの時の経験が役立ってる」と気づくことばかり
自動車に搭載される部品ですから、検査には精密さ・厳格さが求められます。上長に報告書を提出しても差し戻されることが多いんです。その際「これはどうやって検査したの?」「プロセスを説明して」と矢継ぎ早に質問されます。
最初は戸惑いましたが、きちんと答えられるよう対策を考えるようになりました。報告書が最終承認されるまでは、検査工程の写真を撮って記録を残すなどの工夫をしています。
かつて、質問攻めにされた高校の顧問を思い出し、きっと「何事も根拠を持って行動しなさい」と教えてくれていたんだと気づきました。大学時代に自分で考えて行動し、仲間に行動の意味を説明してきた経験も役立ち、いま上長に理由や根拠を持って答えられる私がここにいるんだと思います。
もう一つ、気づかされたことがあります。派遣先にはSSEの社員が10人いますが、私が最年少。そんな中で、何かあれば私はすぐに先輩に相談します。大学時代、困った時はまわりを頼り、みんなで助け合ってチームづくりをしてきた私にとって、それは当たり前のことです。
でも、フォローアップ研修などで同期にこの話をすると、「なんで遠慮なく相談できるの?」「私は頼り方がわからない」という反応でした。そこで、人を頼ることの大切さを知っていて、誰にでもすぐ相談できることが私の強みだと自覚したんです。
思えば、部活で培ったことがいまの私の土台になっています。入社から約1年、いろんな壁を乗り越えられたのは「自分で考えて行動すること」、「まわりに頼ること」が身についていたからこそ。だからみなさんも、どんどんSSEを頼ってください。
私のように文系出身でも、やりたい仕事が決まってなくても、SSEは温かく迎えてくれます。多くの派遣先の中から自分に合う仕事を見つけ、レベルに合った挑戦ができます。
技術的な知識は、経験を積むことで後からついてきます。e-ラーニングや書籍購入補助制度など自分で学べる仕組みも豊富です。私はまだ制度を活用できていませんが、今後はもっとスキルを磨き、資格を取り、できることの幅を広げたいと思っています。
エンジニアなんて縁がないと思っていた私が1年でこんな気持ちになっているんですから、いま何の仕事をしようか迷っている人でも、きっと大丈夫ですよ。
※ 記載内容は2024年5月時点のものです
