父の影響で「ものづくり」の仕事をめざす
ミャンマーは船舶関連の会社が多く、機関士や航海士をめざす人が多い国です。ただ私は、船を動かす仕事より、船をつくる仕事に興味があり、海洋工学機械学科のある大学に進みました。父が自動車整備をしていたこともあり、幼少期から機械に興味があったんです。さまざまな機械を組み合わせ、何万トンという巨体を動かす。そこにロマンも感じていました。
大学では3年までに機械の基礎を習得。同時に図面の書き方、CAD(コンピュータを用いた設計支援ツール) の使い方、プログラミングなども学びました。3年の後半からは船舶系の勉強に入りましたが、ここで難易度がぐんとアップ。船体そのものも大きいですし、機械の種類も多様ですから当然ですね。試験前は友人同士で相談し合ったり、助け合ったりしながら、なんとか乗り越えました。
めざしたのは、もちろん船舶づくりに関わるエンジニアです。そして、せっかくやるなら最先端の技術を習得したいと思って選んだのが日本でした。船舶事業が盛んなミャンマーに生まれ、大学で機械を学んだ私から見ても、日本の船舶設計の技術は世界で随一です。ものづくり全般に関しても、やはり日本は世界一の技術国だと思います。韓国・中国なども考えはしましたが、治安の良さ、生活のしやすさという面でも、最後は日本を選びましたね。
卒業後1年間、しっかりと日本語を学び、Webで調べた日本の派遣会社に登録して、2019年に日本にやって来ました。
より上流の仕事を求める航海がスタート
来日後、その派遣会社が紹介してくれたのは世界的に有名な船舶設計の会社でした。船舶づくりの第一歩として申し分ない環境です。任せられたのは機関室にどんな順番で機械を配置していくかを決める仕事。機関「室」といっても広く、9,000平方メートルにも及ぶ大きさでした。そこに自分が関わり、試運転で海に出たときは本当に感動しました。オーナー様に試運転の結果を直接説明する機会もあり、充実感もありました。
また、外国人の技術監督とのやりとりでは日本語と英語を使い分けるのに苦労しましたが、ミャンマーで日本語を学んだことも役立ちました。
ただ、仕事をする中で少しずつ私の気持ちが変化してきました。日本一とも言われる船舶設計の会社で働ける喜びは大きかったんですが、仕事は完成した機械の配置を決める、いわばレイアウト設計。機械そのものをつくってみたい、船舶にこだわらずもっと上流の仕事をしてみたいと思うようになったんです。そこで派遣会社の担当に相談。2年半働いた職場を去り、別の会社に移ることにしました。
2社目として紹介されたのは、冷凍食品メーカーでした。将来的に製造機械の設計を任せるために、まず製造工程を知り機械操作を覚えてほしいと、冷凍食品の製造現場に配属されました。未経験の業界でしたが、新たな気づきもあり前向きに取り組もうと意気込んでいました。
しかし、夜勤を含む不規則な就業で体調を崩してしまったんです。これは本当に必要な経験なのか、私のやりたい仕事は何だったのかを改めて考えました。その結果、自分のやりたい仕事を求め、次へとこぎ出す決断をしました。
SSEは仕事のマッチングが丁寧
次の仕事に万全の状態で臨むため、しばらく体を休め、その間に機械設計技術者の資格の学習も進めました。 そして転職サイトで仕事を探す中で、SSEの機械設計の募集を見つけたんです。SSEは技術者派遣の大手で派遣先の数も圧倒的です。ここなら自分のやりたい仕事がきっと見つかると思いました。
もちろん仕事の豊富さにも驚きましたが、もっとびっくりしたのは対応のきめ細やかさ、マッチングの丁寧さでした。まず、エンジニアの経験を持つキャリアカウンセラーが、私のやりたい仕事について、技術的な内容もきちんと理解した上で相談に乗ってくれました。さらに営業担当の方も、希望の就業条件や環境などを細かく聞いてくれて、そこにマッチする仕事を全力で探してくれました。本当に安心して任せられましたね。
ミャンマーにも技術者派遣の会社はありましたが、社員の大半が営業職ですし、仕事は建築系が中心。なかなか希望の仕事には出会えそうにもありませんでした。また日本で最初にお世話になった派遣会社も、ここまで私に寄り添ってはくれませんでした。SSEは「やりたい仕事」だけでなく、「身につけたいスキル」や「将来なりたい自分」についても聞いてくれたんです。
その上で提案してくれた派遣先が表面技術の世界的企業。約120の国と地域に展開するグローバル企業の日本法人です。仕事は、製品の性能や耐久性を向上させるコーティング機械や風塵吸引装置などをお客様先の製造ラインに組み込むための設計です。どう組み込むかを考える場面では、船の機関室の経験が活きました。ロボットが関わる場面では、大学で学んだプログラミングの知識が助けてくれました。
さらに、これまで関わったことのない電気分野の技術に触れる場面も多く、新しいスキルや知識も身につきました。まさに「新しい知識を身につけたい!」という私の望みが叶う環境でしたね。
私の他に300人の外国籍エンジニアが活躍中
その会社では2022年6月から1年3カ月働きましたが、もっと電気関係の知見を広げマルチな技術を身につけたい、環境を変えてチャレンジしたい、それには30歳になる前のいましかないと思うようになりました。そこでSSEの営業担当の方に相談するのと並行して、自分でもWebで仕事を探してみました。でも、機械・電気、両方に携われる設計職は多くはありません。希望に合う仕事を見つけてくれたのはやはり、SSEでした。
それがいまの派遣先の大手電気機器メーカーです。鉄道車両機器に強く、私もそこで製品設計に携わっています。配電盤・配電箱または表示機器の設計・試作・評価業務を担当させてもらっています。機械だけでなくシステムの開発にも関わり、新しい知識やスキルがどんどん身についていくのを実感しています。
SSEには、e-ラーニングや講習会など、勉強したいことを自由に学べる制度が豊富にそろうキャリアサポートシステムがあります。これまで、それを活用し、機械製図やSolidWorksについて勉強してきました。それらを活用するだけでなく、さらに技術力を高めるためにはもっとコミュニケーションを円滑にする必要があると思い、自分で日本語能力試験N1の資格も取得しました。
今後は、今の業務とは直接関係がありませんが、AIについても学んでみたいと思っています。将来はもっと幅広い技術に通じたエンジニアになり、社会に貢献できるものづくりをしたいと思っています。
派遣といってもSSEに正社員として入社し、一つの派遣先で長く働ける常用型派遣ですから、「不安定」といった心配はありません。私も2022年にミャンマー出身の妻と結婚し、二人で安定した暮らしを送っています。また会社を退職せずに、いくつもの会社で経験を積めるのも魅力。営業担当やキャリアカウンセラーのあたたかいサポートのもと、私以外にも約300人の外国籍エンジニアが活躍していると聞きました。私と同じように「日本でエンジニアを目指したい」という人には、ぜひSSEを勧めたいですね。
ちょっとアドバイスをするなら、大切なのはまず「なりたい自分」をしっかりイメージすること。そうなるために「いまの自分に何が足りないのか」「足りない部分を埋めるにはどんな勉強が必要か」を考えること。そして「いま自分にできること」を実行することだと思います。積極的に行動すれば、必ず航路は開けます。どう動けばいいか分からないという人は、SSEに相談するといいですよ。技術的なアドバイスもしてくれますし、一緒に将来を考えてくれますから。
※ 記載内容は2024年3月時点のものです
