家庭とキャリアアップを両立できる環境を求めて
幼いころから住宅や建物に興味があり、将来はそれに携わる仕事をしたいと思っていました。就職を考えるタイミングでかつての夢が再燃し「CAD(コンピュータを用いて設計をすることができるツール)のスキルを身につけて、図面を書いてみたい」とはっきりとした目標ができ、建築資材メーカーに就職しました。図面作成の補助も任され、少し「やりたい仕事」に近づけた感じがしました。将来につながるスキルが身につくと思い、全力で取り組みました。入社5年目には第一子を出産、家庭を優先するため、在宅勤務が中心の働き方になりました。
実は、この期間は私の中でモヤモヤしていた時期でもあります。私自身や子どもの将来のために、もっといろんな経験を積んでいきたいけれど、子育ての時間もありなかなか勉強の時間が取れませんでした。それでも11年ほど勤務し、図面に関する知識を得られたことは成果だったと思います。
長年勤めた会社を辞めたきっかけの1つは、第二子の誕生です。これまで以上に家族を大切にしながら、私自身も経験を活かしてさらにステップアップしたい。そんな想いから、実現できる環境を求めて転職を決意しました。
登録型の派遣社員として勤務したある会社では図面作成の補助からスタートし、図面作成を任せてもらえるまでになりました。私にとっては小さな成功体験を得た感覚がありました。それが励みになり、空いている時間にスクールに通うなど、自分を磨くことにも力を注ぎました。
一方で、別の会社ではCADを使っての図面作成の求人に応募したけれど、経験のある積算の業務で採用を進めたいと言われたこともありました。「やりたい仕事」よりも「できる仕事」が優先されることにもどかしさを感じながらも、成長できる環境、より良い条件を求めることは諦めませんでした。
仕事と家庭と収入、すべてに真剣に向き合ってくれたSSE
2019年、ようやくCADを使用する業務に就ける会社に入社できました。一日中CADに触れていられる環境で、ここなら多くのことが学べる、本腰を入れて働きたいと思った矢先、コロナ禍による行動制限が……。まだわからないこと、先輩社員に教わりたいことが山ほどあったのに、在宅勤務では質問も十分にできない状況でした。
「やりたい仕事」「ワーク・ライフ・バランス」「給与などの希望条件」、3つの軸での転職活動は本当に難しいですね。子どもたちもまだ手がかかる状況でした。そんな中で出会ったのがSSEです。派遣といっても正社員(常用型派遣)として採用され、大手メーカーなどの派遣先で長く勤務する方も多い働き方です。
SSEの他にもいくつかの派遣会社の選考を受けましたが、在職中の転職活動だったこともあり、思うように進みませんでした。不安や焦りがある中でSSEが一番親身に話を聞いてくれたことが印象に残っています。いまの生活や家庭の事情、やりたい仕事、キャリアアップの意欲、希望する条件、すべてと真剣に向き合ってくれました。さらに収入を途絶えさせたくないので、仕事が決まるまでは転職できないという思いも汲んでくれました。
CADオペレーションから、設計という新たなステージへ
入社後の派遣先は誰もが知っているような大手オフィス家具メーカーの建材設計部門。初めは、設計者が考えたものを図面やデータに落とし込むCADオペレーターとしてスタートしましたが、少しずつパーテーションなどの設計も任せてもらえるようになりました。
設計にはもちろん高度なスキルが求められますし、責任もあります。でもずっとCADオペレーターをめざしてきた私にとって、これは新しいステージで、キャリアアップのチャンス。パーテーションはガラス、プラスチック、引き戸、押し戸など素材や種類がさまざまで、次々に新しい商品も開発されます。一人前になるには経験が必要ですが、嬉しさのほうが大きかったですね。
パーテーションの入れ替えは季節や時期に関係なく、オフィスの移転やレイアウト変更などの度に必要になります。忙しいときには残業が増えることもありますが、上の子が社会人に、下の子が高校生になったので、少し帰りが遅くなっても大きな心配はなく、以前よりも仕事に振り切れる時間が増えました。そうなると今度は、幼いお子さんがいらっしゃる職場の方が遅くまで残っているのが気になって……。大変さを知っているだけに、心配になったんです。
気になったことをそのままにできず、みんなが働きやすい職場にしたいと思い、ちょっと働きかけてみました。少し勇気が必要でしたが、自分からあまり話したことがない社員の方にも積極的に話しかけ、仕事上で困っていることや、もう少し改善したいことの相談をしてみました。最初は私の言うことなんて聞いてくれないんじゃないかとも思いましたが、コミュニケーションをとってみると温かい人ばかりで、相談したことで早く解決することが増えました。
少しずつ職場の雰囲気が変わってきて、たとえば上長にフランクにお願いごとができるようになったり、急な休みの希望にも快く対応してくるようになったり、周りを気にせず定時に帰れるようになったり、業務効率化の提案を受け入れてもらえるようになったり……。私が無意識のうちに思い込んでいた「派遣だから、女性だから言い出しづらい」という固定観念が覆ったことで、あらためてコミュニケーションの大切さを実感しました。
もっと働きやすい職場づくりをしたい
2023年の8月、派遣先の組織変更に伴い、新しく設計の部署が立ち上がることになりました。長年設計を担当されているベテランの社員さんもいらっしゃり、もっと設計のことを知りたい、チャレンジしたいと異動を志願し、受け入れていただきました。異動が決まったときに「メンバーの業務フォローもやってくれないか」というありがたい提案をいただきました。これは願ってもないこと。私の仕事だけでなく、育児中の同僚のサポートにも力を入れて頑張ってきたことが認められた瞬間でした。
立場が変わると景色も変わりますね。職場には社員の方、SSEの仲間、他の派遣会社から来られている方など、さまざまな方がいて、それぞれ働き方や考え方が違うことをあらためて実感しました。情報交換や交流に力を入れたことにより、お互いの理解が深まり、いい意味で気遣いがなくなり、立場・所属・性別などに関係なくより働きやすい職場、誰もが遠慮なく話せる雰囲気を作ることができました。「押川さんがサポートしてくれるから安心」「押川さんと同じ職場で良かった」なんて声が聞こえてきたときは本当に嬉しかったですね。
でもまだまだゴールではありません。誰もがもっと働きやすい環境をつくりたい、世の中全体も変わってほしいと思っています。
私がそうだったように、多くの女性に「私にもやれる」「こんな働き方もできる」と知ってもらうことも大事なことだと考えています。SSEにはe-ラーニングなどの学べる環境や、キャリア自己申告制度という将来の自分が希望するキャリアを実現させるための申告機会があります。「学べる、選べる」をもっとみんなに活用してほしいですね。もちろん私自身もさらに自分を磨き、キャリアを重ねていくつもりです。
私はこれまで、新しい知識をインプットするのは大変だけれど、それを乗り越えれば新しい自分に出会えると思って前向きに進んできました。ここまで進んでこられたのは家族のおかげ。もちろん「やりたい仕事でキャリアアップしたい」という私自身の気持ちもありましたが、「2人の子どものために、もっといい条件・環境で」という想いがずっと原動力になっていました。(嬉しいことにいま、上の子は自分のやりたい仕事でイキイキと働いています。そして先日、社会人1年目の初任給で私に食事をごちそうしてくれました!)
仕事も家庭も大切にしたいと思っている方、ママになったことで何かを諦めなきゃいけないと考えている方、SSEには私のような女性が長く活躍できる仕事や環境があります。あたらしいキャリアの扉を開けるチャンスに、ぜひ一緒にチャレンジしましょう。
※ 記載内容は2024年1月時点のものです
