幼いころから好きなことに没頭するタイプ
幼いころは内気で引っ込み思案でした。友達と遊ぶより、1人で好きなことに没頭することが多かったですね。なかなかクラスに馴染めない私を気にかけてくれる担任の先生もいて、全校生徒の前でスピーチをする機会をつくってくれました。それをきっかけに少しずつ社交的になれたような気がします。
友達と話したり遊んだりすることは増えましたが、高校に入っても趣味に熱中するのは変わりませんでしたね。音楽、映画など、もともと好きなことを突き詰めるタイプなのかもしれません。なんとなくですが、そのころからエンジニアという仕事を意識していたと思います。
とくに理系に興味があり、東京理科大学に進学。そこで理数を学問として体系的に学びました。工学部で、研究テーマは有機化学系。将来は開発職か研究職かで迷ったこともありますが、ものづくりの仕事のほうが私自身のキャリアが広がりそうだと思うようになり、開発職に傾いていきました。将来の目標がようやく明確になった時期ですね。
実は私には高校まで一緒だった双子の兄がいます。一卵性なので初めて会う人は見分けられないと思います。兄弟というより親友のように仲がよかったですね。大学で別々になり、兄は生物系に進みましたが、もちろんそれからもずっといい関係が続いています。
将来の選択肢が多く、サポートが充実していたSSEに
就職活動は技術系派遣の会社を中心に進めました。派遣といえば不安定とか、勤務先がころころ変わるとか、そんなイメージを持つ人もいますが、私は常用派遣の仕組みを理解していたので不安はありませんでした。派遣元に正社員として雇用され、就業先が別の企業になるだけ。むしろいろんな企業でさまざまな経験を積むチャンスがあって、自分がやりたい、挑戦したいと思える仕事に出会うこともできる。将来的なキャリアを考えていた私にとって、より多くの選択肢が広がっている。そう捉えていたんです。
いくつかの技術系派遣会社の中からSSEを選んだのは、まず就業先の豊富さですね。ここなら名だたる大手の先端プロジェクトに参加できる可能性が高いと思いました。それと新卒の受け入れやサポート体制が充実していること、700以上の講座やeラーニングなど学ぶ機会が多いことにも惹かれました。
大学4年の6月に内定し、翌年4月の入社までに就業先も決まりました。私の学んできたことや希望もきちんと考慮してピックアップしてくれた複数の候補から決まったのがポリマーのトップメーカー。ポリマーの分野なら化学の知識も活かせそうですし、人の命を守る医療機器の開発部署だったので、社会的意義の高い仕事ができると思いました。
驚いたのは就業先が決まって兄に連絡をした時です。なんと兄もSSEから内定をもらって入社するというんです。もちろん示し合わせたわけではなく、まったくの偶然。ただ兄もエンジニアをめざすにあたり、仕事の選択肢や将来の可能性を同じように考えたんだと思います。このあたりは双子ならではかもしれませんね。
苦労や失敗は必ず成長の糧になる
2020年の4月に入社し、SSEでの新卒向け集合研修の後、細かく分けられたセクションごとに技術研修を行って、ようやく正式配属となります。こうしたフォロー体制は思っていた通りの充実ぶりでした。就業先での仕事は医療機器の設計~検査。しかもそれが、いずれ命や健康を守るために使われます。責任もありますが、ワクワクする気持ちのほうが勝っていました。
就業先で薬機法をしっかり学び、いくつかの製品の開発にも携わりました。そんな中で人生最大の挫折を味わいます。自分が関わった製品に問題があり、納品後にお客様から大クレームをいただいてしまったんです。人の命を左右する医療機器ですから、責任感を持ち、慎重に慎重に開発を進めていました。でも仕事への慣れから心のどこかにスキがあったのかもしれない。他の誰かなら事前に防げたかもしれない。もう辞めたい、逃げ出したいと思うほどのショックでした。
それを乗り越え、また頑張ろうと思えたのは、周りの支えと、自分の過去の経験があったからです。仲間や上長は「誰にでも失敗はある」「次に活かせばいい」と励ましてくれました。そして私自身は大学時代の研究を思い出したんです。上手くいかなかったこともたくさんある。夜遅くまで実験を重ねたこともある。いまここで逃げ出したら、これまでの自分をすべて否定することになると。そう言い聞かせて気持ちを立て直しました。
そんな経験を経てエンジニアとしての成長を実感していた3年目の後半、直属の部長から「ウチの社員にならないか」という話をいただきました。SSEでは就業先に直接雇用されることもあるというのは入社前から知っていましたし、将来のキャリアプランの一つとして視野にも入れていました。SSEではこれを「卒業」と呼んでいて、いわゆる転籍を前向きに応援してくれます。私も「仕事への向き合い方を含め、大変評価している」という就業先の部長の言葉を、とても名誉に感じました。
まずは先に最優秀賞を獲得した兄に追いつくこと
直接雇用のお誘いは嬉しかったんですが、結局お断りすることにしました。ここまでの3年間、初めての就業先で貴重な経験を積んで成長することができた。今後また別の企業で就業し、新たなキャリアに出会うかもしれない。そんなチャンスを取っておきたかったんです。そんな私の考えを理解し、受け入れていただいた就業先の皆さんには感謝しかありません。
その年の2023年4月、同じ就業先の別の部署で働くことになりました。今度はカーボンニュートラルに関わる開発部です。部署が変わっても、ものづくりの楽しさ・おもしろさは変わりません。さらに設計から評価までを一気通貫で担当できるポジション。新しい部署に移ってから1年ほどですが、原料の配合・脱水乾燥、製品の成型、比重や抵抗の測定など、幅広い業務の中でどんどん新しいことを経験しています。
そんな中で、また衝撃的な出来事がありました。兄が最優秀エンジニアとして表彰されたんです。SSEでは半年ごとに全国11ブロックで優秀エンジニアを1人ずつ選出します。そこに入るだけでも大変ですが、さらに11人の中で最優秀に選ばれるのは本当にすごいことです。兄は資格マニアで、品質管理検定2級のほか、世界遺産検定2級、ニュース時事能力検定2級なども取得している。きっとそんな姿勢も評価されたんだと思います。
兄の受賞は純粋に嬉しいニュースでした。でも同時に悔しさもあり、「自分ももっと上へ!」と奮い立ついい刺激になりました。勝ち負けが大事なわけではありませんが、まずは兄に追いつくことが今の目標です。エンジニアの仕事は思い通りにいかないことばかりです。でも苦労や失敗、紆余曲折の先には必ず完成した時の喜びや達成感が待っています。
ただ、ものづくりのおもしろさは現場によってさまざまで、実際に飛び込んでみないとわかりません。SSEには、いろんな現場に飛び込めるチャンス、さまざまなおもしろさを味わうチャンスがあります。エンジニアとして幅広い経験を積みながら成長したいという人には、ぜひお勧めしたい環境ですね。
※ 記載内容は2024年5月時点のものです
