ShoProでの仕事を通じてすべての方々の人生が「より前向きに」「より豊かに」なっていくことが私たちの願いです。
実際に活躍している方々の声、積み上げてきたキャリアなどをお伝えする【ShoProでの気づき】が、“仕事のヒント”や“これからのキャリアを考えるきっかけ”となることを願っています。
【社会教育施設で働く人の声】
勤務施設:築地社会教育会館、日本橋社会教育会館、月島社会教育会館、アートはるみ、本の森ちゅうおう
役職:中央区エリアリーダー
所属事業部名:パブリックサービス事業部
※写真は同僚と結成したバンドでの一コマ。このバンドがきっかけで「ビートルズ講座」が誕生しました。
中央区のエリアリーダーを務めるまでの歩み
──”生涯教育””社会教育”を志すきっかけについて教えてください。
今振り返ると、高校時代に吹奏楽部に所属したことで、部長として仲間と一緒に音楽を作り上げる喜びを知ったのが最初のきっかけかと思います。また大学では生涯教育を専攻し、学生オーケストラでの実行委員長を経験したことでも、人と人を繋ぐことへの関心が深まっていったように思います。"人生を通じて自身の成長や社会への参加を目的として継続的に学び続けること"を生涯教育(生涯学習)といいますが、音楽も単に「聴く」「演奏する」だけでなく、人と人とを繋ぎ、人生を豊かにする「学びの循環」でもあるといえます。
大学卒業後は公務員を志し、専門学校に通いながら公務員試験を受験しました。面接まで行ったところで、どうしても音楽に関わり続けることを諦めきれず・・・今思い返すと大変無謀な決断ですが、軽自動車に最低限の荷物を積んで、地元仙台市より単身上京しました。
それからも音楽を通じてさまざまな出会いがあり、たくさんの方々に助けていただきながら学びと活動を継続することができました。
上京し音楽活動を続ける中で、再び”生涯教育”” 社会教育”の世界と交わる転機が訪れます。
それは、2011年の東日本大震災だったといいます。
震災により東北は大きな被害を受けました。
仮設住宅へ赴き、慰問演奏をしたり、被災者の方のお話しを聞いたり・・・という中で、福島県の仮設住宅を訪れた際、地元の方から地域に伝わる踊り(民舞)を披露していただくという機会がありました。
当時は震災の大きさを前に無力感を感じていましたが、舞ってくださった方の「笑顔」があまりにも輝いていたのです。「何かをしなければ」と焦りを感じていたのが、逆にこちらが励まされてしまう形となりました。
当時はそれがどういうことなのかわかりませんでしたが、このことが時を経て社会教育を志したいという思いに繋がっていきました。
”生涯教育””社会教育”の分野を志し、仕事を探す中で、小学館集英社プロダクション(ShoPro)に出会うことになります。
学生時代の経験や公務員試験での学び、音楽活動、被災地での経験・・・社会教育施設での求人募集を見たときに、これらが「一本の線」で繋がったような思いがして、応募を決意しました。
※最初の勤務地となった日本橋社会教育会館(左)
※初めて担当した企画(歌舞伎の「大向こう」」)での一枚(右)
仕事と生活の相乗効果を狙って人生を豊かに
日本橋社会教育会館の企画担当としてShoProに入社したのは2015年。その後、2017年に同施設の運営責任者、2021年には館長を任されることになります。
中央区にShoProが運営する施設は、社会教育会館4施設(日本橋社会教育会館、築地社会教育会館、月島社会教育会館、アートはるみ)、そして本の森ちゅうおう。
2023年に中央区エリアを担当するエリアリーダーの役割も担うようになりました。
2024年には日本橋社会教育会館から異動し、月島社会教育会館兼アートはるみの館長として活躍しています。
──ShoProに入社した際の印象を教えてください。
最初の赴任地は中央区日本橋社会教育会館で、企画担当として配属をいただきました。
まさに右も左もわからない中でしたが、職場の先輩方や本部の方々がとても丁寧に対応してくださり、「人」を大切にする社風であると感じました。
また利用者の皆様もはつらつとしてフレンドリーで、施設や地域のことを教えていただいたり、イベントに向けた実行委員会での進行、時には声の張り方(?)までご指導いただいたりもしました。
──お仕事で大事にしていること、考え方などがあれば教えてください。
在職中に「ワーク・ライフ・インテグレーション」という言葉を知りました。仕事と生活を切り分ける「ワーク・ライフ・バランス」や「公私混同」とは違って、インテグレーション(統合)という言葉のとおり、仕事も生活も相乗効果的に影響させていくというイメージかと思います。それが個人的にはこの仕事をする上でとてもしっくりきています。
PTAや地域行事に参加したり、仲間とコンサートを主催したり、という普段の生活での経験と仕事とを無理に切り分けず、ゆるやかに連動させていくことが、バランスよくモチベーションを保ちながら働ける環境に繋がっている気がします。
─社会教育会館ではたくさんのイベントを開催していますが、これまでに印象深いイベントやその経験から得たまなびなどがあれば教えてください。
やはりなんといってもサークル発表会でしょうか。施設で活動するサークルの皆様の一年間の集大成として披露される場で、普段窓口で挨拶を交わすサークルの皆様が、ステージで一層華やかに演技をされる様子は本当に感動します。その「笑顔」を見ていると、いつも涙が込み上げてしまいます。
また、ちょうど息子が生まれた頃、中央区のお父さん方と一緒に子育てイベントを作り上げる機会がありました。さまざまなスキルを持つお父さん方が一致団結して素晴らしいものを作り上げました。チラシやホームページの作成、さまざまな店舗への協力依頼など、その行動力に圧倒され、「地域の力」を肌身で感じる経験でした。
さまざまな事業に携わらせていただく中で、「自分が楽しめなければ他人を楽しませることはできない」と考えるようになりました。ShoProの経営理念でもある「エデュテインメント」にも通じるかと思います。
※「エデュテインメント」とは「エデュケーション(教育=学び)」と「エンタテインメント(娯楽=遊び)」を合わせた造語。
人と人がつながり、一人ではできないことも成し遂げていく社会の実現に向かって
2015年に日本橋社会教育会館の企画担当としてShoProでのキャリアをスタートし、たくさんの企画に携わり、日々来館される多くの利用者の方々と関わって6年。
2021年からは館長として、また2023年からはエリアリーダーに立場を変えて仕事に向き合ってきました。
──館長になって感じた心境の変化を教えてください。
社会教育の現場は、地域社会と直接向き合うだけに変化の大きな場所です。それだけに多くの課題があり、組織として見た時にも、その課題にどう向き合うかが問われます。さまざまな制約がある中で、組織のあり方によって地域のニーズに答えられる可能性も広がると思います。しかしこの組織とは人ですので、機械のようにはいきません。職員はもちろん、行政、地域、学校、企業など、各方面との調整も必要となります。自分の考えを押し付けてもうまくはいきません。たくさん失敗もありましたし、毎回が答えのない問いへの挑戦ですが、職員一丸となって良い事業や新たな交流機会を生むことができた時の喜びはとても大きなものです。
──エリアリーダーになって感じた心境の変化を教えてください。
エリアリーダーはさまざまな施設や本部、行政などとも関わりながら、より広範囲での調整を行う、いわゆる「ハブ」のような役割だと感じています。またエリアリーダー同士の連携によって、事業の横展開やノウハウの蓄積が可能となります。エリアリーダーという役職の持つ可能性は、私自身、これから広げてゆけたらと思っています。
──最近、ShoProの資格取得支援制度※を活用されたと伺いました。
いつかは社会教育士の資格を取得したいと考えていましたが、なかなか一歩を踏み出せずにいたところ、本制度の案内をきっかけに通信教育で資格を取得しました。
特に印象に残っているのは「教育調査法」という講義です。地域のニーズをどのように抽出していくかを学びました。当然といえば当然のことなのですが、職員の勘や経験だけに頼るのではなく、地域課題に向き合う重要性を学べたことは大きな気付きとなりました。
※資格取得支援制度・・・施設職員の業務遂行能力及び自己啓発を促進し、事業部全体のスキルアップのために資格取得に関わる受講料の一部を会社が支援する制度。
──これからShoProに入社される人たち、一緒に働く人たちに大事にしてほしいこと、伝えていきたいことなどがあれば教えてください。
指定管理事業の魅力を一言で表すのは難しいですが、公共施設という公共性の高いインフラを管理したり、地域社会とフラットな目線で触れあうことは、通常いち民間企業で経験できることではありません。そしてこれらの社会的資源が最大限に発揮されるように、ShoProならではのアイデアを盛り込むことができます。新しい地域の形を模索し、「豊かな社会」の実現に向けて貢献できるのがパブリックサービス事業部で働く魅力のひとつではないかと思います。もちろんそこには多くの責任が伴いますが、他では味わえない多くの可能性とやりがいを追求することができる仕事だと思います。
パブリックサービス事業では、今回お届けした公共施設の運営に携わる以外にも、中央官公庁や地方自治体から多彩な制作業務を受注し企画提案・制作を行っています。実は皆さんがご利用されたことがある公共施設、目にするポスターや映像などに当社が携わっていることもあるんです。
そこには、教育事業だけではなく、ライセンス事業やテレビ番組制作も手掛けるメディア事業を通じて培ってきたノウハウ・知見を有するShoProだからこそ可能なことがたくさんあります。そんなShoProのフィールドを利用し、試行錯誤しながら、人と人とのつながりをもって社会課題に立ち向かっていこうと奮闘するエリアリーダーの想いをお届けしました。
※ 記事内容は2025年4月時点のものです
