1.学術大会とは? — クオールの“学びの場”を紹介
薬剤師としての成長に、終わりはありません。クオールでは、社員一人ひとりが日々の学びや経験を共有し合い、お互いを高め合う機会があります。それが「学術大会」です。
エリアごとにクオールグループの薬局長以上の幹部が一堂に会するこの大会に、3年目薬剤師は薬剤師6年教育プログラムの一環として特別に参加。3年目の節目として、全員が自分の取り組みを振り返り介入症例の発表を行い、さまざまな先輩方の発表を聴くことで、次の一歩へとつなげる大切な学びの場となっています。
そして、医療人として質の高い医療を提供するために、研鑽し続ける姿勢を大切にしているクオールを象徴するものが、先日掲げられた “クオールグループ生涯教育宣言”です。
この宣言には、クオールグループの社員が患者さまの病と心に寄り添い、安心と信頼を積み重ねる医療人を目指していく。そのために常に学び、成長し続けるという決意が込められています。
今回はこの宣言が掲げられてから初めての学術大会。 全国各地で開催されている学術大会のなかで、今回は中部エリアに所属する社員のほかに、北陸クオール株式会社、株式会社ニチホスの薬剤師が参加した2025年度クオールグループエリア学術大会 名古屋会場の様子を、入社2年目採用部員の大川がレポート!
どのように学術大会が行われるのか、実際の様子や会場の雰囲気をお伝えします。
当日は下記のプログラムで進行しました。
【プログラム概要】
⑴ 開会の言葉・クオールミッション唱和
⑵ 柄澤社長より
⑶ 特別講演
⑷ ランチョンセミナー
⑸ 3年目症例発表
⑹ 一般ポスター演題
⑺ 口頭演題(3年目/一般)
⑻ 功労賞授与
⑼ 表彰
⑽ 講評・閉会の言葉
2.大会委員長が語る、今年のテーマと想い
プログラムの最初は、開会の言葉。
今年のテーマは、「地域医療における圧倒的信頼~私が切り拓く薬局の未来~」です。
どのような想いをもってこの学術大会を開催したのか、 大会委員長である後藤薬局長に話を聞きました。
Q:今年の学術大会は、どのような想いを込めて開催しましたか?
近年、私たち薬局を取り巻く環境は大きく変化しており、薬剤師として求められる知識や技能はますます多様化・高度化しています。このような時代の中で、クオールグループに所属するすべての薬局は、会社という垣根を越えて繋がり合い、知見を共有することが求められています。
今回の学術大会のテーマ「地域医療における圧倒的信頼~私が切り拓く薬局の未来~」のもと、参加する方々にとってそのような場になればと思い、開催いたしました。
学術大会はそれぞれの取り組みを共有するだけではありません。得た知識をそれぞれの店舗に持ち帰ることで、患者さまに対してより良い医療の提供を行うことが期待できます。後藤薬局長のコメントから、クオールグループだけではなく業界全体の成長を見据え、高い視座を持った薬剤師になることの必要性を感じました。
3.クオールグループ生涯教育宣言に込められた“2つの心”とは
会場の空気が温まり始めたその後、登壇したのは柄澤社長です。
参加者へ向けて、次のようなメッセージが送られました。
先日クオールホールディングス株式会社の中村社長が発表した“クオールグループ生涯教育宣言”には、2つの「心」が込められています。
1つ目は、健康への願いに寄り添う心。 2つ目は、人を看る心です。
クオールグループは、医療に特化した総合ヘルスケアカンパニーとして、 さまざまな事業が連携しながら人々の健康を支えています。
その中でもクオール薬局は、患者さまにお薬を届ける、いわばグループの最終アンカー。
常に患者さま目線で“寄り添う想い”を持つ必要があります。
温かく、そして力強いメッセージに触れ、参加者の表情が自然と引き締まり、真剣に受け止めている様子が印象的でした。 そして続けて、社長はこう語りました。
私は社長として、皆さんに3つのことをお約束します。
1つ目は、皆さんの働く環境を守ります。
2つ目は、皆さんの誇りを守ります。
3つ目は、皆さんの生活を守ります。
社員を大切に考えてくださる姿勢に、私自身一社員として、クオールという会社の温かさを改めて感じました。会場は前向きな空気に包まれ、参加者たちはこの日一日の学びをスタートさせていました。
4.3年目薬剤師が語る、発表後に生まれた気づきと学び
患者さまに安心を届けるために、クオールは、日々進化する医療の中で一人ひとりが医療人としての心を持ち、質の高い医療を提供することを大切にしています。その想いを体現するように、3年目薬剤師によるポスター発表では、日々の実践から得た学びや、患者さまに寄り添う中で生まれた気づきが多く共有されました。 本レポートでは発表を行った3年目薬剤師のうち3名に、この日の想いや発表を通して感じたことを聞きました。
Q:業務と並行して発表を準備するにあたり、大変なことはありましたか?
喬社員:大勢の前で発表する機会がほとんどなかったため、最初はとても不安でした。限られた業務時間の中で準備を進めるのは大変でしたが、店舗のスタッフに発表を見てもらい、内容や話し方についてアドバイスをいただきながら練習を重ねました。サポートしてくださった皆さんのおかげで本番では落ち着いて発表でき、貴重な経験となりました。
慣れないことに挑戦することは簡単ではありません。それでも店舗のスタッフにサポートしてもらいながら乗り越えることができた喬社員のコメントから、学術大会で発表する経験は、今後の薬剤師としての仕事をする上で大きな自信に繋がっていくと感じました。
Q:同期の発表を聞いて、どのような刺激や学びを得ましたか?
小原社員:アドヒアランスの向上に向けた介入や減薬の提案、副作用発現後のケアについてなど患者さまに深く寄り添い治療を進めている発表ばかりで、とても刺激を受けました。また、今まで触れることの少なかった領域の介入についても学ぶことができ、とても勉強になりました。患者さまの目線に立ち、クオールのスローガンである「あなたの、いちばん近くにある安心」をこれまでよりさらに感じていただけるよう、今後も努めていきたいと思います。
日頃働く中で、他店舗の取り組みや患者さまとの関わり方を知る機会は多くありませんが、学術大会では発表を通して新しい知見や活躍する同期からの刺激を得ることができます。小原社員のコメントからも、良い取り組みを共有し合えるこの場の意義を感じました。
Q:今回の学術大会全体を通して学んだことを教えてください。
岸社員:薬剤師として、今患者さまにしてあげられることは何なのか、を常に考えることがいかに大切なことなのか、実感しました。皆様の発表を聞いていて、自分が同じ立場に直面していたら、はたして適切な対応ができていたのかと考えさせられました。そのため、私も発表していただいた皆さまのような立派な薬剤師に少しでも近づくことができるように、日々精進していきたいと強く思っております。
先述の通り、学術大会は参加しただけでは終わりません。それぞれの店舗で行っている取り組みや患者さまとの向き合い方を知り、自分の店舗で発揮することで、患者さまに提供する医療の質・QOLの向上に寄与することを目的としています。「自分だったらどうするか」という岸社員の参加姿勢こそが、学術大会に参加する上で重要であると改めて感じました。
5.これからの薬剤師に求められる力とは
3年目薬剤師一人ひとりの姿から、患者さまに寄り添いながら学び続ける意志が伝わってきました。では、こうした学びや挑戦を支えるクオールグループは、どのような未来を描いているのでしょうか。
最後に、中部エリアを管轄している千葉本部長に学術大会を終えた感想とこれからの薬剤師について聞きました。
Q:学術大会を通して、これからの薬剤師に求められる姿勢や働き方は、どのようなものだと思いますか?
これからの薬剤師には、チーム医療で活躍できる専門性と、そのチームメンバーとの協力体制の基礎となるコミュニケーション力が重要になると考えます。 医療の現場で、ひとりでできることは限られています。患者さまを中心に、取り巻くさまざまな方と協力して対応することで、患者さまの求める医療を提供できると考えています。
Q:「クオールグループ生涯教育宣言」を掲げる会社として、どんな学びの姿勢を大切にしていきたいですか?
自ら学ぶ姿勢が大切だと考えています。特別に教えてもらうというより、患者さまを通して何が必要なのか、自分自身で考えたことを行動に移すことを重視します。また、専門知識をアップデートしていくことはもちろんのことですが、人間としての成長も同じくらい重要であり、様々な事柄に興味をもって積極的に関わっていくことも重要だと考えています。
Q:最後に、未来の仲間に向けてメッセージをお願いします。
IT化、DXの推進により、医療の形は今後大きく変わる可能性があります。以前から言われている“対物から対人へ”の変化がさらに進むでしょう。しかし、人の病を看る仕事がすべて機械化されることはありません。一緒に未来の医療を創っていきましょう!
千葉本部長のコメントからも、これからの薬剤師に求められるのは専門性の向上だけではなく、人としての成長や、チーム医療を支えるコミわかりましたュニケーション力であることが伝わってきました。そして、医療業界が大きく変化していく今だからこそ、未来を見据えながら柔軟に行動していく姿勢がさらに重要になることがわかりました。
6.学びを現場へ、そして未来へ
今年の学術大会では、“それぞれの取り組みを共有するだけでなく、知見を持ち帰り、それぞれの成長へとつなげてほしい”という想いが一貫して語られており、実際に各発表後には多くの質問が寄せられ、活発な意見交換が行われていました。
また、新たに掲げられた「クオールグループ生涯教育宣言」は、患者さまから信頼される薬剤師であり続けるために、学びと成長を止めないことを誓うものであり、学術大会をはじめとしたクオールの学び合う姿勢と教育制度の手厚いサポートを再認識するきっかけとなりました。
これからもクオールは各エリアでの学術大会を通じて、一人ひとりの薬剤師の成長が患者さまに提供する医療の質向上へつながるよう、挑戦と学びを積み重ねてまいります。
