2025年4月1日(火)、クオールグループ2025年度入社式が執り行われました。

無事この日を迎えることができたことは、採用部としてとても嬉しく思います。
今年の入社式にはクオール株式会社をはじめ、グループ薬局・製薬事業会社のほか、特例子会社であるクオールアシスト株式会社の新入社員も参加。そして、薬剤師だけではなく、医療事務、総合職、販売職などの様々な職種の方が入社しました。

今回は、入社3年目採用部員の大江が入社式と新人研修に参加し、新入社員の皆さんがどんな様子だったのか、どんな研修を受けていたのかをレポート!
ぜひ、クオールの雰囲気や研修の充実度を感じていただきたいなと思います。

【全国の新入社員が集まった入社式】

今年の入社式の会場は、東京本社近くにある「虎ノ門ヒルズフォーラム」。この会場の最大収容人数は約500人と、とても大きな会場です。
新入社員の皆さんは緊張した面持ちの方、知り合いと仲良くお話している方、採用部員と久しぶりの再会を喜ぶ方など様々な感情を持ち、入社式に参加されているようでした。

全国の新入社員が一堂に会すため、会場に全員が入るとその人数の多さに驚きました。こんなにもたくさんの新入社員を迎えることができて、採用部としては『これまで頑張ってきてよかった・・・!』という気持ちになりました。

入社式では、クオールホールディングス株式会社の中村敬代表取締役社長が新入社員に向けて以下のメッセージを贈られました。

ご入社おめでとうございます。
本日は、雨で足元悪い中ご参集いただきありがとうございます。

今年は車椅子の新入社員がクオールグループに入社をしました。※1医療をやっている会社であるため、そういう人を1人でも多くと思っていたところ、今年は1人入社をしてくれ、とても印象深い入社式になりました。

クオールは今後も医療の枠を出ない会社でありたいと考えています。その中で皆さんが様々な活躍ができるステージを準備し、人生のキャリアの役に立てるように会社を運営していきます。

そして、今、ここにいる皆さんには患者さまだけではなく、地域の人のため、社員のため、ひいては国民のために何ができるかを考えていただくタイミングだと思っております。それぞれの立場で目に見える範囲、+αで行動をしてください。

ぜひ前向きに!一緒に頑張っていきましょう。

私たち社員も中村社長のお話を直接聞く機会は少ないため、中村社長の言葉を受け、改めて誰のために自分の業務を行うのかを考えるきっかけになりました。
きっと新入社員の皆さんも医療人としてこれから働く心構えができたのではないでしょうか。

※1 クオールアシスト株式会社に1名入社

そして、入社辞令交付が行われました。
各会社の代表者1名がステージ上に上がり、それぞれの会社の社長より直接辞令を受け取りました。皆さんかなり緊張されていた様子でしたが、しっかりとスムーズに対応ができておりました!
入社式の最後には新入社員全員に役員より入社辞令が手渡されました。

【笑顔あふれるグループワーク!同期と一緒に考えるこれからの薬局】

入社式の中ではオリエンテーションを行いました。
「未来の薬局を考えよう」という難しいテーマではありましたが、新入社員の皆さんはグループで協力して、1つの薬局のイメージを作っていました。「カラス薬局」「キッチンカー型薬局」「生まれ変わる薬局」など、どんな薬局なのだろうと気になるアイデアがたくさんありました!

グループワークが始まると、これまでの厳粛な雰囲気から一気に笑い声が飛び交う素敵な空間になり、新入社員の皆さんにも笑顔が見え始めました。
オリエンテーションを通して、同期同士の距離が縮まったのではないでしょうか。

【医療人としての在り方を学ぶ、新人集合研修】

入社式とオリエンテーション終了後は、教育研修本部 人財育成部が企画・運営を行った新人集合研修が始まりました。研修は、新入社員の社会人・医療人としての基盤を築くために行います。

特徴は、研修の中で「キャリア形成」を取り入れていること。「クオールグループで、どのような医療従事者(医療を支える仕事をする人)になりたいか」を考えるワークでは、『人々の心の拠り所となれる医療従事者になりたい』や『誰かの生活の一部となり、人々の安心感に繋がるような仕事がしたい』と話す新入社員がたくさんいました。やはり、クオールに入社する多くの新入社員は「誰かのために」という想いを持っています。

また、将来自分がどのようなキャリアを歩んでいきたいかを考えるうえで大切なことは、目標設定だけではありません。研修を通してわかっているようで知らなかったキャリアに関する基礎知識を学び・理解することで、新入社員の一人ひとりが働きがいを見出し、社会人としてスタートすることができていました。

そして、配属後も定期的に自分の価値観や経験をふり返ることで、目指す姿に向けて柔軟にキャリアを描いていくことに繋がります。

新人集合研修の中で考えたことをいつまでも忘れずに患者さまに寄り添える医療従事者になっていただきたいなと思います。

新人集合研修3日目には、特定非営利活動法人 小笠原流・小笠原教場 理事長の小笠原 清基様の特別公演がありました。小笠原様は、10年以上もクオールとかかわりがあり、ここ数年は新人研修の際に講演を行っていただいております。

講演では、流鏑馬や薬との向き合い方などのお話をされました。90分にわたる講演の中で特に新入社員の皆さんがメモを必死にとっていた内容は「社会人としての心構え」についてのお話です。『新入社員の皆さんには、常識や見慣れたものを大切にしてほしい』とメッセージを贈られました。それは、薬局で働くときも本社で働くときにも、毎日の当たり前を大切にすることで、ある時の日常の些細な違和感に気づくことができ、それが組織を存続させていくことに繋がるということです。

仕事や環境に慣れてきても、常に初心を忘れずに、挨拶や業務をしっかりと行うことが大切なのだと私自身も改めて考えることができました。

また、中村名誉会長から新入社員へメッセージを贈られました。

中村名誉会長は、『日本という国はいつでもどこでも誰でも医療を受けることができ、こんな国は他にはなく医療に関して素晴らしい国である。それは国民皆保険制度があるからだけではなく、そこで働いている医療従事者の皆さんが存在するから。ぜひ医療従事者としての誇りをもってほしい』とお話されました。

そして、「絆」(社内報)を新入社員一人ひとりに配布し、それを見ながら2011年の東日本大震災の際にクオールがどう医療を継続したか、どう工夫したのかを説明されました。

当時、社員とその家族全員の無事を確認できたのは発生から1週間後でした。社員の無事を確認するだけではなく、その家族の無事までを確認しているのは驚きですよね。
実はクオールのスローガン「あなたの、いちばん近くにある安心」の「あなた」には、患者さま、地域の皆さまはもちろんですが、社員やその家族までを含んでいます。そのスローガン通り、クオールはすべての人の安心を考えている会社ということを再認識することができました。
きっと新入社員の皆さんもそう思ったのではないでしょうか。

新人集合研修の中では、「患者さまが継続的に利用したくなる薬局とは」について考える時間もありました。
新入社員の皆さんの中には、患者さま視点に立つことの難しさを感じたと話す方も。医療従事者として働くマインドでいた新入社員の皆さんにとっては、あえて患者さまの目線に立ってみることで、内側からは見えない薬局の姿を改めて考える機会になったと思います。

どうしても医療従事者として働いていると、カウンターの内側からの目線で物事を考えがちになると思いますが、このような機会に患者さまから薬局はどう見えているのか、と考えてみることでより患者さまに寄り添える医療従事者になることができると思いました。

新人集合研修最終日には、懇親会が行われました!

懇親会では、軽食やドリンクも用意され、新入社員の皆さんは同期でおしゃべりをしながら楽しく過ごしていました。新人集合研修は、職種関係なく行われるため、職種を超えた繋がりができます!

店舗に配属されると、今回のように全国の同期とかかわる機会が少なくなってしまうため、貴重な時間だったのではないでしょうか。 中には、連絡先を交換している新入社員の方も。
ぜひ店舗が離れてしまっても全国に同期という心強い味方がいることを忘れないでほしいと思います。

【実践を通して患者さま目線を学ぶエリア拠点研修】

新人集合研修が終了するとエリア拠点研修が始まりました。エリア拠点研修は、教育研修本部 専門教育部が企画・運営を担当し、医療人として薬局に立つための基盤を築く目的で行われました。

この研修は、新入社員の皆さんが配属されるエリアに分かれ、オンラインで全国各拠点をつないで行われました。採用部は、東京と大阪の2拠点に参加しました。新入社員の皆さんはそこで自分と同じエリアで働く同期と親しくなることができ、仲間意識が生まれたと思います。

研修では、「薬局にくる患者さまはどんな気持ちか」「どうすれば患者さまに寄り添った受付応対ができるのか」などのワークを行いました。どのワークも医療人として働く上で大切にしなければいけないことです。特に受付応対に関しては急にできるものではないため、普段からの意識づけが大切だと感じました。

実はクオールには、すべての社員が医療従事者としてしっかり専門性を発揮できるように教育研修を企画・運営する教育研修本部が独立して設置されております。ほかの会社では、人事部に教育機能が付随して設置されていることも多いのですが、クオールには教育研修本部があることで高いレベルの医療の提供が可能となっております。

【社会人への第一歩を踏み出そう!】

エリア拠点研修の中では、配属式が執り行われました!

辞令を受け取るまで不安な表情や緊張した面持ちの方が多かったですが、辞令を受け取った後はこれから働く店舗や部門がどんなところなのか期待や想像を膨らませたのではないでしょうか。
ぜひ、研修で学んだことを忘れずに新入社員の皆さんにはそれぞれの場所で活躍していただきたいです。

今回採用部として入社式・新人研修の様子をレポートさせていただきましたが、入社1年目のフレッシュな雰囲気を感じることができて、改めて私も初心を思い出して業務に取り組もうと思うことができました!

クオールの社員には、誰かのために一生懸命になれる方や親身になってサポートしてくれる方がたくさんいます。周りの社員に支えられながら、新入社員の皆さんがこれからの日本の医療を担っていく医療人になることを私たちは楽しみにしております。