支える喜びを知った部活・実践につながる研究。薬剤師をめざした学生時代
私は幼少期から、表立って集団を引っ張るというよりは、周囲を支える立場を好んでいました。そんな性格は部活動でも発揮され、小学校から大学まで一貫してバスケットボール部に所属し、副部長として活動してきました。
バスケットボールとの出会いは小学生の頃でしたが、チームスポーツならではの魅力にすぐに引き込まれました。みんなで協力して勝利をつかむ喜びは、何物にも代えがたいものでした。中学時代に怪我をして最後の試合に出られなかった経験は、むしろバスケットボールへの想いを強くするきっかけとなりました。最後までやり切りたいという未練と情熱が、高校、そして大学でも続けることを決意させたのです。
このように、一度興味を持ったことを長く続けることも私の特徴です。例えば、コロナ禍の自粛期間中に始めた編み物は、5年以上続いている趣味の1つです。コツコツと紡いでいく作業と、完成時の達成感が魅力です。
薬剤師をめざすきっかけとなったのは、母の存在でした。母は医療機関の受付として働いていて、家庭では医療の話やドラマなどを通じて、医療が身近な存在でした。そこで私は、治療に不可欠な薬の重要性と、それを患者さまに服薬指導する薬剤師という仕事に魅力を感じるようになりました。
大学では、メタ解析という研究に取り組みました。これは、さまざまな研究結果を統括して、薬の効果を数値的に解析する研究です。具体的には、アトピー性皮膚炎の新薬が従来の治療法と比較してどの程度効果があるかを、専用のアプリケーションを使用して解析しました。
研究の結果、その新薬は従来のステロイド治療よりも優れており、見た目の改善だけでなく、かゆみを抑えるなど患者さまのQOLも向上させることが数値として得られました。
今、まさにその薬を現場で患者さまに服薬指導する機会があり、学生時代に学んだ作用機序などの知識が活きています。自分の研究が目の前の患者さまにつながった瞬間は、とても嬉しかったです。
就活の軸は「成長できる環境」。インターンシップで言語化された自分の想い
就職活動を始めた当初、私は調剤薬局とドラッグストアの2つの選択肢で悩んでいました。患者さまと深く長く関われる薬局薬剤師に魅力を感じる一方で、OTC(一般用医薬品)の専門家としての役割にも興味がありました。
就職活動の軸として重視していたのは、研修を含めた成長機会の充実性でした。とくにクオールに興味を持ったのは、「6年育成プログラム」という教育制度と、「QOL認定薬剤師制度」の存在です。
「QOL認定薬剤師制度」では、糖尿病や高血圧、OTCなどについて専門知識と最新医療情報を学べます。OTCにも興味があった私は、クオールでもOTCについて学べることを知り、より幅広い学びの機会がある点に大きな魅力を感じました。
就職活動では、大学4年の夏から合同企業説明会に参加し始め、その後複数企業のインターンシップに参加しました。
クオールのインターンシップでとくに印象的だったのは社風です。説明会の司会や管理職の社員、そして店舗の見学を通して、和やかな雰囲気がありながら、仕事をする時はしっかりとメリハリをつけて取り組むという姿勢を感じられました。
また、現場の先輩社員の経験談も心に残っています。その先輩も私と同じように薬局とドラッグストアで悩んだ末に、「6年間学んだことをまず最初に臨床の現場で活かし、身に付けたい」という想いから薬局を選択したと話していました。
そしてクオールを選んだ理由として、先輩は「あなたの、いちばん近くにある安心」という会社のスローガンへの共感と、薬剤師として、また個人としても成長できる環境があることを挙げていました。
私は自分の考えを言葉で表現するのが苦手だったので、先輩の言葉に深く共感し、就職活動に活かすためにノートに書き留めていました。
最終的な決断は、大学5年生の2、3月。ドラッグストアと薬局の両方の面接を受け、悩み抜いた末に選んだのがクオールでした。内定者フォローの期間中に採用担当者から話を聞く機会もあり、より確信を持って決めることができました。
失敗から学ぶ「一人ひとりに合わせた対応」。現場で感じる日々の成長
入社後は、一人ひとりに寄り添った段階的な研修があり、3カ月かけて受付応対から調剤、服薬指導まで丁寧に指導してもらいました。インターンシップで感じた通りの充実した教育体制を実感しています。
また、6月からは実際に患者さまへの服薬指導も行っています。当店舗では、内科、皮膚科、耳鼻咽喉科、小児科、腎臓内科など、多岐にわたる診療科の処方箋を扱っています。日頃から非常に多くの患者さまにご利用いただいており 、医療事務と薬剤師が声を掛け合いながら連携して業務を進めています。
実際に働いてみて、想像以上にスピードが重要だと感じています。薬の監査で間違いがないかを確認する際も、スピードが求められるため、知識の定着が非常に重要です。そのため、研修やわからないことを先輩に聞くことの重要性を実感しています。
とくに苦労しているのは、小児の患者さまへの対応です。年齢や体重に応じた薬の量の監査が難しく、以前、小児の患者さまの投薬量を年齢だけで判断してしまいましたが、体重が平均より少なめだったため用量調整が必要だったケースがありました。先輩に指導していただき、一人ひとりに合わせた対応の重要性を再認識しました。
また、忙しい時に焦って薬の錠数を間違えてしまう経験もしました。監査で気づいてもらいましたが、そんな時こそ落ち着いて作業する必要があると感じています。
一方で、成功体験もあります。大学5年生の実習時、小児科の患者さまが多く来局する薬局で粉薬の味について学んだ経験が活かされています。実際の業務で、親御さんから粉薬の味について質問された際に、「これはこういった味なので、これに混ぜるといいですよ」といったアドバイスができました。
とくに小児の患者さまは粉薬を飲みたがらない傾向にあるので、これまで身につけた知識が活かせた時はやりがいを感じましたね。
めざすは「かかりつけ薬剤師」。AIにはできない価値を届けたい
私が仕事をする上で大切にしているのは、患者さま一人ひとりの生活に寄り添ったサポートです。たとえば「1日3回」の服用も、学校に通うお子さまではお昼に飲むのが難しい場合があります。そうした生活背景をヒアリングし、無理なく治療を続けられる方法を一緒に考えるようにしています。
これは、在宅医療の実習で患者さまのリアルな生活に触れ、一人ひとりに合わせた提案の重要性を学んだ経験が原点です。今の店舗の先輩方も、堅苦しくならず、患者さまと自然な会話をされています。私も先輩の服薬指導に耳を傾け、「そんな伝え方があったのか」と日々学んでいるところです。
今後は、現場で患者さまと関わりつづけたいという想いが強いので、「かかりつけ薬剤師」になることが目標です。
また、店舗を管理する管理薬剤師の仕事にも興味があります。責任は大きいですが、それ以上にやりがいがあると感じています。その姿に純粋に「かっこいいな」と憧れており、いつか挑戦してみたいですね。
インターンシップで先輩が「これからの薬剤師は、AIにはできないコミュニケーション能力や臨機応変な対応が求められる」と話していました。そのためには、高度な専門性を学べる環境に身を置き、自ら成長していくことが必要だと教えてもらいました。その言葉に、今も強く共感しています。
そのため、クオールの高度な教育制度や専門性が学べる体制を活かしながら、自己成長を図っていきたいと思います。まずは「QOL認定薬剤師制度」で糖尿病について学び、その後は乳がんや在宅、OTCに関する専門性も身につけていく予定です。
もし進路に悩んでいるなら、ぜひインターンシップに参加して、会社の雰囲気や先輩方の想いに触れてみてください。共感した言葉を書き留めて自分の考えとすり合わせることで、きっと進むべき道が見えてくるはずです。
私は、最後まで悩み抜いてクオールを選んだこの選択は、間違っていなかったと心から思っています。皆さんにもぜひ、自分に合った環境を見つけてほしいと思います。
※ 記載内容は2025年7月時点のものです
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