薬局部門出身のトップが牽引する採用戦略。部門間の協力を軸とした目標達成への道筋
──採用本部の役割とミッション、具体的な業務内容についてお聞かせください。
種谷:私は西日本採用本部の本部長を務めています。当本部は西日本採用部、(西日本)採用企画部、医療事務採用グループの三本柱で構成されており、薬剤師採用が主軸です。東西合わせて数百名という高い目標を掲げ、このうち西日本ではその約1/3にあたる人財の採用をめざし、また、中途採用と医療事務採用にも力を入れています。
本部長としての私の役割は、目標達成に向けたチームの牽引です。部員の育成、戦略立案、そしてアクションプランの策定と実行管理を行っています。業務を遂行する上で特に重要なのが事業部との連携です。
例えば、店舗見学を設定する際には、自身の薬局部門での経験を活かしつつ、店舗管轄の役職者や社員と密に連携し、円滑な業務遂行を図っています。また、新卒・中途を問わず、薬剤師および医療事務職のすべての面接官も務めています。
井浪:私は東日本採用本部の本部長を務めています。薬剤師採用を中心に、新卒・中途の医療事務職採用、そして総合職採用と、採用業務全般を担当しています。当社の事業推進に不可欠な人財の採用が私たちの使命です。加えて、私は役員として人事部門も統括しているため、採用部門と人事部門の有機的な連携にも注力しています。
一方で、東西の採用本部間の連携も活発に行ってきました。地域は異なっても業務の大半は共通しており、採用のポリシーや基本的な考え方は同じです。そのため、日々密接な情報交換と協力体制を維持しています。
──それぞれ部門内の雰囲気について教えてください。
種谷:西日本採用本部は、関西出身者が多いこともあり、関西気質が根づいています。私に対してもメンバーがフランクに接するなど、活発な意見交換が日常的に行われています。こうした風通しの良い雰囲気は、当社全体の特徴でもありますが、西日本採用本部ではとくに顕著に表れていると感じます。
井浪:東日本採用本部は、私を含む薬剤師出身者、医療事務出身者、そして総合職と、さまざまなバックグラウンドを持つ社員から構成されています。また、若手社員が多いのも特徴的です。彼ら・彼女らのエネルギッシュな姿勢が、部門全体に活力を与えています。多様性と若さが相まって、非常にいきいきとした前向きな雰囲気が醸成されていますね。
薬局の現場から人財戦略の最前線へ。組織と共に歩んだ成長の軌跡
──入社に至った経緯についてお聞かせください。
種谷:病院でキャリアをスタートし、その後、個人経営の薬局と中小規模の調剤薬局チェーンを経験し、M&Aを機にクオールの一員となりました。
入社当初衝撃を受けたのは、その規模感です。特に、調剤システムなど薬剤師業務をサポートする先進的なインフラが整備されていることに驚きました。また、社内ネットワークの広さ、多様なフィールドが存在することも特筆すべき点です。
井浪:私も入社以前は病院薬剤師として勤務していました。キャリアプランを模索する中で、実績ある企業で経営も学びたいと考え、クオールに転職しました。
──入社後からこれまでどのような業務を経験してきましたか?
種谷:クオールの多様なフィールドを活用し、幅広い業務に携わってきました。一般薬剤師や薬局長として患者さまの薬物治療をサポートしながら、店舗のマネジメントに尽力しました。
また、漢方薬剤師としての専門性を活かし、地域住民向けに未病ケアに関する定期的な講習会を開催し、予防医学の啓発に取り組んだ時期もあります。さらに、PB(プライベートブランド)開発チームに参画し、健康食品等の製品コンセプト立案から価格設定まで幅広く関与したことも。クオールの環境が、薬剤師としての成長と挑戦を支えてくれましたね。
井浪:最初に入店したのは、愛知県に初出店した薬局でした。入社半年後には、薬局長として初めて店舗管理を任され、それからさらに半年後には、愛知県最大規模の新規店舗の立ち上げを一任されました。その後、1年足らずで地域エリアマネージャーに。さらに入社7年目には事業部長に任命され、中部地区約30店舗のマネジメントを担当しました。
そして最後の転機が、本社の薬局サポート部門の責任者に就任したことです。店舗運営に必要な本社機能の設計、IT化やDX推進など、より戦略的な視点が求められました。さまざまな業務に邁進する中で、入社時の希望通り、経営について貴重な学びを多く得てきました。
──中でも特に印象に残っている出来事についてお聞かせください。
井浪:薬局長として愛知県大規模店舗の立ち上げに携わった経験です。30人程の薬剤師と医療事務スタッフを擁する店舗で、人員管理から店舗運営、顧客サービス向上まで、多岐にわたる業務を統括しました。
クオールでは珍しく競合店が存在していたため、イベント開催や日々の業務改善に注力したことが記憶に残っています。地域の医療機関との連携体制を重視している当社の強みを活かし、近隣病院の幹部や薬剤部門と協力し、当社の本社部門も巻き込んだ大きなイベントを実現することができました。
種谷:私が最も印象に残っているのは、採用担当として西日本での当社の知名度向上に取り組んだ初期の取り組みです。大手調剤薬局チェーンであることを認知してもらうところから始める必要がありました。
戦略の一環として、私がまず行ったのが大学訪問です。その過程で、学生のニーズと企業のマッチングの重要性を痛感し、学生一人ひとりの希望や適性を丁寧に聞き取る、学生中心の採用アプローチを確立していきました。
同時に、大学との信頼関係の構築にも尽力しました。「クオールなら安心」と大学の関係者から推奨いただけるよう、長期的な関係づくりに努めた結果、低迷していた採用実績がV字回復を遂げ、それ以来、安定した採用成果を維持しています。
30年以上受け継がれる理念。採用活動に息づく「クオリティ オブ ライフ」の精神
──採用業務に携わる上で大切にしていることを教えてください。
種谷:私が重視しているのは誠実さです。とくに、応募者の立場に立って考えることを常に意識してきました。採用への熱意が高まると、ともすれば自社の視点のみに偏りがちですが、学生にとって真に価値ある提案をすることが重要です。インターンシップや各種採用イベントを企画する際も、何を知りたいか、どのようなイベントに参加したいと考えているかを、学生の視点から徹底的に検討するよう心がけています。
また、採用部門だけでなく、現場の薬剤師や社員との直接的な交流の機会を設けることも大切にしています。それが学生に対して説得力のある情報源となり、入社への安心材料につながると考えているからです。現場の生の声を反映したイベントを部員たちと企画・実施し、学生目線に立った実践的で信頼性の高い採用活動に努めています。
井浪:当社グループは多角的な医療関連事業を展開していますが、経営陣は薬局事業を中核と位置づけています。つまり、私たちの事業の本質は医療サービスの提供であり、それを支えているのは医療人です。そのため、採用活動においては、医療人としての素養を持つ人財の確保に注力しています。
薬局事業には小売業的側面がある一方、医療サービスの意味合いが強いことが特徴です。企業の社会的責任、社会貢献という観点から見ると、当社の価値の多くは各店舗における医療従事者と患者さまとの接点から生まれています。そこで重要となるのは、医療人に不可欠な資質、すなわち、思いやりの心と誠実さです。
実際の面接では、患者さまや地域のために尽くす姿勢を重視しています。単なる業務遂行能力だけでなく、医療人としての倫理観や使命感を共有できる人財を見出すことが、私たちの採用活動の核心です。このアプローチにより、当社の企業理念と合致し、長期的に組織に貢献できる人財の確保をめざしています。
──企業理念の話が出ましたが、これに対するお考えをお聞かせください。
井浪:当社の企業理念「わたしたちは、すべての人の、クオリティ オブ ライフに向きあいます。いつでも、どこでも、あなたに。」は、私の入社後に文書化されたものですが、社名の由来が「クオリティ オブ ライフ」であることからもわかる通り、その本質は創業当初から一貫しています。医療人として生活の質の向上をめざす姿勢は、私が現場にいたころから変わらず持ち続けてきました。
薬局を訪れる方々の多くは何らかの疾患を抱えています。完治が難しい場合でも、私たちとの関わりを通じて症状の改善や精神的な安寧、あるいは生活の質の向上につながるような関係性を構築したいと考えています。
実際、医師の説明を補完して患者さまの理解を深められたり、薬を服用する意義について丁寧に説明して、さまざまな質問を投げかける理由に納得いただいたりと、ささやかながら患者さまのQOL向上を実感する場面を数多く目の当たりにしてきました。
種谷:私たちの日々の業務の根幹にあるのは、患者さまのニーズを的確に把握し、最適な医療サービスを提供することでQOLを向上させたいという想いです。クオールのすべての取り組みが企業理念に基づいていると強く感じています。
創業者が、32年も前から「クオリティ オブ ライフ」という概念を企業理念の中心に据えられたことに驚きを隠せません。先見性を持ってこの理念を掲げ、30年以上が経過したいまもぶれることなく継続している点に、私は深い敬意を表しています。
この理念は私たちが求める人物像にも反映されており、医療に対する真摯な姿勢と誠実さ、他者への思いやりと優しさを兼ね備えた人財との出会いを大切にしてきました。加えて、薬剤師という専門職の性質上、継続的な学習と自己研鑽に対する強い意欲があることも重要な資質だと考えています。
総合ヘルスケアカンパニーだからこそ描ける次世代薬局の未来に向けて
──クオールの魅力をどんな点に感じていますか?
種谷:当社の最大の魅力は、医療に対する真摯な姿勢と揺るぎない使命感です。患者さまのQOL向上を軸に、最適な医療サービスの提供を追求し続けている点は、他社に引けを取らない強みだと確信しています。
また、社員の人間性の高さも注目すべき点です。思いやりと温かさを備えた人財が多く、これは新入社員の入社理由アンケートや大学教員からのフィードバックでも有難い事に頻繁に挙げられています。
挑戦を奨励する企業文化も大きな魅力のひとつです。階層を超えたオープンなコミュニケーション環境が整っており、社員の興味や意欲を尊重し、キャリア開発を積極的に支援する風土があります。私自身も、漢方薬に関する興味を上司に伝えたことで、専門的なカウンセリング業務に携わる機会を得ました。
井浪:クオールの魅力は、まず人財の多様性と質の高さにあります。薬剤師だけでなく、総合職を含むさまざまなバックグラウンドを持つ人財が集まっており、日々の交流自体が知的刺激に満ちています。
また、当社グループは薬局事業を中核としつつも、製薬事業、医療系人材派遣事業、医療系出版事業など、医療関連分野を幅広くカバーする「総合ヘルスケアカンパニー」としての地位を確立してきました。この多角化戦略が、厳しい経営環境下でも安定した経営基盤を提供しています。
さらに、イノベーションを重視する企業風土も大きな魅力です。他社に先駆けた異業種との協働や、社内での斬新な取り組みに対する寛容な姿勢が、組織の活力を生み出しています。実際に私自身も、創意工夫を活かした薬局運営や、自主的な勉強会の開催、大学との連携による高度な技術研修の実施など、新たな提案をするたびに全面的な支援を受けてきました。
──今後について、どのような目標持っていますか?
種谷:当社の認知度向上にますます注力して学生層にも周知を広げ、共に企業価値を高めていく仲間を増やしていきたいです。
個人的には、漢方専門の薬剤師としての経験も活かしたいと考えています。薬膳にも精通しているので、他社にはない未病対策に特化した店舗をいつか展開していければと構想中です。
井浪:医療業界、特に薬局業界は大きな転換期を迎えています。単なる薬の提供にとどまらず、患者さまのQOL向上に真に貢献できるような、新しいクオールのあり方、薬局のあり方を模索し、実現していきたいと考えています。
採用活動はそのための非常に重要な「入り口」だと認識しています。私たちの志を共有してくれる人財を、薬剤師、医療事務、総合職を問わず、可能な限り多く採用していきたいです。
当社は業界の先駆者としての地位を確立し、社会により大きな貢献ができることをめざしています。固定概念にとらわれず、患者さまや地域の方々に対して革新的なサービスを提供し、新しい価値を創造できる人財の育成に力を注いでいきたいと考えています。
※ 記載内容は2024年8月時点のものです
