母国・中国で鍛えられた技術力。起業と現地日系企業での経験を経て来日
CI事業部Salesforce Labチームに所属する徐。キャリアのスタートは、出身地である中国・上海のソフトウェア会社でした。
「前職では、主に官公庁やメーカー企業のシステム開発に携わりました。特にERPのプロジェクトに参画した際は、約150個のテーブルを扱う大規模なシステム開発に4名体制で取り組みました。販売、計画、生産、品質、在庫、財務管理などの、多岐にわたる業務をJavaのSSHフレームワーク(Struts、Spring、Hibernate)を用いて、スクラッチ開発で対応しました。
中国の開発環境は日本とは異なり、コストを重視し、品質よりもスピードを優先する傾向があります。要件定義や受け入れ基準も日本ほど厳密ではなく、クライアントの要望に応じて柔軟に対応することが求められる環境です。こうした環境は、技術者として非常に鍛えられたと思っています」
その後、徐は知人と共にソフトハウスの起業に挑戦。社内業務やシステム開発を担当しながら、日本向けのJava開発カリキュラムを受講し、日本語と日本での開発手法を1年間かけて学びました。
「日本の文化や仕事の進め方を学ぶうちに、自分に合っているのではないかと感じ、日系企業へ転職を決意しました。中国に進出している日系企業で5年間、オフショア開発や開発基準のローカル化、品質管理支援などを担当。日本企業の品質基準や開発プロセスについての理解を深めることができました」
その後来日した徐は、ECサイト開発や物流の基幹システムの要件定義、オフショア設計への支援などを経て、フレクトに出会います。
「『クラウドに挑戦してみたい、Salesforceに関わりたい!』という強い思いを抱き、転職活動をしていました。Salesforceでは、オブジェクトを設定すると自動的に各層のロジックが作られ、管理画面まで生成されることを知った時は『10年前の夢が叶った!』と、Salesforceに一目惚れしました。(10年前、私はJavaでSalesforceのようなオブジェクトを作り、モデル層とコントロール層のプログラムを自動で生成されるツールを開発しましたが、ビュー層(画面)の実現には至りませんでした)
そしてSalesforce認定資格の最高峰であるCertified Techinical Architect(以下、CTA)の取得者一覧を見ていたところ、フレクトの石井 政宗さんの名前を見つけ、このインタビュー記事に辿り着きました。接客業界から技術者になったという異色の経歴に興味を持ち、そこから石井さんが所属するフレクトを知りました」
フレクトが大事にする「顧客目線」を体感しながら、多様なプロジェクトに携わる
2023年にフレクト入社してから現在までの約1年間で、徐は4つのプロジェクトに参画しました。最初のプロジェクトでは、ある企業向けにAWSを用いたデータ変換およびSalesforce連携機能の開発でした。その中で、AWS Lambdaを活用したURL暗号化処理の開発を担当。
その後、次の案件では設計、開発、テストに至るまで、幅広い業務に携わりました。
「入社当初Salesforceの開発経験はゼロでしたが、案件が始まるとすぐに開発に取り組みました。大変ではありましたが、新しい技術を短期間で習得することは楽しかったです。
頼もしいチームメンバーに支えられたおかげで、間違った方向に進むことなく成長できました。仕事をスムーズに進める上でチームメンバーからのアドバイスはとても重要な役割を果たしました。
現在、徐はシステムの刷新プロジェクトに取り組んでいます。新システムへ移行する準備段階であり、新機能の追加要望がある中で、主に業務フローの理解や要件のやり取り、モック作成などを担当しています」
業務に励む一方で、毎日1時間程度をSalesforce Labの活動に充てているという徐。
「Salesforce Labは新設されたばかりの部署で、他のプロジェクトの課題改善を担っています。リーダーを含む5人のチームで、社内のニーズ分析に基づき優先度の高いコンポーネントを開発しています。成果物はパッケージ化され、アプリストアのような場所からインストールでき、他のプロジェクトですぐに利用できます」
フレクトでの業務を通して、徐は顧客目線を大切にする社風を実感しています。
「印象に残っているエピソードがあります。あるプロジェクトで、お客様の要望に基づき、『データ入力』機能の実装を見送る予定でした。しかし、社内で再検討した結果、同様のデータ入力が頻繁に必要となる場面が多いため、手動入力の非効率さがあると判断。再協議の末、データの一括処理機能を実装することになりました。
私たちの技術力を活かして、お客様の業務の実態に合わせた機能を提供することがいかに重要かを学びました」
顧客の視点に立ち、最適な解決策を見出す。この姿勢が、フレクトのエンジニアたちに根づいています。
Salesforce経験ゼロから勉強会を主催する立場へ。学習意欲と周囲のサポート
「Salesforceに携わりたい」という想いでフレクトに入社した徐は、業務を通してSalesforceに関する多くのスキルを習得しました。
「Salesforceにはロジック、カスタムオブジェクト、画面設計など、幅広い標準機能が揃っており、さまざまな開発が効率的に行えます。
以前であれば個別に開発していた機能も、Salesforceの機能を使えば迅速に実装可能です。また、技術的な共通点も多く、例えば、リレーショナルデータベース(RDB)の設計原則は、どのシステムにも共通しており、Salesforceでも同様に適用されています」
Salesforceについて語るとき、徐の目は輝きます。
「例えるならば、私はSalesforceに恋をしているような感覚ですね。仕事というよりも大好きな技術としてSalesforceと向き合っていて、毎日が『Salesforceちゃんとデートしている』という感じです(笑)」
そんな徐にとって、Salesforceの新商品「Data Cloud」のキャッチアップと、その社内向け勉強会は印象深い経験だったといいます。
「Data Cloudを社内で初めて取り扱うにあたり、Salesforceの経験が豊富なチームリーダーと共に3カ月間でキャッチアップしました。そしてそのアウトプットとして、社内向けに勉強会を開催しました。複雑な概念をわかりやすく伝えるため、具体的な業務シナリオを想定してストーリーを組み立てました。
技術の詳細を徹底的に調べ、重要なポイントを効果的に説明できるか試行錯誤するプロセスは、とてもやりがいがありましたし、楽しい経験でしたね」
国籍関係なく活躍でき、「好き」を追求できる環境で成長を続けたい
フレクトで働く魅力について、徐は熱心に語ります。
「フレクトにはたくさんの魅力があります。たとえば、役員陣の謙虚な姿勢にはとても驚きました。入社後、役員の皆さんと一緒に食事をする機会がありましたが、とてもフランクで楽しい雰囲気で、フレクトのことを深く知ることができました。
また、多くの日本企業にある年功序列の評価制度がなく、能力に応じて昇進できる点も魅力的です。さらに、フルリモートワークが可能なことも大きな利点ですね」
フレクトには、国籍に関係なく活躍できる環境が整っており、海外出身の社員も複数在籍しています。一定以上の日本語力があれば、誰もが等しくチャンスを得られる環境です。
「外国籍だからといって働きづらさを感じたり、他のメンバーに気を遣うようなことは全くありません。自分の中では日本語が十分なレベルではないと感じる場面がありますが、普段の業務においては日本人メンバーと同じように自然体で働くことができています。外国籍の方でも心配せずに入社してほしいですね」
今後のキャリアについて尋ねると、徐は「これからもSalesforceを中心に活動し、開発の一連の流れをしっかりと習得したい」と意気込みます。そのためには自己成長や自己理解が欠かせないと考えています。
「エンジニアとしてもっと成長するためには、自分自身の強みと弱みを見極めることが重要です。私は自分が好きなことなら学び続けられるし、時間を忘れて没頭できるタイプ。
フレクトは、好きなことを突き詰めることができる環境がある素晴らしい会社で、実際私は仕事を『する』のではなく、『Playする(遊ぶ)』というイメージで取り組んでいます。
一方で、課題だと感じるのは語学力、特に話す力です。お客様の前でのデモンストレーションをしたり、敬語を使ってお客様の気持ちに配慮しながら話すことがまだ苦手です。将来的には、この弱みを克服して技術スキルを活かしつつ、営業チームと協力して案件を獲得するような役割をめざしています。
一番大きな目標は、Salesforceの最高峰の資格であるCTAを取得すること。そのためにも強みを活かし、弱みを克服しながら努力していきたいです」
徐の言葉からは、技術への情熱と、それを日々の業務で発揮している様子が伝わってきます。国籍に関係なく多様性を尊重する環境の中で、社員一人ひとりが成長を追求し互いに刺激し合う──これがフレクトの大きな推進力となっています。
※ 記載内容は2024年7月時点のものです
