個人の「技術志向」を尊重する、チームマネージャーとしての現在地
現在、クラウドインテグレーション事業部にてチームマネージャーを務める中島 諄。約17名のメンバーのアサイン計画やプロジェクトのモニタリング、さらには案件獲得に向けた提案活動まで、その役割は多岐にわたります。若い世代である20代から30代の技術志向の高いメンバーが集まるチームをまとめる中で、中島が日々の業務で最も重視しているのが「アサイン計画」です。
「アサインが本人の意向に合わない場合、それは精神的にも体力的にも大きな負担へとつながります。そのため、メンバー一人ひとりの『成長志向』やコンディションを最大限に尊重し、納得感を持って取り組めるよう慎重な調整を心がけています」
その調整の要となるのが、対話による深掘りです。
「目標管理の中で将来のビジョンを確認するのはもちろんですが、さらに一歩踏み込んで『具体的にどの技術分野を深掘りしたいか』『どのようなエンジニア像をめざすのか』まで掘り下げて話し合います。
フレクトには、私のような『チームマネージャー』、プロジェクト推進を担う『プロジェクトマネージャー』、技術特化の『アーキテクト』という3つのキャリア軸があります。メンバーがどの軸に進むことをめざし、どのように成長したいと考えているのか。そのゴールへ近づけるようなアサインを常に意識しています」
現在、フルリモートワークかつ、フレックス制度という柔軟な環境で働いている中島。自律したキャリアを歩めていると語ります。
「フレクトでは、ワークライフバランスを整えやすい環境がしっかりと整備されています。勤務時間を柔軟に調整できるため、体調が優れない時はもちろん、勤務中に私用がある場合も業務とプライベートを無理なく両立できています。
さらに、組織としての柔軟性も大きな魅力です。負荷の高いプロジェクトが続いた際には、相談を通じて体制を迅速に見直してもらいました。その時々の案件状況による面はありますが、社員一人ひとりの声をしっかり拾い上げ、スピーディに動いてくれる会社への信頼感は非常に高いです。
また、学びやすい環境も充実しています。社内で頻繁に実施される勉強会には、興味があるテーマを選んで積極的に参加できるほか、書籍購入の補助制度もあるため、体系的な知識の獲得に大きく役立っています」
より高度な技術と、持続可能な働き方を求めて。フレクトを選んだ決断
フレクト入社前、中島は約2年間、Salesforceエンジニアとして開発の最前線にいました。
「コーディングからスタートした後、PL(プロジェクトリーダー)としての役割を任され、最大で7つの案件を同時並行で進めた、非常に濃密な時期がありました。この環境を通じて、お客さま向けの画面開発から標準機能の実装まで、Salesforceに関わるあらゆる業務を経験し、エンジニアとしてのとしての基盤をしっかりと築くことができました。
当時は、一つの技術を徹底的に深掘りする『スペシャリスト』をめざし、Salesforceの技術習得に全力を注いでいました。休日も惜しまず学び続ける日々を送り、その努力の積み重ねが自分の技術力を飛躍的に向上させ、現在でも大きな強みとして活かされています」
豊富な経験を積む中で、中島は「より手触り感のあるマネジメント」を志向するようになります。
「前職での経験を通じて、『プロジェクト全体を俯瞰し、自らの手で品質や進行をコントロールしたい』という想いが強くなりました。とくにプライム案件であれば、要件定義などの上流工程から深くは関わり、自らの裁量でプロジェクトをマネジメントできる点に大きな魅力を感じました。プロジェクトの舵取りを直接担える環境でより主体性を発揮したいと考えたことが転職活動を始めるきっかけになりました」
転職活動において、中島は明確な軸を持って企業選びを行いました。
「転職を考える際にまず重視したのは、プライム案件を担当できることでした。そしてSalesforceの経験を活かしつつ、AWSやMuleSoftなど新たな技術領域と幅を広げられる『拡張性』を重要視しました。さらに、長期的なキャリアを築くためには、リモートワークやフレックス制度など柔軟な働き方を実現できる環境面も欠かせない条件であると考えました」
そしてもう一つ、中島がこだわったのが「向上心のある組織風土」です。
「技術力をさらに磨きたい、そしてお互いに刺激し合いながら成長できる環境に身を置きたいという強い想いがありました。とくに、勉強会が活発に行われ、メンバー同士が学びの質を高め合えるような、知的な交流が盛んな活気ある組織を求めていました」
数ある企業の中からフレクトを選んだ決め手は、上記の軸を満たしている中でも、技術的な広がりと、選考体験が大きかったと振り返ります。
「他社と比較しても、マルチクラウドへの展開という明確な方向性が非常に魅力的でした。また、選考の過程でに現場社員の方々と話す機会をいただき、プロジェクトの具体的な状況や働き方について、現場視点で率直な話を伺えたことも安心感を得る大きな要因でした。入社後の働き方を具体的にイメージできたことが、何より心強い材料となりました」
入社に向けては、フルリモート環境への不安があったと振り返りますが、その不安も入社後に払拭されました。
「『対面でのコミュニケーションがない中で、円滑に連携できるだろうか』という不安は少なからずありました。しかし入社後は『状況を変えるには自分から動くしかない』と切り替えました。先輩方の仕事の進め方を観察して情報収集の仕方を学び、1on1でのフォローを活用しながら、積極的にコミュニケーションを取ることでその不安を一つひとつ解消していきました。
さらに、この経験を通じて自己発信の重要性を実感し、仕事の進め方にポジティブな変化をもたらすことができました」
技術的知見とPMスキルを武器に。逼迫した状況を打開した調整力
入社後、中島は希望通りSalesforce案件の最前線へ。そこでは自身の経験を活かすだけでなく、「教える立場」としての貢献も求められました。
「当時、若手メンバーが多く在籍するチームで、私の経験や知識がチームを技術的に支援できる点は大きな挑戦でした。とくに、Experience Cloud(外部向けサイト作成機能)に関する知識を活かし、メンバーに対して積極的に提案やナレッジシェアを行いました。
その結果、若手メンバーのスキルアップに貢献できただけでなく、成長過程にあるチームの中で技術的なリード役としてプロジェクトを支援する貴重な経験を得ることができました。このような経験から、チーム全体の底上げをめざしたコミュニケーションや技術的サポートの重要性をあらためて実感しました」
さらに中島は、フレクトでPM(プロジェクトマネージャー)としてのスキルを磨いていきます。
「本格的なマネジメントスキルは、フレクトに入社してから身につけました。とくに、『このタスクは優先度が高く、次工程への影響が大きい』といった重要な業務の判断や、『ここでリソースを最適化すればプロジェクト全体を効率化できる』といった、俯瞰的な視点を身につけることで、プロジェクト全体を通じて意思決定力を向上させました。また、プライム案件として直接お客さまと向き合うことで、折衝や調整能力も確実に成長したと感じています」
入社後、業務遂行において強力な武器となったのが、過去のナレッジが蓄積された社内のデータベースです。
「たとえばコールセンター案件に参画した際、プロジェクトを円滑に進めるために社内のナレッジを徹底的に活用しました。過去の事例を調査する中で『テスト工程の特定のフェーズで課題が発生した』という重要な情報が見つかりました。先人たちの失敗や成功の知見を自身の計画に組み込み、リスクを未然に回避するという形で、組織のナレッジを活用することでPMとしての動きの質を高めることができました」
中島にとって、これまででとくに印象に残っているのが、製造業様におけるコールセンターシステムの大規模リプレイス案件です。
「非常にタイトなスケジュールの中で、PMとして難しい舵取りが求められました。このまま進めば納期に間に合わない可能性があると判断し、全体のスケジュールをあらためて精査しました。
その結果、課題を明確化し、進行可能な範囲を現実的に見極めながら、優先度を再定義してリソースを最適に割り振ることで計画を再調整しました」
重要なのは、お客さまとの合意形成でした。
「機能実装の優先順位を明確にし、『必須機能は確実に守りつつ、優先度の低い機能はフェーズを分けて実装する』といった判断も行いました。このプロセスでは、潜在的なリスクを含めた現状をお客さまと共有し、膝を突き合わせて対話を重ねることで信頼関係を築きながら納得いただいた上でプロジェクトを進行させました。
結果として、タイトな状況にもかかわらず計画的な進行が実現し、重要なリリースを守り抜くことができました」
結果、プロジェクトは成功をおさめます。
「逼迫した状況下でのプロジェクト遂行を通じて、お客さまから『あの逼迫した状況下で、QCD(品質・コスト・納期)をすべて守り切ったのは素晴らしい』高い評価をいただくことができました。コストや品質だけでなく、プロフェッショナルとしての信頼を守り抜いた証となり、私にとって大きな自信となりました」
チームマネジメントを軸に成長していく。技術領域を広げるチームへ
入社後の活躍を経て、2年目に就任したチームマネージャー。当初は、予期せぬ役割の変化に戸惑うこともあったと振り返ります。
「もともとキャリアの方向性としてマネジメントを想定していましたが、実際にマネージャーとしての役割に就いた際には、ロールモデルが明確でない状況で手探りのスタートとなりました」
その不安を払拭したのは、上司との密なコミュニケーションと実践の繰り返しでした。
「書籍や関連資料を通じた学習に加え、部長との定期的な1on1で『今の状況で本当にいいのか』と都度確認しながら、自身の考えに対するフィードバックを適切に受け取り、迷いを一つひとつ解消していきました。その過程で、マネジメントとして求められる視座を徐々に養っていくことができたと感じています。
現在も継続して学びを深めながら、メンバーに対して挑戦的なプロジェクトをアサインすることで成長の機会を提供しています。そして、メンバーが困難を乗り越え成功を収めた際には彼らの成長を間近で支えられる喜びと共に、マネジメントとしてのやりがいを強く実感しています」
チームマネージャーとして描く未来は、Salesforceを軸に置きつつ、MuleSoftやAIなど親和性の高い領域へ技術を広げていけるチーム像です。
「特定の案件に固定されるのではなく、ローテーションも積極的に行いながら、チーム会などを通じてメンバー間でしっかりとコミュニケーションを取れる組織にしていきたいです」
個人としては、目の前の案件獲得の強化に加えて、今後はとくに、メンバーの自律的な成長を促す「ピープルマネジメント」を強化していく方針だと言います。
「スキルマップを用いて各メンバーのスキルを可視化し、現状の強みと課題を明確にしています。さらに、上位メンバーのスキルマップを参考しながら、『次はこの技術領域を伸ばしてみよう』といった具体的な方向性を示し、メンバーが自律的にキャリアを描けるよう支援しています。ロールモデルを明確に提示することで、自律的な成長につなげていきたいと考えています」
また、個人の経験を汎用的なナレッジに変えることにも注力しています。
「メンバーには、案件で得たナレッジは、しっかりと自分の中で文書化・言語化してほしいと伝えています。これにより、経験を単なる一時的なものに終わらせるのではなく、次のプロジェクトに活かせる資産として蓄積していくことができます。そうした環境整備を進めていきたいですね」
最後に、未来の仲間に向けて、中島は次のように語ります。
「フレクトは、意欲ある人が『自律的に成長していける』環境です。待っているだけではなく、能動的に情報をつかみに行ける方にとっては、最高のフィールドだと思います。成長したいという熱意には、会社も周りのメンバーも全力で応えてくれますから」
技術とキャリアを自らの手で切り拓く。中島の挑戦は、これからも続いていきます。
※ 記載内容は2025年11月時点のものです
