アニメから始まった宇宙への興味──物理学の道とプログラミングとの出会い
子どものころから科学に興味を持ち、周囲から「大人びている」と言われることの多かった細川。その個性が、後の人生に大きな影響を与えることになります。
「私自身は、自然の中で遊ぶことやゲームが大好きな典型的な小学生だったと思っています。ただ、周りからは『変わっている』、とくに話し方が年相応ではないと言われることが多かったですね」
大人になった今も、理路整然とした語り口が印象的な細川。そんな細川が物理学の道を志すきっかけとなったのは、意外にも国民的アニメ「ドラえもん」でした。
「幼少期、ドラえもんが大好きでしたね!ドラえもんを見て、科学や宇宙に興味を持つようになりました。自分の体を構成するものを小さく分割していったらどうなるのか、その疑問を探求できる学問として物理学に出会ったのが小学6年生ごろでした」
医師であるの父親の影響もあり、学生時代は進路に迷いがありました。
「悩んだ挙句、父の忙しい様子を見て、医学の道は体力的に無理だと判断しました。そこで科学者をめざすことに決めました」
大学では物理学を専攻し、年次を追うごとに学びを深めていきました。
「数年間かけて数学や物理の基礎から統計力学まで、段階を経て学んできました。4年生で研究室に配属され、『熱を電気に変える』という研究テーマに興味を持ち、大学院進学を決意しました」
そんな細川がプログラミングに出会ったのは大学3年生の時。初めは物理を学ぶ一環として、知識を身につけたと言います。
「計算科学の講義で初めてプログラミングに触れ、C言語やPythonを使って、グラフ作成などをしました。最初はなかなか思うように動かず、イライラしましたね(笑)。授業中も『なんでうまくいかないんだ』と腹を立てていたことを思い出します」
大学院に進学してからは研究でプログラミングを実際に使い始め、データのシミュレーションなどを行うようになりました。
「少しずつ自分の思い通りに動くようになってきて、プログラミングが楽しくなってきました。うまくいけば達成感も味わえます。プログラミングとは、時間をかけて仲良くなっていったイメージです」
プログラミングの達成感を仕事に。大学院での経験を活かした就職活動と新たな挑戦
博士課程への進学を考えていた細川でしたが、研究室の都合もあり、進学を断念。急遽、就職を視野に入れることになりました。
「思い描いた進路に進めなかったことで悔しさも感じましたが、やり切ったという思いも同時に感じました。博士課程はこの先の人生、いつでも挑戦できると考え、自分の中で気持ちを切り替えました」
そんな細川が就職活動の軸としたのは、大学院時代に慣れ親しんだプログラミングでした。
「大学院時代、プログラミングで数々の達成感を味わってきたほか、趣味でAIにも触れてきました。その知識を活かせると思い、IT業界に絞って就職活動を行うことにしました」
突然就職へと舵を切ったこともあり、当初は翌年の春入社を視野に就職活動をしていた細川。フレクトの面接で秋入社の存在を知り、「早ければ早いほどいい」と秋入社を希望しました。
「フレクトのことは就職サイトを通じて知りました。IT企業であることはもちろん、フルリモートで働け、平均以上の給与が得られる上に社員の人柄もよいとのこと。あまりにも条件が整っていることに対して、最初は『そんなにうまい話があるわけない』と疑って信じていませんでしたね(笑)」
しかし面接を重ねるうちに、フレクトの本質的な魅力に気づいていきました。
「入社の決め手となったのは、自身の状況をすべて説明した上で内定をもらえたことです。個人的には大学院での事情や就職活動のブランクなどを気にしていましたが、それを伝えてもそういったことは気にもしていないようで、私個人のことをしっかりと見てくれて受け入れてくれる懐の深さに感動しました。
さらに面接で印象的だったのは、研究内容について深く聞いてもらえたこと。学会発表かのように詳しく聞いてもらえ、研究にかけてきた思いやこれまでの頑張りにも興味を持ってもらえたことで『自分をよく見てくれる会社だ』と感じ、素直に驚きと嬉しさを感じました。そしてここで働きたいと」
こうして細川は、秋入社の第一期生としてフレクトに入社。5人という少人数の入社でしたが、同期全員が理系の大学院出身ということもあり、話が合うことが多かったと言います。
「秋入社のおかげで予想より早く会社員になれ、一期生として先輩たちにも注目されたことはありがたかったですね。また同期がいることも励みになりました。とくに3カ月に及ぶ研修は、5人という少人数で受けられたため、非常に丁寧な指導を受けることができました」
研修では新しい言語としてJavaを学び、自身がプログラミングを理解していく過程や成長を感じられたことが印象深かったと振り返ります。
「同期と教え合いながら学ぶ時間が非常に楽しく刺激的でした。困っている同期に力を貸すことで、時に感謝されることもうれしかったです」
また細川は仕事に慣れるため2つのことに注力しています。1つめは、毎日の成果を意識すること。その日に何か価値を生み出せたか、どんなアウトプットができたかを常に考えてきたと言います。2つめは健康管理です。
「もともと体力に自信がなかったこともあり、就職2カ月前からジムに通い始め、筋トレを継続しています。これは単なる健康維持だけでなく、生産性向上やモチベーションアップにもつながり、結果的に仕事でより価値を生み出すことにつながっていると感じています」
AIを味方につけた業務革新で「Energizer of the Year」受賞
現在所属するチームでは、クラウドの力を駆使してお客様の理想を実現するサポートをしています。自己組織型のチーム作りに注力しており、細川自身も柔軟な対応を心がけています。
「チーム全体が『日々、前進する』という考え方を大切にしています。そのため私もメンバーと協力しながら、より効率の良い方法を模索して業務にあたっています」
入社後、細川が最初に担当したのは大型イベントで使用するシステムの構築。申請プロセスの効率化に取り組みました。
「この案件では申請が上がってきた際に関係各社に通知し、承認を得るプロセスを効率化するシステムを構築しました。プロジェクトを通じて、実際の業務システムの構築や運用について学ぶことができました」
新しい技術のキャッチアップに関しては、細川ならではの方法があると言います。
「メンバーに質問することももちろんありますが、最近は効率を追求した結果、AIを活用してキャッチアップを行っています。AIはプログラムを書くのがとても得意。社内のチャットボットを使ってプログラムを書いたり修正したりすることもあります」
この取り組みは、会社からも高く評価されました。細川は年に一度の全社会議で「Energizer of the Year」を受賞したのです。
「突然メッセージで『受賞おめでとうございます』と連絡があり、最初は戸惑いました。AIを使った業務効率化やドキュメント作成の半自動化など、手間のかかる作業をなくす取り組みを評価してもらったようです」
突然の受賞に驚きながらも、喜びを噛みしめています。
「素直にうれしかったですね。自分が信じてきた方向性が正しいと会社から認めてもらったように感じました。また、おそらく当時の上司が推薦してくれたんだろうと思い、周囲への感謝の気持ちも強く感じました」
思わぬ転機からフレクトへの就職を果たした細川。今は社会人生活を謳歌していると語ります。
「想像していたよりも快適な社会人生活を送っています。入社前は、毎日過密な仕事をこなし、終業後にはぐったりしてしまう、翌朝疲れたまま出勤……のような働き方を想像していましたが、実際はそうではありませんでした。
自身で仕事の進め方を提案できる環境があり、リモートワークによって通勤時間も削減できるので、仕事以外の時間も確保できています」
会社側も社員のワークライフバランスに配慮していると細川は感じています。
「フレクト全体がメンバーの仕事量のコントロールやワークライフバランスに注意を払っていると思います。COO大橋さんは『明日もフレクト、明後日もフレクトを社員の方々に選んでもらえるように』とよく口にしていますが、まさにそれが体現されていると感じています」
無理なく働く中でも、自身の成長を実感する瞬間があったと言います。
「実際に自分でプログラムを書いたり開発に携わったりすることで、開発のフローを身近に経験できることは大切な経験だと感じています。最近は『ここをこうしたから、次はこう動くだろう』という見立てができるようになりました。これは非常に大きな成長だと思います」
挨拶や感謝の言葉が築く信頼関係。フレクトで働く若手エンジニアが語る職場の魅力
入社から9カ月が経ち、細川は仕事に対する価値観や将来のビジョンをより明確に持つようになりました。現在、仕事をする上でもっとも大切にしているのは、価値の創出と周囲との協力です。
「自分がいかに価値を生み出せているかを非常に重視しています。
学生時代は1人で抱え込みがちでした。しかし、今は私1人で仕事を進める必要はなく、周りを巻き込んで進めていけばいいという考え方を大切にしています。
方法にとらわれずに結果を出すことに重点を置いており、自身で考えるだけでなく、同僚やチームに聞いたり、時にはAIの力を借りたりネット検索したりと、さまざまな方法を活用しています。
そして何より、健康を大切にしています。健康がなければ何もできないので、これからも健康管理は大切にしていきたいです」
将来のビジョンについて尋ねると、細川は「利他的な存在」になりたいと繰り返します。
「『細川と関わったら何かいいことがある』と思われるような人物になりたいと考えています。具体的には、他の人を助けたり、技術について教えたりできる存在になりたいですね。またAIに強い関心があるため、今後はAIを活用した案件やAIがプロジェクトの中心となるような仕事に挑戦したいと考えています」
キャリアについても、細川の考えは明確です。これまで特定の技術や管理職にこだわりを持っていなかった彼ですが、最近ではプロジェクトマネージャー(以下、PM)としての役割に興味を持ち始めています。
「私がこれまでたくさんの人に支えられてきたので、今度はメンバーをまとめ、お客様に説明し、リーダーシップをとっていく立場になりたいと考えています。たとえば、周囲の人に頼られるような利他的なPMに憧れています」
フレクトに向いている人物像について、細川は「挨拶や感謝の言葉が言える人」と答えます。
「当たり前のことかもしれませんが、信頼関係を積み上げられる人と一緒に働きたいですね。当社の社員も信頼関係を大切にしている人が多いと感じています。私は挨拶や感謝の言葉が言えて、連絡にすぐ返信できるなど、小さなことの積み重ねが信頼関係を構築すると考えています」
フレクトに入社してよかった──そう語る細川がフレクトの魅力を述べます。
「私がフレクトでもっとも好きなところは『人がいい』というところです。働いているといろいろな壁にぶつかることもありますが、上司や同僚がどんな時でも支えになってくれるので、本当に頼りにしています。友人と話すと世の中はそういった環境ばかりではないと耳にするので、なおさらフレクトで働いていてよかったと感じています。
これから入社する人にも自分で問題を抱え込まずに、周囲の人々に相談したり助けを求めたりできる環境であることを伝えたいです」
細川の言葉からはフレクトが単なる職場ではなく、互いに助け合い、成長し合える環境であることが伝わってきます。彼の今後の活躍と、フレクトでのさらなる成長が楽しみです。
※ 記載内容は2024年7月時点のものです
