多くのプロジェクトを経験して辿り着いた、メンバー一人ひとりを大切にする価値観
前職のSIerには新卒で入社し、約30年勤めた坂口。メンバーからスタートし、PL・PMを経て、最終的には60名の部員をマネジメントする部門長に就任。PMとしても、1800人月規模の中央官庁案件や自治体・独立法人向けのマイナンバー関連のプロジェクトを率いた経験を持ちます。
「前職でたくさんのプロジェクトを見てきてわかったのは、1人2人の優秀な技術者だけでは全体として成功しないということ。バランスが何より大事で、PLやPMがいかにメンバーをフォローしながら全体のモチベーションを上げていくかが成功の鍵だということです」
リーダーとチームメンバーの関係が薄くなると、仕事においてエラーが発生しやすくなる──それは、坂口自身の経験から得た教訓でした。
「前職に入社して5~6年目のころ、参加するプロジェクトが変わるのと同時に部署異動していた時期があって。プロジェクトのメンバーはパートナー企業の方ばかりで、半年に1回のペースで転部するので自社の社員とも仲を深めにくい。相談に乗ってくれる相手も本音を話せる相手もいなかった結果、仕事の進捗が遅れたりちょっとしたミスで品質を落としたり、というマイナスの影響が出たことがありました。
それ以降、若手メンバーには自分と同じ想いをさせたくないと、孤独を感じている人はいないか、メンタルやモチベーションは大丈夫か、リーダーとして常に気を配るようにしています」
チームとして成果を出すことを最優先に、とくに若手メンバーを大事に育て、導いてきた坂口。マネジメント職にもやりがいを感じていた中で、なぜ転職を決意したのでしょうか。
「前職では、もう10年以上同じ顔ぶれで仕事をしていて、同期もそれぞれ要職にも就き、居心地がいい反面、膠着状態だったんです。もし私という積み木がポンと抜ければ、下の世代の積み木がいい形に組み変わるのではないか──そんな風に考えていたところ、ちょうどコロナ禍となって働き方も変わりました。
すると、『これは新たな挑戦をするチャンスかもしれない』という気持ちが自分の中にどんどん溢れてきて。この場所を後輩たちに託し、私は新しい場所で新しいものを生んで新たな貢献をめざそうと決めたんです」
そうして出会ったのが、フレクト。新たな挑戦の場として選んだ理由を、坂口はこう語ります。
「入社前にオフィスを見学させてもらったとき、オープンスペースでメンバーに紛れて代表の黒川さんも仕事をしているのを見て、『フラットで働きやすそうな雰囲気の会社だな』と感じました。私のことを知っている人が、社内に誰もいなかったのもポイントです。前職の私のキャラクターを知っている人がいると、そこからイメージが固まってしまうので(笑)。
ここなら、フレッシュな状態でキャリアの第2幕をスタートできる──そう直感して、入社を決めました」
「視座と視点を常に意識」すること。それが顧客と素晴らしい関係を築ける鍵に
現在は、大手通信会社の案件と大手アパレルメーカーの案件を担当する坂口。
「具体的には、PMとしてSalesforceやMuleSoftといった複数のクラウドプラットフォームを組み合わせた導入を支援しています。Salesforceはユーザーとして使ったことはありますが、今回のプロジェクトでは使う側ではなく『作る側』。最初は技術的な知識が足りず、難しく感じました。ただ、フレクトは新人教育がしっかりしていて資格取得を応援してくれる風土もあるので、無理なくスキルを伸ばせました」
入社から2~3カ月後には、キャッチアップした技術とこれまでの経験を活かし活躍の幅を広げた坂口。基本的にはリモートワークで働きながらも、必要に応じて、クライアントとの対面コミュニケーションを大切にしています。
「開発フェーズではリモートで問題なくすすめられますが、導入支援の中では企画・構想に近いフェーズのタスクもあります。その場合には、ディスプレイ越しではなくリアルで会議をすると、相手の表情や仕草で考えていることが読めたり、打ち合わせ前後のちょっとした移動の間に本音を聞き出したりできることも。
リモート環境は便利ですが、中には顔を合わせて話すからこそ得られる情報もあります。仕事をうまく進める上でも、フェーズに応じて顧客とのコミュニケーション方法を変えるなど柔軟な対応も大切だと再認識しました」
そんな坂口が大事にしているのは、「視座と視点を常に意識すること」。
「若手のころ尊敬する上司からもらった言葉で、10年以上意味がわからなかったのですが、つまりは相手がどういう立ち位置にいて、どんなことを望んでいるかにいつも思いを馳せなさいということでしょう。
商談のときも、『予算が厳しいから少しでも安くしたい』とか『とにかく成果を出したいから新しい技術を取り入れたい』とか、お客様の立場や役割によって求めるものは異なります。
だから私は、お客様が社内でどういう期待をかけられていて、どういう成果を出す必要があるのかを想像するようにしています。その上で、もし自分があの人の立場だったらフレクトにどういうことを期待し、どういうメッセージをつたえるのかを想像しながら相手を理解するようにしています。うまくヒットすると相手が感動してくれて、旧知の仲のような素晴らしい関係性を築けるのが楽しいところです」
伸びしろがあるからこそワクワクする。同世代の仲間と思い描くフレクトの「これから」
フレクトに入社して約1年。坂口は会社の魅力や強みを次のように語ります。
「一番の魅力はやはり社員の人の良さ。役員だろうと社長だろうとフラットに会話できる関係で、風通しが良く帰属意識が芽生えやすい環境ですし、フレクトのメンバーはそれぞれ信念や志を持っています。飲みに行っても、単なる不平不満や愚痴で終わるのではなく、『もっとこうしたらいいよね』というプラス方向の話になる。みんなすごく性格がいいなと感動します。
また、技術力の高さも大きな魅力で、若手の技術者を一人前に育てる環境があります。一人ひとりを適材適所でアサインし、周りがサポートしながらいろんな経験を積んでいくことで、どんどん自信がつき成長できる会社だと感じます」
一方で、まだまだ伸びしろのある別のスキルがあると言う坂口。そこに自分が寄与できると話します。
「これからのフレクトをより成長させるのは、『なぜこの技術を使うのか』『どんなメリットがあるのか』をお客様に伝えて説得する提案の技術と、作ったものの品質を担保する技術です。
たとえば、品質を担保する技術は、どういうテスト技法があるのか、テストのスケジュールをどう設定するかなどの知見と経験がないと、お客様の期待を超える成果を提供できません。逆にここが今よりもっと整えば、良いものを作る技術力はすでにあるので、組織として良質な成果を出す上昇スパイラルが生まれ、どんどん大きくなれるはず。提案の技術も含め、これらの部分は私のこれまで経験値が役立つと確信しています」
さらに今後は、成功事例だけでなく、課題や失敗も含めたノウハウ共有を強化していくことも重要だと語ります。
「フレクトはフルリモート勤務可能で、社内コミュニケーションはSlackがメイン。ベストプラクティスやお客様からの感謝といったポジティブな情報は常に共有されているので、今後は課題も含めて共有しそこから学んだこともどんどん共有して、みんなで技術力やビジネス力のベースアップができたらと思っています」
まだまだ伸びしろがあるからこそ、今後の組織の成長を想像してワクワクすると言う坂口。自分と同じ中途入社のベテラン層がいる環境にも、大きな可能性を感じています。
「経験豊富でスキルが高く、話していておもしろい人、刺激を受ける人がたくさんいます。みんなまだまだ新しい技術などへの意欲が高く、勉強の仕方など共有できる関係なのも楽しいんです。
たとえば今後ベテラン勢で『フレクトをより強くできること』をテーマに協議するワーキンググループを作ったらおもしろいかもしれません。フレクトは設立からまだ30年も経っていない会社。だからこそ、酸いも甘いも知っている私たちの知見をもっと積極的に反映できたらといいのかなと思います」
いつかこの道を走り終えたときに、貢献実感を持った自分でいたい
PMとしての短期目標を、「プロジェクトを推進して一定額の売上を立て、会社に貢献したい」と語る坂口。そして長期目標として掲げるのは、やはりメンバーのマネジメントに関する部分です。
「チームとして、会社として成長していくために、プロジェクトメンバーに限らず幅広い人たちをケアできる存在になりたいと考えています。同じプロジェクトのメンバーに対しては、今も定期的なコーヒーブレイクの時間を取ってフォローしていますが、こうした活動をもっと広げていきたいと思っています。
そのためにも、まずはより多くのメンバーと接点を持ち、個別に話ができるしくみをつくりたいと考えています」
社員が心身ともに健やかに、やりがいや楽しさを感じながら仕事に取り組み、成長できる──坂口はそんな環境でみんな仕事ができたら理想であると考えています。
「3年後、10年後の在りたい姿を考えたとき、それを実現するためには今どんなプロジェクトやポジションを経験しておくといいのか、というステップがあると思います。たとえば『お客様との折衝もできるようになりたい』『技術を磨いてつくることに専念したい』『リーダーになりたい』など、いろんな理想のキャリア像があるはずなので、メンバーそれぞれのスキルや強みを伸ばしていけたらと思っています。
そうすることで、今いる優秀な技術者がしっかりフレクトで活躍してくれると思います。私がこの会社にいる間に、仮に一線を退いたあとも、たまに相談に乗るようなつながりをつくっていけたらうれしいです」
フレクトで歩み始めた第2のキャリアを「新入社員のようなフレッシュな気持ちで楽しんでいる」と言う坂口。これから自分が果たすべき役割について、こう語ります。
「これまで私が培ってきた技術や経験を後輩たちに伝え、メンバー一人ひとりを大事にし、チームとして成果を上げるという自己肯定感を根づかせたいと思っています。セカンドキャリアを楽しみ、少しでも会社に価値あるものを残せたと思えたら幸せです」
※ 記載内容は2023年8月時点のものです
