DXCテクノロジー・ジャパン(以下、DXC)は、2026年7月に、社員参加型のCSRイベント「第1回チャリティーオークション」を開催しました。社員が持ち寄った「おうちに眠るモノ」を社員同士でオークションにかけ、集まった金額を全額、公益財団法人WWFジャパンへ寄付する取り組みです。
企画・運営を担ったのは、部門も職種も異なる有志5名の事務局メンバー。東京・大阪の2オフィスとリモートを、ひとつのMicrosoft Teams会議室につなぎ、約90名が参加しました。DXCとして初めての試みとなった当日の様子を、ダイジェストでご紹介します。
きっかけは、「寄付なのに、楽しい」という体験
▲東京オフィスを中継しながら、リモート参加者、入札チャットをひとつのTeams会議室に集約
事務局メンバーでもある発起人の草別がこのイベントを思い立ったのは、以前参加したチャリティーオークションの記憶からでした。
草別:「寄付というと“やらなければいけないこと”という感覚に私はなりがちでした。でも以前体験したチャリティーオークションが、純粋に楽しく参加できたイベントだったんです」
環境問題に危機感を持ちながらも、日々の忙しさのなかで何も行動できていない——そんなもどかしさも草別の背中を押しました。社内で開催すれば、多くの社員を巻き込んで、長く続けられるCSR活動を実施していけるのではないか。その仮説から、有志5名の事務局が動き出しました。
2拠点+リモートを、ひとつのTeams会議室に
設計にあたって最も意識したのは、参加のハードルを下げることでした。会場は東京オフィスの会議室と大阪オフィス、そしてリモート。3拠点をひとつのTeams会議室に集約し、入退室は自由です。カメラ・マイクはOFFのまま、チャットだけで参加してOK。自宅から家族や友人と一緒に、食事やお酒を片手に楽しむ参加者もいました。
▲東京オフィス会場の様子
事前に「入札しなくてもコメントだけで大歓迎です」というアナウンスをしておいたところ、チャット欄には入札額や実況コメントが次々と流れ、終始にぎやかな雰囲気に。出品者自身が「実は私が出品しました!」と名乗り出て、さらに盛り上がる場面もありました。
ルールはシンプルに。全品500円スタート
入札ルールも、初参加の人が迷わないように思い切って絞り込みました。
▲当日案内した入札ルール。開始価格・入札単位・有効価格の3点に集約
- 開始価格は全品一律500円。ジャンルも入手経緯も問わず、同じスタートラインから
- 入札は100円単位、末尾00円のみ有効
- 司会の「入札開始」から「入札終了」までにチャットへ投稿された最高額の提示者が落札。同額の場合は先に投稿した人が優先
- 1品あたりの持ち時間は最大5分
口頭やリアクションでは成立させず、チャットへの金額投稿のみを有効としたことで、判定はすべて投稿タイムスタンプで公平に。オンライン開催ならではの運用です。
冒頭は、WWFジャパンからの活動紹介
▲ WWFジャパンの活動紹介。生物多様性と脱炭素社会をテーマにお話しいただいた
イベントの冒頭には、寄付先である公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)のかたをお招きし、約10分間の団体紹介をいただきました。
WWFは100カ国以上で活動している環境保全団体で、1961年にスイスで設立されました。人と自然が調和して生きられる未来をめざして、サステナブルな社会の実現を推し進めています。特に、失われつつある生物多様性の豊かさの回復や、地球温暖化防止のための脱炭素社会の実現に向けた活動を行っています。
「いま、地球で何が起きているのか」を具体的なデータとともにうかがったことで、このあとの一つひとつの入札が「誰かのための金額」であることを全員が共有した状態で、オークションをスタートできました。
25品に、25通りのストーリー
出品されたのは全25品。マイクスピーカーやパソコンリュックといった仕事道具から、有名企業のノベルティ、一番くじのA賞で当てたぬいぐるみ、台湾・九份で買い付けた高山茶、お食い初め用の食器セット、ウィスキーまで、ラインナップは実に多彩。全社にまたがり、あらゆる部門の社員が出品しました。
とくにおもしろかったのが、出品カードに添えられた「出品者コメント」と「入手経緯」です。
「断捨離中で収納スペースに限りがあり、泣く泣く出品します」
「トレーディングカードゲーム購入時に間違えてパックではなくスターターセットを買ってしまって……」
モノの背景にある一人ひとりの物語が、そのままイベントの熱量になっていきました。
▲ 最高落札額22,000円となったBMW MINIのマスコット犬ぬいぐるみ
最高落札額は、BMW MINIのブランドマスコット犬「スパイク」くんのぬいぐるみで22,000円。続いてウィスキー(Jack Daniel’s)が10,000円、韓国コスメのソルファスが8,200円という結果になりました。
集まった寄付金は、WWFジャパンへ
この日の落札総額は、83,200円。集金は現金またはPayPay送金から選べるようにし、支払い確認後、事務局が間に入って商品を受け渡しました。東京オフィス勤務者には直接手渡し、大阪オフィス勤務者には社内便で——事務局メンバーが一件ずつ調整しました。
集まった寄付金は「DXC有志一同」名義でWWFジャパンへ寄付しました。
恒例のCSR活動をめざして、来年へ
▲事務局メンバーの陶(写真左)と草別(写真右)。他3名の計5名で運営した
第1回ということもあり、事務局としては手探りの部分も少なくありませんでした。イベント後に実施したアンケート結果から、参加者の声を来年の設計に反映していく予定です。
草別:「CSR活動は続けていくことが大事だと思っています。このチャリティーオークションを毎年の恒例行事にして、その中で少しずつ良いイベントにしていきたいです」
自分にとっての「もう使わないもの」が、誰かの「ほしかったもの」になり、その先で自然環境を守る活動につながっていく。DXCらしいCSR活動のかたちとして、この取り組みをこれからも育てていきます。
※記載内容は2026年9月時点のものです
