目に見えないものをつくるからこそ、言葉を尽くす。多国籍チームを率いるPMの想い
主要なSaaS製品の導入や運用保守を専門に担うDXCのエンタープライズ・アプリケーション&SaaS(EAS)事業部。草別が所属しているのは、その中でも成長著しいSalesforce部です。
「ここは、日本のメンバーはもちろん、海外出身のメンバーも活躍する多国籍な組織です。リモート環境で働く場合も多いので、お互いを思いやった言葉選びを意識したやり取りを積み重ね、確かな信頼関係を築いています。年齢や役職の壁もなく、仕事の相談を誰もが気軽にできる、働きやすい雰囲気です」
現在、草別がPMを務めるのは、製品の故障受付から修理、そして請求にいたるまでの一連の業務プロセスを管理する、製造業のお客様に向けたSalesforce導入プロジェクトです。社外の複数の会社も関わる、大規模プロジェクトだと言います。
「今回のシステムは、同時に導入が進むSAP(基幹システム)との連携が前提です。そのSAP導入側にもEASのメンバーが支援役として参画しており、事業部として幅広くこのお客様に関わっています。
こういった社内のメンバーだけでなく、パートナーや他社のベンダーも交えて複数の企業が合同で会議を重ねる、難易度の高い一大導入プロジェクトです。だからこそ、各社と足並みをそろえ、要件確認やテストを一つひとつ慎重に進めています」
この大規模プロジェクトを進める上で、草別には常に大切にしている価値観があります。
「私が最も大切にしているのは、コミュニケーションと、お客様のビジネスへの深い理解です。システム開発は目に見えないものをつくるので、少しの勘違いが大きなズレを生んでしまいます。だからこそ、お客様にも自社のメンバーにも、専門用語に頼らずわかりやすい言葉で話すよう心がけています。
複雑なことは事前に資料に整理し、自分が納得できるまで突き詰めるのが私のスタイルです。業界ならではの仕組みや会計処理など、お客様の業務プロセスの背景まで理解し、より使いやすい形へと最適化していく。独立系のSIerとして、そこが私たちの介在価値だと思っています」
学びを止めず、自分の手でつかむ。Salesforceに惹かれてたどり着いたDXC
大規模プロジェクトを率いる草別、その出発点は、SIerでのIT運用保守の現場だったと話します。以来、社会人としての約20年間は、一貫してシステムの世界を歩んできました。
「最初の頃は運用保守が中心でした。システムを守る責任感を学ぶ一方で、より上流の工程に携わりたいという気持ちが芽生え、目の前の業務に取り組みながら、ITSM(ITサービスマネジメント)のスキルと英語力を地道に磨いていったんです」
やがて草別は、より上流の役割を任されるようになります。
「PL(プロジェクトリーダー)として、お客様とのやり取りや、チームをまとめる役割を任されるようになりました。現場の課題を整理してお客様に伝えたり、認識をすり合わせたり。コミュニケーションが中心の仕事でしたが、ここで培ったものが、今のPMの土台になっていると感じています」
そうして働く日々の中で出会ったのが、Salesforceでした。
「とにかく使いやすくて、優れた製品だと感動しました。ITに詳しくなくても直感的に業務要件をシステム化できますし、詳しい人ほど作り込める柔軟さもある。これほどの製品なら、もっと深く関わってみたい。そう考えるようになりました」
その想いを胸に移ったのは、外資系メーカーの日本法人。そこでSalesforceの管理者として現場を率いるようになります。
「営業の現場で、数字を追いながらSalesforceを使って経営判断していく様子を間近で見られたのは、大きな学びでした。ただ、経験を重ねるうちに、自分はやはり大企業のシステムを一からつくり上げるSIerの仕事にやりがいを感じるのだと、あらためて気づいて。もう一度、その世界へ戻ろうと決めました」
次の一歩を探す中で、転職エージェントから紹介されたのがDXCでした。
「正直、当時は初めて目にする社名でした。ただ調べてみると、インフラからアプリまで一貫して手がけていて。どちらも経験してきた私には、自然と親しみが湧きました。募集の幅も広く、Salesforceの導入にも挑戦できそうなところも魅力でした。
何より、面接で話したマネージャーの村尾との相性がよく、これまでの歩みもきちんと受け止めてくれた。それが入社の決め手になりました」
こうして草別は、DXCで立ち上げ期にあったSalesforce部の一員として、新たな案件への挑戦に踏み出していきます。
悔しさを越えてつかんだ受注が、チームの屋台骨に。支え合う仲間と感じる充実した環境
入社後、草別がまず向き合ったのは、本格的な導入案件をいかに勝ち取るか、という課題でした。
「当時のチームは主にSalesforceの運用保守を手がけていましたが、さらに大規模な導入を担い、実績を拡大していくことが次の目標でした。
入社して数カ月後、ある金融機関向けの導入案件があり、私はPMとして、その提案を任されました。コンペにプレゼンターとして臨みましたが、惜しくも受注には至りませんでした。悔しさはありましたが、ここで止まってはいられないと、すぐに次の機会を探しました」
そうして見つけたのが、EASの他部門が既に支援していた製造業のお客様への、Salesforce導入構想案件でした。
「今度こそ、と積極的に提案に動きました。製造業界に精通した村尾の知見を借り、私たちの深い業務理解が伝わる提案を組み立てました。技術面では、Salesforceに精通し、資格も数多く持つ同僚と提案内容を何度も練り直し、プレゼンの練習も重ねました。それぞれの強みを持ち寄り、私たちはここまでお客様を理解してご支援できます、と全力で向き合いました」
その提案が実を結び、案件の受注が決まりました。
「受注が決まった時は、本当に嬉しかったです。チームにとって、胸を張って語れる導入実績のモデルケースになりましたし、お客様とも良好な関係が続いています。安定して価値をお届けできる、今ではチームの屋台骨と呼べる案件です。このお客様に出会えたことが、何より大きかったと思っています」
このプロジェクトで、草別は初めて本格的なPMを任されました。その心境を、こう振り返ります。
「システム開発を本格的に率いるのは、初めての経験でした。これまでの職場で培ったのは調整やチームをまとめる役割が中心で、開発そのものを深く担ってきたわけではありません。
だからこそ最初は心配もありましたが、足りないところはメンバーと互いに補い合える。それぞれの強みを持ち寄れるチームに、本当に助けられています」
仲間と共にプロジェクトを進める現在、草別はやりがいについて次のように話します。
「積み重ねてきたスキルを発揮して、お客様に喜んでいただける。それが私にとって一番のやりがいです。村尾からも、よくやってくれているとフィードバックをもらえて、これまで培ったものを活かせている手応えがあります。正直なところ、職業人生の中で、今が一番幸せです」
大きな裁量と最新AIツールが自走力を支える。専門性に磨きをかけられる環境
現在のプロジェクトで確かな手応えを得た草別が次に見据えるのは、所属するSalesforce部の将来的な拡大と、自身の次なる挑戦です。
「今の案件を成功に導いたその先で、まずはチームの規模を現在の倍へと拡大させたいと考えています。他のチームに負けない成長スピードをめざし、お客様へ安定して価値を提供し続けられる体制を整えたいです。
個人としては、培ってきた英語力を活かし、世界各国のメンバーを巻き込むようなグローバルなSalesforce案件をリードしてみたいという想いもあります」
ビジョンの実現に向け、新しく加わる仲間と共に大切にしていきたいマインドが草別にはあります。
「成果を出すために最も重要なのは、課題を自分の力で前に進めようとする自律の心です。指示を待つのではなく、何がわからないのかを自ら言語化し、仕事を前に進めるためのアウトプットを主体的に考えられることが大切になります。
もう1つはお客様のビジネスへの深い興味です。プロセスの背景にまで好奇心を広げ、理解しようとする姿勢があってこそ、独立系SIerであるDXCのおもしろさを存分に味わえます」
自律的に動ける人材にとって、自身の専門性を最大限に発揮できる環境がDXCにはそろっていると、草別は実感を込めて話します。
「Salesforceの経験を持ち、ビジネスや人に対して好奇心を持ち、そしてコミュニケーションを大切にできる人にとって、ここは力を尽くすのにふさわしい場所です。DXCは個人の裁量が非常に大きく、専門性に集中できる自由度の高い環境が整っています。Claude Code 、Microsoft CopilotやGoogle Geminiといった主要なAIツールを活用できる点も魅力です。
充実した待遇面も含め、誰もが自分らしく自律的に働ける職場だからこそ、新しい仲間と共にSalesforce部をさらに盛り上げていきたいと考えています」
実直な歩みで築き上げた信頼を胸に、草別はこれからも多国籍な仲間と共に、Salesforceの新たな可能性を切り拓いていきます。
※ 記載内容は2026年9月時点のものです
