多様なメンバーの成長に伴走。ピープルマネージャーとしての現在地と組織の力
DXCテクノロジー・ジャパン(以下、DXC)のEAS事業部において、企業の業務ワークフローを最適化するServiceNow製品を取り扱うServiceNowプラクティス。約80名規模となる同部門は4チームで構成されており、坂井田はそのうちの1つである第四部のマネージャーを務めています。
「私の主なミッションは、チームメンバーを管理することではなく、個々の成長を支援し伴走することです。どうすればスキルを伸ばせるのか、どうすればキャリアの志向に応じた成長を後押しできるのか。そうした視点で、一人ひとりの要望やスキルとプロジェクトをマッチングさせています」
マネージャーとしてメンバーの成長を支援するかたわら、自身も導入プロジェクトの第一線に立つプレイングマネージャーとして活動しています。
「主にプリセールス活動やプロジェクトでのサービスデリバリーに関わりながら、さまざまな役割を担っています。私はこれまでサーバーの導入・保守をはじめ、ネットワーク構築やお客さまのデータセンターに設置しているシステムの移設、お客さま向け運用サービスの開発・提供などに長年携わってきました。
ServiceNowは非常に取り扱う領域が広い製品ですが、その中でもITインフラに強く関わるITOM(IT運用管理)という領域があります。これまで培ってきたインフラへの知見を活かし、お客さまの環境を的確に把握することで、最適なITOM領域の提案や導入支援を行っています」
マネジメントする約20名のチームは、半数が外国籍、半数が女性という構成です。働く拠点も東京と大阪に分かれており、大阪オフィスを拠点とする坂井田は、コミュニケーションにおいて大切にしているスタンスをこう語ります。
「オンラインのミーティングだけで完結させるのではなく、実際に会ってコミュニケーションを取ることを重視しています。プロジェクトの状況に合わせて東京へ出張する機会をつくり、極力対面での1on1ができるように心がけています。何かあればいつでも声をかけてもらえる、風通しの良い環境をつくりたいと考えています」
個人の成長を支援する取り組みは、チーム内にとどまりません。部門全体として、社内業務の改善や新機能の研究会といった活動が活発に行われています。
「普段はそれぞれが異なるプロジェクト単位で動いていますが、部門の横のつながりや研究会での活動を通じてコミュニケーションが生まれ、互いに高め合える環境が整っています」
ITSMの奥深さに魅せられた転機。自己実現の場を求め、専門家として踏み出した道
坂井田は大学卒業後、設計事務所を経て、日系のIT企業でキャリアを積んできました。オフコンのカスタマーエンジニアとしてキャリアを開始し、サーバーの保守、システム導入からネットワーク構築、データセンター移設などのプロジェクト、さらにはプリセールス活動やお客さま向け運用サービスのデリバリーまで幅広く経験。
その中で、自社でITSM(ITサービスマネジメント)ツール導入のプロジェクトのプロジェクトマネージャーを務めたことをきっかけに、ServiceNowへの関心を深めていきました。ITインフラに関するの深い専門知識とITSMツールを使う立場として培った視点が、現職における強みの源となっています。
「転機となったのは、社内の業務改善としてITSMツールの導入プロジェクトをリードしたことです。滞っていた業務が、仕組みを整えることでスムーズに流れていく。そのおもしろさに触れ、ITSMの奥深さと可能性に強く惹きつけられました」
その後、家庭の事情で在宅勤務を検討する必要が生じたタイミングとスカウトメールを受け取ったことが重なり、49歳でDXCへの転職という大きな決断を下します。
「定年も見据えながら、これからの10年をどう過ごすかを考えました。同じ環境に留まるよりも、DXCという新天地に身を置き、魅力を感じていたITSMの領域で専門家としてチャレンジしたいと思うようになりました。
一方で、外資系企業の実力主義やドライな人間関係というイメージに漠然とした不安もあり、正直とても悩みました。それでもtalentbookの社員紹介記事や会社のYouTube動画を見るうちに、ここなら挑戦できると決意しました」
そこにはDXCが掲げるカルチャーへの深い共感がありました。
「強く惹かれたのは『懐の深い自己実現機会』というカルチャーです。やる気さえあれば、やりたいことに挑戦できる環境がある。新しい環境へ飛び込む不安はありましたが、挑戦を後押ししてくれる雰囲気を感じられました」
これまでIT業界で培ってきた信念についても、次のように明かします。
「『やったことがないからできません』とは言わないようにしています。新しい技術が次々と生まれるITの世界では、未知の壁にぶつかるのは当たり前です。できない理由を探すのではなく、どうすればできるのかを必ず考える。自分でできないことも、周囲の協力をあおぎながら、少しでも前に進めることを意識しています」
現在の職場では、その信念をさらに後押しする社内風土が根付いていると言います。
「今のチームには、誰かが困っていれば必ず手を差し伸べる文化があります。やったことのない難しい課題でも、メンバーと協力して進めていける。だからこそ私も知見を惜しみなく共有し、積極的にサポートするよう心がけています。この風通しの良さがあるからこそ、臆せず新しいことへ挑戦できるのだと感じています」
世界とつながり、視野が広がる。挑戦を後押しするグローバルな環境
プレイヤーからマネジメント層へステップアップするにつれ、仕事に対する意識に大きな変化が生まれたと坂井田は話します。
「メンバーの時は自分がどうすれば、自分の担当するプロジェクトが成功し、自分自身が成長できるのかを意識していましたが、徐々に、チーム全体がいかにパフォーマンスを発揮できるかという利他的な思考へと変化していきました。今は自分の成長、評価よりも、どうすればチームが成果を出せるかを第一に考えています」
日々の挑戦を支える背景には、DXCが持つグローバル企業としての圧倒的なスケール感があります。
「ある時、とあるテストに使う検証環境が見つからず上司に相談した際、海外拠点へ相談をあげてくれたんです。すると即座にオーストラリアやインド、ヨーロッパから返信が届き、検証環境を提供してもらえることになりました。世界中に仲間がいて協力し合える規模感には、本当に驚かされました」
さらに、思いがけない成長の機会もありました。
「ServiceNow社のキャンペーンで、世界中約7万人の応募者の中から幸運にも5名の枠に当選し、ラスベガスで開催されたグローバルイベントKnowledge26に招待いただきました。現地では最先端の取り組みや事例に触れ、非常に大きな刺激を受けました。そこで得た知見は、自身がリードする研究会へフィードバックし、メンバーのスキル向上に役立てています」
一方で、入社当初には外資系企業ならではの壁に直面し、苦労を重ねた経験も明かします。
「前職では英語に触れる機会がなく、入社当初は苦労しました。それでも社内のオンライン学習や、メンバーが企画する英語交流の場などを活用して学び続け、今ではグローバルの会議でもなんとかコミュニケーションが取れるようになってきました」
AI時代にこそ問われる“人”の力。真の課題を引き出し、仲間と共に解決へ挑む
坂井田には挑戦を続ける中で、マネージャーとして、そして1人の技術者として見据える未来の姿があります。
「今後の目標として、新しい資格の取得にも率先して取り組み、行動で背中を見せたい。それを見た周りが『自分もやろう』と思える雰囲気をつくることが理想です。
また、チームとしての目標はServiceNowの幅広い領域に対応できるメンバーを増やすことです。自分の知見を次世代へ伝えながら、多様なプロジェクトに対応できる強固なチームをつくり上げることが私の役割だと考えています」
そうした組織のさらなる拡大に向けて、新しいメンバーへの期待を次のように話します。
「最も大切にしてほしいのは、変化を恐れず、新しいことに臆せずチャレンジする気概です。技術の進歩が激しいITの世界では、経験のあることしかできない状態では対応できる範囲が狭まってしまいます。未知の領域に挑むのは簡単ではありませんが、それも含めて一緒に楽しめる方と仕事ができればと思います。
実際に新たなフィールドへ踏み出した私自身が証明しているように、DXCは意欲のある方の意志をしっかりと受け止めてくれる会社です」
求めるスキルや、これからの時代におけるプロフェッショナルとしての在り方についても明確な軸を持っています。
「ITスキルやプロジェクトをリードした経験も重要ですが、それ以上にコミュニケーション力を重視しています。AIがあれば多くの仕事が済むと思われがちですが、お客さまの言葉の裏にある表面化していない本当の課題や思いを引き出すことは人間にしかできません。
対話を通じてお客さまに深く寄り添い、本質的な課題を解決していく仕事こそが、これからの時代に求められます」
最後に、未来の仲間たちと共に成し遂げたい展望を力強く語ります。
「1人で頑張るのではなく、チームや会社として協力し合いながら、お客さまの課題を解決し、プロジェクトを成功に導きたいと考えています。互いに知識を共有し助け合えるこの環境で、皆さんと一緒に新しい挑戦ができる日を楽しみにしています」
※ 記載内容は2026年5月時点のものです
