お客様とメンバー、両者が幸せになれるバランスを追求する
SaaS製品の導入からコンサルティング、保守までを一貫して手掛けるエンタープライズ・アプリケーション&SaaS(EAS)事業部。ここで村尾はSalesforce部の部長として、12名のメンバーを率いながら、Salesforce領域の新規提案にも自ら率先して取り組み、事業拡大を牽引しています。
「部門のミッションは、お客様の課題に寄り添い、伴走しながら良きパートナーであり続けることです。まずは目の前のお客様の課題を解決し、お客様に幸せになっていただく。その結果として、私たち自身も幸せになれるという想いを持って、日々業務に向き合っています」
現場を牽引する中、立場が変わるにつれて大切にすべき指標が増えていったと語ります。
「ITサービス企業であるDXCの生業は、お客様の価値創出を支援することです。そのため最優先すべき顧客利益に加え、マネージャーになってからは従業員満足度も最重要の指標となりました。お客様への貢献を追求する一方で、それを支えるメンバー自身も仕事にやりがいや幸せを感じられる環境が不可欠です。
どちらか一方だけが満足するのではなく、お客様のビジネスの発展と、メンバーの成長や幸福が結びつく関係性を築く。そのための『ちょうどいい塩梅』を見極めることが、マネージャーとしての私の役割です」
新卒入社からキャリア入社の社員まで幅広い年代がそろい、そして半数が外国籍という多様なチームを率いる村尾。リモートワークも活用する環境におけるコミュニケーションについて、村尾は次のように明かします。
「東京と大阪に拠点が分かれており、直接会話する機会が限られる面はありますが、月に1回はオンラインで部会を開いて全員で顔を合わせています。
オンラインでの連携はスムーズですが、オフィスで直接顔を合わせることで生まれるエネルギーも大切にしたいと考えています。メンバーが自然と集まり、対面で温かく言葉を交わせる機会も、これからもっと増やしていけたらうれしいですね」
実際の業務では、プロジェクトごとに最適なチームを編成し、それぞれが第一線で充実した日々を送っています。
「プロジェクトごとのチーム内は、和気あいあいとした雰囲気です。さらにそこからプロジェクトの垣根を越えて、メンバー同士が横のつながりをより深め、互いにエンパワメントし合えるような交流の場を提供していきたいと考えています」
顧客とメンバーの双方が幸せになる、Win-Winの関係性を導くバランス
現在のDXCへとつながる前身企業へ1990年に新卒入社し、会社のM&Aを経験しながら1社で36年のキャリアを築いてきた村尾。その歩みの原点である、IT業界を選んだ決め手について振り返ります。
「元々何かを作ることが好きな性格で、ITの世界はシステムやプログラムを作ることができる点に魅力を感じました。当時はITバブル到来の直前で、新しいITテクノロジーへの好奇心も大きかったこと、そして自分のモノづくりへの欲求を満たせる業界だったことが、キャリアのスタートです」
入社当初は転職も視野に入れていたと話す村尾。結果として1社に留まり続けた背景には、本人の挑戦を真摯に後押しする環境がありました。
「社会人スタート時は、3年、5年、あるいは10年といった節目で転職し、異なる環境で経験を積もうと考えていました。しかし、いざそのタイミングを迎えるたびに、会社に大きな不満があるわけではなく、この場所だからこそ築けるキャリアの可能性をじっくりと見つめ直すようになったのです。1つの環境に留まり続けることへの葛藤もありましたが、ここでさらに深くやり切ってみようという想いに至りました。
上司に新しい領域や違うお客様のプロジェクト(アカウント)に挑戦したいと相談した際も、いつも真摯に対応し、ベストなタイミングを模索して私の想いに真剣に向き合ってくれました」
さまざまな現場を経験する中で、仕事において最も大切にする価値観を確立していきました。
「お客様と想いがすれ違ってしまうと、どのような提案も意味をなさなくなってしまいます。お客様としっかりと認識を合わせ、お困り事を正確に把握することを何よりも大切にしています。同じベクトルを向いて、真に求められている価値をお届けすること。それが私たちの存在意義だと考えています。
ただ、その実現は私1人では不可能です。お客様、そしてメンバーと一緒に取り組む必要があります。だからこそ、お客様のビジネスの発展とメンバーの幸福な成長が結びつく、理想的なバランスを追求することが不可欠だと考えています」
顧客とメンバーの双方を成功へと導くバランスの思想。その背景には、キャリアを重ねる過程で直面した大きな転換点がありました。
「以前の私は、お客様の要望を最優先するあまり、それを支えるチームの負担にまで十分に目が届いていない部分がありました。当時、仲間が悩む姿に直面したことが、私にとって大きな転機となりました。私1人では何もできないからこそ、メンバーの声を大切にしなければならないと強く実感したのです。
あの経験を通じて学んだ、双方が共に幸せになれるバランスの重要性。それこそが、現在の私のマネジメントの原点となっています」
多くのステークホルダーと紡いだ信頼関係を糧に、大好きなSaaS領域を牽引する
1993年、国内大手メーカー向けのプロジェクトへの参画に自ら手を挙げ、大阪へと拠点を移した村尾。PL(プロジェクトリーダー)やPM(プロジェクトマネージャー)として1つの現場に深く向き合ってきた当時の心境について、次のように語ります。
「24時間稼働している工場のシステムだったため、万が一停止すれば出荷や売上に直結する非常に責任の重い現場でした。不測の事態への迅速な対応など、チームが一丸となって乗り越えるべきタフな局面もありましたが、私は何事も前向きに捉えるタイプです。この状況下で仲間と共にプロジェクトを成功させることに、むしろ大きなやりがいとおもしろさを感じていました」
長年1つのアカウントに向き合い続けた経験について、村尾はこう振り返ります。
「お客様や工場を管理する方々、社内の営業、さらにはハードウェア部隊の方々まで、本当に多くのステークホルダーと深く濃いリレーションを構築することができました。あらゆるサービスを総合的にワンストップで提供できる環境だったため、さまざまな方々と関わりながら柔軟な対応力を養えたのです。
この経験は、今ではビジネスパーソンとしての大きな財産。まさにあの現場に、プロフェッショナルとして大きく成長させてもらったという想いがあります」
その後もさまざまな製造業や自動車関連企業などで知識の幅を広げていった村尾。2021年、キャリアに新たな転機が訪れます。
「製薬業界のお客様のプロジェクトに参画した際、Salesforceと出会いました。Web上で完結するSaaSの美しさと優れた仕組みを目の当たりにし、大きな衝撃を受けたのです。最先端のテクノロジーに携わりたいという好奇心が再燃し、部署異動を希望し続けました。
その後、3年越しに念願がかない、マネージャー昇進と同時にSalesforce部をリードする立場となりました。自分が本当に良いと思える大好きな製品に携わりながら、お客様へその価値をお届けできる日々に、とても大きなおもしろさを感じています」
全工程を一貫して手掛けるおもしろさを味わい、自分事としての挑戦を楽しむ組織へ
現在、Salesforce部は5年後に売上3倍の中期目標を掲げ、組織拡大を進めています。その急成長の渦中で、村尾はDXCが持つ独自の魅力について次のように明かします。
「私たちはまさに成長段階のチームであり、これからさらに多くの実績を積み上げていくフェーズにあります。その中で大切にしているのは、お客様のビジネスの実態や規模感に寄り添った最適解を導き出し、納得のいく適切な価格と高い品質を両立させることです。
外資系としてのスピード感と日本企業のような程よい温度感を併せ持つDXCのカルチャー。これを土台に、お客様にとって真の価値に見合ったちょうどいい塩梅のソリューションを追求し続けています。その結果、直近のコンペでも確かな成果が出始めています」
組織のさらなる拡大を見据え、村尾が理想として思い描くのは、世代を超えて強みを活かし合えるチーム体制です。
「今はAIを活用して開発を行う時代ですので、デジタルに親しみのある世代の優れた適応能力は大いに活かしてほしいと考えています。それと同時に、長年培われた深い知見を持つベテランの存在も同じように不可欠です。お互いへの敬意をベースに、それぞれの強みを活かし合いながら、すべての世代が心地よく輝けるバランスの取れた組織をめざしていきたいですね」
こういった現在の環境だからこそ経験できる業務の魅力や、今後の組織のビジョンについてこう語ります。
「私たちのチームでは、要件定義から保守に至るまで一貫した経験を積むことができます。すべての工程を自分の手で完結できるからこそのおもしろさがありますし、チームの拡大に伴って、将来的に新たなマネージャーも必要になってくるので、マネージャーへとステップアップできるチャンスも豊富に生まれていきます。
何事も自分事として捉え、新しい領域への挑戦そのものを楽しめるチームとして、さらに成長していきたいと考えています」
顧客とメンバー双方の幸福を追求し、組織の拡大をめざす村尾。その温かく洗練されたリーダーシップで、Salesforce部の新たな未来を切り拓いていきます。
※ 記載内容は2026年7月時点のものです
