大手製造業の「営業の羅針盤」を担う新卒3年目。任せられる人でありたいという想い
DXCのエンタープライズ・アプリケーション&SaaS(EAS)事業部Salesforce部でアナリストを務める高橋。現在は、大手製造業のお客様を対象としたSalesforceの導入支援プロジェクトに携わっています。
「私が主に担当しているのは、SFA(Sales Force Automation)と呼ばれる営業支援領域です。ざっくりと言えば、営業担当者が自社の売上向上につなげるためのデータ基盤であり、数字を見て次のアクションを決めるためのシステムです。統合基幹業務システムであるSAPに入力されたデータをSalesforceへ連携させ、バッチ処理でグラフや表として直感的に可視化する仕組みを構築しています」
高橋が現在アサインされているこのプロジェクトは、10名超で動いています。
「メンバーには外国籍のエンジニアも多く、多様なバックグラウンドを持つ仲間と一緒に開発を進めています。PM(プロジェクトマネージャー)は日本のメンバーが担い、東京オフィスを中心に、リモートワークでも業務を行っています。外部のビジネスパートナーの方々ともコミュニケーションツール上で密にやり取りをしながら、1つのシステムを作り上げています」
現在入社3年目を迎える高橋ですが、新卒2年目の段階からSFA領域の基本設計から開発、テスト、リリースまでを一貫して任されてきました。
「最も力を注いでいるのが、基本設計のフェーズです。ここでシステムの拡張性や保守性を担保しておかないと、後々の開発に大きな影響が出ますし、日々寄せられるお客様からのご要望にシステムとして対応することが難しくなってしまいます。
そのため、まずは私がベースとなる設計を考え抜き、システムアーキテクトの先輩にレビューをもらいながら慎重に進めています」
日々の業務を進める中で、高橋には何よりも大切にしている価値観があります。
「『高橋さんに任せておけば大丈夫』と思ってもらえるような関係性や人柄を常に意識しています。もちろんシステムに関する深い知識は不可欠ですが、完成したシステムをレビューしてもらう時も、お客様にご案内する時も、必ず人が関わります。システム構築であっても、まずは人と人との信頼が土台になる。
だからこそ、日頃から気兼ねなく、ちょっとした事でも相談してもらえる存在でありたいと考えています」
技術力と同じくらい人柄を重んじるようになった原点は、学生時代に参加した大手IT企業でのインターンシップでの気づきだったと言います。
「当時は、開発技術を磨いていきたいと考えていました。けれど、インターンでお客様と対話を重ねる中で、小さな相談から信頼が育ち、それが新しい仕事へとつながっていくという光景を目の当たりにしたんです。技術と同じくらい、人としての信頼が大切だと気づいたこの経験が、今の私の原点に直結しています。
新しく配属されてくる後輩に対しても、いつでも話しかけてもらえる雰囲気をつくり、気軽に質問できる環境を整えることで、スムーズに業務へ入れるようサポートしています」
「真のSaaS」に共感しDXCへ。手厚い研修を経て、2年目でつかんだ成長機会
幼少期からITが身近な環境にあり、小学生の頃から自分用のパソコンで簡単なゲームを自作していたと高橋は話します。
「当時はまだ便利な生成AIツールなどもなかったので、インターネットの記事を自分で調べながら、見よう見まねで開発を楽しんでいました。その頃からずっとコーディングが好きで、時間を忘れて夢中になって取り組んでいました」
その後、情報系の大学へ進学し、就職活動ではSIerをめざすことを決めた高橋。インターンシップでSaaS(Software as a Service)を扱った経験から「SIer × SaaS」という軸を持って就職活動を進め、DXCに出会いました。
「DXCが推進する『Fit to Standard』という考え方に惹かれました。これは、完成度の高いSaaSの強みを最大限に活かすために、システムをお客様の業務に合わせて作り変えるのではなく、お客様の業務をシステムに合わせて最適化していくというアプローチです。この明確な方針に納得したことが、入社の決め手の1つになりました」
選考の過程で触れた社員の人柄の魅力も、高橋の背中を押しました。
「事業部長であるハンシンと会話する機会があった際、その熱量や温かい人柄がとても印象に残りました。就活生に対して部長クラスの人が気軽に接してくれたことで、入社後にどういう環境で働くのか、イメージが具体的に湧いたんです」
入社後には、新卒社員が自身の適性を見極められるよう、手厚い研修期間が設けられています。
「入社後はまず約3カ月間の新卒研修があり、社内の困り事をITで解決する実践的なプログラムに取り組みました。その後、配属されたEAS事業部が扱うオファリング(専門領域)を見極めるための研修が1カ月半ほど行われます。各オファリングの研修を通じて、最終的に仮想のお客様の課題を解決する策を提案するという内容でした。
じっくりと適性を探る期間があったおかげで、もともと希望していたSalesforce部へ納得して配属を決めることができました」
現場へ配属された後も、着実にできることを増やしていきます。
「配属当初はサードパーティーの帳票出力システムを主に担当し、そこから少しずつSalesforce内部のデータモデル設計やコーディングといったメインの開発へアサインの幅を広げていきました。希望していた部署で、前に向かって進んでいる実感がありました」
任される幅が広がる中、新卒2年目で現在のSFA領域のプロジェクトにおいて、リーダーの役割を担当することになります。
「Salesforceの技術的な知識はもちろん、お客様の複雑な業務の流れも深く理解して設計を進める必要がありました。覚えるべき事柄が多く、それらを一つひとつキャッチアップしていくプロセスは非常に中身が濃く、自分を大きく成長させてくれる経験になりました」
プロジェクトを進めるにあたり、高橋は周囲のメンバーと協力しながらキャッチアップを進めていきました。
「まずはわからない部分を自分で徹底的に調べ上げ、その上でシステムアーキテクトの先輩やPMへ質問に行きました。PMからはシステムを構築する上での業務背景を丁寧に教えてもらい、先輩たちも私のためにミーティングの時間を設けて親身に相談に乗ってくれました。いろんな方にサポートしてもらいながら、一歩一歩着実に形にしていきました」
指示ではなく、自分が必要だと思ったから。生成AIで踏み出した社内改善への道
DXCに入社してからの3年間の中で、高橋がとくに印象深いと語る活動があります。
「Salesforceの開発プロセスに生成AIを取り入れ、業務効率化を図った自発的な取り組みが、私にとってとくに記憶に残る活動です。具体的には、開発における設計書の作成プロセスに課題を感じていたため、どうすれば生成AIで効率化できるか、試行錯誤を繰り返しながら検証を重ねていきました。
もともとコーディングが好きという自分の得意なスキルを活かし、新しい技術を自ら調べて形にする作業は、純粋な好奇心の延長として非常に楽しいものでした」
この自発的な活動の背景には、高橋が常に持っていた仕事への姿勢がありました。
「単に目の前の開発作業をこなすだけでなく、業務全体のプロセスをより良くする視点を持とうと考えました。まずは身近な社内のプロセスに目を向け、課題を見つけて改善提案を行うことが、エンジニアとしての視野を広げることにつながると思ったからです。
誰かの指示を待つのではなく、今の自分に何ができるかを考え、自分からアクションを起こす当事者意識を何よりも大切にしています」
高橋が形にした仕組みは部内でも注目を集め、月例のナレッジ共有会で定期的に発表の機会を得るなど、チーム全体への横展開が進んでいきました。さらには、実際のお客様への提案活動の中にもこの手法が組み込まれるという、確かな成果へ結びついています。
この生成AIの取り組みに加え、現在は社内でのクロスオファリング(製品間連携)や新卒研修の担当など、多くの役割を並行して任されています。
「数多くのタスクが重なるからこそ、優先順位の付け方は徹底しています。毎朝、1日の始まりにすべてのタスクを整理し、その日の焦点を明確に振り分けるようにしています。それだけ多くの役割を任せてもらえることにやりがいを感じつつ、この組み立てによって、スピード感を持って仕事を進めることができています」
複数の役割を並行して進める中で、高橋にとって周囲からの信頼が大きなモチベーションとなっています。
「私のモチベーションの根幹は、誰かに頼ってもらえること、そして人のためになることです。自分の作った仕組みによって一緒に働くメンバーの開発効率が向上していくプロセス自体にとても魅力を感じています。上司やPMからリーダーとして信頼されている実感が、前を向いて突き進むための原動力になっています」
原動力は「当事者意識」。人と向き合いながら、お互いがプラスになる環境を
周囲からの信頼を原動力に現場を牽引する日々の先に、高橋が描く将来の姿があります。
「将来的には、ビジネスと技術の両方の視点を備えた存在になりたいと考えています。そのための土台として、今は開発技術のバックグラウンドをしっかり培う期間。今後は技術を極めるスペシャリストの道よりも、マネジメントやお客様との対話を通じて、人と深く関われるポジションに挑戦したいです。
私の原動力は人に頼られること。ビジネスの場で人と会話を重ね、自分とは異なる多様な考え方に出会うことこそが、仕事ならではのおもしろさです。お客様への貢献を肌で感じられる時、大きなやりがいにつながります」
このように人と向き合い、自発的に道を切り拓いてきたからこそ、これから入社してくる未来の仲間たちへ伝えたい想いがあります。
「新卒の皆さんには、当事者意識を大切にしてほしいです。受け身にならず、自分からアクションを起こす意識があったからこそ、私は開発プロセスの効率化を提案できましたし、責任のある仕事も任せてもらえたと感じています。
また、システム開発においてコミュニケーションスキルは不可欠です。作って終わりではなく、自分の設計意図を周囲に正しく伝えること、そしてお客様の要件を正確に受け取ること。この両面を意識することが大切になります」
さらに、それぞれの当事者意識を結集させ、新しい仲間たちと共に創り上げたい組織のあり方を見据えています。
「入社後はスピーディーな情報のキャッチアップが求められますが、1人で抱え込む必要はありません。若手同士で情報を共有し、共にブラッシュアップしていけるような、お互いにとってプラスになる環境を新しい仲間の皆さんと一緒に創り上げていきたいです」
自発的な活動と人と向き合う誠実な人柄を軸に、高橋はDXCの未来を支える存在として、これからも1歩ずつ歩みを進めていきます。
※ 記載内容は2026年8月時点のものです
