高校や大学などと同様に、企業にも存在する「部活」や「サークル活動」。企業によっては福利厚生として、部活やサークルの経費を支給することもあります。
活動の内容としても、業務に関連するスキルアップを目的にするものから、運動系、文化系、ボランティア系とさまざまなものが存在しています。
就職活動において、企業の部活動やサークル活動で企業を選択するということはあまりないかもしれませんが、どのような部活やサークルがあるのかや、活動を通してどのような相乗効果が生まれているのかなどを知ることで企業のカルチャーを感じることができるでしょう。
本記事では、企業の部活やサークルに入ることで、どのようなメリットがあるのかに加えて、実際の企業ではどのような部活動が行われているのかを、参加者の声を通してご紹介します。
企業の部活やサークルに入る相乗効果とは?
部活やサークルに入ることで、仕事やその他のことについて、どのような相乗効果があるのでしょうか?
・人間関係の構築
部活やサークル活動には、社内のあらゆる部署やポジションの方が参加しています。そのため、普段一緒に仕事をしている方以外とも接することができ、社内での交流が増えるきっかけにもなります。また、普段から交流があることで、業務上の相談がしやすくなるといったメリットも大きいでしょう。
・コミュニケーションスキル
部活やサークル活動など、チームで楽しく、円滑に活動する上では、コミュニケーションが欠かせません。部署や年齢、役職が異なるメンバーが参加しているため、さまざまなコミュニケーションの取り方を身につけることができるのではないでしょうか。
・リーダーシップ
部活やサークル活動では、年齢や役職に関係なく、運営に携わる可能性があります。年上の先輩をまとめることに難しさを感じることもあるかもしれませんが、業務でもそうした機会はあるため、ある意味練習の場にもなるでしょう。
・企画/運営能力
運動系であれば練習場所を探したり、対戦相手を探したり、イベント系の活動であればイベントを企画したりと、企画・運営能力を身につけることができます。
・健康の維持
日常的に身体を動かす習慣がない方やデスクワークの方も、運動系の活動であれば身体を動かすことでリフレッシュになります。また継続することで、健康を維持を維持することにもつながります。
・プライベートの充実
部活やサークル活動をきっかけとして趣味になり、プライベートでも取り組むようになる、ということもあるでしょう。
企業で実際に活動している部活やサークル活動はどんなものがあるの?
ここからは、企業で実際に活動している部活やサークル活動に参加している方の声や、活動を紹介しているコンテンツをご紹介します。リフレッシュを目的にしていたり、大会に積極的に参加したりと、活動の形もさまざまなようです。
※ 掲載内容は記事公開当時の内容です
▶︎DXCテクノロジー・ジャパン
事業内容:ITサービス業(保険業界向けBPaaSとBPO、アナリティクス&エンジニアリング、アプリケーション、セキュリティ、クラウド、ITアウトソーシング、モダンワークプレイス)
・部活動:フットサルクラブ、テニスクラブ、ランニングクラブなど
今回は、先日2023年5月末に開催された、2023年度キックオフミーティング Jump Start Meetingの会場で発表されたアワード「カルチャー醸成賞」「DXCレコグニション賞」を、受賞者の声と共にご紹介します。これらは、DXCの楽しく働く環境づくりに大きく貢献した社員を表彰するアワードです。
カルチャー醸成賞
DXCでは社員主体のクラブ活動が盛んで、社員はクラブ活動を通じて部門や職種を越えた関係性を構築しています。この「カルチャー醸成賞」では、クラブの中から外部の大会などに積極的に参加したクラブを表彰。フットサルクラブ、テニスクラブ、ランニングクラブの3つのクラブが会場で表彰されました。
→ストーリー:DXCのカルチャーを支える社内アワード v.1── 楽しく働く環境づくりへの貢献を表彰!
▶︎JX金属株式会社
事業内容:非鉄金属に関する資源開発、製錬・リサイクル、先端素材の製造・販売
・部活動:サッカー部/バレー部
コミュニケーションを取り合っているのは、職場内だけではありません。工場内では縦・横・斜めの交流も盛んで、部活動も行われています。浜野さんは、サッカー部とバレー部を兼部。初心者でも楽しめる和気あいあいとした雰囲気でありながら、定期的な練習や市民リーグへの参加などもあり純粋に競技も楽しめる。一方で、練習したあとはみんなで打ち上げをするなど、サークルのような雰囲気もあります。
浜野さん 「部活動にかかる費用は福利厚生の一環で会社が一部負担をするのもあり、多くの社員が楽しんで参加しています。若手だけでなく、40代50代のメンバーもいて、年齢層で分けたチームでガチンコで勝負をするなんてこともありました。私は総務なので、大会の企画運営庶務に携わることもありました」
サッカー部では毎年、各工場・事業所との交流大会を実施。浜野は、100名を超える大規模な大会の企画を担ったこともありました。
浜野さん 「磯原工場のサッカー部員は30名くらいなのですが、ほかの工場のメンバーも集合し、100名規模の人が参加する大会になりました。ホスト工場以外は遠方からの参加となるため、ホテルの手配や懇親会の準備、会場設営などいろいろなことをしましたね」
→ストーリー:初めての出会いで感じた“誠実さ”。それを誇りに取り組む、新時代の働く環境づくり
▶︎アスノシステム株式会社
事業内容:システム開発事業、オフショア開発事業、SES事業、Webインテグレーション事業、MVSソリューション事業、Webサービス事業、ERPパッケージ販売・保守
・部活動:麻雀部
企画立案において村嶋さんが最も大切にしていたのが、“みんなが楽しめる”こと。所属する拠点や経験の有無を問わず、誰でも楽しめるよう工夫を凝らし、社内麻雀部としての2つの企画を練り上げました。
村嶋さん 「企画の1つめが、Web会議ツールを使って実施する“初心者麻雀教室”です。1時間ほど説明の時間を設けて、麻雀未経験の人にもわかりやすくルールや魅力を伝える内容で、週1コマ全4回開催しました。
2つめが、“麻雀大会”です。こちらはオンラインゲームアプリを使っていて、月1回、全10回の開催。終了後には成績優秀な方を表彰する予定です。どちらもオンラインでの実施なので、全国各地の社員が一緒に麻雀を楽しめます」
もうひとつ、村嶋さんが企画を立ち上げた背景には、拠点を超えたコミュニケーションのためのきっかけづくりをしたいという想いもありました。
村嶋さん 「一緒に仕事をすることがない限り、社員同士が話す機会はなかなかないもの。異なる拠点のメンバーと話したことがない社員が多いので、麻雀を起点に社内のコミュニケーションを活性化できたらという気持ちがありました。そのため麻雀大会では、遊びながら自由に話せるよう、Web会議ツールを使ってずっとつないだままにしています」
→ストーリー:つながりが生まれるように。みんなが楽しめるように。新卒1年目、“麻雀部”企画者の想い
▶︎株式会社アビスト
事業内容:工業設計技術サービス事業、3Dプリント事業、3D-CAD教育事業、不動産賃貸事業、美容・健康商品製造販売事業
・サークル:レーシングカート
石井さんは入社後、新人研修を経てある顧客を担当しました。その後、翌年には本社の教育担当として新入社員を含めた技術研修業務を約5年間担当しました。
石井さん 「教育担当の仕事は楽しくやりがいもあったのですが、2005年には新たなステップとして営業担当にキャリアチェンジしました。その後、2007年には採用担当になり、以降はそれらの経験を活かして支店長や事業部長などの職務を担ってきました。少し前には子会社であった株式会社アビストH&F(現H&F熊本工場)の代表取締役も経験もしました。
業務だけではなく、プライベートでも社員たちと集まることもあり、とくに2013年くらいからの約10年間はレーシングカートの社内サークルで毎月のように一緒に走り、仲間と楽しい時間を過ごしてきました。出張を含めるとほぼ全ての拠点へ出向いたことがありますし、採用担当として面接した社員も数え切れません。
このためどこへ行っても知り合いの社員は多いですし、後輩社員の近況を聞く楽しみもあります。これはもう他では得られない環境になり、これまでに当社を辞めようと思ったことは一度もありません」
→ストーリー:社員一人ひとりが会社を創る──より良い会社構築に向けた採用担当の想い
▶︎アルプスアルパイン株式会社
事業内容:コンポーネント事業、センサ・コミュニケーション事業、モジュール・システム事業
・部活動:バドミントン
──チームで業務にあたる大切さを実感することはありますか?
阿部さん 「高校の部活から始め、大学時代は研究が忙しくてできていなかったのですが、今でも趣味でバドミントンを続けています。
会社の部活にも参加し、社会人リーグに所属。12部ある長岡地区の社会人リーグの3部で残留に向けて健闘しています。
スポーツは、仕事を忘れ目標に向かって打ち込めるのと、コミュニティが広がることが魅力ですね。会社の拠点別対抗戦があるため、他拠点メンバーとのコミュニケーションも生まれ、交流を図ることができています。チームで業務に取り組むときはとくに、バドミントンを続けていてよかったなと思いますね」
→ストーリー:夢の実現に向けて、今できる開発に精一杯取り組む。その先には新たな領域が広がっているはず
▶︎株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・ウェーブ
事業内容:旅費・経費精算/稟議ソリューション、ネットワークサービス、電子データ交換サービス、デスクトップソリューション
・部活動:野球部
決して強いわけではないものの、優勝を狙いにいったシーズンでは数々の逆転劇を経て、優勝を飾ることもありました。
山口さん「野球に限らずですが、仕事でもお客様と同じマインドや目標を持って達成するんだという気持ちが大事ですよね。そうすることで本来であれば個々人だけでは発揮できない力が発揮できるんだろうなと思います」
このように結束力を生んだり関係性構築の場となっている野球部。それだけでなく、人やチームのマネージメント方法を学ぶ場にもなっていると山口さんは言います。
山口さん「先輩たちが監督や主将としてチームやゲームを主導してくれるシーズンもあれば、僕らの世代や後輩たちが任されて、会社での立場や能力関係なく、いちメンバーとしてコントロールすることがあります。
仕事でも、年齢や能力関係なくマネージメントすることになるシーンがあると思うんですが、そういうときの練習になっていると思いますね。逆に、僕らが後輩に案件の主体を任せて、マネージメントされることを難なく受け入れられたのは、野球部でのこういった活動があったからこそです」
→ストーリー:受け継がれるものと変わりゆくもの──可変の世の中だからこそ“柔軟性”が光り輝く
▶︎株式会社クレスコ
事業内容:情報システムに関するコンサルティングおよびソリューションサービス業務、設計、開発業務、運用管理、保守業務、調査、分析、評価および技術支援業務
・部活動:マラソン部
長谷川さんは仕事に関わる勉強会という場はもちろんのこと、社内のマラソン部に所属してプライベートでの社員との交流を深めています。
長谷川さん 「クレスコでの最終面接のときに『走ることが趣味』と伝えたら、マラソン部のことを教えてもらったんです。さっそく入社1週間後にマラソン部へ所属しました。仕事以外の社員交流の機会や風土を通じてすぐにクレスコになじむことができましたね」
そのほかにも、さまざまなコミュニティが自然と形成されてきたクレスコ。香川県出身の長谷川は「中四国人会」にも参加しています。
→ストーリー:仕事もプライベートも全力投球。つながりを大切にするクレスコだからこそできること
▶︎株式会社フレクト
事業内容:クラウドインテグレーションサービス、Cariotサービス
・部活動:バイクサークル
業務以外の面では、社内のバイクサークルにも参加しているというトアンさん。
トアンさん 「週末になると上司や同僚たちと一緒にツーリングに出かけています。メンバーは全部で10人ほど。昨年は富士山のふもとまで出かけたこともありました。
こうやって公私ともに交流があるのはフレクトならでは。サークルメンバーからツーリングに誘われて免許を取得したので、フレクトに入っていなければ、そもそもバイクに乗っていなかったと思います。
実際、免許が取れたのは、早めに仕事を始めて早めに切り上げるなど、フレックスタイム制度があったからこそ。入社してから趣味の幅が広がるなど、ライフスタイルに合わせて思い通りの働き方ができていると感じます」
→ストーリー:仕事も趣味も充実した日々を。ミャンマー出身のエンジニアが描く理想のライフキャリア
企業で部活やサークル活動に参加している方々の声をご紹介してきました。部活やサークルをきっかけに交流が広がった方や、そこでの経験が仕事に生かされたという方が多いようです。また、企業のカルチャーやカラーが現れている様子も伺えます。気になっている企業を理解する一つの手段として、調べてみてはいかがでしょうか?
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・部活の経験は社会でどう活きるの?──「ガクチカ」だけで終わらない部活経験──
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