学生時代に力を入れたこと、いわゆる「ガクチカ」の一つとして挙げられるのがサークル活動です。部活動以上にその活動は多様ですし、新たなサークルの立ち上げに携わった方も少なくないでしょう。
立ち上げや代表などの役割を持った場合、ガクチカのエピソードが語りやすいものの、その経験が社会人になった後にどう活かせるのかのイメージがつきにくかったり、特段エピソードがないかもしれない、と不安になったりする方もいるかと思います。
そこで本記事では、サークル活動で得られる経験の一例と、サークル活動での経験が活かされている方、仕事に影響を与えていると感じている方々の声をご紹介します。
サークル活動で得られるものといえば?
さまざまなサークルがあるため、得られるものの幅も広いでしょう。ここではサークル活動で得られる経験の一部をご紹介します。ぜひご自身の経験を思い出しながらチェックしてみてください。
・リーダーシップ
サークルを立ち上げるためにサークルメンバーになる学生たちを集めたり、サークルの代表や副代表として、サークルのメンバーをまとめたりするシーンは多々あります。また、サークルの存続やより良い活動をしていく上ではサークルメンバーをまとめるだけではなく、メンバーのモチベーションを上げながら活動に取り組んだり、ときには部員の相談に乗ったりと、ビジネスにおけるリーダシップやマネジメントに通じる経験をされた方も多いと思います。
・継続力/忍耐力
大会やコンクールなど、活動を通して良い結果を出すだけではなく、そこに向けて一つのことを継続する力や難しさや辛さを乗り越える力、それらの経験は社会人になっても役に立つ機会が多いでしょう。
・コミュニケーション能力
多様なメンバーと一緒に活動に取り組む中で、サークルメンバーとのコミュニケーションは欠かせません。また、サークルメンバーだけではなく、外部の方と接する機会も少なくないでしょう。どんなときに、どのようなコミュニケーションの取り方が適切なのかなどを学ぶ機会にもなるのではないでしょうか。
・チームワークや協調性
目標に向かってチームワークを発揮する機会も多くあるでしょう。さまざまな意見や考え方に触れ、それらを活かしながら前進したことのある経験は、今後も役に立つに違いありません。
仕事で活きるサークル活動での経験
ここからは、サークル活動での経験がビジネスの場においてどう役立っているのか、また影響しているのか、働く人の実際の声をご紹介していきます。
※ 掲載内容はストーリー公開当時の内容です
▶︎アスノシステム株式会社
事業内容:システム開発事業、オフショア開発事業、SES事業、Webインテグレーション事業、MVSソリューション事業、Webサービス事業、ERPパッケージ販売・保守
・仕事内容:システム設計や開発の現場業務に励むかたわら、“アスノチャレンジ”の企画も担当
大学では臨床心理学を専攻していた村嶋さん。服飾系のサークル活動に熱中する学生生活を送ってきました。
村嶋さん 「サークルでは、ファッションショーを企画、運営していました。衣装を作る、ヘアメイクをするといった裏方を担う人と、モデルをやる人とで分かれていましたが、いいショーを作り上げるという目的は全員共通のもの。みんなで目的のためには何が必要かと考えて提案しながら、ひとつのショーを作り上げていくのは、とても楽しい経験でした」
このサークルに村嶋さんが入ったのは、『モデルやヘアメイクをやってみたい』という自らの気持ちから。しかし加入後は、周囲の創作の熱量に感化され、ミシンも触ったことがない状態から、服づくりにも興味を持つように。
→ストーリー:つながりが生まれるように。みんなが楽しめるように。新卒1年目、“麻雀部”企画者の想い
▶︎アルプスアルパイン株式会社
事業内容:コンポーネント事業、センサ・コミュニケーション事業、モジュール・システム事業
・仕事内容:国内ゲーム市場の営業担当
鳥居さん 「大学ではサークルの雰囲気がしっくりときたソフトテニスサークルに入りました。そこで複数の大学の代表者と話し合ったり、組織運営をしたりする中で、いろいろな人と接することの楽しさを覚えました。こうした経験がきっかけで、人と多く接する職種に興味を抱くようになり、就職活動では営業職を軸に進めていました。また、ブラジルで身につけた人懐っこさゆえか、周りからは私が営業向きとよく言われていたことも、営業職を希望していた理由の1つです」
→ストーリー:お客様と一緒に未来のゲーム業界を盛り上げたい。お客様と会社への愛が成せること
▶︎株式会社ウェルカム
事業内容:小売及び飲食業を通したライフスタイル事業、輸入食品および加工食品等の製造・販売、カフェの運営
・仕事内容:デザイングループ「TODAY’S SPECIAL」で店舗マネージャーを務める
心を動かされた森川さんは、そこから4年間、ボランティアサークルへのめり込んでいくことになります。
その活動の中でも印象深かったことをこのように話します。
森川さん 「海外での家建設の経験ももちろん思い出深いものですが、海外に行くまでのチームビルディングの時間が印象に残っています。『みんな違ってみんないい』のように個を知り尊重することを大切にするサークルで、毎週のミーティングでは、正解がないようなテーマについてのディスカッションをよくしていました。
サークルにはさまざまなタイプの人がいましたが、そんな人たちと対話を繰り返す中で、第一印象はこれといってなかったメンバーも、“こんなにおもしろい考えを持っているんだ”と気がついていくんです。
それまでのレールに沿った人間関係の中で過ごしていた自分にとって、さまざまな価値観を知れたこと、それとともにどんなヒトもその人ならではの魅力やおもしろさがあるんだなと知ることができました。その気づきはその後の経験や今の仕事にも活きています」
→ストーリー:人生のレールを敷くのは自分──感謝と責任を胸に歩むマネージャーへの道のり
▶︎株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
事業内容:システムインテグレーション事業、ネットワークシステムサービス事業、その他これらに関する一切の事業
・仕事内容:省庁のシステム開発や運用保守業務を担当
周囲を巻き込んで目標を達成していくプロセスを、鈴木さんは過去に経験していました。
鈴木さん 「学生時代、バレーボールをずっとやっていて、大学ではバレーボールサークルのリーダーを務めていました。まだ顔を知らない新入生や関係者と協力するシーンが多かったため、そこで周囲を巻き込む力を養えたのだと思います。
コミュニティ内に無関心だったり不満を持ったりする人もいる中で、その人たちの不安を少しでも減らしつつ、目標を達成していく道筋を考えていました。その頃の工夫が、今の仕事におけるコミュニケーションにも活かされています」
→ストーリー:「人」を軸に見つめる運用保守の魅力──積極的な姿勢を武器に築く信頼関係
▶︎エムスリーキャリア株式会社
事業内容:医師・薬剤師を対象とした総合的なキャリアサービスを展開
・仕事内容:エリアマネージャーとして活躍中
入江さん 「新卒で営業の仕事を選んだ理由は、人と話すことが好きで、自分で何かの魅力を伝えたり、売り込んだりするのが楽しいと感じられる性格であることが大きいです。
学生時代に自分でサークルを立ち上げる経験をしたのですが、メンバー集めにおいては、魅力的な仲間がいることや、参加したらどんな体験ができるかといったメリットを伝える必要がありました。実際やってみると大変でしたが、それらの活動はとても楽しかったので、仕事も同じように何かの魅力を伝え、売り込むようなことができる営業職が良いなと学生時代から考えていたので、1社目の会社へと入社を決めました」
→ストーリー:業界未経験で入社しマネージャーになった私が大切にすること
▶︎コベルコ建機株式会社
事業内容:建設機械・運搬機械の販売ならびにサービス
・仕事内容:新事業推進部新事業企画グループでマネージャーを務める
──学生時代はどのような活動に注力していましたか?
岡田さん 「バトミントンサークルの活動と研究室での研究です。
サークル活動が盛んな学校で、せっかくサークルに入るなら楽しく活動したいと思っていました。バドミントンサークルでは、裏方でメンバーを支える立場としての役回りを担うことが多く、最終的には企画部長になりました。
合宿や試合を企画するときは、メンバーの一人ひとりのモチベーションの高さが、サークル活動の継続につながると考えて、メンバーへの配慮や、楽しんで帰ってもらうことをいつも意識していました。今思うと、人との関係をwin-winで意識することは、ビジネスにもつながる話で、社会で活躍するための基礎を学んでいたと感じています」
→ストーリー:コベルコ建機は、“夢を実現できる会社”です──誰よりも夢を追い続ける岡田の想い
▶︎富士フイルムシステムサービス株式会社
事業内容:全国の自治体および企業向けBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスの提供
・仕事内容:テクニカルプラットフォームサービスグループで全社的な開発の技術向上に携わる
大学時代の経験が、真鍋さんのエンジニアとしての原点。ロケット制作を行うものづくりサークルに所属し、秋田県能代市のJAXAの実験場の近辺で打ち上げ実験を行いました。
真鍋さん 「ロケット制作は、最初に各チームが設計を行い、製作のために必要な部品とその費用を見積もってスケジュールを策定。制作後は、リハーサルを経て当日に臨むという流れです。今になって振り返れば、ウォーターフォール型開発のプロセスを経験できたと思っています」
大学3年生からはサークルの代表に。プロジェクトマネージャーとしてチームが開発しやすい環境づくりに力を注ぎました。
真鍋さん 「各チームに、ロケットマニアのような人がいて。ロケット制作に集中したい彼らを支える立場で活動したいという気持ちが芽生えました。代表といっても、リーダーというより相談役のような役割を担っていました。
部品を開発するチームの補助というかたちで、各チームが効率よくロケット制作に打ち込めるためのツールづくりやタスク管理を行うのが私の役割。実際の打ち上げ後には想定どおり飛ばせたかどうかを評価し、次の世代にノウハウを伝えていくこともしていました」
サークルでの経験をとおして開発の効率化支援への関心を強めた真鍋。IT企業のなかでもとくにBtoB企業に的を絞って就職活動をしていたと言います。
→ストーリー:新規事業の開拓を技術力で支援。開発効率の向上に取り組む若きプロフェッショナル
▶︎株式会社リクルートスタッフィング
事業内容:人材派遣、人材紹介(紹介予定派遣)、アウトソーシング
・仕事内容:特別法人第3営業ユニットで、金融業界のクライアントを主に担当
浅地さん 「高校生の時にチアリーディングを始めた私は、その流れで、大学ではダンスサークルに入りました。インカレサークルだったこともあり、メンバーは約100人とかなりの大所帯。その中でスケジュール管理や練習場所の確保など、マネジャー的なポジションを担っていました。
もともと人に対してあまり壁を作らない性格も寄与し、先輩・後輩問わず人からよく相談されるタイプでしたね。『バレーボールでいうと、浅地さんってリベロ*ですよね』といわれたこともあるくらい、人と人との間に入って調整役をすることが多かったように思います」
→ストーリー:資格取得の過程で得た学びと自信こそ、2度の育休後も営業最前線で走り続ける原動力に
▶︎talentbook株式会社
事業内容:talentbookの企画・運営
・仕事内容:フィールドセールス
大学に進学すると、洋服好きの友人とオリジナルTシャツを制作するサークルを立ち上げます。そこでも気づけば部長というポジションで、周りを巻き込みながら活動に熱を入れていました。
白水さん 「これまでにないサークルを作ろう、と言って立ち上げたのですが、仲間と共に活動に明け暮れて、どんどん規模を大きくしていく過程がとても楽しかったですね。最終的には30人ほどの大所帯となり、交友関係も一気に広がりました」
挫折から学んだ目的意識の必要性。そして、大学でのサークル活動を通じて、自分自身が楽しみながら主体的に動くことがチームを盛り上げ、目的を達成するいちばんの手立てになることに気づきます。
→ストーリー:一人ひとりと向きあい成果をあげる。みんなが“頼れる存在”は全員主役のチームをめざす
今回ご紹介した方々の中では、対人関係にまつわる経験を積めた方が多いようですが、自分自身のスキルなどの成長を感じている方も多いでしょう。こうしたストーリーをヒントに、ご自身の経験を言語化してみてはいかがでしょうか?
