頼れる身近なビジネスパートナーとしての運用保守業務

NTTデータの第一公共事業本部・第一公共事業部に所属する鈴木は、主に省庁のシステムの運用保守を担当しています。

鈴木 「複数省庁のシステム開発や運用保守などさまざまな業務に携わってきましたが、その中で運用保守は特に長く担当している業務です。グループのリーダーを務め、後輩指導や新たなリーダーの育成なども仕事の一部となりました」

運用保守業務において最も大切なことは、24時間365日そのシステムが安定して稼働することです。しかし、長年の経験を経て、鈴木はそれだけが運用保守の仕事ではないと考えています。

運用保守業務の担当者は、システムの守り人であると同時に、お客様にとって身近な頼れるビジネスパートナーでもある。その考えのもと、鈴木は周囲の困りごとや新しい知識に対してアンテナを張り、プラスアルファの価値を提供することも意識しています。

鈴木 「運用保守の仕事においては、何事もないことが“当たり前“で、トラブルが発生することは“マイナス”です。当たり前を保つための努力を重ねても、開発業務のようなわかりやすい成果物はありません。しかも、この当たり前を保つための努力というのも、ルーティンワークをしていれば良いわけではありません。

だからこそ、運用保守業務は同じことを繰り返す仕事ではないと言えます。当たり前を保ちつつお客様の困りごとや新たに出てきた課題を解決し、より良い形を模索し続ける仕事なんです」

運用保守業務は、担当者のモチベーションが維持しづらいと言われることがあります。安定稼働というミッションは、決して簡単なものではなく、お客様からの期待も大きくのしかかります。しかし鈴木は、運用保守担当者とお客様との距離の近さを強みと捉え、運用保守業務に携わるからこそ感じられるやりがいがあると実感しています。

お客様とのコミュニケーションを軸に、楽しみながら成長できる運用保守業務

鈴木がお客様に対してプラスアルファを提供するために意識しているのは、お客様への理解を深めること。そして、そのモチベーションの根底にあるのはお客様への興味や関心といった主体的な意欲です。

鈴木 「お客様の業務に対して興味を持ち、それに関わる話題や知見を常にインプットするようにしています。海に関わる業務に携わり、海での交通ルールや船の仕組みを調べるにつれ、これまで知らなかった新しい世界に触れることができておもしろいと感じました。直接業務に関わらないことでも、お客様と関連する物事に興味を持ち、業務や悩みへの理解が深まると、より具体的な提案ができます」

お客様の業務に興味を持ち、情報収集を続けることが、価値提供にもつながっています。

鈴木 「今まで自身の支えになってきたのは、その提案に対して『上層部に相談してみるよ』と言ってもらえたり、『次回に予算を組んでやってみよう』といった前向きな反応をいただけたりしたことです。

ときにはお客様から『私よりも詳しく知っているね』と言われることもあり、日ごろから意識していることを活かせていると感じます。自分が提案したことが実現するとさらにうれしいですし、お客様の役に立てたという実感も得られます」

主体的に学んだ知識や知見は、お客様の課題解決の礎とも言えるのかもしれません。そこから得られた信頼を積み重ねつつ、実行につなげていける立場にあることを感じ、鈴木は日々の仕事を前向きに捉えています。

鈴木 「お客様に近い立場にいられることは、働くうえでメリットを生み出すことが多いです。それを楽しみつつ、自身の糧としていけるかどうかが運用保守業務に携わるうえで大切なことだと思います。

運用保守の仕事を最低限でやろうとするならば、ルーティンワークでも問題はない、という考え方もあるかもしれません。でも、そこにおもしろみを感じられない人もいるでしょう。

せっかくならば楽しみながら業務に携わりたい。そんな想いから、私はより深くお客様と関わるよう心がけています。結果として課題を発見したり提案したりできることに、やりがいを感じています」

周りを巻き込む力でチームのパフォーマンスを最大化する

入社1年目はシステム開発に従事し、2年目から運用保守業務にも触れるようになった鈴木。大きなターニングポイントとなった出来事は、入社3年目に起こりました。

鈴木 「リーダーを務める先輩のもとで日々の業務に従事していたのですが、ある日突然、その先輩が異動になってしまったんです。代わりに誰かが配属されることもなく、そのまま繰り上がりで私がリーダーを担当することになりました」

心の準備ができないまま、大きな責任を背負うことになった鈴木。そこからたくさんの苦労を重ねましたが、その経験が大きな糧になったと振り返ります。

鈴木 「当時は経験が少なく心の準備もできていなかったからこそ、仕事のやり方そのものが変わりました。兎にも角にも、まず行動するようになりました。自分が動くことで初めて見えてくることもありますし、トラブルが起きてしまった際には自分がすぐ動くことで、先方に誠意を見せられるかもしれません。たとえ確信がなくても、思いきって動いてみたら意外とうまくいくこともあります」

そして、鈴木はリーダーを任された経験から、もうひとつ大きな学びを得ました。それは、人に頼ることです。

鈴木 「周囲を巻き込みながら、多くの人の力を借りて課題を解決していくことが大切だと、改めて感じました。丸投げでは人は動いてくれませんし、互いの役割を線引きしなければならないシーンもあります。双方にとってベストなやり方を探ることが、チームプレイでは重要です」

周囲を巻き込んで目標を達成していくプロセスを、鈴木は過去に経験していました。

鈴木 「学生時代、バレーボールをずっとやっていて、大学ではバレーボールサークルのリーダーを務めていました。まだ顔を知らない新入生や関係者と協力するシーンが多かったため、そこで周囲を巻き込む力を養えたのだと思います。

コミュニティ内に無関心だったり不満を持ったりする人もいる中で、その人たちの不安を少しでも減らしつつ、目標を達成していく道筋を考えていました。その頃の工夫が、今の仕事におけるコミュニケーションにも活かされています」

NTTデータの人財の豊かさを活かし、課題解決のネクストステップへ

運用保守業務のおもしろさの本質は、「人」を理解し、お客様の深い部分にまで携われること、そして周囲を巻き込みながらお客様の課題解決を目指すこと。その過程で立ちはだかる高い壁を乗り越えられたのは、周囲の人のおかげだと鈴木は振り返ります。

鈴木 「スキルや経験不足で無力感に苛まれることもありましたが、社内には頼れる仲間が多く、相談したり助けてもらったりしてここまでやってこられました。そもそも、NTTデータに入社した理由のひとつには、本当に慕える先輩たちが先に入社していたことが挙げられます。

これまでつらいこともありましたが、人に恵まれたことが何よりも大きな支えでした。NTTデータの強みは、専門知識が深いだけでなく、人柄としても頼れる仲間が多いことだと思います」

そして、鈴木は今後もお客様にプラスアルファを提供する運用保守業務を極めるために、さらに新しい技術を活用したサポートも強化していきたいと考えています。

鈴木 「昨今はDX化が社会課題として捉えられるようになり、お客様からAIや画像認識などに関する質問や相談を受けることが増えてきました。

運用中のシステムと掛け合わせるなど、自分自身の知識を増やすことで、お客様にとって価値のある新たな提案につなげられるのではないか、と感じています。NTTデータ内でもDX人財の育成に力を入れており、資格取得支援も豊富なので、今後はそういった制度を活用しながら時代に即した技術力を伸ばしていきたいです」

鈴木が運用保守のエキスパートとして長年培ってきたキャリアは、人に関わり、頼り、支えられながら積み重ねられてきました。

鈴木が周囲から信頼を得てチームを率い、お客様からビジネスパートナーとして頼られる理由は、「人」を軸に学び続け、心から運用保守の仕事を楽しみ続ける鈴木の姿勢にあるのかもしれません。

その地道な努力と前向きな姿勢によって、システムの安定稼働と、一歩先の課題解決が今後も続いていくのでしょう。