学生時代に力を入れたこと、いわゆる「ガクチカ」は就職活動のES(エントリーシート)や面接などで尋ねられることが多い質問です。しかし、ご自身の経験をガクチカとして語る自信がない方やエピソードをどのように膨らませてよいのかを悩まれている方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、どんなものがガクチカのエピソードになり得るのか、またガクチカエピソードをより魅力的にするためにはどのように考えればよいのかなどをご紹介します。
なぜガクチカを聞かれるのか?
そもそも、なぜ企業のESや面接ではガクチカを聞かれるのでしょうか?
まずひとつめは応募者の性格や価値観などの人柄を知るためです。高校生、大学生になると行動範囲やコミュニティが広がり、できることの選択肢が増えます。その中で何に注力したのか、目標や問題に対してどのような考えや姿勢で取り組んだのかなどを通して、性格や価値観を計り知ることができます。それにより、企業のカルチャーにマッチするのかや、求めている職種にマッチするのかを確認します。
次に、仕事に対する姿勢を知るためです。学生時代に注力したことに対する姿勢や価値観と仕事に対するそれらは通ずるものがあります。そのため、ガクチカのエピソードを通して、入社後にどんなふうに活躍してくれるのかを探ります。
リーダーシップや協調性、困難に立ち向かうときのスタンス、コミュニケーションの取り方などを含め、さまざまな視点でガクチカエピソードを尋ねているのです。
他の就活生はどんなことをアピールをしたいと思っている?
ガクチカが尋ねられる背景がわかったところで、就活生はどのようなことを就職活動でアピールしているのでしょうか?
株式会社学情(本社:東京都千代田区)が、2024年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に行った「就職活動でアピールしたいこと」に関する調査では、就職活動においてアピールしたいことは「アルバイト」が最多となっており、「ゼミ/研究」「高校時代などの経験」が続く結果となっています。
アンケートの回答者からは次のようなコメントも寄せられています。
・「コロナ禍でなかなかシフトに入れず、複数のアルバイトを掛け持ちした。さまざまな仕事を経験し、新人として新しい仕事を覚える機会を何度も持つことができた
・ゼミの活動は学生時代に最も力を入れたことだと思う
・学生時代に力を入れたことではゼミの研究や、授業の取り組みを話したい。部活動やボランティアなどチームで何かをした経験は、高校時代などの経験をアピールしたい
特別な経験をアピールするわけではなく、学生生活で多くの人が経験するものの中からアピールしたいことを考えているようです。
■調査概要
・調査期間:2022年12月26日~2023年1月16日
・調査機関:株式会社学情
・調査対象:「あさがくナビ2024(ダイレクトリクルーティングサイト会員数No.1)」へのサイト来訪者
・有効回答数:533件
・調査方法:Web上でのアンケート調査
※ 各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合があります
ガクチカをより魅力的にするためには?
単に学生時代に頑張ったことを伝えるだけでは、意味がありません。頑張る中で、どのような経験をして、どんな学びがあったのかなどを盛り込むことで、自分自身の価値観や何かに取り組む際の姿勢を伝えることができます。
・掲げた目標や問題が発生した経験
学生時代に注力したことに取り組む上では、何かしらの目標を立てているかと思います。また、取り組みの中では問題が発生することもあったでしょう。こうしたエピソードを中心に話を組み立てることで、より話が具体的になります。
・目標を達成、問題を解決するためにどのように行動したのか
目標を達成するためや問題を解決するためにどのような行動を取ったのかを盛り込む必要があります。どのように考えてその行動を取ったのかを明確にすると良いでしょう。
また、関わる人が複数名いる場合は自分自身がどのような役割を担ったのかを明確にすると、より話が伝わりやすくなります。
・活動や行動の結果
学生時代を通して活動した結果や、目標達成、問題解決のために行動を起こした結果、どうなったのかという結論も明らかにします。もし、目標が達成しなかった場合や問題が解決しなかった場合には、なぜ達成や解決に至らなかったのかという反省点、そして再度チャレンジする際にはどのように改善するかを考えます。
・経験から得た学び
経験を通して気づいたことや、学んだこと、得たスキルがあるかと思います。得たものを今後、ひいては就職後にどのように活かしたのかまでを考えられるとよいでしょう。もしくは経験を通しての気づきや学びを志望動機につなげることも可能です。
学生時代の経験が仕事に活かされているビジネスパーソンのエピソード
学生時代の活動を通して得た経験や学びを今後どのように活かしていきたいかを考えていく中で、どのように役立つのか就職後のイメージがつきにくいという方もいるのではないでしょうか?
そこで、ここからは企業で働くビジネスパーソンが、学生時代に取り組んだ物事を通してどのようなことを学び、仕事にどのように生かされているのかをそれぞれのコンテンツでご紹介しています。
▶︎アルバイト
実際に働くということで、就職後の実務につながる経験をしたり、一緒に働く人と目標を達成するためのコミュニケーション方法などを学んだ方が多いようです。
▶︎ゼミ/研究
ゼミや研究室で取り組んでいた研究が実務に活かされている方もいますし、結論や結果を出すまでのリサーチスキルや思考力が仕事に活かされているという方が多いようです。
▶︎サークル
サークルメンバーを集めたり活動する上で、人を巻き込む力を身につけたり、サークルメンバーをまとめる経験をされた方が多いようです。
▶︎部活
目標に向かって努力した経験や部長としてチームをまとめた経験が今も役に立っているという方が多いようです。
▶︎ボランティア
ボランティアを通して、キャリアの方向性を定めた方が多いようです。また、就職後もボランティアに取り組み、シナジー効果を生んでいる方もたくさんいます。
▶︎インターン
インターンの中でも長期的なインターンでは、実務を行うことも多いため、それらの経験が活かされている方も多いようです。
▶︎留学
語学はもちろんのこと、頼れる人が少ない中での生活や、多様な価値観に触れた経験が活かされている方が多いようです。
ガクチカを通して企業が知ろうしていることやガクチカの考え方、学生時代の経験を仕事の中で活かしている方のエピソードをご紹介してきました。ご自身の経験を振り返り、そのときに何を考え、どう思ったのかを深掘りしていくことで、自分らしいエピソードができあがるはずです。今回ご紹介した項目をヒントに考えてみてはいかがでしょうか。
