マルチクラウドに惹かれてフレクトへ。ミャンマー出身の開発エンジニア
2021年にフレクトへと入社したトアンは、ミャンマーの出身。あらゆるところに日本製品があり、物心がつくころから日本に関心を持つようになっていました。
トアン 「たとえば家電製品やアニメなど日本のものがたくさんある中で、私がとくに好きだったのが自動車やバイク。子どものころから、一度は日本に行ってみたいと思っていて、将来への投資として海外留学しようと考えたとき、まっさきに思い浮かんだのが日本でした」
トアンが日本にやってきたのは大学2年生のとき。留学を決めたときから日本で働くことを決意していたと言います。
トアン 「当時、GoogleやFacebookという世界的なIT企業の興隆を目にし、自分も同業界で働きたいと思っていたからです。卒業後も日本で就職するつもりで来日し、日本語学校を経て専門学校に入学しました」
卒業後はIT企業に就職。約3年間、自社サービスの開発に関わりました。
トアン 「学校でたくさんの企業を紹介される中で、Webアプリの開発プラットフォームサービスの開発に関わることができる点に惹かれてその会社を選びました。1年目は主力サービスの不具合調査や小規模改修を、2年目は新機能開発を設計からリリース作業までを、3年目には基盤周りを担当していました。開発リーダーとして後輩社員のコードレビューなどにも携わりました」
日本で働き始めて、異文化の実感を持ったというトアン。一つひとつ学びながら新たな習慣、価値観を自分のものにしてきました。
トアン 「最も印象的だったのが挨拶です。顔を合わせると毎朝『おはようございます』と言ったり、帰り際に『お疲れさまでした』と言ったり。ミャンマーで人と挨拶するのは初対面のときだけ。同級生や同僚と挨拶する習慣がありません。いまでこそ当たり前のようにできるようになりましたが、働き始めた当初は、不思議な気分でした(笑)」
前職での業務に慣れるにつれ、幅広い仕事をしてみたいと思うようになったと話すトアン。自身と会社のめざす技術の方向性が合致したことが、フレクトを選ぶ決め手となりました。
トアン 「前職が手がけていたのは自社サービス。それを拡張していくのもおもしろいのですが、いろいろな仕事がしてみたくなって転職を考えるようになりました。
フレクトに決めた理由は、マルチクラウドでさまざまなサービスを提供していること。自分もクラウドベースの開発に興味あったので、身につけたい技術が習得できると考えました。あとは、選考時のメールなどの対応が早かったことも良い印象として残っています」
ECサイトおよび周辺システムのエンハンス開発を担当。技術の幅を広げ、成長を実感
入社後、トアンは自動車販売店のシステム開発を1年ほど経験。2023年3月現在は、大手タイヤメーカー様の案件に関わっています。
トアン 「ECサイトのシステム開発です。すでにリリースされ動いているサービスで、機能拡張や改善、不具合修正などを担当しています。このプロジェクトに参加するようになって、種類や選び方などタイヤの世界の奥深さを知ることができました。元々興味のあった自動車関連ということもあり、楽しみながらお客様のビジネス理解につながっています 」
一方で、日本語でのコミュニケーションついては、壁を乗り越えようと奮闘する場面も。
トアン 「お客様との打ち合わせについて、まだまだブラッシュアップが必要だと感じています。日本語が母国語でないという点もありますが、コミュニケーションよりも技術の方が好きなタイプなので、お客様と話しているといまだに緊張してしまうのです。
現状はPMに支えられながら適宜コミュニケーションを取っていますが、この状況を打破するには、とにかく慣れるしかありません。少しずつ、お客様と話す機会を増やすように心がけています」
技術の面では、入社以来、即戦力として活躍してきたトアン。前職時代の経験を活かせている場面が多いと言います。
トアン 「仕事の依頼があったとき、業務の流れを把握した上で、何が重要で何を事前に確認しておくべきかなど、前職で身につけたことが役に立っています。技術面でも、前職でクラウド型のプラットフォームを使っていたので、入社して初めて触ったSalesforceにも、大きな抵抗を感じることなく、キャッチアップしていくことができました」
Salesforceだけでなく、クラウド型のEコマースプラットフォームCommerce Cloudを使った開発にも取り組むトアン。技術の幅を広げ、クラウドエンジニアとして着実に成長を重ねています。
フラットで働きやすい環境の中で、公私ともに充実した日々を送る
高い技術力を持ったメンバーに囲まれながら仕事ができていることがやりがいにつながっていると話すトアン。フレクトで働く醍醐味についてこう話します。
トアン 「フレクトでは社員に加えて、多くのビジネスパートナーさんにもご協力いただいていて、みなさんがそれぞれ高いスキルやバックグラウンドをお持ちです。社員も含め、技術力のあるメンバーと一緒に仕事できていることで、考え方や課題解決の過程など、学びになることが多く、毎日が新しい発見の連続。とても刺激的な環境だと感じています」
フラットで働きやすい職場であることも魅力だと続けるトアン。入社してから外国籍であることで疎外感を抱いたことはないと話します。
トアン 「フレクトでは、日本人/外国人、社員/パートナーという具合に、メンバーを国籍や所属で分けて考えるところがまったくありません。いろいろな属性・所属の方と一緒に仕事をする機会があるので、海外出身だから働きづらいと感じたことはないのです。仕事はもちろん、プライベートでも、フラットに交流をしています」
業務以外の面では、社内のバイクサークルにも参加しているというトアン。
トアン 「週末になると上司や同僚たちと一緒にツーリングに出かけています。メンバーは全部で10人ほど。昨年は富士山のふもとまで出かけたこともありました。
こうやって公私ともに交流があるのはフレクトならでは。サークルメンバーからツーリングに誘われて免許を取得したので、フレクトに入っていなければ、そもそもバイクに乗っていなかったと思います。
実際、免許が取れたのは、早めに仕事を始めて早めに切り上げるなど、フレックスタイム制度があったからこそ。入社してから趣味の幅が広がるなど、ライフスタイルに合わせて思い通りの働き方ができていると感じます」
自分らしいライフスタイルが実現できる環境で、キャリアアップをめざしていく
マルチクラウドに精通したエンジニアをめざすトアン。そんな自分にとってフレクトはまたとない環境だと言います。
トアン 「ひとつのプロジェクトにだけ深く関わるのではなく、いろいろな仕事を経験したいと入社時に会社に伝えていました。希望通り、これまでさまざまなプロジェクトに参加させてもらっています。社員がチャレンジしたいことを積極的にサポートし、望むキャリアを後押ししてくれる環境がフレクトにはあると思います」
そんなトアンの当面の目標は、“自分のアイデアや思いを形にできるエンジニアになる”こと。次のように続けます。
トアン 「いまはまだ経験が浅いのですが、お客様の困りごとやお客様が解決したい課題を引き出し、それに対してソリューションを提供できるようになりたいと考えています。お客様の潜在的なニーズを掘り起こすためには、いまよりもっとお客様に近づき、寄り添うことが欠かせません。技術に磨きをかけると同時に、やはりコミュニケーションスキルも高めていきたいですね」
2023年で社会人として6年目を迎えるトアン。以前の自分のように、日本で働きたいと考える留学生や外国籍の人材に伝えたいことがあると言います。
トアン 「興味を持って仕事に取り組めるかどうかも大切ですが、長く日本で働く上で最も重要なのは、自分のライフスタイルにマッチした働き方ができるかどうかです。仕事はもちろん、私のように趣味を充実させることができるような環境も大切。めざす技術の方向性と、過ごしたい日々を想像しながら進路を選んでみてください」
やりがいを持って取り組める魅力的な仕事や、長く働き生活できる環境、そして仲間たち。トアンがミャンマーで抱いたライフキャリアを叶えるのは、紛れもなくこの場所です。