子育ても、エンジニアとしての挑戦も諦めない。未経験から踏み出したWebの世界
大学では天文学を専攻し、星から届く光の周波数や距離をもとに、その性質を科学的に読み解く研究をしていました。卒業後は、学生時代に培った知識を生かせる仕事に就きたいと考え、組み込み系エンジニアとして総合電機メーカーへ入社しました。主に担当していたのは、天文台に設置される大型アンテナや望遠鏡の監視制御システムの開発です。
仕事にはやりがいを感じていましたが、出産を経験したことをきっかけに、これからのはたらき方を見直すようになりました。というのも、組み込み系の開発は現場での作業や出社が必要になる場面が多く、子育てと両立しながら思い描くようにはたらき続けることに難しさを感じたんです。
そこで、場所や時間に柔軟性を持ってはたらける環境を求めWebエンジニアへの転身を決めました。Web開発の実務経験は十分ではありませんでしたが、システムの構造を理解し、どのように設計すれば意図した動きを実現できるかを考える力は、分野が変わっても生かせると考えていました。
パーソルキャリアを選んだ理由のひとつは、「はたらいて、笑おう。」というグループビジョンへの共感です。以前から世の中に貢献できる仕事がしたいという思いがありましたが、出産後はこの子が生きていく社会を少しでも良くしたいという気持ちがより強くなりました。また、事業会社のエンジニアとして特定のサービスに継続して向き合い、自らの手でより良くしていける点にも魅力を感じました。自分が努力した分だけ、誰かの仕事や人生が良い方向へ進む。そんな価値を信じられるサービスに携わりたいと思ったんです。
子育てと両立できるフルリモート(※) やフレックスの制度に加え、開発だけでなく、企画や改善にも挑戦できる環境がある。自分が求めるはたらき方と仕事のやりがいの両方を実現できると考え、2022年にパーソルキャリアへ入社しました。
裁量のある環境で、サービスと組織を変える。人と向き合う中で見つけたやりがい
入社後に驚いたのは、想像していた以上に大きな裁量を持ってはたらけることでした。決められた業務をこなすだけではなく、自ら課題を見つけ、必要な人を巻き込みながら改善を進められます。もともと裁量の大きさを最優先して転職したわけではありません。しかし、実際にはたらく中で、自分で選び、考えたことを形にする仕事が好きなのだと気づきました。自分の判断や行動によって変化が生まれ、その成果を実感できることに仕事の面白さを感じています。もちろん自分で決める以上、期待した結果につながらなかった時には責任も伴います。それでも挑戦を続けられるのは、失敗そのものを責めるのではなく、そこから何を学び次にどう活かすかを大切にする文化があるからです。
現在は、企業が直接転職希望者をスカウトできるサービス「doda ダイレクト」の継続開発に携わっています。サブマネジャーとしてサービス全体を俯瞰し、安定稼働を守りながら新たな価値を生み出すことが私の役割です。機能開発だけでなく、開発プロセスに課題があれば原因を整理して改善策を提案します。エンジニアが力を発揮しやすい環境を整えることも、サービスをより良くするために欠かせない仕事だと考えています。
リードや育成に関わる中で、人と向き合うことが好きなのだとあらためて思いました。私自身、単に成果を求めるのではなく、前向きな気持ちで仕事に向き合うことを大切にしています。同じ時間を使うのであれば、自分なりの意味や楽しさを持ってはたらいてほしいという思いは、プロジェクトを率いる立場になった今も変わりません。一人ひとりの変化や成長に寄り添い、その積み重ねがチーム全体の力になっていく。その過程に関われることが今の仕事のやりがいです。
こうしたマネジメントは、オンラインを前提とした開発環境やコミュニケーションラインが整っているからこそ、フルリモート(※)でも十分に実現できています。加えて、アイスブレイクや日々の声かけを通じて、相談しやすい関係づくりも大切にしています。子どもの都合や体調不良で中抜けが必要な時にも、周囲から否定的な反応を受けたことはありません。制度だけでなく、それを遠慮なく利用できる人や文化があるからこそ、私自身も無理をせず一人ひとりと丁寧に向き合うことができます。
AI導入を目的にしない。大切なのは、採用の本質的な価値を追求すること
私たちが目指しているのは、自動化や省力化できる業務をAIに任せることで、企業の採用担当者がより本質的な活動に時間を使える状態をつくることです。その一環として、「doda ダイレクト」のサービスにAIを活用した機能を導入しました。このプロジェクトでは、技術選定から開発プロセスの整備、リリースまでを一貫してリードしました。LLMを用いた開発は、これまでのシステム開発とは異なる論点も多く、新しい知識を吸収しながら進める刺激的なプロジェクトでした。
一方で、プロジェクトを進める中ではAI導入そのものを目的にしない難しさもありました。会社全体でAI活用を推進していると「どこにAIを使えるか」という発想が先に立ちやすくなります。しかし、本来考えるべきなのは、誰のどのような課題を解決し、どのような価値を届けたいのかということです。実現したい価値によっては、AI以外の手段を選んだ方が良い場合もあります。
また、AIを使った機能はサービスの新しさを訴求できるため、顧客に関心を持っていただける要素にもなります。しかし、AI導入を目的にしてしまうと本当の価値は出せません。その狭間には葛藤がありました。だからこそ、「何を実現するために、この技術を選ぶのか」を関係者と丁寧に確認しながら進めました。
リードとして前に立つ機会が増えたことで、失敗も数多く経験しました。伝え方が十分ではなく、厳しい意見を受けたこともあります。ただ、その経験を振り返り、上司や同僚、メンバーから異なる視点を受け取る中で、物事を多角的に捉える力が身につきました。技術を選ぶ力だけでなく、異なる意見をつなぎ、共通の目的へ導く力もこのプロジェクトを通じて磨かれたと感じています。
多様なキャリアを、自らの意思で選ぶ。人と組織の成長を支えるマネジャーへの道
パーソルキャリアには、エンジニアが自分の志向に合わせてキャリアを選べる環境があります。組織を率いるマネジメントの道だけでなく、技術に特化して専門性を高めるエキスパートの道も用意されています。さらに、その二つのどちらかを選ぶだけではありません。技術選定から関わりたい、要件定義や企画に挑戦したい、設計や実装を深く追究したいなど、目指す方向は人によって異なります。そうした希望を上司に相談しながら、役割にグラデーションを持たせることもできます。
私自身、最初から上の役職を目指していたわけではありません。自分が納得できる選択をし、その結果に責任を持てる立場でありたいと考えてきました。自ら進む方向を選び続けた結果、リードエンジニアやサブマネジャーの役割を担うようになったのだと受け止めています。
もちろん、希望を伝えればすぐに望む仕事ができるわけではありません。will(やりたいこと)を実現するためには、任された役割で成果を出し、必要なスキルを身につけることも欠かせません。ただ、「何を身につければ次の挑戦に近づけるか」を一緒に考えてくれる上司や仲間がいます。選択肢が用意されているだけでなく、そこへ至る道筋まで相談できるため、自ら手を挙げ機会をつかみやすい環境だと感じています。
一方で、自分で選ぶためには自分自身を理解することも大切です。どのようなキャリアを築きたいのか、人生の中で何を優先したいのか、どんな価値観を守りたいのか。日頃から言葉にしておくことで、機会が訪れた時に自分なりの判断ができます。HR領域の会社だからこそ、キャリアについて考える研修や対話の機会も多くあります。仕事上の役割だけでなく、自分が大切にしたいことを見つめ直せる点は、パーソルキャリアならではの魅力です。
今後はマネジャーを目指しながら、人や組織の成長により深く関わっていきたいと考えています。新卒社員の育成を担当した経験から、人が成長する過程を支え、その学びを組織へ還元することが好きなのだと実感しました。チームには黙々と技術を追究する人もいれば、周囲を巻き込みながらプロジェクトを進める人、専門知識で仲間を支える人もいます。そうした違いを一つの型にはめるのではなく、一人ひとりの価値観に向き合いながら本人が納得できるキャリアを選べるよう支えられる人材になりたいと思います。
※パーソルキャリアでは、はたらき方を「オフィス出社がメイン」「リモート勤務がメイン」「フルリモート勤務」の3パターンに分けており、部署や個人のはたらく状況によって適切なワークスタイルが適応されます。
