お客さまの課題に対しベストな提案か? 自らに問い、転職を決意した。
大学では経営・経済を学んでおり、就職活動では主に金融業界を志望していました。ジムのインストラクターのアルバイトを通じてお客さまと信頼関係を築くことの楽しさを実感し、次第に営業職に魅力を感じるようになりました。新卒で入社したのは、証券会社でした。理由は明確で、大学時代に得た知識を活かしながら、営業職としての人柄や力量が問われる仕事だと感じたからです。知識と営業力の両方を磨ける環境を期待しました。
実際に働き始めてみると、営業の仕事は大変でありながら同時にとてもやりがいのある仕事だと実感しました。リテール営業として、多い日には個人宅を200件近く訪問することもありましたが、数の多さに疲れを感じることはほとんどなく、むしろ私は淡々とやり切るタイプだと自覚するようになりました。断られてもそれをマイナスに捉えず、すぐに気持ちを切り替えて次に向かう――そんな性格が営業に向いていると確信したのもこの頃です。新人賞や社長賞を受賞することもできました。
同じ環境で成長し続けることに限界を感じたことをきっかけに、M&A仲介の企業へと転職しました。金融の知識に加え、経営という新たな領域の知識も身につけることで、より広い視点を身につけようと考えたからです。
しかし、実際にはたらいてみると、「本当にお客さまのためになっているのか」と疑問を感じる場面が何度もありました。M&A仲介の企業なので、どれほどお客さまの課題を深くお伺いしても、最終的な提案はM&Aになってしまう。最適解ではない可能性を抱えたままM&Aを提案する瞬間もあり、課題解決のために取り得る選択肢は、もっとあるはずだと考えるようになりました。
そうした悩みと向き合うため、目標としていた成約件数を達成したタイミングで転職を決意しました。次こそは、お客さまの課題に対して幅広い選択肢で応えられる仕事がしたい。そう考えていたところ、転職エージェントから紹介されたのが、現在私が携わっている「HiPro Biz」です。企業が抱える経営課題に対し、豊富な選択肢の中から最適な解決策を提案できる点に魅力を感じ、まさに自分のやりたかったことだと確信して入社を決めました。
天井なく成長し続けられる環境こそ、「天職」。
「HiPro Biz」の営業は、企業が抱える経営・事業課題を丁寧にヒアリングし、その解決に最適なプロ人材を提案する仕事です。採用や派遣とは異なり、外部のプロフェッショナルが特定のプロジェクトに参画して課題解決を支援するサービスであり、広報、グローバル戦略、新規事業、人事、営業、開発など提案領域は多岐にわたります。お客さまの課題の種類に合わせて柔軟に提案できる点が大きな特徴です。
入社してすぐに担当したのはIT・ネット・メディア業界でした。証券・M&Aと金融系領域でやってきた私にとって、ITはまったくの未知。勉強量は相当なものでしたが、それ以上に仕事そのものの面白さが勝りました。
お客さまの商材や自社のサービスありきではなく、「お客さまが今、何に困っているのか」「どんな未来を描きたいのか」を一緒に掘り下げ、最適な提案を組み立てていく。前職で感じた違和感が、ここにはありませんでした。
やりがいを感じるのは、企業が抱える経営課題を事業課題へ落とし込み、複数の角度から打ち手を提案できる点です。たとえば、広報の課題に関する議論が、グローバル戦略や新規事業の話に発展することもあります。ひとつの企業の中で、多様な課題と向き合えることが、この仕事の深さだと思っています。
今の仕事に就いてから丸3年が経ちますが、いまだ飽きることはなく、天井を感じずに成長し続けている実感があります。これまでの転職は、いずれも成長機会の限界や、やりがいが見出せなくなったことがきっかけでした。今の仕事はそのどちらもありません。だからこそ、楽しみ続けられる。今は「天職だ」と胸を張って言えます。
たった一本の電話から、経営に携わる大型プロジェクトへ。
入社2ヶ月目、とあるIT企業へ新規でアプローチしました。電話をかけたのは代表電話。つながったのは広報部門の部長で、パーソルキャリアとしても初めてのコンタクトでした。
それから定期的に商談の機会をいただき、他社の広報事例や業界のトレンドを携えて対話を重ねました。毎回自分なりの仮説を持ち、「同業他社ではこうしたご相談をいただいています。御社でも類似の課題はありませんか」と率直にぶつける。中期経営計画を事前に読み込み、ヒアリング内容と合わせて課題の輪郭を描いていくことを徹底しました。
提案を重ねた結果、次期中期経営計画に合わせた広報戦略の立案プロジェクトを任せていただけることに。一本の代表電話から始まった関係が、経営と関連する大きなプロジェクトへとつながりました。
後日、担当者の方から「代表電話からの営業なんて普段はまずないけれど、話を聞いたら圧倒されてしまった」と言われたのは、今では笑い話です。断られることを恐れずに踏み出す。そしてお客さまのためにベストな提案を尽くす。自分が大切にしてきた姿勢が、まさに形になった事例でした。
このご縁はその後も広がり、広報部門での成果が社内で共有されたことをきっかけに、他部門からもご相談をいただくように。今では同時に8件のプロジェクトを並行して進め、多くの方々と伴走する関係へと発展しています。
お客さまの経営課題に寄り添い、複数の角度から解決策を設計・実行する。これこそが、私の理想とする営業の在り方です。中期経営計画をはじめ、お客さまの経営情報を徹底的に収集し、仮説を立てて対話に臨むアプローチは、今ではチーム内でも重要な手法として広がっています。
チームとともに、市場をつくる面白さを。
約1カ月前、アシスタントマネジャーに就任しました。7名のメンバーを見る立場となり改めて感じているのは、個人で達成できる数字と、チームで達成できる数字のスケールの違いです。
これまでは自分が前線に立ち、お客さまの課題に寄り添った結果として数字がついてくる、それは今も変わりません。一方で、メンバーの成長を支えながら、チームとして大きな成果を生み出す喜びも確かに感じられるようになってきました。もちろん、簡単なことばかりではありません。自分と近いタイプのメンバーには感覚的に伝わることも、異なるタイプのメンバーにはコミュニケーションの設計から丁寧に考えなければいけない。先導型のリーダーシップだけでは足りないことを、日々感じているところです。
ただ、その難しさ以上に、チームとして動くことで見えてくる世界の広がりが、やっぱり面白い。「HiPro Biz」というサービスは、採用や派遣などの他のパーソルキャリアが提供しているサービスと比べると、まだ認知が十分とは言えません。裏を返せば、わたしたちの手で市場を切り拓ける余地が大きいということ。
会うべき人に会いに行き、経営課題・事業課題のどこに話が展開しても提案ができる状態をつくる。それを個人で完結させるのではなく、チームとしてスケールさせていく。マネジメントの立場でこそできる価値創出に、今まさに新しいやりがいを感じています。
企業に深く寄り添うことで、さまざまな角度から経営レベルの課題を解決する。そうした関係を結べるお客さまを1社でも多く増やすことが、今の私の目標です。そしてその先に、プロフェッショナル人材の外部活用という市場そのものが広がっていくはず。そこに貢献できることが、今の私の仕事の面白さだと思っています。
