内視鏡の心臓部を支える。重要電子部品の生産工程設計、生産設備保守と品質向上に向けて
──現在の所属部署と業務内容について教えてください。
私は技術部に所属しています。主な業務は、医療用内視鏡の重要電子部品を生産するための工程設計と設備保守、生産品のQCD(品質・コスト・納期)向上をめざした工程改善です。
この重要電子部品というのは、内視鏡の先端に搭載された撮像に不可欠な部品のことを指します。生産に使用する部品は非常に小さく、中には1ミリ以下といったものも少なくありません。そのため、生産設備には精密で正確な動作が求められます。
現在、私はとくに不具合品の解析に力を入れています。合格品の割合が一定水準を下回ってしまうと、必要な出荷量を確保することができません。さまざまなデータをもとに統計学的な分析なども行いながら、工程全体を見渡しつつ不具合の原因を特定し、不具合品の削減と生産の安定化をめざしています。
──所属部署のメンバー構成や雰囲気について教えてください。
所属グループの27名のメンバーのうち、私のチームには8名が在籍しています。メンバーのバックグラウンドはさまざまで、機械工学の専門家や電気工学の専門家など、幅広い分野のエキスパートが活躍しています。
グループ内の雰囲気は非常に良く、お互いに相談しやすい環境があります。たとえば、解析の結果、特定の不具合の原因が判明した際、その分野の専門家に相談を持ちかけるのですが、皆さん快く対応してくれます。
年齢が離れたベテランメンバーも多いですが、コミュニケーションで困ったことはこれまで一度もありません。このオープンな雰囲気が、仕事の品質を高めることにつながっていると感じています。
生体工学への関心から、医療機器の世界へ。チームワークでマイクロメートルの壁に挑む
──学生時代に取り組んだことと入社の経緯、これまで担当してきた仕事について教えてください。
私は大学時代、電気電子を専攻していました。授業では主に電気や電子に関する内容を勉強しましたが、人の命に役立つ仕事がしたいという思いから生体工学にも興味を持ち、心拍数の計測法の評価研究など、幅広い分野を学びました。
就職活動の時期になり、私は医療系、とくに医療機器の分野で仕事を探していました。長野オリンパスを選んだ理由はふたつあります。ひとつは、地元である長野県の企業に貢献したいと考えていたこと。もうひとつは、医療機器分野での優れた実績と高い技術力に惹かれたことです。
当時からオリンパスが医療用内視鏡の分野で世界トップシェアを持つことを知っていましたし、学生時代に参加した病院実習で実際にオリンパスの製品を目にする機会があり、その技術の高さを肌で感じたことが入社の決め手となりました。
入社後、現在の部門に配属され、重要電子部品の動作や性能を詳しく理解することからスタートしました。私たちが扱う重要電子部品は非常に精密であるため、部品のわずかな組み立てのズレが原因で不合格品となってしまうという課題がありました。製造工程でどのような不具合が発生する可能性があるかを理解し分析することも重要でした。
──これまでにどんな苦労がありましたか?それをどう乗り越えてきたかとあわせて教えてください。
重要電子部品の構造はとても複雑です。複数の重要電子部品の基本的な動作や性能を覚えることが最初の壁でした。私は周囲の先輩社員にとにかく相談し、アドバイスや指導を受け、助けてもらいながら学んでいきました。
とくに意識したのは、自分がどこでつまずいているかを整理することです。まず自分で調べた上で、何が理解できていないかを把握してから質問するようにしました。どうしても、最初はわからないことで自分自身が混乱してしまいがちですが、あえてそこをいったん立ち止まって整理してから、教えてもらうようにしました。
また、相手が答えやすいような質問の仕方をすることも気をつけた点です。より的確な回答を得るために、質問を一問一答のようなかたちにすることや、内容をなるべく複雑にしないように心がけました。
経験を重ねるにつれて、重要電子部品や生産工程のことをより深く理解することができ、不具合の原因を特定できるようになっていきました。どの工程で不具合が発生しているのかを整理して理解できるようになったことが、自身の仕事力を高めていく過程でとても重要だったと感じています。製造プロセス全体を見渡しながら改善策を見つけ出し、工程にフィードバックすることを常に意識してきました。
また、最近は、新しい検査装置の導入にも関わっています。この仕事は既存の業務とは違って、装置の設計から始まり、検査プログラムを一から作成しなくてはなりません。
既存の業務と比べると難易度は高いですが、より幅広い視点で製造プロセスを理解し、改善していく力が身についてきていると感じられておもしろいです。
新規設備の立ち上げで得た成長実感。医療現場を支える責任感が仕事への原動力に
──これまでの業務の中で、とくに成長を実感できた出来事について教えてください。
新しい設備の立ち上げ業務に携わる中で、検査プログラムの設計を担当したときのことが印象に残っています。検査プログラムが正確に機能しているかを確認する必要があるため、複数の検査項目それぞれについて綿密な検証を行わなくてはなりません。この作業には特有のコツが求められ、かなり苦労しました。
検査プログラムの書き方を一から学び、実際に作成し、それを検証するという一連の作業は、私にとって非常にチャレンジングなものでした。しかし、製品の品質に直結する大きな責任をともなう業務を経験できたことは、多くを学ぶきっかけにもなりました。
このような重要な仕事を任せていただいたのは、学生時代に少しプログラミングを学んだ経験があったからです。入社当初は、自分が検査プログラムをつくることになるとは想像もしていませんでしたが、上司が私にさまざまな挑戦の機会を与えてくれていることが、実務を通じた着実なスキルアップにつながっていると感じています。
──普段、どんなふうにモチベーションを維持していますか?
医療に携われていることが、私の仕事への原動力です。これは私が入社当初から望んでいたことであり、自分のやりたいことと仕事が一致していると実感しています。
また、日々の小さな成功体験を積み重ねることも意識してきました。たとえば、検査プログラムのひとつの項目を完成させたり、難しいプログラムを書けるようになったりするたびに、自分で自分を評価するようにしています。こうした小さな達成感が、私のモチベーションを支えています。
私たちが扱っている重要電子部品は、医療用内視鏡に欠かせないコアパーツです。その生産工程設計と生産設備保守、生産品のQCD向上に携わることで、世界中の人々の健康に貢献できていることが、大きなやりがいになっています。
技術者としてさらなる挑戦を。風通しの良い職場とワークライフバランスが育むキャリア
──今後の展望について教えてください。
より広い視野を持ってさまざまな分野の仕事に挑戦したいと考えています。現在は自分の担当している工程を中心に学んでいますが、将来的には全製造設備含めて、製造プロセス全体を俯瞰できるようになりたいと考えています。
幸いにも、私の周囲には理想的なロールモデルがたくさんいます。私が気づかないような細部にも注意を払い、全体的な視点で業務に取り組む上司たちが身近にいることは、私にとって大きな刺激となっています。仕事に向き合う姿勢を見習いながら、少しでも近い存在になれるよう成長していきたいです。
──長野オリンパスへの入社を検討している就職活動中の学生さんに向けて、メッセージをお願いします。
たくさんの挑戦機会に恵まれ、技術者としても人としても成長できる環境があることを伝えたいです。チャレンジ精神を持ち、前向きに取り組める方にとって、魅力的な職場だと思います。
また、ワークライフバランスを自分らしく整えられる環境があることも魅力ですね。たとえば、私は趣味の釣りに毎週のように出かけています。松本市安曇(旧安曇村)の美しい自然の中で、ひとり静かに渓流釣りを楽しむひとときは、心身をリフレッシュする大切な時間です。バイクも好きなので、天気の良い週末は、土曜日に釣り、日曜日には友人とのバイクツーリングという具合に、趣味を大いに楽しんでいます。
年間10日以上の有給休暇取得を目標に掲げるなど、長野オリンパスでは従業員の働きやすさを非常に重視しています。ぜひ皆さんもここで自分らしい働き方、キャリアを実現していってほしいなと思います。それができる会社です。
※ 記載内容は2024年9月時点のものです

