内視鏡洗浄消毒装置の修理を一貫して担当。心地よい職場が育む技術とチームワーク
──現在はどんな仕事を担当していますか。
私が所属する医療修理部 修理3Gでは、主に軟性鏡といわれる柔らかいチューブ形状の内視鏡以外の機器の見積及び修理を担当しています。
チームは、4つのサブチームに分かれています。外科手術で使用する電気メス・内視鏡の洗浄消毒装置・内視鏡の映像を映し出すモニター、トロリーと呼ばれる内視鏡関連で使う機材を載せる架台などの周辺設備の修理を担当する「周辺サブチーム」、内視鏡先端でとらえた映像信号を画像処理しモニターへ映し出すための機器や光源供給を行う機器を担当する「箱物サブチーム」、腹腔鏡に代表される内視鏡外科手術で使う硬性鏡・その内視鏡でとらえた映像を信号化する製品を担当する「CAサブチーム」、脳の手術などで使う手術用顕微鏡を担当する「MIサブチーム」となっています。
多くの部署がライン上になった修理工程を進めていく「ライン生産方式」を採用していますが、私たちのチームでは「セル生産方式」を取り入れ、1台の修理をひとりで最初から最後まで担当して仕上げていきます。
1日の流れとしては、毎朝サブチームごとに集まって、その日に担当する機器の情報や状況を共有します。そこから各自作業に取りかかり、午後3時ごろにまた集合して進捗状況を確認し、計画通りに進んでいなければ、必要に応じて仕事の割り振りを調整します。
私が主に担当しているのは内視鏡洗浄消毒装置です。自動の洗浄消毒装置のため、システムを動かす基板の故障から、洗浄消毒装置内の枠組みの不具合まで、修理内容は多岐にわたります。
内視鏡洗浄消毒装置は、洗濯機や食洗機をイメージしてもらうとわかりやすいと思いますが、それに似た機能・構造をしています。水や空気を出すたくさんの管路があり、それらの配置は入り組んでいて、内部構造がとても複雑です。故障の箇所や程度によって、修理が1日で終わるケースもあれば、複雑な修理の場合は一つの修理品に対して3日ほどかかるケースもあります。
修理完了予定日というのが設定されており、予定通りにいかないときは、別部署を通じてお客様に事前に連絡を入れてもらうようにしています。お客様もいつ修理ができあがるのかを待っていますので、想定より時間がかかることがわかった時点で、早めにご連絡するようにしています。
最近は、手術用顕微鏡の見積・修理について勉強中です。これは、私が今担当しているチームとは別のサブチームが担当している分野ですが、技能の幅の拡大をめざして取り組んでいます。手術用顕微鏡は非常に多くのパーツで構成されているため、この修理ができるようになると、自分の自身にもつながるのではないかと、教えてもらいながら知識や技能を習得中です。
──チームの構成や職場の雰囲気についても教えてください。
現在、チームには25〜6人のメンバーがいて、私は年齢的に下から2番目です。私の年代から15歳以上離れている方もいて、若手とベテランが入り混じったとてもバランスの取れたチームだと思います。
ベテラン社員の皆さんは温厚な方ばかりで、チーム全体として非常に話しやすい雰囲気が特徴です。質問したり相談したりしやすい職場なので、若手の私たちも安心して仕事に取り組めています。
残業時間も月に15〜20時間程度にとどまり、とても働きやすい環境だと感じています。
段階的なスキルアップで成長。マクロ活用による効率化でチームの生産性向上にも貢献
──学生時代に取り組んだことと入社の経緯、これまで担当してきた仕事について教えてください。
私は9歳くらいからサッカーを始めました。ポジションはフォワードで、中学まではキャプテンを務めたこともあります。高校は普通科に通い、勉強とサッカーに明け暮れる毎日でした。学生の時に、特別、機械について学んだことはありませんでした。
長野オリンパスの求人を知ったきっかけは、当社に勤める中学のサッカー部の先輩から、すすめられたからです。仕事も楽しく福利厚生も充実していると聞き、興味を持ちました。地元で働ける職場を探していたため、会社説明会にいくつか参加しましたが、ここが一番働きやすい環境だと感じて入社を決めました。
入社後、現在の部署に配属され、まず工具の使い方などを学びました。その後、比較的簡単な製品から始めて、徐々にレベルアップするかたちで仕事を覚えていきました。
最初に担当したのは、内視鏡の先端についている水を送り出す機械。それは、患者さんの体内で出血している部分があったときに映像を見やすくするために主洗い流す水を放出し、内視鏡のレンズ部の汚れを洗い流すためのものです。部品の取り外しと取り付け、検査を含めて20分くらいで終わる簡単なものでした。
次に担当したものは、患者さんに使用した処置具を超音波洗浄する機械や、患者さんの出血時に使う吸引装置など、水を使用する製品です。少しずつ、難しいものを任され、スキルアップしてきました。
これまで担当してきた装置の故障対応は、部品交換が基本です。たとえば、超音波洗浄機の場合、ほとんどが超音波の不具合で、基板1枚交換するだけで修理が完了するシンプルなものでした。手順書に沿って分解と組み立てさえできれば、問題なく対応することができました。
現在担当している装置は、多数のセンサーがさまざまな箇所に設置されていて、故障箇所の特定自体がとても難しいのが特徴です。先輩に教わったコツをすべてメモし、それを振り返りながら体得をしています。
──業務でとくに注力してきたことについて教えてください。
業務改善に積極的に取り組んできました。たとえば、手順書に記載されている設備と自分たちが使用している設備に差異があったことがあり、その際毎回技術チームメンバーに立ち合ってもらいながら、自分たちの設備ではこうするという確認をしてもらっていました。私たちも、技術チームのメンバーも、毎回その手間が掛かっていたので、技術チームメンバーと合同で検討し、自分たちが使用している設備に合わせた読み換え表(手順)を作成しました。
これまで技術チームメンバーに立ち会ってもらわなければならないため、その日程調整なども手間となっていましたが、読み換え表を作成したことによって、技術チームメンバーが立ち会わなくても自分たちで作業ができるようになりよりスピーディーに修理を進められるようになりました。
また、このような業務改善に取り組むことで、視座がこれまでより高くなったと思っており、今後、自分がその作業を指導する立場になった時に、教えやすくなると思いました。
他部署と協力して行った改善なので、他者の意見も取り入れながら、建設的に議論でき、自分自身の成長にもつながりとても良い改善ができたと達成感を得ることができました。
実は、最初は「評価してほしい!」と思って始めたことでしたが、取り組んでいるうちに改善すること自体が楽しくなってきました。成果を上げるときちんと評価してもらえることがモチベーションにもつながっています。自分自身が会社の一員として、会社に少しずつではありますが貢献できていることを実感すると、さらに次をめざしたくなりますね。
コミュニケーションが育む技術と信頼。チームスポーツの経験が現場を生き抜く力に
──仕事をする上で大切にしていることについて教えてください。
私が一番大事にしているのはコミュニケーションです。とくに、教えてくれる人と積極的にやりとりすることを大切にしてきました。若手であっても、必要な場合はベテラン社員に対して自分の意見をしっかり伝えなくてはならないと考えています。
たとえば、「こうすればもっとうまくいく」と自分のやり方を強く勧める方もいますが、それが自分にも当てはまるとは限りません。「その方法も試しましたが、うまくいかないんです」とはっきり伝えた上で、相談するようにしています。
仕事を確実にこなすためには、教えられたことをただ鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考えた上で、質問を重ねながら理解を深めることが重要だと思っています。
幸いなことに、私はもともと人と話すことが好きなタイプです。長年チームスポーツをやってきたこともあり、コミュニケーション力が自分の強みだと感じています。
ただ、負けず嫌いな性格なので、とくに年齢の近い先輩が新しいことに挑戦して評価されたりすると、自分のチームへのインパクトが足りないと感じて一時的にモチベーションが下がることがあります。そんなときは、休日に仕事のことを忘れて趣味のサッカーに没頭して気持ちを切り替えた後、あらためて自分に不足しているものは何かを考えるようにしてきました。
先輩たちは私をいい意味でライバル視してくれているので、それに刺激を受けて私も、さまざまなことに取り組みたいと思うことができます。互いに切磋琢磨できる良い関係が築けていると思います。
──現在の仕事のどんなところに魅力を感じていますか?
最大の魅力は職場環境の良さです。いつも笑顔が絶えない職場で、人間関係の負担がほとんどありません。学校にいる感覚に近いと言うというか、フランクに気持ちよく働くことができています。こんなに毎日楽しく仕事ができるとは、入社前は思ってもみませんでした。
私たちのチームではセル生産方式が採用されていることが大きく影響していると思います。ライン生産方式には、前工程、後工程とのつながりの中で取り組むため、独特の難しさがあると思いますが、セル生産方式は、ある意味、自分にこの製品の修理を任されているという責任を感じながら進められるという点が特徴かなと思っています。
各自がそれぞれ担当する機器を持っているので、困ったときはすぐに先輩に相談し、アドバイスを受けながら進められます。だからこそ、自分自身で知識や技能を身につけていくことが重要だなと思います。仕事上のやりとりのストレスが少なく、それがチーム内の良好な人間関係につながっていると感じます。
また、扱う製品にもおもしろさがあります。とくに現在担当しているような複雑な製品の場合、なかなか直せなかったものが徐々に直っていく過程を見るのは大きな喜びです。自分の場合は、難易度が高いほどテンションが上がりますね。
技能の拡大を通してチーム力を高め、理想の職場づくりを
──今後の展望について教えてください。
将来的には管理者をめざしたいと考えています。指示を待つ側ではなく、指示を出す側になってチームを引っ張っていくほうが、より大きなやりがいを感じられると考えているからです。まずは、ラインの管理者をめざしています。ラインの管理者には、チーム内の問題解決のために他部署とやり取りしたり、日程調整したりする力が求められるので、今、懸命に視野を広げようとしているところです。
目標にしているのは、私のひとつ上の先輩です。その方は管理者をめざして、キャリアプランを実現するために何が必要かを常に考えながら、意欲的に新しい知識や仕事を吸収しています。私も負けじと、その先輩についていこうと頑張っています。
チームメンバー全員がお互いにフォローし合える環境が、最終的な理想の職場像です。現在は各自の専門性が高いため、誰かが休むとそのメンバーが担当する作業が止まってしまいます。こうした状況を改善するために、それぞれが技能の幅を広げる取り組みを進めているところです。
──長野オリンパスへの入社を検討している就職活動中の学生さんにメッセージをいただけますか?
機械に詳しい人が向いていると思われるかもしれませんが、未経験でも大丈夫です。コミュニケーション力が高いと活躍できる場も多いので、チームスポーツ経験者はきっとどの部署でも歓迎されると思います。
また、残業が少なく有給休暇も取りやすい点が長野オリンパスの良いところです。仕事を通じて新しいスキルを身につけながらプライベートな時間も大切にできる、バランスの取れた働き方をしたい方には、とくにお勧めできる会社だと思います。
説明会や職場見学などに参加して、ぜひ魅力を確かめてみてください。
※ 記載内容は2024年8月時点のものです

