融資事務と並行してシステム導入プロジェクトのメンバーとしても活躍
法人向け融資業務を手がける営業第五部。大﨑はその総合事務班で、融資事務を担当しています。
「営業職の方がお客様との約束事について起こした稟議をもとに、契約書の内容に問題がないどうかを確認したり、実際にお金を動かすための伝票を起票したりすることが主な業務です。営業第五部では、以前、水産関連の系統団体なども担当していましたが、管轄が変わったため、現在は、水産、繊維、紙パルプのほか出版社、ホームセンターなど、一般企業のお客様を担当しています」
融資事務の多くは営業担当と連携しながら進められます。日頃から緻密なコミュニケーションが欠かせないと言います。
「事務担当ひとりあたり2、3人の営業担当とタッグを組んでいます。現在はチャットツールが導入されていつでもどこでもやりとりできるようになりましたが、心がけているのは、できるだけ面と向かって話す機会をつくること。
お客様との会話の内容について何度も確認したり、稟議の内容に少しでも気になることがあれば納得いくまで質問したり。齟齬を生じさせないために、細かいところまで確認するようにしています」
総合事務班の業務は多岐にわたります。
「融資関係だけでなく、預金口座開設・解約や、届出変更、ファームバンキングの契約事務、そして外為関連の契約など、あらゆる事務を担当しています。手続きはお客様とのやりとりなので何日もかかるケースが多く、さまざまなことが同時に進行しています。また契約の多い月末月初は忙しくなることが大半ですね」
家庭で育児を担うママ職員も多い総合事務班には、互いに助け合う文化があると言います。
「子どもが急に熱を出したときや、行事の参加で休むときなどはお互い様。当たり前のように助け合える環境があって、とても働きやすい職場だと感じます」
一方、事務業務には専門的な知識や技能が求められます。ナレッジやノウハウの共有も積極的に行ってきました。
「営業部に配属になって10年以上になりますが、何年経っても新しい発見があります。特定の人にしかできない仕事があると後で困るので、班内で勉強会を開催したり、PC上の共有ノートでプロセスを共有したりしています」
地方への愛着から農林中央金庫へ。前例のない契約事務で得た成長実感
家族の仕事の都合で、幼いころは国内の各地を転々としていたという大﨑。地方の生活への親しみから、農林水産業の発展に寄与することをミッションとして掲げるところに惹かれ、農林中央金庫に入庫しました。
「鳥取、北海道、徳島と地方を渡り歩き、田んぼと田んぼのあいだのあぜ道を自転車で通学するような生活をしていました。就職活動時に自分を振り返ったときに思い出されたのが、そうした田園景色。当時とても身近な存在だった農家さんなど、第一次産業に従事する方々に貢献できる仕事を探していて出会ったのが、農林中央金庫でした」
大﨑の採用枠は転勤のないビジネスエキスパート職。本店営業第四部に配属され、総合事務班で法人向け融資事務を担当しました。
「営業第四部は主に食品メーカーを担当する部署。就活当時、より地域貢献を実感できそうだと考えて、JAバンク関連の部門を希望していましたが、理系なので食品メーカーなどにも興味があると面接で伝えていたことを配慮してくれた結果でした。実際、大手食品メーカーを担当させてもらった喜びが自分の中にはありました」
ビジネスエキスパート職は、約5年スパンで人事異動があるのが一般的です。2019年、大﨑は自ら希望するかたちで営業第五部に移りました。
「営業以外の仕事をしてみたい気持ちもありましたが、産休を挟んで7年目を迎えていた当時、まだまだ理解できていないことだらけ。営業部の仕事をきわめたいとの想いで希望したところ横移動させてもらいました」
現在も所属する営業第五部への異動を果たした大﨑。着任してからまだ1年も経たないころ、過去一番の苦労がありました。
「ある会社から別の会社へと債務を移転する債務引受に関するものでした。ただ、一方の会社が国内法人でなかったため、外為用のシステムから日本円のシステムへと貸出金を移転させる必要があるなど、国内システムが大規模に変わったばかりでわからないことが多く、付帯契約等もついていて業務がとても煩雑だったんです。
何から手をつければ良いかわからない状況でしたが、営業担当の方はもちろん、班のほかの方や先輩職員の協力も得ながら調べを進め、外為部門や手続きを所管する部署にも確認を取りながら、なんとか最後までやり遂げることができました。
無事に乗り切れたのは、周囲の助けがあったからこそ。ひとりじゃないと思い続けさせてくれた皆さんにはいまもとても感謝しています」
システム化プロジェクトのメンバーに抜擢。周囲から頼ってもらえることがやりがいに
そんな大﨑がシステム導入プロジェクトに参加したのは2021年のこと。伝票の起票など、それまで紙でやっていたものをシステム化しようという取り組みです。それまでの貸出の事務で培ってきた経験を買われての抜擢でした。
「上司から『やってみたら?』と声をかけられたのがきっかけです。営業部からふたり選ばれることになっていて、事務経験が長かったことから声がかかりました」
気がつけば2023年のいまも続く大規模なプロジェクトに発展。大﨑を待っていたのは、通常の融資事務とはまったく異なる業務でした。
「プロジェクトを構成するメンバーの大半はシステム部門の方。営業部の現場からは私ともうひとりの2名、他には営業部を総括している部署からも数名が参加しています。
何もないところからのスタートで、融資事務の流れを確認してイメージが共有できたところで、どんなシステムにしていくか、一つずつ話し合いながら決めていきました」
現場目線から意見するのが大﨑の主な役割でしたが、営業部としての仕事をこなしながらの作業。参加当初はとくに苦労が多かったと振り返ります。
「現場の動き方をフィードバックしていくのですが、とにかく依頼事項が多くて。ケースごとの対応をすべてExcelのセルに埋めたり、証跡を集めたり。時には遅くまで残業をすることもありましたが、忙しそうにしているのを見かねて貸出の担当を調整してもらうなど、周囲に助けられながら、少しずつ対応できるようになっていきました」
やがて、貸出事務の業務にはない醍醐味に気づいていったと言う大﨑。いまでは前向きな気持ちで取り組めていると話します。
「決まったことを決まったようにやる事務の仕事と違って、皆で議論を重ねながら答えを導きだしていくプロセスにおもしろさを感じるようになっていきました。もちろん、営業部全体に関わる業務なので大きな責任がともないますが、今ではシステム化のプロジェクトにやりがいを感じています」
第1弾のシステムがリリースされ、一部の営業部にて先行導入され、現在は、改善を加えながらほかの営業部にも展開するフェーズを迎えています。引き合いが多く多忙な日々を過ごしているものの、大きな手ごたえとともに、自身の成長を実感していると大﨑は言います。
「これまで長年にわたって手作業でやっていたことを自動化するのは、革命的なこと。営業部内では不安の声が大きかったため、先行導入した部で合同の勉強会を開いたり、導入後に質問を受けたりしました。
1日のうちに何度も照会を受けることもありましたが、そうやって皆さんから頼っていただけていることがとてもうれしくて。『いつもありがとう』と言われたり、『大変だね』と声をかけてもらったり。最近はシステム以外のことも聞かれるようになるなど、『相談しやすい人』になりつつあって、とても充実した気持ちです」
手がける事業の幅広さが魅力。農林中央金庫だからこそ歩めるキャリアをめざして
二度目の人事異動の時期を控えている大﨑。入庫してちょうど10年の節目を迎え、今後のキャリアについて次のように展望します。
「いま自分が担当している業務のその後の流れを知ることで、仕事への理解が深まると考えているので、営業部と関連する部署に移ることを検討しています。
ただ、これまで培った知識や技能を活かしたいと考えている一方、まったく違うことに挑戦したいという気持ちもあって。10年在籍して営業のことはある程度わかるようになりましたが、農林中央金庫にはまだ知らないことがたくさんあります。より高い視座から全体を見渡したり、考えたりできるような部署の仕事にも興味があります」
大﨑がこれまで自分が思い描くキャリアを歩んでこられたのは、農林中央金庫だからこそ。同庫で働く魅力に触れながら、新たな仲間に向けてこう呼びかけます。
「部門が違えば、別会社かと思うほどまったく異なる事業をやっているのが農林中央金庫。投資を手がけている部門もあれば、JAバンクなどの系統組織と関わってより地域貢献を実感できるような部門もあるなど、いろんな世界を経験できるところに魅力があると思っています。
また、必ずしもすべての希望が通るわけではありませんが、自分の思いや希望を伝えるチャンスはあるので、可能性に満ちた職場だと言えるのではないでしょうか。
仮に、希望しない部門に配属されたとしても、そこでやりがいを感じられる仕事に出会えるかもしれませんし、希望する部門に配属されても、想像と違うと感じることもあるはずです。自分にはどんな仕事が向いているのだろうと考えながら、いまはいろいろ経験しながら見つけていけばいいと考えています。共に新しいことに挑戦していきましょう」
※ 記載内容は2024年2月時点のものです

