「他のやらぬことを、やる」の精神を貫き、数々の「世界初」を生み出してきた日産自動車。今回はそんな日産の自動運転技術に携わるエンジニアの素顔に迫ります。ゲストは総合研究所モビリティ&AI研究所の渡邉 真樹です。
【動画公開中】他のやらぬことを、やる M.WATANABE
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ここからは渡邉と採用担当 清水の対談の様子をご紹介します。
ガンダム大好き。ロボットを動かしたい
──学生時代の専攻と、選んだ理由を教えてください。
学部としては情報電気電子工学科で、研究室は情報基盤センター研究室です。もともと高専の制御情報工学科出身であり、工学部に進んだ兄の影響やガンダムなどのロボットアニメが大好きで作って動かしてみたかったんです。そこから大学に編入する時は写真部だったので、それを仕事にしたいと思い、画像処理をしている研究室を選びました。
筋肉の電気信号から人の微妙な動きの変化を必死で見つめ続けた
──学生時代はどのようなことを学び、研究されていたか教えてください。
最初は手術の様子を撮影するカメラを手術中の先生が非接触で操作できるシステムの研究をしていました。実際に東京の病院に出向いて先生のお話を聞き、手術の様子を見せていただきました。その後は学年が変わったタイミングで研究が変わり、筋肉の表面の電気信号を解析するというテーマで、微細な動きの変化や人の動きの変化から感情を読み取る研究をしました。
──学びの中でとくに夢中になったことや、はまったことはありますか?
途中で研究は変わりますが、どちらとも現時点で困っている人がいることが共通しています。たとえば手術をテーマにした場合、先生のニーズを汲み取ることで、筋電のテーマではうまく意図を伝えられない人にも情報を伝えることができます。困っている人を助けられる点がすごく楽しいと思いました。
また、困っている人に自分が作ったものを見せた時、喜んでもらえると嬉しさを感じました。これは現在もNissan Wayにある“お客さまのことを常に考える”ことにつながっていると感じています。
写真を突き詰め、フィルムの現像までこだわった
──勉強以外に何かはまっていたことはありますか?
大学の時は2つの部活に入っていました。写真部とクラシックギターサークルです。写真部は高専時代も取組んでいましたが、大学に入って本格的に行いました。
たとえばフィルムカメラを自分で巻き、セッティングして撮影した後、自分で薬品につけて写真の現像をしていました。学校内の文化祭の展示や部活内で写真を見せ合ったりも。クラシックギターサークルは大学で始めましたが、大学院になってもずっと毎日やり続けて、部内発表会や定期演奏会にも積極的に参加していました。
──就職活動の際、自動車以外の業界も考えていましたか?
写真部でしたので、第1希望はカメラメーカーやそれに付随して印刷機メーカーを考えており、他の業界は考えていませんでした。
大企業、ホワイト企業で働きたい
──そんな中で日産自動車を志望した理由や、入社の決め手を教えてください。
第1志望にしていた印刷機メーカーがあり、インターンシップを受け、推薦をもらい入社試験を受けましたが、残念ながら不採用でした。その時は、就職先の条件として、関東で大きい企業、かつホワイト企業ならどこでも良いと思っていたんです。
大学の就職課の先生から、日産の推薦枠がまだあることを聞き、それをきっかけに応募し、採用に至りました。もともと自動車は好きでしたので、マニュアル車を運転していましたが、まさか仕事として自動車業界や自動車メーカーに入るとは、まったく思っていなかったです。じつは他のいくつかの自動車メーカーはよく知っていましたが、日産だけは全然認知していなくて、エントリーすることになり初めて勉強しました。
現在は、ドライバーレスの自動運転実現のために日々、研究を重ねている
──担当業務をご紹介いただけますか?
ドライバーがいない自動運転車の実現のために、自動運転の車両とお客さまが使うサービス用のアプリを中継するクラウド部分の研究をしています。
たとえば、自動車の運転車両は、常に莫大な量のデータを計算しています。そのすべてのデータをお客さまやアプリで作っている会社に送ってしまうと時間もお金もかかるし、データ量も増えてしまいます。どのデータや情報が必要なのかをクラウドでフィルタリングをかけて適宜計算して振り分けています。
ドライバーレスの時でも人の目で安全かどうかの遠隔監視をクラウドの部分が担い、車内や車外の様子を把握するためカメラデータをクラウドに通信で送り、どこからでも自動運転ができるような研究をしています。
──業務の中での渡邉さんのミッションやその実現方法を教えていただけますか?
無人でどこにでも行ける車をお客さまへ届けることを考えています。自動運転の技術を高めるだけでは、お客さまに乗ってもらうことはできなくて、自動運転が実現した上でどうやって安全や信頼性を高めて楽しんでもらえるのか、乗って移動するだけではない価値を提供したいと考えています。
どこよりも早く一番に自動運転を実現すること「他のやらぬことを、やる」
──現在、NISSAN DNAとして「他のやらぬことを、やる」を掲げていますが、それに対する期待と、渡邉さんの考える「越えなければならない課題」を教えてください。
自動運転の業界は今までは車のメーカーだけでしたが、今はIT企業や電子、電機企業の強いライバルがたくさんいます。いろいろな会社が自動運転を実現に向けて取組んでいる中で、一番に無人自動運転を実現することが「他のやらぬことを、やる」ということにつながると思っています。
とにかく安全であることが大切だと思い、どうやって安全を担保するかを考えていくことと、自分が研究しているクラウドの部分と自動運転車両の連携を良くして、どんどん完璧に近づけることを考えています。
──では最後に、渡邉さんの考える「他のやらぬこと」を教えてください。
まずは無人の自動運転を実現させることが大事だと思っています。自動運転はいろいろな会社の人が考え想定はしていますが、実現してからでないとわからないことがたくさんあると思っています。
まずは実現させて、実現後に初めてわかる無人の自動運転ならではのサービスを見つけ、これまでの技術を組み合わせながら実現させていく。そういうことに取組んでいきたいです。そのような取組みを通じ、もっと良い自動運転やもっとすてきな移動ができるような世界ができるのではないかと考えています。
今回は、日産自動車の「他のやらぬことを、やる」というDNAを受け継ぎ、ドライバーレスの自動運転の実現をめざす社員を紹介しました。今後もさまざまな社員の素顔を掘り下げていくのでお楽しみに!
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