「他のやらぬことを、やる」の精神を貫き、数々の「世界初」を生み出してきた日産自動車。今回はそんな日産の生産技術に携わるエンジニアの素顔に迫ります。ゲストは革新バッテリー生産技術部の鈴木 美咲です。
【動画公開中】他のやらぬことを、やる M.SUZUKI
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ここからは、鈴木と採用担当 清水の対談の様子をご紹介します。
──学生時代の専攻と、選んだ理由を教えてください。
「大学では理工学部で応用化学を専攻していました。中高生のころから環境問題や地球温暖化エネルギーの問題の解決に関わりたいと思っていました。どのような方法かは学科を選ぶ時点ではまだ考えられておらず、研究室の紹介パンフレットを見て、応用化学科であれば、どの研究室になっても環境問題エネルギーに関われそうだなと思い選びました。
また、研究室は電池の研究をしている電気化学を選びました。脱炭素の動きの中でさまざまな発電方法が検討されていますが、どの方法をとってもエネルギーを貯める電池が必要不可欠です。電池に関わっていれば、おのずと地球温暖化の課題に関われると思い研究室を選びました」
──学生時代はどのようなことを学び、研究されていたか教えてください。
「カリキュラムの中では、有機化学、無機化学、生物化学、物理化学、化学工学、あとは専攻した電気化学など、さまざまな分野を広く学びました。また実験やレポートの多い学科だったので、自分で手を動かして実験やレポート作成、考察をする機会も多かったです。研究室ではリチウム空気電池の研究を行っていました」
化学こそ世界の中を大きく変えていくと実感した
──学びの中でとくに夢中になったことや、はまったことはありますか?
「最先端の研究に取組む先生方の授業を受ける中で、化学が新しい機能を持ち技術を生み出して、世の中を大きく変えていった歴史を知り、これからも化学が世の中を変えていくだろうということがわかりました。そこでまた化学の影響力の大きさやおもしろさを再認識しました」
就活での志望は、CO2を排出するものをつくっている企業。内部から変えたいと思った
──就職活動の際、自動車以外の業界も考えていましたか?
「中高生のころからエネルギーや地球温暖化という課題の解決に関わりたいなと思ってきましたので、関われそうな業界や企業という切り口で就活を行っていました。
CO2を出している側から関わった方が影響力は大きくて良いかもしれないと思い、石油業界も検討していました。自動車業界を検討したのも同じ理由でCO2を出す側から変えた方が良いのではないかと思い、広くみていきました。他には電池の材料を取り扱っている化学メーカーの説明会にも参加しました」
日産社員の多様性(ダイバーシティ)を感じ、居場所を見つけ長く働けそうと感じた
──そんな中で日産自動車を志望した理由や、入社の決め手を教えてください。
「日産は私が就活した時点で日産リーフというEV車を販売しておりました。今後もEVに力を入れていく会社であり、大学で学んできた電池の知識を活かせる会社だと思ったことが一番の理由です。
また就活の中で何社か実際に働いている社員さんと話す機会がありましたが、会社によっては似たようなタイプの方が集まっている会社もありました。その会社の色を出すためかもしれませんが、雰囲気になじめなかった場合は、長く働くことが難しいのではないかなと感じていました。
一方、日産の社員は良い意味で雰囲気がさまざまで、ダイバーシティを感じました。この環境なら自分の居場所を見つけることができて、長く働けそうな会社ではないかなと感じたところも決め手の一つになりました」
現在は、大学で学んだ知識を活かし、高性能な電池を搭載したEVの普及に取組む
──担当業務をご紹介いただけますか?
「全固体電池を搭載したEVの生産技術開発です。生産技術の仕事というと、工場でモノづくりの管理をしている仕事をイメージされることが多いかと思いますが、他にも製品を作るための技術開発や製品設計部署と協力して作りやすさも考慮した製品開発を行う仕事と多岐にわたります。
製品設計部署と議論する際には、製品についての知識が必要です。バッテリーEVという製品の特性上、化学の知識が求められることも多く、大学で学んだ知識を活かせていると感じる機会が多いです」
──業務の中でのミッションやその実現方法を教えていただけますか?
「ミッションは高性能な電池を搭載したEVを普及させることです。今携わっている全固体電池は、従来のリチウムイオン電池と比較して、高いエネルギー密度や優れた充放電性能による大幅な充電時間の短縮が期待されている電池です。研究開発段階から生産技術も一緒に開発を行うことでコストが抑えられ、誰もが手の届く高性能なEVを普及させていきたいです」
全固体電池を搭載したEVの実用化達成をめざし「他のやらぬことを、やる」
──現在、NISSAN DNAとして「他のやらぬことを、やる」を掲げていますが、それに対する期待と、鈴木さんの考える「越えなければならない課題」を教えてください。
「全固体電池を搭載したEVは実用化されておらず、世の中にまだないものを作る仕事に携われていることに、とてもワクワクしています。日産には長い間EVを作ってきた経験がありますが、今の技術だけでは達成が難しいため、これまで自動車や電池と関わりが少なかった分野も巻き込み新技術を取り込みながら、生産技術開発を進めて全固体電池を搭載したEVの実用化を達成したいと思います」
──最後に、鈴木さんの考える「他のやらぬこと」を教えてください。
「充電を気にせずにどこまでもドライブできるEVを実現させたいと思います。学生時代にレンタカーで日産リーフを借りまして、研究室のメンバーで旅行に行ったことがあります。高速を使いながら、次のサービスエリアに充電器があるか気にしながら行き、道に迷ってしまったこともありました。
最終的に少し目的地を近いところに変更した経験があるので、充電を気にせずに、どこまでもドライブできる電気自動車を実現させたいなと思っています」
今回は、日産自動車の「他のやらぬことを、やる」というDNAを受け継ぎ、高性能な電池を搭載したEVを普及させることに取組む社員を紹介しました。今後もさまざまな社員の素顔を掘り下げていくのでお楽しみに!
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