病院・患者・住民など健康に関わるすべての方にとって利用価値の高い新しい事業を創出
T.TとH.Mが所属するのは、パブリック事業ライン医療ソリューション事業部。その中の、ヘルスケアDX企画グループで、プロフェッショナル(課長クラス)であるT.Tと主任であるH.Mは、医療機関に導入するシステムの企画から携わっています。
T.T:医療分野で言うと、HIS事業という電子カルテや医療情報システムといった、患者さまや施設側などの情報を効率化させていくシステムの企画・導入が大きな売りとしてあります。私たちはそのような分野の企画だけではなく、新しい商材や新しい事業を創出していく部分を担当しているグループです。
H.M:グループには8名が在籍しています。東京、福岡と場所が分かれているほか、担当していることがバラバラなこともあり、接点が多いわけではありません。その中でも、T.Tとは、以前同じ部署に在籍していたこともあり、付き合いが長く、仕事への向き合い方や考え方に共通点が多いと感じています。
2人が所属するヘルスケアDX企画グループは、医療分野でもとても広い領域。病院に通う患者さまだけでなく、そこに暮らす住民にまで目を向けた事業を創出していく重要な部署です。
H.M:現在行っている業務のひとつに、ウェルビーイング(Well-being)の試みがあります。心身ともに満たされた状態を示すウェルビーイング(Well-being) を実現するには、ベースとなる身体の健康維持が不可欠。この健康をサポートするために、健診結果予測シミュレーションというものがあります。これは健康診断結果をもとに、将来のリスクを予測するサービス。こちらの販促活動を行いながら、この企画に関連して、より住民の方に寄り添う事業の創出も考えているところです。
T.T:私たちの部署は2023年4月に立ち上がった部署で、まだ手探りの部分があります。現状では、まず当事業部の従来顧客である医療機関に向けて、わかりやすく価値があるものを提供している段階。その先に、自治体や住民向けのサービスとして、その地域の方にとって価値があることを検証し、来年度以降、実際に届けていく予定です。
そのために、事業の企画創出をどうやって行うのか、どの部分に価値があるのかを見極める必要があります。その一環として、九州の病院と共創契約を結び、新たな事業の種を探す活動も行っています。経営層や事務など、病院でもさまざまな立場の方がいるので、全方面とコミュニケーションを取りながら、検証を実施しています。
今後、日本国内において人口が減っていく中で、病院がその地域でどういう役割を担わなければならないかということを、真剣に考える必要があります。そんな中で、すぐには結果が生まれるものではありませんが、意欲的に参画してくれる病院があることが嬉しいですね。
病院と伴走し、価値の検証を繰り返すことで、新事業への道筋を作っていく
新事業を立ち上げるにあたっては、グループとしての立ち位置をしっかり把握して、検証を慎重に行うことも必要です。
T.T:共創契約を結ぶことで、話し合いを重ねることもできれば、関係性を築くこともできます。その中で、課題や将来的に必要になることが見えてきます。ただ、企画を作る際に注意しなければならないのは、他の病院でも展開できるのか、というところ。部分的ではなく、平準化し、全国的に利用できるようにヒアリングを繰り返さないといけません。
H.M:一般的には、病院の運用部分は似ていると考えられがちですが、実際はまったく異なる運用方法が採られている場合が多くあります。その中で、私たちが共通する部分を見出していく必要があると考えています。
新たな価値を生み出すことにおいて重要なのは、一歩ずつ地道に歩むこと。どのように説得性を持たせるのか、根拠は何になるのか。社会と会社への貢献度のバランスを考えて、一つひとつ実験を繰り返すことで価値を見出しています。
H.M:私の中で大切に考えているのは価値の検証。ただ良いから作るのではなく、その事業の必要性や売れる道筋、そして理由が大切です。すべての根拠をしっかりと固めて、一つひとつ丁寧に検証し、明確化していくことが重要だと考えています。時間も、労力もかかりますが、雑にならずに、チームとして根拠固めを丁寧にやっていきたいですね。
T.T:2023年に立ち上がったチームなので、上期は現状の分析やお客さま、メンバーとの意識統一、整備などの段階です。下期に入って、ようやく部でリリースしている新規商材を、現場で活用してもらうための準備をしている状況。これから導入して、実際に活用してもらうところです。
エンジニアとしての視点だけでなく、視野を広げられた経験から感じた成長
T.Tはこれまでに企画や営業にも携わってきました。さまざまな分野に従事したことで、一貫した業務の流れを経験でき、大きな成長が得られたと語ります。
T.T:入社当初は、システムエンジニアとして、開発をメインに経験しました。その途中で、営業も理解しておいた方が後々のキャリアにとってプラスになると考え、営業とSEを兼務していた時期も。その時期に、全国規模のグループ病院向けの大型システムの構築、導入、保守という契約を、コンペで勝ち取り、受注したことがありました。
私にとっては、最初から最後まで関わった大きなチャレンジです。少しでも職員の方が使いやすいような機能をプラスしていくことで他社との差別化を図りました。提案などの上流工程から開発、導入、保守まで一貫して担当した大きなプロジェクトでした。大変な点もありましたが、新しい経験やチャレンジの楽しさから得られる成長を肌で感じて、視野が広がった経験だったと思います。
H.Mはこれまでおもに医療領域のシステム開発を経験してきました。そこから企画や事業創出の分野への一歩を踏み出したのは、2013年のメンタルヘルス事業化の経験がありました。
H.M:メンタルヘルス事業化はエンジニアの立場で参画。新規事業の立ち上げは、今まで、誰も着手しなかった領域で、チャレンジ要素も多かったんです。エンジニア以外の経営企画や研究所のチームと一緒にプロジェクトを進めており、システムをつくるという観点だけではなく、ビジネスとしてどう成り立たせるのかという点を強く意識させられたプロジェクトでした。
誰がどのぐらいこのサービスを使って、なんでそれを必要として、どうやって継続維持していくのか。売れるもの、価値あるものを創出する新規事業のおもしろさに気づきました。新しい知識を得ていくのは苦にならない性格です。与えられるのではなく、自ら新しい刺激をつかみにいく。そういったチャレンジが自分自身の原動力なのだと感じています。
2人とも、道筋は違えど、新しいことへのチャレンジの楽しさを経験。それは現在のグループの業務でも根底にあります。
H.M:今までは、医療機関の中の職員や患者さんを対象としていたのを、その地域に関わる住民という目線まで広げて課題を考えるようになりました。その広げた目線を、より細かく、深く細分化して、向き合っている現状です。広くなると、ニーズを捉えることが難しくなりますし、細分化すると大枠が何なのか見失ってしまうこともあります。そのような意味で、手探りで掘り起こしている作業は楽しいと感じています。
T.T:私も同じように、チャレンジしている感覚はあります。ただ、チャレンジで終わることなく、しっかり成功させたいという想いが強いですね。
会社の魅力はチャレンジできる風土。柔軟なキャリアの選択で、可能性を広げられる
2人が見据えるのは、医療をより広い視野で見据えた新たな提案。そのためにも、一歩ずつ着実に段階を踏んでいく必要があると語ります。
H.M:直近の目標で言うと、まずは価値検証をこだわっていきたいと考えています。組織として、定着させて、運用していきたい。医療分野に限らずどんな企画でも、プロダクトやサービスの価値検証を横断的に行うチームをつくって、組織としてこだわっている部分を反映できるようにしていきたいと思います。
もう少し先の目線で見ると、電子カルテなどの事業は将来的に飽和する時期がくると予測され、それに代わる新しい事業を創出していく必要があります。私たちがメインターゲットにしている急性期医療の医療機関は、今後高齢化と人口減少にともなって、役割も変化していくと考えています。
すぐに処置が必要な急性期はその役割により集中し、住民の健康を回復させていく回復期は他の施設との連携を強めていく。そうなった時に、私たちはいち医療機関だけではなく、そこに付随する施設などにも価値を提供していく必要があると考えています。幅広い地域連携を考えて、課題解決を提案していける組織にしていきたいです。
T.T:まだまだ新しい事業と呼べるほどの成果はつくりだせていませんが、やはりゴールとしては、柱となる事業をグループとして生み出していきたいと考えています。
2018年に出会った2人ですが、当時から仕事への価値観は一致することが多かったと言います。
H.M:チャレンジする姿勢。それだけではなく、しっかりと価値を提供して、結果を出す必要性。そういった根本の考え方は非常に共通する部分があると感じています。その中で、おたがいが得意な領域で補完し合って、助け合っていると思っています。
NECソリューションイノベータの魅力は、なによりもチャレンジできる土台があること。それは、2人のキャリアステップからも見てとれます。
T.T:ひとつのヘルスケアという領域の中でも、営業や企画などたくさんの経験をさせてもらいました。自分の幅を広げるチャレンジをしたことで、選択肢が増え、柔軟に選択できるようになる、という循環が生まれます。さらにはヘルスケアの枠を超えて、官公領域や民需領域へジョブチェンジすることも可能。そういった柔軟性が、NECソリューションイノベータならではの魅力です。
H.M:自分のやりたいことにチャレンジできる風土があると感じています。医療・公共・金融といった業界に興味を持つかもしれませんし、営業や企画、開発などの領域に関心を向けるかもしれません。それは経験しないとわからないことです。扱っている業界の幅が広いこともチャレンジできるひとつの要素。その強みがあるので、社内転職のような形で、さまざまな業界、領域に挑戦することができます。
※ 記載内容は2023年12月時点のものです

