任務はテクノロジーを活用したマーケティング領域の業務効率化
現在の主な役割は、マーケティング領域のDX化推進です。新たなテクノロジーやAI活用によってマーケティング・営業の業務を効率化するのが目的で、普段はSalesforceやFORCASといった営業支援ツールの運用、勉強会の主催、新しいサービス情報のキャッチアップ・検証などを行っています。
AI活用による効率化の一例として、営業支援ツールの活用があります。集約された顧客データや活動データから、受注確度の高い見込み顧客を分析して算出できるようになります。優先度の高い見込み顧客からアプローチしていくことで、より早く、より確実に受注できるようになります。このように、これまで個々人のスキルに依存していた営業活動の生産性を高めることが狙いです。
私が主任を務めるDXアーキテクトチームはマーケティング推進本部企画グループの中の1チームで、人数としては3名で推進を担当しています。この役割は、会社の未来にかかわる重要なものだと自負しています。というのも、いまは人口減少でどんどん日本の労働人口が減っており、長いスパンで見ると採用できる人数も限られてきますし、その状況下で売上を伸ばすには、業務を効率化し、一人ひとりの生産性を高めないといけません。テクノロジーの力でそれを実現し、持続的に事業を成長させることが目的となっているのです。
ただ、この試みは社内でも未踏の領域ですし、まだスムーズに進まないことも多々あります。現状はデータを収集する前段階のしくみを整理しているところで、これから本格的に着手する予定です。また、新しい手法・テクノロジーを取り込むということは、マーケティング・営業活動においてこれまで実績を積んできた方法を大きく変えることにもなるので、現場に受け入れてもらうためには、メリットを社内に浸透させることが重要だと考えています。そのため、社内向け勉強会の企画・運営も私たちのチームが担っています。つい先日も、参加者200名規模のFORCAS勉強会を実施しました。
規模の大小はありますが、こういった勉強会は2週間に1回ほどのペースで開催しています。プロダクトのアップデートや新規ツール導入などのタイミングに合わせたものと、定期的に月1回行うものがあるので、ひとつ終わったら次、とテンポよく準備していますね。回数を重ねるごとに社内の理解度が高まっている実感もあり、やりがいを感じています。
エンジニアからマーケティング職にキャリアチェンジ。常に“挑戦”の姿勢で
実は、私のキャリアのスタートはエンジニア職でした。大手SIerに新卒入社し、2年間ほどデータセンターのインフラエンジニアとして従事したところで、AI自動翻訳を開発する企業に転職しました。SIerでの仕事は安定していましたが、「もっとチャレンジングでおもしろいことがしたい」という想いで転職を考え始め、出会った会社でした。ここではマーケティング職としての採用で、エンジニアからビジネス職への大きなキャリアチェンジでしたね。
元々大学院時代に機械翻訳の研究をしていたため、まず事業内容に惹かれました。募集を見た際に開発側でなくビジネスとしてサービスをスケールさせる経験をしてみたいという思いが湧き上がり、自分の中の挑戦として、ビジネス職の門を叩きました。当時は先のことは深く考えすぎず、シンプルに自分が楽しめそう、おもしろそうと思える場所に飛び込んでみたかった。そこで全力投球してダメだったらそのときに次を考えれば良い、という気持ちでした。
実際に入社後は、ビジネスの目線で数字を追いかけることが性に合っていたようで、結果も付いてきました。前職がエンジニアということでテクノロジーに精通していたため、ツール運用を全般的に担当するなど、強みを活かして活躍できたと思います。最終的には30人規模のインサイドセールス部隊を統括するマネージャーとなり、実績を積み上げていきました。そこからマーケティングの仕事に魅力を感じ、その後はコンサルティング会社と、もうひとつSIerを渡り歩き、BtoBマーケティングとしてキャリアを重ねていった形です。
1つの商材だけでなく、課題に向かって全方向からソリューションを提供する会社を経験したことで、マーケティングの中でも幅を広げてあらゆるパターンを学ぶことができました。ただ、カルチャー的なミスマッチで両社とも長くは続けられず、次の居場所に悩み始めていました。
そんな矢先、NECソリューションイノベータに転職していた2社目の同僚から「話を聞いてみないか」とリファラル採用のお誘いを受けました。当時は同じ部門のマネージャー同士という間柄で信頼している人だったので、一度話を聞かせてもらうことにしました。
そこで採用担当が話してくれたのが現在の業務内容です。テクノロジーによる営業効率化という、自分のこれまでの経験がダイレクトに活かせる分野だと、気持ちが高揚しましたね。社内外のデータを集約し活用するDMP(Data Management Platform)に注力するという構想も興味深かったですし、何より、まだ誰も成し遂げていない領域を開拓するチャレンジは楽しそうだなと。素直な気持ちのままに入社を決めました。
イベント運営という未経験の業務。手探りの中でも前向きに
2022年に入社したばかりですが、勉強会・イベント運営は私自身経験したことのない業務なので、毎回試行錯誤を繰り返しています。
200名規模のFORCAS勉強会では、運営会社のユーザベース、NEC、NECソリューションイノベータの3社共同で行ったもので、チームとしては初の試みでした。通常の社内勉強会より格段に関係者の数が増えた分、進行は決して簡単なものではなかったですね。
初の企画段階から当日の進行策定まで、前例がなかったのでとにかく手探りの状態。パネルディスカッションのライブ配信を行うことになったのですが、場所はどこを使ってどのような方法なら実現できるのか、どんな準備が必要なのか……。など、考えることは山積みでした。また、FORCASは今拡大フェーズにあり、有名なツールに比べると実績がまだ少ないため、登壇してくれる人を探すのも一苦労で……。90分で4セッション、合計8名に登壇をお願いするのも、候補者を地道に口説き落とすところから始めました。
それでも一つひとつを着実にクリアして、イベントが無事終わったときの達成感は何にも代えがたいものでした。当日までは進行表とにらめっこの日々で不安を抱えていましたが、このライブ配信でのイベントがきっかけで「FORCASを使いたい」という人が増え、実績として残ったのは非常に嬉しい結果でした。
個人的には、こうした新しい領域の仕事に対する楽しさも覚え始めています。楽観的な性格で、未経験の内容でも「とりあえずやってみよう」と動ける性分が合っているのだと思います。元々新しい分野へのチャレンジに魅力を感じて入社しているので、自分のスキルとしてもさらに幅を広げられるのはモチベーションにつながりますね。
挑戦し続けるキャリアの中で大事にしていた「楽しさ」
今後の目標としても変わらず、テクノロジーによる業務効率化という任務を果たしていきます。これは自分にとっては初志貫徹という部分でもあります。
とくにBtoBマーケティング領域におけるAI活用は、他社を見てもまだ試行錯誤の段階で、表立った成功事例は少ないので、私たちが先駆者として存在感を示していかなくてはいけませんしそのチャンスが十分にあると感じています。NECという大きな母体がある分、当社はさまざまなデータが揃いやすく、ある程度の予算もかけられる。他にはない好条件を活かして、実績作りに励みます。さらに事例を外に発信できるようになれば、ソリューションとして外部からの案件受注につながる可能性も出てきます。そこまで見通して今後の広がりを考えるとおもしろみも増しますね。
個人的には、新しい領域に踏み込むことを「楽しい」と思える人と共に今後も働きたいですね。私が経験したイベント運営もそうですが、未経験のことに苦労はつきもの。けれどもその苦労を含めて、自分の中のモチベーションとして楽しさを見出して、どんどんチャレンジすることが大切だと思っています。
私もキャリアの中であらゆる選択をしてきましたが、最終的な判断軸は「自分自身が楽しそうと思えるかどうか」にありました。結果的に今もチャレンジングな領域でやりがいを感じながら働けています。また、歴史のある会社だと社内事情により新しい物事への理解が進まないイメージを持つかもしれませんが、私の所属するマーケティング組織は比較的新しい部隊ということもあり、柔軟にさまざまな事象に対応できる環境にあります。今後も自分が影響を与えられる範囲を広げて、マーケティングの新しい領域を開拓していくつもりです。
※ 取材内容は2023年4月時点のものです。

