工場全体が滞りなく稼働できるように、使い手をサポートするエンジニア
倉見工場では、スマートフォンや液晶モニター、車載用部品などさまざまな用途に用いられるフレキシブル回路基板の不可欠な圧延銅箔など最先端の非鉄金属素材の製造・開発を担っています。
倉見工場の生産管理部情報システム課に所属するメンバーは協力会社も含み25名ほど。工場を動かす操業システムをはじめ、生産管理システム、特性検査システム、環境分析システムなど、倉見工場の稼働に関わるさまざまなシステム保守運用、改善要望への対応などに携わっています。その中でも、守屋は4名ほどの生産管理システムのチームリーダーを担当しています。
「私のチームは、工場の生産管理を行う部署のみならず、工場の中にある検査室や分析室に設置されているシステムについても担当の範ちゅうです」
倉見工場をはじめ、JX金属全体においても、情報システム系職種のキャリア採用に注力していることもあり、守屋の所属する情報システム課でも、多くの中途入社メンバーがいると言います。
「新卒入社のメンバーももちろんいますが、私が所属する情報システム課はメンバーの4割ほどが中途入社です。皆、それぞれに異なるバックグランドや経験を持っているのが興味深いですね。また『中途採用だから……』と引け目を感じることもなく、コミュニケーションが取りやすい環境が整えられていると、あらためて感じます」
同じ課だけでなく、仕事上やりとりの多い生産管理課のメンバーや受注担当の営業、出荷の手配を行う物流課ともやりとりする機会が多い中、守屋は物腰が柔らかい人が多いと感じています。
「工場、というと現場の厳しさを想像することも多いかもしれませんが、怖いというようなことはまったくなく。いつも穏やかな雰囲気が流れています」
成長性が身近に感じられる企業で、工場にまつわるシステムを担当したい
前職の印刷会社では、工場の生産管理システムを担当していたと言う守屋。
「工場の生産管理システムの担当を12年ほどやっていました。その後、社内で新規サービス創出プロジェクトが立ち上がり、デジタルトランスフォーメーションを推進していく部署に2年ほど在籍しました。
こちらの部署では、もともとシステム担当だった経験を生かし、新規サービスを作り上げていくための情報収集や情報をまとめてメンバーに報告するなどが担当業務でした」
当時、守屋が気づいたことは、当然のことではありますが新たなサービスを作るためにはお金がかかる、ということ。
「実際にこの会社で実現できるサービスってどれくらいのものなのか?せっかく新規事業として提案できそうなサービスがあっても、それをきちんと商品化するまでの道のりがなかなか厳しいという現実があって……。
サービスを作っていく過程で、提案しても実際の運用まで行き着くことが難しい場面が多く、徐々にやりがいを感じられなくなってしまったんです」
また、システムがメインではない業務を担当したことで逆に、やはり自分はシステムに関する仕事に携わっていきたいという思いを再確認したと話します。そこで、成長性を感じることができる会社で、もう一度システム関連のところに戻れればとの思いで、転職活動をスタート。
「転職活動に際し、あまり業界を絞ることはしませんでした。ただ、基本的には自社工場がある企業をメインで志望していましたね。印刷会社で長年経験した生産管理に関わるシステムを担当できればと、生産管理システムの担当者を募集しているところを中心に検討しました」
JX金属に興味を持った理由は、やはり企業としての成長性に魅力を感じたからだと、守屋は力を込めます。
「さまざまなWebサイトやニュースリリースなどを見ても、自社製品に対してすごく投資しているなと理解できました。自社に投資ができる企業は成長が見込めそうだという好感を持ちましたね。
あとは、中途採用への取り組みの手厚さでしょうか。他にも何社かを受けていましたが、最初に工場見学をしてから面接、という流れはJX金属だけでしたね。あらかじめ伝えられた所要時間が3時間ほどあり、どんな面接をするんだろう?と思っていたら、まずは工場全体の説明を受け、実際に見学し、情報システム課の現状についてのお話もしっかり伺った上での面接だったのが印象的でしたね」
まだこれからだからこそ、前職での経験を存分に生かすことができる
面接前の工場見学・説明があったからこそ、納得して面接を受けることができ、さらには入社後にギャップを感じることがないと話す守屋。
「工場のシステムに関しては、元々いた会社よりも少し遅れているような印象が入社当初はありました。そのため、前職での経験を生かしながら、今後どんどん改善していけそうだという点にも、興味ややりがいを感じましたね。
実際には運用ベースがあるので、なかなかすぐには改善できない部分ももちろんありますが」
そんな守屋が入社後、真っ先に担当したのが、圧延銅箔の受払システムでした。
「これは、圧延銅箔の在庫情報を管理するシステムですね。どこに何があるのか?倉見工場内に在庫があるのか?それとも別の倉庫にあるのか?というのが一元的に見えるシステムを本社側が開発していて、そのシステムの倉見側の情報を提供するための連携システムを最初に担当しました」
次に取り組んだのが、分析依頼システム。工場排水などを成分分析する環境分析システムに、騒音と遮熱、粉塵を入力できる仕組みを追加リリースしました。
「もともとは機械のそばに騒音計や暑熱計などの測定器を持って行き 、測定して、測定値を手書きしてからエクセルに落とし込んで、帳簿を印刷する流れでやっていましたが、今回のシステムでは騒音・暑熱に関してはタブレットを用意。
通信技術を活用し測定器からタブレットへ直接データを入力できるようにすることで、手書きや手打ちでエクセル入力がなくなり、システムから帳簿を印刷できるようになりました 」
すべてが最初からうまくいったわけではありません。この先も改善すべき部分があるものの、それでも大幅な業務改善につながりました。この取り組みは、守屋はもちろん、使う人にとっても大きな成果となったのです。
現場の使い手に寄り添うシステム担当であることの重要性
やはり、工場のシステムは、実際にそれを使う人とまずは顔を合わせることが大事だと守屋は言います。
「以前いた会社では、自社工場の生産管理システムのほか、営業が受注してきたシステムを構築してリリースする業務も担当していたのですが、これだとリリースした後の使い手の反応があまり見えてこないんです。だから、本当に相手が満足できるものをお届けできたのかわからない……と感じることがありました。
だからこそ、使っている人の声=改善要望を聞き出し、それに対応していきたいと思っています。実際に工場に足を運んで話を聞いてみると、業務上困っているのにそのままにしていることは多々あり、改善要望を出さずに黙っていることも少なくありません。
話しやすい雰囲気を作って、こちらが主導となり要望を聞き出し改善していくことが、現場の効率や状況をよい方へと変えていく。改善してよかったとの声が聞けることが、自分にとってのモチベーションにつながっていますね」
積極的に聞く姿勢を貫いてきたからこそ、今ではメールにて頻繁に改善要望が送られてくるようになったと言います。まさに、保守対応には終わりがないのです。しかし、だからこそそこにやりがいを感じると話す守屋。
そんな彼の目下の目標は、ビッグデータの収集と活用による「工場の見える化」です。
「今はまだ、一部の人だけが使っているので、もっと収集できるデータを増やせば、全社的も使えるようになる。またデータを取り込むだけでなく、発信するところまでいかないと『見える化』にはなりません。そこをもっと強化・推進して行きたいと考えています」
システム担当は知識や経験がないと難しいと思われがちですが、未経験であっても、現場の使い手とベンダー(開発者)の架け橋となれる人であれば、対応可能だとも守屋は話します。興味を持って前向きに取り組むことができれば、道は拓けます。
「今後は新しい仕組みやシステムをどんどん取り入れる予定ですが、きっと大きな経験・やりがいになるのではないでしょうか。システム担当として挑戦してみたいという思いがある人は、ぜひ私たちと共に挑戦していきましょう」
まだまだやれることも、やりたいこともいくらでもある。使い手に喜んでもらえるように、守屋の挑戦は続きます。
※ 記載内容は2024年3月時点のものです
