製造部と間接部門、それぞれの部署で業務に奮闘
2022年4月に同期としてJX金属に新卒入社した江口、前田、山﨑。揃って大分県にある佐賀関製錬所に配属され、それぞれの部署で仕事に打ち込んできました。
江口:製造部 製錬・リサイクル課で溶錬係、自溶炉工程の操業管理が主な仕事です。現場の消耗品や物品の発注管理や設備計画の検討、操業の技術的な検討なども行っています。
前田:技術部 情報システム課で、「プロコンシステム」と呼ばれる製造管理システムの運用保守を担当しています。プロコンシステムは、現場の計器情報をリアルタイムで画面に表示するシステムで、異常値を検知した場合には警報を発報したり、操業の管理基準を明示する役割があります。
江口君が所属する製造部の方から、電話やメールで要望を聞いて、都度打ち合わせを実施しながらプロコンシステムの中で新しい画面や新規ロジックの作成に努めています。
山﨑:設備技術部 設備技術課 機械技術担当として、主に新規設備の導入と大型工事の案件に携わっており、工事の計画や発注、機器や装置の技術評価や発注、案件全体の工程管理などを行っております。
工事が安全に行われているかを巡視したり、設置した装置などが正常に稼働し、当初の目的を達成できているかを製造部のメンバーと一緒に確認したりもしています。
前田と山﨑が所属する部署は間接部門であるため、江口が所属する製錬・リサイクル課のような、製造部の中に複数ある所管課と関わりながら仕事を進めています。また、部署ごとに組織の規模も異なります。
江口:製錬・リサイクル課溶錬係は技術スタッフ数名と、35名の現場で働くオペレーターの方で構成されています。私はまだ2年目なので、現場からの依頼に応えたり、上司の指示に従って業務を行ったりしながら、操業管理や設備計画の工程を覚えている最中です。
前田:情報システム課は、19名ほどの組織です。教育担当の先輩が異動になったため、今年からプロコンシステムの運用保守の主担当を務めています。
山﨑:設備技術課には65名ほどが所属していて、佐賀関製錬所の中では一番大きな課です。スタッフやオペレーターといった役割はありませんが、機械・計電・土建・検査・制御などのいろいろな職種のメンバーで建設工事や保全工事などを担当しています。
入社後に感じた最大のギャップは、任せられる仕事の大きさ
JX金属に入社した理由も、三者三様です。
江口:大学時代は銅製錬にまつわる研究をしていて、この業界に興味を持ちました。中でもJX金属は、環境に負荷の少ない製錬法でリサイクル原料を処理して持続可能な循環型社会に貢献したり、将来を見据えた事業計画を立てていたりと、業界内でも一歩進んでいる印象を受けたことが入社の決め手になりました。
前田:大学では機械システム工学を専攻しており、現代制御理論に関する研究をしていたので、就職活動時期は自動車のような最終製品をつくるメーカーを志望していました。
JX金属に興味を持ったのは、当社の研究室訪問のイベントでJX金属に在籍している先輩から、「最終製品をつくるメーカーを支える側の企業もいいよ」と聞いたことがきっかけです。会社の求める人物像やカルチャーを調べてみて、自分らしく働けそうだと思い、入社を決めました。
山﨑:大学では海洋システム工学を研究していました。乗船実習で大型のエンジンのメンテナンスに携わる体験をして、大きな設備や機械を動かす仕事にやりがいを感じ、プラントエンジニアを志望するようになりました。
JX金属には、プラントエンジニアの募集がある企業を探す中で出会ったのですが、大学の先輩で優秀な方がJX金属に就職していたことと福利厚生が優れている面から入社を決めました。
JX金属では、新入社員は入社年の5月にそれぞれの拠点や部署に配属されますが、勤務地が決まるのは入社前の2月。配属先に対してはそれぞれの思いがあったと言います。
江口:私は福岡県出身なので、佐賀関製錬所のことは以前から知っていて、身近に感じていました。それもJX金属に入社した理由のひとつだったので、希望通りの配属でした。
前田:宮城県出身で大学も東京の大学だったので、地元から遠く離れた佐賀関製錬所に配属になるとは思いもしませんでした。ただ、10月の内定者懇親会のときに、「佐賀関製錬所はどう思う?」という質問を受けて、もしかしたらあるかもしれないなと感じておりました。
山﨑:私も千葉県出身で東京の大学に通っていたので、佐賀関と聞いて正直最初イメージがわかず、若干の抵抗はありました。ただ、立地よりも自分のやりたいことに挑戦できるかを優先していたので、面接で希望の配属先について聞かれたときには、「大きなプラントがある佐賀関製錬所に行きたいです」と自ら志望しました。
こうして、江口、前田、山﨑を含む12名が2022年の新入社員として佐賀関製錬所に配属されます。慣れない土地に最初は戸惑う者もいる中で、同期で食事会をしたり、休日に遊びに行ったりしながら、横のつながりを深めてきました。
そしていま2年目を迎えた3人。任せられる仕事の大きさが、入社後に感じた最大のギャップだったと口を揃えます。
江口:1年目の10月ごろまで手厚く教育をしていただいて、それ以降は自分主体で設備計画の検討などを任せていただきました。設備のレイアウトや構想を練り、前田君や山﨑さんが所属する間接部門の方との窓口となって連携を取りながら、プロジェクトを進めていく役割です。
1年目は上司について現場を学ぶ期間になるものとばかり思っていたので、さっそく最前線の業務を担当できたことにとても驚きました。
山﨑:私の部署ではチームではなく個人で動くことが多く、各自が振り分けられた工事を完遂して上司に報告する流れなのですが、配属されて1カ月経たないうちから工事案件を任せていただきました。工事を請け負ってくださる協力会社に、自分で考えて指示を出す必要があり、1年目ながら年上の方にあれこれ指図するのに苦労したのを覚えています。
ただ、工事協力会社からすれば、私が何年目であるかなど関係ないですし、責任を持って取り組むよう、最初から緊張感高く仕事に臨みました。
前田:配属後1週間で、佐賀関製錬所のプロコンシステムの分析値新規取り込み項目追加の案件を実施したのですが、これほど早く本番環境に直接触れる経験をさせていただけることに驚きました。
2022年の9月ごろから、自分の意見や考えを整理して正しく相手に伝えるのが苦手だなという風に自分の中で感じるようになってきたので、「わからなければ先輩に聞けるだろう」と甘えるのではなく、まずは自分の頭で考えて仕事に取り組む姿勢を大事にしていました。
わずか2年目であってもプロフェッショナル。責任感とミッションを意識して仕事に臨む
2年目ながら、大きな仕事を任せられ、日々の業務に取り組んでいる3人。仕事をする上で、それぞれ大切にしてきたことがあります。
江口:与えられた仕事に責任を持つことと、できるできないにかかわらず、最後までやり遂げようと努めることを大事にしています。自分ひとりで完結する仕事はほとんどありません。仕事で関わる方に迷惑をかけないようにと意識しながら、目の前の一つひとつの仕事に使命感を持って取り組んでいます。
山﨑:私が大切にしているのは、時間とお金。これは、1年目から口酸っぱく上司に言われてきたことです。お金というのは、会社に利益をもたらすために、いかなる小さい工事であっても、「どの方法がもっとも安価で効率的か」を考えること。
そして時間とは、いかに操業を止めず、スケジュール通りに工事を完了できるかを意識することです。所管課からは常に「この日までに終わらせてほしい」という要望が届きますし、操業を1時間止めるだけでも大きなロスが出ることを肝に銘じるようにしています。
前田:自分は江口君と同じようなことかもしれませんが、誠実に仕事をすることを心がけています。私の仕事は、現場のスタッフとオペレーターの方の両方の意見を吸い上げて、皆の要望を満たすようなシステムを提供することでお互いの認識合わせが必要です。相手との人間関係が良好であれば、認識合わせもしやすくなるので、誠実かつ真摯に対応することを意識しています。
これからもチャレンジを重ねて、さらに頼られる存在に
入社後を振り返り、入社前にはわからなかったJX金属の魅力を感じていると話す3人。さらに次のように続けます。
前田:入社前は、「職人気質が強く、話しかけづらい方が多いのでは?」というイメージを持っていましたが、そんなことはありませんでした。現場の業務内容について、専門知識のない私にもわかりやすく説明してくれますし、逆に私が依頼をいただいた業務システムの説明をするときには、きちんと話を聞いてたくさん質問してくれます。安心して、お互いに納得感を持って仕事に取り組むことができています。
山﨑:仕事上で大事にしていることとして「お金と時間」を挙げましたが、その価値観に沿って仕事をするためには、自分が主体的に動いていく姿勢が必要です。設備技術課の先輩方は、一人ひとりがオーナーシップと責任感を持って仕事をしています。
また、設備一つひとつに対する知識がとても豊富で、その知識を若手社員に積極的に分け与えてくれてくれます。そうやって学ばせてもらっている設備の知識は、JX金属社内だけではなく世の中の設備全体に通用する有用な知識だと思っています。
江口:1年目から大きな仕事を任せながら、最前線に立った経験の浅い新入社員を、周囲がサポートしつつ教育する体制が整っていると感じます。就職活動をしていたとき、JX金属の社員に対して、厳格すぎずラフすぎず、責任感を持って楽しみながら仕事に打ち込んでいる優しい方が多い印象を受けたのですが、思っていた以上に社内にはそうした先輩方がたくさんいました。
1年目から背伸びしたチャレンジとトライ&エラーを繰り返しながら、確固たる芯をつくってきた3人。それぞれが描いている将来の展望もまた明確です。
山﨑:1年目からたくさん仕事を任せていただいたものの、上司が計画を練った仕事を引き継ぐケースが少なくありませんでした。これからは自分でから設備計画ができるようになりたいですね。
具体的には、全体工程を決めて、数年後に完了させるためにどうすべきかを検討し、所管課と何度も打ち合わせをしながら、それを計画と予算通りに達成するプロセスをすべて自分の手で行いたいです。また、それと並行して、佐賀関では安全への意識が高いので、より安全な工事環境を作っていきたいと思います。
前田:目標は大きく二つあります。一つめはプロコンシステムをもっと活用してもらうこと。解析して活用できるデータがたくさん揃っているので、データを積極的に利用していただけるような環境づくりが目の前の目標です。
二つめは佐賀関製錬所には、プロコンシステム以外にも多くのシステムがあるので、自分の担当ではない他システムにも詳しくなることです。
その理由は各システムを網羅的に知ることが佐賀関製錬所を知ることにつながると考えているためです。そのためにまずは小さな仕事からコツコツと積み上げていき、多くの人に顔と名前を覚えていただくことを大事にしています。最終的には社内で頼られる、影響力のある人になりたいです。
江口:短期的な目標は、上司と同じくらいの速さで業務を遂行できるようになることです。上司に頼らずとも、適切な操業管理の指示を出して、トラブルに対応できるようになりたいと考えています。
また、年次が上がっていくにつれて、業務の中で関わる人の数もどんどん増えていきます。周りを巻き込みながら規模の大きな仕事ができるようになりたいので、いまのうちから経験や知識を積んだり、いろんな人と積極的にコミュニケーションを取ったりしていきたいですね。
今後の3人には、後輩を育成していくことも期待されます。そんな立場から、同社にフィットする人材についてこう述べます。
山﨑:好奇心と責任感があり、根気強い人でしょうか。わからないことがあったとき、「聞いていいのかな」という不安や恐れよりも、「設備について詳しく知りたい」という好奇心が勝る人が向いていると思います。根気強さを挙げたのは、私の上司が厳しい方で、常にそれを求められているからですが、性格に応じて配慮をしていただけると思います。
江口:私の上司は、「無理しないでいいよ」「一緒に頑張ろう」と声をかけてくれるタイプ。上司のマネジメントスタイルはさまざまだと思いますが、責任感が必要という点について、山﨑さんに同意します。
製造部は、製錬所の中心となる業務であり設備を扱うので、自分の領域の業務が滞ってしまうと全体に影響を与えてしまうことも。危機感を持って仕事をやり遂げられる方が向いていると思います。
前田:真面目に誠実に物事に取り組める人が向いていると思います。また、大きな組織で各部門が連携しながら業務をする関係上、上司やほかの課の方と飲みに行ってコミュニケーションを深めた結果として仕事が進めやすくなることがあるのも実感しているので、お酒や飲み会に抵抗がない方のほうが合うかもしれません。
個人的には、最低限の業務連絡だけではなく、周りと積極的にコミュニケーションを取ることができる方と一緒に働くことができたら嬉しいです。
※ 記載内容は2023年7月時点のものです
