工場の設備から製品に使われる原料まで多岐にわたる調達で、製品づくりの現場を支える
調達部では、全国各地の工場で稼働する設備や工場内で発生する工事をはじめ、日々の操業で用いる油やガスといった消耗品などの操業資材品、弊社製品に不可欠な多種多様の原料を国内外から調達(購入)しています。
取引先との交渉や設備技術部との連携など社内外の調整業務を担い、コストダウンと納期確保を実現します。資材の使用部門へのコストダウン提案も重要な役割です。なかでも、主力の銅をはじめ、チタン・コバルト・タングステンなどの原料調達を担当しているのが、工藤がリーダーを務めるチームです。
本社にいる調達部のメンバーは30名ほど。社内全体の中でも、20〜30代前半の若手社員の比率が高く、賑やかで活気ある雰囲気に満ちています。
「われわれ原料チームは私を入れて6名ですが、新入社員や入社3年目、さらには中途入社1年目など、社歴の浅い若手社員が多いのです。しかも4名が女性という、社内でも珍しい女性率の高いチームですね」
多岐にわたる物品を取り扱う調達部の中で、原料チームも他チームと同様に取り扱い件数が多く、その数は年間1,000件を超えるといいます。また、ひと言で原料といっても、その種類は多種多様。さらに細かな仕様の違いなどがあり、正確かつ綿密な作業が求められるのです。
「多くの件数を扱うということは、それだけ一人ひとりの業務負荷が大きいということでもあります。そのため部下一人ひとりに気を配り、負荷がかかりすぎていないか・悩んでいることはないか、いち早く気づきフォローできるように心がけています。
たとえば、弊社の本社はフリーアドレス制(オフィスの中で固定席を持たずに、ノートパソコンなどを活用して自分の好きな席で働くワークスタイル)のため、部署ごとに座る場所が決まっているわけではありません。
そのため、部下が出社しているときには、できる限り声をかけにいきます。在宅勤務の際にも、離れていてもすぐに相談できるよう、チャットや電話を活用し、離れているからこそのコミュニケーション不足を解消するように気をつけていますね」
チーム自体立ち上げから日が浅いからこそ、これからのチームを担う若いメンバーたち共々成長していきたいと、工藤は語ります。
安定性も将来性も感じられる、素材に関わる仕事への興味のきっかけ
2017年4月に中途採用で入社した工藤にとって、JX金属は3社目の勤め先となります。新卒で入社したのは、国内大手の製鉄メーカーでした。JX金属同様素材メーカーではありますが、当時は会社の業績が芳しくなく、これから先も需要が先細りしていくであろうことを思うと、将来性にも厳しさを感じ、やむなく転職することを決意したと、当時を振り返ります。
2社目に選んだのは大手電機メーカー。こちらでも今と同様、調達の仕事を担当していましたが、会社の規模が大きかったこともあり、調達部だけで2,000名以上の社員がいました。そのため、一人ひとりが担当する業務の幅は限定的だったと言います。
「2回目の転職を決意したきっかけは、もう少し自分に裁量のある仕事をしたい・もっと幅広くさまざまなことに挑戦できる環境にいきたいと思ったからです。そしてもう一つ、やっぱり自分は『素材』に携わることが好きだと気づいたこと。1社目で感じたある種の閉塞感のようなものもあったため、今度は将来的にも需要が見込める非鉄金属メーカーにしぼって転職活動をすることにしたのです」
工藤が素材に携わる仕事に興味を持ったのは、もともと父親が非鉄金属メーカーで働いていたからだと言います。
「父はどちらかというと現場の人で、幼少期に採掘の現場に連れていってもらったり、父の仕事を近くで見せてもらったりする機会がありました。現場の人たちが、汗水流して、山の中から採掘して、それが製品になる過程を見て、こんなにも人の想いがこめられているんだと、幼心に感動しました。
2社目の電機メーカーでは、そのように作られた製品を購入してさらに別のものを作る会社だったので、初心に戻り、もともと興味のあった素材メーカーで働きたいとの想いが強くなってきたんです」
そして、需要が高く将来性のある非鉄金属メーカーへの転職をめざし、まず面接を受けたのがJX金属でした。
「企業としての将来性を考えたとき、とても安心できると感じたのが、JX金属を選んだ大きな決め手でした。あとは面接のときの雰囲気ですね。一次面接・二次面接ともに、現在の部長である方が担当してくれましたが、とても話しやすかったことを覚えています。
人事担当の役員の方も業務についてのすごく細かなことまでていねいに聞いてくださったんです。そのときの雰囲気がとても自分に合っていて、ここなら自分もうまくやっていけそうだと思いましたね」
任せてもらえることが、大きなやりがいへとつながる
JX金属からの内定を受け、他社を受けることなく、入社を決めた工藤。入社して、まず感じたのは、社内の雰囲気が想像していたものと大きく違っていることでした。
「素材メーカーって業界的に見ると、どちらかというと地道な感じというか、いわゆる“華やかな業界”ではないと思うんです。一社目の鉄鋼メーカーも落ち着いた雰囲気でしたのでそのような感じかなと思っていたのですが、JX金属は、すごくにぎやかで明るい雰囲気なんです。これには本当に驚きましたし、とても良い意味で、裏切られましたね」
すごくよい雰囲気だと感じつつ、どうしてなんだろう?と自分なりに分析した工藤が導き出した答えは、若い人にも重要なことを任せる社風だったと言います。
「若い人たちにもさまざまな権限を与え、重要なことを任せてくれる。年齢や社歴に関係なく、積極的にチャレンジできる土壌があるんです。若い人たちが集まって積極的に何かに取り組んでいると、おのずと活気あふれる雰囲気になるでしょう。また、会社自体の業績が好調であることも会社の雰囲気に表れていると感じます」
また、若い人を含め、人の意見をよく聞きあう風土もJX金属の大きな特徴だと、力を込める工藤。
工藤自身も実際の業務を通じて、この影響を日々感じていると言います。たとえば、2019年に実施された調達部の組織改革。外部のコンサルタントを招き「調達部はどうあるべきか?」と大幅な見直しが行われました。このような組織に関わるような改革はマネジメント層が主導となって行う会社が多い中、入社して2年足らずの工藤もメンバーとして参画したと言います。
「当時はまだ管理職でもない、一担当者でしかなかった私がプロジェクトメンバーに加えてもらい、調達部の人材教育や人材配置などマネジメント層の方々が決めるようなことにも自分の意見を組み入れてもらったり、みんなで意見を出し合ったりしながら、調達部という組織を新しく1から作り上げることに携われました。
このような経験は、転職前の2社ではまったく経験することがなく、自分にとって大変有益で、忘れられない経験となりました」
以前の職場なら、まず経験することがないようなことも、入社わずか数年のうちに経験できているというところからも本当に転職してよかったと、思わず笑顔がこぼれます。
やりがいを持って取り組めるからこそ、道はどんどん広がっていく
今、工藤が任されている原料チームは、別の部署から移管してきた業務を担当するために1年半ほど前に立ち上げられました。工藤自身は、その1年ぐらい前から「移管のためのプロジェクト」に関わり、現在に至ります。プロジェクトの中心として、他部署から業務を移し、自分たちで業務を行えるように任せてもらえたことも、工藤にとって大きな成長へとつながる経験でした。
「立ち上げから1年半。まだまだ日々の業務をこなしていくことに精一杯な部分もありますが、今後はチームをしっかりと軌道に乗せていきたいですね。JX金属の経営に貢献できるようにしっかりと地盤を固めていきたいと考えています」
また管理職として、将来的には原料以外の調達についても、部下をしっかりと支え、調達部が社内で大きなプレゼンスを発揮できるよう、貢献していきたいと語ります。
「JX金属の良いところは、年齢や社歴、経験に関係なく、社員一人ひとりに裁量が与えられ、やりがいを持って仕事に取り組めるところ。任される範囲が広く、その中では自分のやりたいように仕事を進めていくこともできる。
自分が努力することで会社や社会により貢献できる。やりがいは当然あるし、働くことが苦ではなく、むしろ楽しくなってくる。JX金属に転職してから、毎日の会社生活を楽しく過ごしています」
だからこそ、探究心を持って貪欲に仕事に向き合ってほしいと語る工藤。そんな工藤の前には、まだまだ進むべき道が広がり続けていくことでしょう。
※ 記載内容は2023年6月時点のものです

