JX金属グループは障がい者の「社会に出て活躍したい」という思いに応え、「一緒に働く」よりよい職場環境の構築をめざしています。その取り組みの一環として、磯原工場では特別支援学校での清掃の授業の実施をはじめ、特別支援学校の生徒の現場実習の受け入れ、聴覚や肢体などに不自由を抱える方々も安心して働けるための工場のバリアフリー化などを進めています。
今回は、磯原工場で働く車椅子ユーザーのカレット 加奈子に話を聞きました。
──初めに、カレットさんのプロフィールを聞かせてください。
2024年9月に中途入社し、磯原工場の半導体管理課に所属しています。前職は、完全在宅勤務の事務作業に従事していましたが、もっと外に出て仕事がしたいと思い、JX金属に転職してきました。
現在は、通勤の負荷を考慮いただき、週3日は出社、2日は在宅勤務のハイブリッド勤務をしています。出社時は、足でブレーキとアクセルが踏めなくても運転できる補助装置が付いた車を自分で運転して通勤しています。
──半導体管理課でのお仕事について教えてください。やりがいや大変なこと、気をつけている点は何でしょうか?
ターゲットの生産の進捗管理をするのがメインの業務です。数量や納期など重要な情報を書類に記載するので、漏れや間違いがないよう、緊張感をもって業務をしています。また、周囲の方とはコミュニケーションを密にとるよう心がけています。
近くにいる課内の皆さんが気さくに話しかけてくれるので、良い職場環境が仕事のやりがいにつながっています。私生活では小さい子どもがいるので、出勤前の朝の準備はバタバタで戦場のようですが、公私ともに充実した生活を送っています。
──車いすユーザーとして、業務にあたり難しいことはありますか?
車いすでは、工場内の小さく見える段差でも、乗り越えるのが難しかったり、小回りが利きづらかったりします。そのため、自席は出入り口から近いところに配置していただき、スムーズに自席までたどり着ける導線にしてもらっています。
ほかにも、実際に業務する際に使用する机の高さやコピー機の位置など、あらゆる観点で手厚く配慮いただき、不自由なく安心して仕事ができています。
▲デスクワークをするカレット
──職場でのコミュニケーションはどのようにとられていますか?
同じ課の皆さんがそれぞれ別のフロアに在籍していることもあり、業務内容は、チャットや電話で常時やり取りをしています。業務となると同じ部署内の人と話しがちですが、他の課の皆さんとも雑談などで交流を図りたいと考えています。
ちなみに、趣味はフルートで、最近はYouTubeに演奏動画を上げたりしています。
──YouTubeですか!本格的ですね。フルートは昔から習われていたんですか?
まったくそんなことはなく、2年半前から習い始めました。YouTubeを始めたのは、自分が頑張っている姿を見せることで、他の人の背中を押す一助になればと思ったのがきっかけです。車いすでフルートを吹くのは体勢的にも正直大変なのですが、努力すれば不可能なことはないと信じて日々練習しています。
新たな出逢いにも感化されて、最近手話の勉強を始めました。新しいことに挑戦することが好きなので、これからもいろいろなことに挑戦してみたいです。
──お話ししていると、アクティブでエネルギッシュな雰囲気が伝わってきます。最後に、記事をご覧の皆さんにメッセージをお願いします。
円滑にコミュニケーションを取り合い、働きやすい職場環境にすることが、結果的に全体の生産性につながると思います。働きやすい環境を作るべく、私自身も力になれればと思いますし、ときには積極的に業務改善に向けて提案などもしていきたいです。
私は身体障がいで車椅子であることも個性だと考え、決して引け目を感じたりはしていません。一緒に働く方々も身構えず、フランクに接していただけたらなと思います。
