2025年8月2日(土)、当社副社長が茨城大学工学部オープンキャンパスにおいて、高校生に向けて技術者の視点で工学の魅力を語る講演を行い、約260人が聴講しました。
プレゼンの内容は、事前に若手技術者17人と一緒に、グループワークを行って考案したものでした。
副社長と若手社員が次世代育成というテーマでグループワークを行うというのは、当社として新しい試みでした。ここではその一連の様子をレポートします。
副社長 菅原の想い「若手に楽しんで仕事をしてほしい。」
今回オープンキャンパスで講演を行ったのは、JX金属 取締役・副社長執行役員の菅原静郎。
大学時代は工学部化学系で学び、その後助手を務めたのち日本鉱業(現:JX金属)に入社。新規材料の開発や、生産拠点の工場長などを経て、現職に就いています。
菅原 包括連携協定を締結している茨城大学工学部さんからオープンキャンパス講演の依頼をいただき、次世代育成に寄与できる貴重な機会だと思いすぐにお引き受けしました。ただ、高校生にどんなことを話すと興味をもってもらえるのかは悩みました。そこで、若手社員の意見を聞いてみたいと考えたんです。
もともと、若手社員とのコミュニケーションの機会を創りたいと考えていました。私は常々、若手社員に楽しんで仕事をしてもらいたいという風に考えており、彼・彼女らがそのように働ける環境や仕組みづくりをするのが我々世代の役目だと思っています。そうした中で、実際に若手とざっくばらんに話す機会が欲しいと日頃から思っていたのです。
このような想いから「若手技術者と菅原副社長のワークショップ」が実施されることとなりました。
若手技術者計17人が、理系をめぐる自身の原体験や想いを言語化
ワークショップは、茨城県磯原地区・日立地区でそれぞれ1回ずつ開催しました。開発、製造、設備技術、情報システムなど多様な専門の社員が集まりました。
ワークショップはランチ会とグループワークの2つのセッションで構成されました。
ランチ会ではざっくばらんに自己紹介や現在の仕事などについて紹介し合うことで、最初は緊張していた面々も徐々にリラックスした雰囲気になっていきました。
グループワークでは、①理系の進路を選んだ原体験 ②技術者として働く面白さ の2つのテーマについて意見出しを行いました。
ワークはお菓子やドリンクを片手に和やかな雰囲気で行われ、自由な発想、意見が多く挙がりました。 通常業務と一歩離れたところで、「理系の進路を志す高校生(未来のエンジニア)に思いを巡らせながら、自分のストーリーを言語化する。」というのは、いつもと違った面白さ・難しさがありました。普段は研究開発や設備技術など「モノ」に向き合いながら、データや技術に基づいて課題解決を行うことが多いメンバーとっては、自分や他者など「ヒト」にフォーカスを当てて思考を巡らせるというのは、新鮮な経験だったようです。
▲磯原地区でのワークショップの様子
▲日立地区でのワークショップの様子
▲グループワークで生み出されたアウトプット
経営層と若手の対話、技術者同士のヨコのつながりのきっかけに
2回のワークショップを、菅原はこう振り返ります。
菅原 たとえば、理系を選んだきっかけも十人十色。小さな頃の想いや体験がきっかけで理系に関心を持ちそのまま進んできた人もいれば、迷いながらも周囲の人の後押しがきっかけという人も、野心や将来設計的な意図を持って理系を選んだ人もいる。技術者として働く面白さについても、自身の専門分野に関しては自分が一番詳しくなれる、自分が作ったものを皆が使っている、スケールの大きさ、グローバル、関わる人の多さ、など、同じテーマでも色々な意見を聞くことができました。
参加した若手社員はどう感じたのでしょうか。アンケートでは、以下のようなコメントが寄せられました。
■自己理解を深めるきっかけになった
ー 自分のことを振り返り、何を大切にここまで来たかということを考える良い機会になりました。
ー これまでの経験を振り返って無意識に判断してきたものを意識的に言語化しようとする作業は、短期間で行うには難しかったですが、自分の理解を深める良い機会となりました。
ー 職業柄、ある現象を定量的に解明することが多く、自分の経験を言語化する機会がありませんでした。■ヨコのつながりを持つことができた
ー 同じ箇所の勤務でも、あまり話したことのなかった人との交流機会が広がりました。
ー みんなそれぞれ自分とは全く違う仕事をこなしていて、その仕事に関わるお話はとても刺激になりました。もっといろんな人と会話をしてみたいと感じるよいきっかけでした。■副社長と直接会話できて刺激になった
ー 近い距離間で経営層と話す機会が持て、よかったです。
ー 菅原から自分たちが話しやすくなるような雰囲気を作って頂いたため、リラックスしつつ進めることができました。
当社上場準備をきっかけに、「タウンホールミーティング(※企業の経営層と従業員が直接対話する場)」を複数回行っていましたが、経営層と若手が一緒にグループワークを行うというのは珍しい試みでした。
こうした取り組みが、今後の社内コミュニケーションのあり方を考える一つのきっかけとなればと考えています。
~後日談~オープンキャンパス講演には約260人が参加
2025年8月2日(土)茨城大学工学部のオープンキャンパスで、菅原による「理系のおもしろさってどんなとこ? JX金属副社長・若手社員が考える "キュン"から始まる学びと仕事のリアル」講演が行われました。高校生とその保護者約260人が聴講しただけでなく、事前グループワークのアウトプットの掲示を廊下を行きかう多くの方が眺めてくださりました。
今回の講演が、次世代育成を担う高校生の進路選択に少しでも寄与することを願います。
