安全性を守る確かな品質と、在庫を抑える同期生産の両立が組立課のミッション
部品メーカーとHonda、販売店の架け橋となり、Hondaのモノづくりを物流で支えるホンダロジスティクス。しかし、提供するサービスはモノを運ぶことだけにとどまりません。流通加工サービスの一つとして、タイヤとホイールを組み付ける作業を行い、モノづくりの一端を担っているのが組立課です。管理係に所属するYは、現場の作業がスムーズに行えるように現場推進を担当しています。
「国内で販売されるすべてのHonda車において、タイヤ組立を担っているのがホンダロジスティクスです。タイヤ組立はホンダロジスティクスのコア事業であり、それを滞りなく進めることが組立課のミッションとなります。
タイヤ組立の流れとしては、まず、各メーカーからタイヤやホイールといった構成部品を受け入れます。それを倉庫のどこにどれだけ置くかを確認して入庫し、保管・検品業務を行った後、生産ラインへと投入。タイヤとホイールを組み付け、タイヤ全体のバランスを均一にするバランス修正が終わるとタイヤが完成します」
もちろん、組立だけで終わりではありません。タイヤはクルマの安全性に大きく関わる部品だからこそ、品質を確保する工程も重要です。
「完成したタイヤは、品質基準に基づいて1本1本厳しく検査を実施。タイヤはクルマの『走る・止まる・曲がる』といった基本性能を担っており、お客様の命に関わる重要保安部品です。そのため、どんな些細な不具合も許されません。入庫から保管、組立、検査を経て出荷に至るまで、どの工程においてもミスなく、高度で厳格な品質基準をクリアできるよう現場を管理すること。それが私の役割となります」
品質の確保に加え、組立課が遂行しなければならないもう一つの重要な任務。それは工場に保管するタイヤの在庫を最小化できるよう、工場の生産ラインと同期しながら作業を進めることです。
「Hondaの生産計画に合わせて、ロスが出ないよう完成品の在庫は必要最低限に抑えなければなりません。そのため、オンライン生産情報に基づいてリアルタイムで組立作業を行い、Hondaの完成車工場で使用される1時間前に搬入できるように作業することが求められます。
搬入に遅れを出さないために、絶対にタイヤ組立のラインを止めてはならない。その意識を強く持ち、どんなに小さなトラブルの芽も見逃さずに気づくことが重要です。だからこそ実際に現場に出て、自分の目で現物をしっかりと確認する。それを常に心がけています。そして、気になった点は現場のみんなにすぐ共有すること。そうやってコミュニケーションを密に取り、チームの連携を高めることでトラブルを未然に防いでいます」
物流会社が提供する幅広いサービスに惹かれ入社。組立課で多種多様な業務を経験
2009年4月、ホンダロジスティクスに新卒入社したY。入社する以前から、ホンダロジスティクスは身近な存在だったと言います。
「当時私が住んでいた家の近所にHondaの工場があり、身近に感じていました。もともとクルマが好きだったこともあり、就職活動をするなかでホンダロジスティクスについて知り、もっと知りたいと思うようになりました。
最初は製品の輸送を行っている会社だと思っていたのですが、いろいろ調べるうちに倉庫内での保管や製品の包装、納入代行など、幅広いサービスを提供していることを理解。物流に対するイメージが変わり、さらに興味が湧きました。
そして面接を受けてみると、とても和やかで話しやすい雰囲気に惹かれました。研修制度など福利厚生も充実していたので、自分がやりがいを持って成長できる環境だと思い、入社を決めました」
そして現在に至るまでの14年間、Yは一貫して組立課に所属しながら、組立係や品質係などさまざまな係を担当。多岐にわたる組立課の業務を一通り経験してきました。
「入社後は、現場実習でタイヤが完成するまでの全工程を習熟しました。その後は現場作業を離れ、現場の品質維持のため、組み付けの検証や完成品の検査、それらのデータをまとめた帳票類の作成などに従事。そして2013年には、新設されたロジスティクスセンターに異動し、生産ラインが不具合なく稼働を開始できるように準備や支援を行っていました」
同じ組立課でも、現場作業から品質管理まで、変化に富んだ仕事を経験してきたY。現在は管理係の仕事に加え、新たに予算管理業務にも取り組んでいます。
「予算管理業務はこれまで自分が携わってきた業務とはまったく異なる分野であり、数字を扱うのは難しいと感じることも多いです。ただ、自分が苦手意識を持っていると、なかなか知識やスキルが身につかず、仕事が思うように進まなくなります。
だからこそ、何事もポジティブに捉え、将来自分の成長につながると信じて前向きに取り組みたい。これまでも新たな業務を任されるたび、そうやって自らモチベーションを上げて仕事と向き合うことで、スキルや知識を習得し続けてきました」
管理・運用ルールの構築を一から実現。相談に応じてくれる上司のアドバイスが支えに
任された業務から新たなことを学び続けてきたY。なかでも成長につながったのは、新設されたロジスティクスセンターの立ち上げに携わった経験だと語ります。
「メンバー4名でロジスティクスセンターにおけるタイヤ組立の管理・運用ルールを一から構築したのですが、当時チームのなかで私はもっとも若手。入社5年目で責任のある仕事を任せてもらい、自分にとっては大きな挑戦となりました。
これまでお話しした通り、タイヤ組立にはいくつもの作業工程があります。その一つひとつについて、手順やルールを決めるのは思っていた以上に大変な業務。資料に落とし込む際には、品質を確保しながら効率的に作業が行えるよう、さまざまな基準項目と照らし合わせて検討する必要がありました。
そうやって時間をかけて構築した管理・運用ルールは、きちんと検証を行った上で、現場の担当者に教育を実施。限られた人数でたくさんの業務を遂行していきました。初めてのことばかりで思い通りにいかないこともしばしば。それでも上司に相談するといつも的確なアドバイスをくれたので、みんなで協力しながら形にしていくことができました」
普段からコミュニケーションが活発で、相談しやすい雰囲気があるという組立課。Yが上司からもらったアドバイスで、今でも仕事の指針になっている言葉があります。
「とくに印象に残っているのが、『グループ会社のなかでも、ホンダロジスティクスとして違いのある仕事をしていくように』という言葉です。
ホンダロジスティクスグループは、世界14カ国34法人で事業を展開しています。そのなかでもホンダロジスティクスならではの価値を追求していかなければ、会社としても、個人としても、成長することはできないのだと気づかされました。
そのアドバイスをもらってからは、一つひとつの作業を当たり前だと思わずに、何か差別化して違いを生み出すことができないかという意識を持ち、いつも仕事に取り組んでいます」
仕事は緊張感を持ち、普段は和気あいあいと。メリハリのある組織の強みを活かして
業務の内容は変化しながらも、14年間に渡りタイヤ組立に携わってきたY。身近なクルマに携わる仕事だからこそのやりがいと責任があると話します。
「Hondaのクルマを街で見かけると、自分が組み立てたタイヤで走っているんだとうれしくなり、やりがいにつながります。一方で、それだけ日常的に利用されていて、お客様の命をお預かりするクルマという製品に携わることの責任の大きさも感じます。
どんなときもお客様に安全で快適な走行をお届けできるよう、一つひとつの仕事に対して真摯に取り組むこと。そうした意識を、チームの全員で共有することが大切です。
そのためにも、組立課で長年培ってきた経験を活かし、これまで自分が上司にしてもらったように他のメンバーにもアドバイスしながら、より良いチームをつくっていきたいと考えています」
組立課の仕事を続けられているのは、支えてくれる上司や周囲のメンバーがいたからこそ。Yがホンダロジスティクスで長く働くなかで感じるのは、人間関係の良さだと言います。
「みんな仕事に前向きで、お互いに切磋琢磨し合えるのがホンダロジスティクスの魅力です。現場では常に緊張感を持ってみんなが作業をしていますが、持ち場を離れるとプライベートの話もするなど、和気あいあいとした雰囲気があります。そうやってコミュニケーションを大切にしながら、メリハリをつけて仕事をしているからこそ、いざというときにもチームで連携してトラブルの芽を摘み取ることができる。そこが私たちの強みだと思っています」
組立課をより良い組織にしていくために、新たな若手の力にも期待したいと語るY。
「自ら学ぼうという前向きな姿勢さえあれば、周りが手を差し伸べてくれる環境です。周囲のメンバーはみんな、成長を支えていくために見守ってくれるので、安心して何事にも挑戦してほしいと思います。
組立課の業務は工程が多く責任も伴いますが、その分成長の実感も大きいはずです。作業を進めるなかで、グループ会社や協力会社などたくさんの方々と関わるため、新たなアイデアや知識が得られることも仕事のおもしろさだと言えます。
物流とひと言で言っても、組立に限らず幅広い仕事があるので、ぜひ自分の得意を活かせる場所で活躍してほしいです」
モノを運ぶだけにとどまらない、物流会社の仕事に携わるやりがいと責任。それを知っているYはこれからも、仲間と共にホンダロジスティクスの未来を支えていきます。
※ 記載内容は2023年10月時点のものです
