部活中心で過ごした高校時代。映画をきっかけに、仕事を辞めて大学進学に向け猛勉強
小学校から中学1年生までは野球に打ち込み、その後はソフトテニスへ転向するなど、スポーツが好きな少年でした。
「野球は兄の影響で始めました。チームには同級生が4人しかいなかったのですが、その分、主体的に動けるのが楽しかったですね。ソフトテニスを始めたのは、部員数が足りないことが理由で野球部が廃部になってしまったからです。アイスホッケーが盛んな地域で、選択肢はアイスホッケーとソフトテニスの2つだったのですが、中学生からでも始めやすいソフトテニスを選びました」
野球もソフトテニスも強い意志があって始めたわけではないと話しますが、持ち前の運動神経もあり、自然と上達していったと言います。
「努力している感覚はなくて、ただ楽しいという気持ちで取り組んでいたら、どんどんうまくなって結果もついてくることが楽しくて。高校に入ってもソフトテニスを続けていたので、部活動が中心の生活でした」
高校卒業後は鉄鋼関係の会社に就職。一人暮らしをしながら、工場で鉄をローラーで薄く延ばす圧延(あつえん)作業などに従事しました。そして2年ほど働いた後、ある映画がきっかけで大学進学を決意します。
「『ビリギャル』という映画です。学年ビリの高校生が一念発起して勉強に励み、大学に合格するストーリーを見て、自分も勉強すれば大学に行けるのではないかと思ったんです。
というのも、高校時代はスポーツ中心であまり勉強をしてこなかったことが自分の中で少しコンプレックスだったのです。仕事をしながら自分の知識の少なさを感じることがあり、『勉強したい』という気持ちが湧いてきました」
7月に仕事を辞め、実家に戻って受験勉強を始めたC。約半年間、勉強漬けの日々を送り、見事大学に合格します。
入学直後はコロナ禍の影響で思うような学生生活を送れなかったものの、対面授業が再開した1年生の後半からはようやく大学生としての実感が湧き、学生生活を楽しめるようになったと振り返ります。
「大学での勉強と並行して、カー用品店でアルバイトもしました。就職した会社を2年ほどで退職したことが心残りだったので、『継続』をテーマに4年間続けようと決めたんです。実際に卒業までアルバイトを継続できたことは、自分の中で大きな自信になりました」
「継続」をポイントに就職活動。長く働ける環境を求めてHondaのグループ会社へ
大学1年生の頃から就職を意識してさまざまな企業の求人情報をチェックしていたというC。ポイントは、やはり「継続」でした。
「重視していたのは、長く働ける環境かどうか。3年生になってからは、就職活動に強いと言われているゼミに入りました」
福利厚生や給与、会社の将来性など、総合的な視点で志望する企業を探す中、ホンダロジスティクスに出会ったのは教授のアドバイスがきっかけでした。
「Hondaは規模も大きく安定していると教えてもらったんです。実際、グループ会社をいくつか見てみると、福利厚生も充実しているし、Hondaというブランド力も魅力に感じました」
選考プロセスを通じて、やりとりする従業員の雰囲気の良さにも惹かれ、2024年にホンダロジスティクスに入社。現場実習を経て、調達物流課に配属されました。現在はエンジンの入出庫管理や出荷業務などを担当しています。
「平均的な1日のスケジュールは、朝7時50分ごろに出社してメールチェックから始まります。朝礼が終わった後は、主な顧客であるHondaへの報告書を作成。11時30分ごろから13時30分くらいまで荷札の作成や貼付などの出荷業務を行います。午後は、先輩社員からの引き継ぎ業務などを行い、17時に退勤します。
報告書には出荷現場のエンジンの写真なども必要なので、現場と事務所を行き来しながら、業務を進めています」
地元を離れて生活することになったものの、以前も一人暮らしをしていた経験があり、とくに心配はなかったと言います。
「国内であれば移動もそれほど大変ではありませんし、不安は感じませんでした。休みの日には近隣の観光地を訪れるなど、楽しく過ごせています」
荷物がない……。失敗から学んだ責任の重さと先輩たちの温かさ
現在は先輩から引き継ぎながら仕事を覚えている段階ですが、徐々に1人で任される業務が増えています。その中で、大きな失敗も経験したと話します。
「出荷する荷物を違うトラックに積むというミスをしてしまいました。本来、載せるはずだったトラック輸送会社の事務員の方から『荷物がない』という連絡が来たことで気がついたのですが、出荷元の企業、Hondaの担当者などいろいろな方から問い合わせの電話が来て、パニックになってしまいました」
すでに定時間際の時間帯。多くの従業員が帰宅の準備をしていましたが、Cの慌てた様子に気がついた上司や先輩たちが、違う拠点から助けにきてくれ、すぐにサポートに入ってくれました。
「状況を整理して『こうした方がいい』とアドバイスをくれたり、私に代わってHondaの担当者に電話で説明してくれたり、皆でフォローしてくれたんです。
社内外のたくさんの方に迷惑をかけてしまったのですが、多くの方にサポートしてもらえたことで、すごく安心しました」
この失敗から、仕事に対する責任の重さをあらためて実感したというC。再発防止のために、自分なりの対策を立てて実践しています。
「出荷日を間違えてしまったことが原因だったので、関連書類を印刷して目につくところに置いたり、パソコンのリマインダー機能を使ったりして、同じミスが起こらないようにしています」
ベテラン従業員も多くいる事業所ですが、Cが困っている時にすかさず手を差し伸べてくれるなど、温かい雰囲気が魅力だと話します。
「入社当初の現場実習で関わった方たちとは、今でも頻繁に話しますし、飲み会や食事にも誘ってもらいます。
また、ITを活用した改善活動など若手が中心となって進める活動も、『なぜ今の業務フローになったのか』といった経緯を説明した上で、現在の問題点や変えるべき箇所を一緒に考えてくれます。そういった文化が好きですね」
Hondaの物流を支えている──その誇りを胸に一歩踏み込んだ関係づくりをめざす
学生時代から「継続」をテーマにしてきたC。ホンダロジスティクスでも、長期的にキャリアを歩んでいくことが目標だと話します。
「長く続けるためには、仕事とプライベートのバランスをとりながら働くことが大事だと考えています。そういった点でも、働きやすい制度が整っていて人も温かいホンダロジスティクスは魅力的な環境だと感じています」
そして、長く続ける原動力となり得るやりがいも見つけました。
「Hondaの方たちとやりとりする機会も多く、『自分たちがHondaの物流を支えている』という実感と誇りを持ちながら、日々仕事ができています。
もちろん、Hondaの方たちだけではなく、現場業務を担っていただいているグループ企業の方たちなど、多くの方とやりとりできることも楽しいです。関わる方たちと良い関係を築きながら成長していきたいと思います」
「まずは現在引き継ぎをしている業務が1人でできるようになることが目標」と話すC。その先に、挑戦したいこともあると続けます。
「以前、個別研修の際に、業務の改善に取り組んだことがあります。自分の担当業務が効率化できたことで、改善の効果や楽しさを実感しました。これから経験と知識を身につけて行って、数年先には何かをガラッと変えられるような改善提案をしてみたいですね。
また、Hondaの担当者の方から依頼を受けるだけではなく、より効率的に進められる提案をこちらからもできるような関係性を築いていきたいと思っています」
挫折や失敗経験を糧に、自ら新たな挑戦の場に飛び込み、実行し、成長してきたC。「継続」を軸に、ホンダロジスティクスでも長く活躍できる人材をめざします。
※ 記載内容は2024年12月時点のものです
