お客さま企業に常駐し、システム基盤の維持保守運用で業務を支える
マネージドサービス事業グループに所属する川越。川越がいるチームは、お客さま先に常駐し、システムが滞りなく動くように維持保守を行う「オンサイト運用」を担う部署です。
川越が現在担当するのは、公共系のお客さま。7名のメンバーと共に、システムが稼働するための基盤の維持保守運用をはじめ、システムを利用する担当者の追加変更申請などがあった際の対応などを行っています。
「1日の仕事は、正常性確認から始まります。お客さまの始業より少し早く出勤し、システムが問題なく稼働しているかを確認する業務です。その後は、チームのメンバーそれぞれに担当を持ち、お客さまからの申請対応、サーバーにエラーが出ていないかの調査、エラーがある場合の対応などを行います。
維持保守運用は、障害などにより発生した原因の特定されていない事象への調査・対応が求められる仕事です。もちろん、技術的にできないこともありますが、お客さまの要望を聞いた上で自分たちができる対処方法を探り、納得いただける形の対策を講じる。そこがこの仕事のおもしろさです」
オンサイト運用の目的は、システムの管理を専門チームに任せることで、お客さまはそのシステムを活用した業務改善に集中できること。その目的を最大化するためにも、川越が心がけているのは「第一報を早く伝える」ことです。
「お客さまへの影響の有無に関わらず、少しでもインシデントが起きそうなら、すぐにお知らせするようにしています。
何か影響が出てからではお客さまの負担が大きくなってしまう可能性が高いので、まずは報告した上で、調査していることを伝えます。調査後、問題がなかったとしても、早い報告があることで安心感につながると思っています」
また、チームをまとめる立場として意識していることは、「自分はどうしたいのか。という意志を持ってもらうこと」だと話します。
「育成という視点から見ても、まずは自分がどうしたいのかという方針を決めてから相談してもらうように伝えています。その上で、決めた方針が正しいかどうかを私と議論すればいい。技術者として自立して動けることが大切だと考えています」
オンラインゲームをきっかけにエンジニアへ。大型プロジェクトでリーダーとしても成長
川越がエンジニアをめざしたのは、高校生の時。きっかけは、オンラインゲームでした。
「もともとパソコンに興味があり、オンラインゲームを始めたらハマってしまい、秋葉原に通って、パソコンの自作も始めました。それを入り口に、パソコンはどうやって動いているのだろうと知りたくなりました」
興味の赴くまま、情報学部のある大学へ。ネットワークセキュリティを中心に、IT業界に入るための基礎を学びます。
就職活動の際も、もちろん志望職種はエンジニア。会社を探すための軸にしたのは、「入社後も技術力を身につけられるかどうか」でした。
「まずはエンジニアの根幹となる知識と技術をしっかりと自分のものにすることが必要だと考えていました。将来マネジメントをするにしても、その土台があった上で挑戦したいと思っていました。当社は、日立グループの中でも、より現場に即した技術が身につけられることが魅力でした」
2008年に入社してからは、一貫してサーバー関連の維持保守運用に従事。サーバーのスペシャリストとしてエンジニアの土台を築いてきました。
「サーバーは一定期間が経つとリプレイス(交換)が必要です。リプレイスして運用が安定してきたら、また別の企業の担当になり、リプレイスから運用者への引き継ぎまでを行うということを繰り返してきました」
エンジニアとして独り立ちできたことで、2016年からはマネジメントにも挑戦。リーダーになって3年目には、金融業界のお客さまのプロジェクトで、大きな自信を得たと言います。
「大型のプロジェクトで、日立グループの企業が複数社参画したチームでした。参画企業それぞれの代表が集まって話し合う場に、私は当社の責任者として参加することに。
私たちが担うのはサーバーの一部ですが、各機能のスペシャリストたち、さらには全体を統括する立場の人とも対等にやりとりする機会を得たことは、自分が大きく成長したと感じられる経験でした」
「会社や後輩のために頑張りたい」。職場懇談会をきっかけに意識が変化
川越たちのようにオンサイト運用を担うエンジニアは、基本的にお客さま先に常駐するため、会社とのつながりが希薄になってしまうことがあります。そんな中、組織に対しての意識が変わる出来事があったと話します。それが、事業部の代表として参加した職場懇談会でした。
職場懇談会とは、日立システムズエンジニアリングサービスにおいて、労働組合の代わりに設けられている会。各事業部の代表者が集まり、経営層と意見交換を行います。川越は、上司に打診されたことをきっかけに、部の代表として4年ほど参加しました。
「実は当時、『技術力がついたらどこでもやっていけるだろうから、転職してもいいかな』と考えていたんです。でも、職場懇談会に参加したことで、『会社のために働きたい』『後輩や一緒に仕事をしている人たちと共に頑張っていきたい』と思うようになりました」
そう変わったのは、会社側の考えをきちんと理解できたからだと振り返ります。
「普段はお客さま先にいるので、会社の中の動きが見えにくい部分があります。そのため、会社からの通達に少し一方的な印象を受けていました。けれど、懇談会で経営層と話すことで、『会社は従業員のことをこんなに考えてくれているんだ』と知ることができました。
私自身、リーダーになって後輩をまとめる立場になった時期と重なっていたことも、そこに気づけた要因かもしれません」
また、15年勤めている中で、会社の変化も肌で感じています。
「例えば、当社は近年『OneES』という言葉を掲げています。運用しながらお客さまの声を聞き、新しい基盤を設計・構築して、また運用するという一連の流れを当社が請け負うというメッセージなのですが、私はこのお客さまに寄り添った考え方がすごく好きなんです。
ほかにも、部署単位で集まる際にはレクリエーションの補助費が出たり、全社で行うイベントもあったり。普段なかなか会う機会がないのですが、会社が交流の場を作ってくれることはありがたいですね。
入社した当初は、昔ながらの会社という雰囲気も残っていましたが、時代に合わせて変化していこうという空気を感じています」
維持保守運用は未知への事象との戦い。広くて深い知識が求められることを知ってほしい
会社の代表としてお客さま先で業務にあたるぶん、自らの判断に委ねられることも多い立場。それがプレッシャーでもあり、やりがいでもあると語る川越。サーバー領域のエンジニアとして確固たるキャリアを築いたからこそ、思うことがあります。
「維持保守運用というのは、未知の事象への対応が求められる仕事なので、手順書通りにいかないこともあります。基盤の知識も必要ですし、その上に乗っているアプリケーションの知識も必要です。実は、技術力も知識も、広く深く求められる仕事だということを知ってほしいなと思っています」
その上で、自身のスキル向上にもまだまだ余念がありません。
「近年、クラウドが注目されていますが、私はまだクラウドについてのスキルが足りていません。自分の知らない分野も勉強して、さらに幅を広げていきたいですね!」
もちろん、リーダーとして後輩を育成することも大きなミッション。川越には、マネジメントをする際に大事にしている言葉があります。
「『攻殻機動隊』というアニメが好きなのですが、その中で『スタンドプレイから生じるチームワーク』という言葉があります。チームワークのために動くのではなく、互いに尊重しながらもおのおのが自発的に自分の力量を発揮することで、自然とチームになるという意味なのですが、この考えを常に意識しています。
強いチームになるには、一人ひとりがエンジニアとしてしっかりとした力量と意志を持つことが必要です」
そのためにも、何事にも興味を持って取り組める人と一緒に働きたいと話します。
「先ほどお話したように、原因の特定されていない事象も調査・対応しなければいけないことが多々あります。そういった場面でも怯まないためには、何にでも興味を持ち、まずは取り組んでみるという姿勢が必要だと感じています。
もちろん、好き嫌いはあって良い。でも、嫌いだなと思うものでも、取り組んでいくと自分が好きなものにつながったり、意外と新しい発見があったりするものです」
エンジニアとしての誇り、会社への感謝、後輩への期待──さまざまな想いを胸に、お客さまのため、自分を成長させてくれた会社のために、日々仕事に向き合います。
※ 記載内容は2023年11月時点のものです

