ERP導入から運用まで伴走する。課長としてお客さまとの長い付き合いを支える
山中が所属する企業システム事業部 企業第三システム本部 第一システム部は、ERPパッケージの導入から運用・保守までを一貫して手がける部署です。部全体で60人ほどの規模に加え、グループ会社や協力会社のメンバーも参画し、組織を形成しています。
「ERPとは企業の経営資源を一元管理し、さまざまな基幹業務を統合して業務の効率化、情報の一元化を図るシステムです。さまざまなパッケージがありますが、中でもSAPと呼ばれるパッケージを多く扱っています。
具体的には、これからERPを導入するお客さまと共に要件定義からスタートして、導入・開発を進めていきます。お客さまにとって使いやすいものになるよう、運用のフローを一緒に決めていくイメージです。運用面も担っているので、お客さまとの付き合いは長くなります」
現在、課長という立場にある山中。プレイヤーとしてプロジェクトに参画する傍ら、課のメンバーが抱えるプロジェクトのサポートも行っています。
「課には30人ほどのエンジニアが在籍しており、課長としては若手を育成したり、業績数値の整理を行ったりしています。メンバーの年齢層は40歳代のベテランと20歳代の若手が多いことが特徴で、新卒から当社で働くメンバーだけでなく、少しずつキャリア採用者も増えてきています。
基本的に各プロジェクトにはリーダーがおり、彼らが中心となってプロジェクトを進めています。ただ現場でトラブルが生じた際には、課長である私も話し合いに加わり、共に悩みながら少しでも改善できるようにみんなで知恵を絞って、問題解決に奔走します。課の雰囲気としては真面目な人が多く、声をかければ快く応じてくれるメンバーばかりです。
一方で、仕事柄1人で黙々と作業する場面も多いほか、若手にとってはベテランとの年齢差が大きく、質問・相談がしにくい点もあるかもしれないと思い、私自身メンバーに積極的に声をかけてコミュニケーションの機会を増やしたり、ベテラン社員には若手社員を手厚くサポートするよう指導したりすることを心がけています」
東京への異動が転機に。柔軟な対応力で未経験分野に挑み続けた21年間
山中が当社の前身であるコンピューターシステムエンジニアリングに入社したのは、2004年のこと。当時の思いについて、こう語ります。
「文系大学出身だったのですが、『手に職をつけたい』との思いからITに興味を持ちました。当社は日立グループということもあり当時から安定した企業だったほか、教育制度が充実していることから入社を決めました」
入社後は2カ月ほどの研修を経て、地元である関西支店に配属。そこから4年間グループ会社などに赴き、さまざまなプロジェクトに携わってきました。
「ウェブの開発やグループ会社の文書管理パッケージの開発など、さまざまな案件に携わりました。研修期間はあったものの、文系出身でITの知識がほとんどなく、プロジェクトには自社の先輩もいない環境。苦しい思いをしながらも、他社の先輩方の力を借りながら、実践を通じて知識を蓄積していました」
2008年、山中のキャリアに転機が訪れます。それまで開発側で関わっていた文書管理パッケージの拡販部隊が東京にあり、概要を知っている人財として声がかかったのです。
「この案件を機に『東京で働いてみないか?』と声をかけられ、拠点を東京に移しました。開発から導入へと業務は大きく変わりましたが、その経験が今の業務にも役立っていると思います。その後現在の部署に配属となり、ERPの導入から運用までを担当。それまでERPに関わったことはなかったので、ここでも勉強の連続でした」
現在の部署に異動してから、山中のキャリアは着実に進んでいきます。2016年に技師、2020年に主任技師、そして2022年に課長に就任しました。
「チームで仕事をするようになり、リーダーを任せられることも増えたんです。2015年ごろから関わった電力自由化に伴うプロジェクトでは、10人ほどのメンバーをまとめるリーダーを担当。この案件をきっかけにマネジメント職への道を切り拓いてきました。
今では、課長として部下を抱え、課全体の業績に責任を持つようになり、責任の重さを感じながらもそれに応えられるよう日々研鑽を重ねています」
トラブル続きの現場で出会った理想像──苦しい経験から学んだマネジメントの極意
課長としてチームのマネジメントに従事する山中に、仕事をする上で大切にしていることを聞きました。
「自分1人で成果を出すより、チームをうまく動かして成果を出すことにとくに注力していますね。もともと、自分自身に高い技術があるとは思っていなくて。その分、マネジメント職に就く前から、人との関わり方やチームワークを大切に仕事してきたので、それが今にも生かされていると思います」
そんな山中には、今も手本としているリーダー像があると言います。
「まだ関西支店で働いていたころ、トラブル続きのプロジェクトに任命されて、もがき苦しんでいたことがあるんです。そんな時、途中から非常に優秀なPM(プロジェクトマネージャー)の方が参画して雰囲気が一瞬で変わりました。その方はトラブルの原因となっているような大変な部分をすべて巻き取ってくれた上で、『責任は全部私が負うから、皆さんは自分ができることをやって!』と鼓舞してくれたんです。
問題続きの案件だと、どうしてもみんな前を向けなくなり、仕事に対して守りの体制に入ってしまいます。しかし、そのPMがいい意味で各メンバーを調子に乗らせてくれたおかげで、みんなが前向きに仕事に取り組めるようになり、いつも以上の力を発揮できるようになりました。その様子を見ていて、声かけ一つでメンバーの意識が変わることやチームの方向性が定まった時のパワーの強さを実感しました」
そんな山中がマネジメントのやりがいを語ります。
「いろいろな考え方の人がいて、プロジェクトごとにいろいろな問題があって、時には問題続きで苦しい思いをすることもあります。でもやっぱりチームで大きなプロジェクトを達成したり、課の目標を達成したりすると頑張ったかいがあるなと感じますし、メンバーに感謝の気持ちでいっぱいになります。
苦しいこともたくさんありますが、長年働いていく中で少しずつ余裕も出てきて、より広い視野で物事を考えられるようになった点に、自身の成長も感じています。とはいえまだまだ大変なことも多いので、日々勉強だなと思っています」
問題点を見つけ、共に考える。「チームの力を高める」マネジメントの本質
長年当社で働いてきた山中にあらためて日立システムズエンジニアリングサービスの魅力を尋ねました。
「比較的規模の大きい会社なので、さまざまな業務を経験できるところは魅力の1つだと思います。『これをやりたい』と思って入ってきても、実際にはうまくフィットしなかったということも少なくありません。そんな時、開発もできて導入・運用・保守もできて、インフラ系の業務もあるというように、さまざまな選択肢があることは当社の強みになっています。
もちろん、すぐに希望通りの職種に異動できるかどうかはタイミングなどにもよりますが、やってみたいこと、歩みたいキャリアがあれば、自ら声を上げて意思表示をしていくことが大切だと思います」
山中自身は、今後もチームマネジメントに力を入れていきたいと語ります。
「当社として多様な領域に携われる環境が整っている中で、今後もこれらの業務に幅広く取り組みながら、チームで動き、成功を収めていくかというところを意識して働いていきたいと思っています。今は若手も多い課をまとめているので、世代の違いを意識しながらも自身の経験をもとにフィードバックを続け、若手社員がより活躍できる環境を作っていきたいと思います」
最後に日立システムズエンジニアリングサービスでリーダーとして活躍できる人財について問うと、山中の答えは明確でした。
「まずスキル面についてお話しすると、キャリア採用であればとくに情報処理系の資格を持っていると、ITのベースとなる知識を持っているという指標になるので、歓迎されると思います。ただ、入社後も学びの姿勢は大切です。私たちの場合ERPに関わる資格などをみんなで頑張って取得しています。
また人柄としては、自発的に動ける方が自然と評価され、リーダーになっていけると感じます。誰かに言われてから動くのではなく、自分で問題点を見つけ『こうしていくのがいいと思いますがどうですか?』と発言・行動していける方は、きっと当社で活躍できるはずです。
加えてマネジメントという観点では、チームの力を高められる方が活躍できると思います。課題が生じた際に共に考え、全体を意識して指示を出せる方がリーダーとして輝けるでしょう」
※ 記載内容は2025年12月時点のものです

