サービスを磨く挑戦──社会へインパクトを与える就職支援のあり方
私が所属しているプロジェクトチームは、キャリア部門長直下のメディアグループ。メンバーは7名でチームの雰囲気は、立場に関係なく自由に意見が飛び交う環境です。気になったことはずばずば言えるような、そんな雰囲気ですね。
現在、求人メディアサービス「atGP転職」の改善に取り組んでいます。このサービスは2019年に事業化した比較的新しいもので、直接応募型の転職サイトです。当社では以前から人材紹介事業を行っていましたが、より幅広い方に就職機会を届けたいという思いから立ち上がりました。
「atGP転職」はこれまでは生み出せなかったような就職決定を生み出していますが、私たちはまだまだ可能性があると考えています。社内でも「本当は社会にもっと大きな就職決定インパクトが出せるサービスなんじゃないか」という声があがり、2022年に新しいチームが立ち上がりました。
チームのミッションは大きく2つあります。1つは「サービスを磨く」こと。もう1つは「伸びしろを探る」こと。私自身は両方のミッションに関わっていましたが、今年から産休育休明けの強力なメンバーが加わったことで、「サービスを磨く」ことを私は主に取り組んでいます。
具体的な業務は、サービス上のボトルネックや効率化できる業務を特定し、計画的に改善を繰り返すことです。たとえば、登録者の応募率向上や面接成立率の改善などに取り組んでいます。最初の課題は、登録をいただいても応募につながらないというところでした。転職を考えていても、自分にどういう求人が合っているのかわからない、Web履歴書の書き方が難しいなど、さまざまな理由で応募に至らないケースがあります。
これらの課題に対して、できるだけ適切な求人をレコメンドする仕組みを作ったり、履歴書作成のアシスト機能を作ったりと、一つひとつ改善を重ねていきます。ヒアリングやデータ分析によって課題を特定し、他チームと協力してサービス改善プロジェクトを推進しています。
この仕事をする上で、私が大事だと学んだのは、ウェブサービスの3要素、つまりテクノロジー、UX、ビジネスをうまく組み合わせることです。求人メディアサービスもこの3要素が1つでも欠けてしまうと、うまく成長できませんし、お客さまに価値をお届けできません。
このサービスは多くの部署の支えがあって初めて成立しています。開発チーム、デザインチーム、営業、カスタマーサポート、コーポレートなど、全員に支えられて初めて成り立っているのです。だからこそ、さまざまな立場からの意見が飛び交い、視点を変えればどの意見もすべて正しいというジレンマもあります。
このような状況で、私は自分の見立てを押し通したり、逆に全員が納得しそうな最大公約数的な結論を出したりするのではなく、お客さまに就職決定を届けるという目的に沿った意思決定をすることを心がけています。チームは違えども皆「社会に必要なサービスを届けたい、もっと社会を良くしたい」というコアの想いは共通しているからこそ、機能の存在意義やめざすべき姿を深く掘り下げることで、より良い解決策を見出すことができると思っているからです。
世の中は自分と違う人がいるからおもろい。GPで見つけた社会課題へのアプローチ
大学時代は学部活動とは別に、起業家さんへインタビューを行い発信する活動や、下宿先の商店街を盛り上げる活動をしていました。とくに印象に残っているのは、老舗店の店主のこだわりをフリーペーパーとして発信する方の「世の中は自分と考え方が違う人がいるからおもろい」という言葉です。
その方は、「全員が生産性や利益を追求する世の中ではつまらない。それよりも自分の信念やこだわりを貫く人がいるからこそ世の中はおもろいんや」と。自分がこれまで出会ってきた起業家さんや商店街の皆さんを想うと、とてもしっくりくる感覚があり、その後の私の価値観に大きな影響を与えましたね。
しかし就職活動では、理想と現実のギャップに直面しました。家庭の事情で東京への引っ越しが難しく、検討できる職種やキャリアパスが限られてしまったのです。そこで人間の方が既存の場所や枠組みに合わせなければならないのが「普通」で、これが現状なんだと気づかされました。
そんな中、株式会社ゼネラルパートナーズ(以下、GP)との出会いがありました。GPの事業に触れる中で、社会課題へのアプローチの仕方に魅力を感じました。とくに、個人だけが合わせるのではなく、職場も働き方を調整し、その方が活躍できるような社会をめざすというアプローチが、私が抱いていた違和感に響いたのです。
さらに、入社の決め手となったのは、GPの前例がなくてもまずやってみる姿勢でした。当時、GPの東京本社と関西支社とは組織として分かれた位置づけでした。東京にあるチームに関西からリモートで加わることはその時点であまり前例はなかったのですが、むしろ、「板谷さんが入社して新しいケースを作っちゃえ!」という声をかけていただき、その期待に応えたいと、心が決まりました。
2018年に新卒でGPに入社し、最初の2年間は求人メディア「atGP転職」の立ち上げと法人営業に携わりました。2019年にサービスを開始するにあたり、まだ形になっていないサービスを企業様に説明し、求人をお預かりする営業活動を行いました。正直なところ、当時は営業についてわかっていない状態だったため、その難しさすら認識できていませんでした。
しかし、振り返ってみると、この経験は非常に貴重なものでした。サービスの大枠はできつつあったものの、具体的なメリットの訴求方法やオペレーションなど、企業様からの反応を踏まえてチームで考えながら進めていきました。企業様としても新しいサービスの効果は未知数でしたが、私たちの熱意やコンセプトに共感してくださり、「そこまで言うなら試してみよう」という反応もいただきました。
そして5年目からは、求人メディア「atGP転職」のサービス企画に携わっています。これまでの営業経験を活かしつつ、サービス全体の改善や新しい価値の創出に取り組んでいます。
違いを掛け合わせる難しさとおもしろさ──多様な視点と対話の力でジレンマを乗り越える
入社から現在まで、印象に残っている出来事はたくさんありますが、とくに大きなターニングポイントだったのは、3、4年目の頃の経験です。このころは法人営業として企業様への人材提案から選考サポートまでを担当しました。入社当初は、「違いを活かしておもしろがれるような世の中であってほしい」という理想を持って入社しましたが、実際に企業様の課題に直面する中で、それほど簡単なことではないと悟りました。
理想と現実のギャップに気づいたことは、私にとって大きな成長のきっかけとなりました。多様性はときに面倒くさいことで、違いを活かしながら同じ方向に進むためには、相手の状況を想像する力や、ジレンマを超えるための粘り強さ、執念が必要です。違いを掛け合わせて強みにするには、簡単ではない多くの壁にぶつかることがあります。現実の課題と向き合いながら、それでも対話を重ねて理想に近づこうとする姿勢が大切だと気づいたのです。
また、企業様・求職者様の課題により深く向き合う仕事に向き合う中で、しだいに個々の課題解決よりも、サービスの仕組みや全体のオペレーションに目が向くようになり、そちらの課題解決に情熱を傾けるようになりました。そして、それが現在のサービス企画につながっています。
現在の仕事の魅力ややりがいを感じるのは、まさにこの多様性を活かすことの難しさと向き合える点です。意見がぶつかることはありますが、立場や所属チームは違えどみんな本気なので、それぞれの意見の背景を掘り下げていくと新しい道が見えてくる経験ができることにやりがいを感じています。当社という会社自体が、そういった人々の集まりだからこそ、対話を重ねることでジレンマを乗り越えられると確信しています。
サービスとして「atGP転職」は、私たちが当初サービス開始した時には想像もしなかったようなご縁を生んでいる軌跡があります。2022年からチームが作られてそこから就職決定数は約180%に伸びています。
しかし、それで満足をしているわけではありません。このサービスだからこそ作れる接点や、企業様、求職者双方が自分自身でも想像もしていなかったような接点をまだまだ増やせるポテンシャルがあると考えています。
たとえば、人材紹介では企業様のニーズに合わせて人材を紹介しますが、「atGP転職」では求職者が自ら応募するため、企業様が出している求人ポジションと少し異なるところに応募され、それが採用につながるケースもあります。これは、企業様の要件に当社が間に入ってマッチングする場合には起こりにくいマッチングです。将来的には、このようなご縁をもっと狙って起こせるようになりたいと考えています。
志ある仲間と挑戦の連続。「atGP」で描く新しい就職の可能性
当社で働いていて、とくに魅力を感じるのは社員一人ひとりの高い志です。営業やカウンセラー、支援員など直接お客様と接点があるチームやバックオフィスとして間接的にサポートする役割まで、それぞれのメンバーが社会課題解決に対して強い意識を持ち、熱心に取り組んでいます。
また、働く環境の柔軟性も大きな魅力だと感じています。「これは無理です」と言われた記憶がほとんどないほど、新しい試みに対してオープンな姿勢があります。新しい働き方を試してみて、うまくいかなければ調整するというスタンスが、多様な背景・価値観の人材を生かしていく土壌になっているのだと思います。
たとえば1年目からチーム内で唯一、関西で活動する中で、一体感を高めるためのキックオフイベントを企画・実施させてもらいました。当社で働く魅力の1つは、このように新しいアイデアを実現できる環境があることです。規模が小さいため、さまざまな部署の人とフランクにコミュニケーションが取りやすく、チャレンジの幅が広がります。若手のうちから多様なミッションを持てるのも魅力です。
ただし、大きな会社と比べると、1つの大きなチームの一員として各自の役割がはっきり決まっているわけではなく、それぞれがいろいろな役割を担うことになります。そのため、新しいことや今と違うことをやる際に、なぜそれをやるべきなのかを一人ひとりに共感してもらいながらやりたいことを形にしていくことが求められます。それを楽しめる人が向いているのではないでしょうか。
就職活動中の皆さんに伝えたいのは、自分自身の価値観を大切にして企業を選ぶことの重要性です。私自身、入社時の価値観が明確だったわけではありませんが、社会課題へのアプローチに共感して当社を選びました。皆さんも共感するところがあれば、ぜひ一歩踏み出してみてください。
最後に、私の将来の展望についてお話しします。atGPというサービスを通じて、より多くの人々に新しい可能性を提供していきたいと考えています。就職や転職は人生の大きな転機です。その重要な場面で、私たちのサービスが少しでも力になれたら、こんなに嬉しいことはありません。
同時に、私自身も常に学び、成長し続けたいと思っています。当社の柔軟な環境を活かし、AIなどの新しい技術やビジネスモデルにも積極的に挑戦していきます。新しいことに挑戦しようとする分、それぞれの意見がぶつかる場面がそれだけ増えてくるのですが、それをおもしろがれるのかが試されていると思います。それを超えた先に、1人ではめざせないようなおもろい未来へ届くと信じています。
※ 記載内容は2024年10月時点のものです
