銀行や信用金庫にシステム導入を勧める仕事。どんなに多忙でもメンバーの声に耳を傾ける
松野が所属する金融事業本部 九州システム部は、主に同地方の銀行や信用金庫から課題を聞き、解決に向けて業務のシステム化や効率化を提案する。技術領域を専門としながらも、営業担当のように動いて案件獲得をめざすのが特徴だ。
チームは福岡と熊本のオフィスに分かれて活動し、松野は福岡に籍を置く。全メンバーが一堂に会する機会は少ないが、それでもリモート会議などで定期的に顔を合わせれば、ざっくばらんに話す間柄だ。
松野 「周りのメンバーは、新卒入社のほかに中途採用で入社した方もいて、銀行や電気関係の企業など、さまざまなバックボーンを持つ人材が集まっています」
新卒も含めてIT未経験者も多いが、それでも活躍できる環境があると言う。
松野 「私たちのミッションは、まさにシステムを提案して案件化することです。また、お客様のDX推進も支援したり、お客様の周年記念に合わせてホームページのリニューアルを勧めたりすることもあります」
松野自身は、福岡、熊本、山口、広島にある6つの企業を担当し、定期的にホームページの脆弱性やサイバー攻撃の有無を確認し、必要に応じて最適化も図る。加えて、デバイスとユーザー情報を一括で管理するアクティブ・ディレクトリの点検も任されている。
松野 「ほかにも、クレジットカード会社の在庫管理システムでプロジェクトリーダーを務めています。お客様は150種類ほどのカードを抱え、デザインもたくさんあります。そのため、5人のメンバーと共に、在庫がひと目でわかるシステムを構築しています。私自身はプロジェクトの進行を確認し、問題があればお客様と解決策を練って、スケジュールに遅延が発生しないように調整しています」
こうした通常業務に加え、リーダーの役職を担う松野は3人のメンバーを育成している。上司の立場で大切にしているのは、親身に寄り添う姿勢だ。
松野 「私が上司で良かったと言ってもらえたときは、うれしいですね。役職が上がると忙しさゆえに後輩への対応が後回しになりがちですが、私は彼ら、彼女らの悩みを優先的に解決しようと努めています。だから、『すぐに対応してくれて助かる』と思ってもらえたのかもしれません」
松野は入社5年目にして、リーダーに任命された。自発的にお客様一人ひとりにあった提案内容を考え、案件化してきたことが評価につながった。富士ソフトは、年に2回ある上司との面談で個人の評価結果やその根拠、今後の課題についてフィードバックしている。
入社理由は性別や年齢を問わず活躍できる環境と研修制度。RPAに挑むべく一人で鹿児島へ
工業系の大学で経営学や心理学、Adobe Illustratorによる画像制作など、広く教養を身につけた松野。そもそも自ら考えて物を作ることが好きで、それを理由に就職活動ではIT業界を選んだと言う。
会社を決めるにあたり、まず重視したのが研修の充実度。大学時代はプログラミングが苦手だったため、入社後もスキルを磨ける環境を望んだ。企業研究を進める中、富士ソフトが技術面だけでなく、リーダー育成やキャリアアップの研修にも力を入れていると知る。
松野 「富士ソフトを選んだ決定的な理由は、年齢や性別に関係なく成果を出した個人が評価される点です。企業説明会や面接でも同様の話を聞き、入社の意志が固まりました。実は学生時代のアルバイトで、この点で理不尽な思いをしたことがあり『働きぶりを公平に見てくれる会社に入りたい』と強く望んでいました」
入社後は2カ月にわたり、新入社員全員で社会人としてのマナーを学び、技術研修を受けた。プログラミングの知識も身につけられたため、臆することなく業務を始められたという。やがて自ら希望し、鹿児島のお客様先へ常駐した。
松野 「社内のeラーニングを通じて自己啓発する中で、RPA(Robotic Process Automation/人間に代わってパソコン作業を行う自動化ツールのこと)に興味を持ちました。そんなとき、鹿児島のお客様先での業務をRPA化する仕事があり挑戦させてもらいました。お客様先では、社員の方に業務の作業手順をヒアリングし、これまで人の手で行っていた業務をどのようにして効率よく自動化できるかをアレンジしていきました」
さらに松野は、富士ソフトで習得したJavaのプログラミングを用いて、顧客が所有する商業施設の経営システムも開発。入居する飲食店の売上を調べたり、客層を分析したりすることが目的だ。
松野 「富士ソフトは、自主性を尊重する企業なので、まず与えられた仕事をどう進めるかを自分で考えて実践し、分からなければ質問するというスタンスでした。また、入社1年目ながら裁量を与えてもらったときも、『困ったときはすぐにフォローするから、お客様にしっかりと向き合って課題を聞き出すんだ』と言ってもらったので、『当たって砕けろ』の精神でチャレンジすることができました。若手の内から自分で行動する力を養い、自信を持てるようになったのです」
鹿児島のお客様先へ常駐した新卒社員は松野一人だったが、社内のBS(Brother&Sister)制度に助けられたという。先輩社員が1対1で若手の面倒を見る制度で、松野の場合は大分のお客様先に常駐していた女性社員がいつでも相談に乗ってくれた。職場は離れていても心置きなく話すことができ、今でも本当に良い制度だと感じていると言う。
現在は提案活動に注力。顧客の業務効率化のため、自ら講師になり研修会を開催
鹿児島で2年間勤務した後、松野は希望を出して地元の福岡オフィスに異動した。その後の仕事で印象に残っているのは、信用金庫のホームページを自らの提案でリニューアルしたことだ。
松野 「初めてプロジェクトリーダーを任されたのでよく覚えています。お客様の要望を伺いながらプロジェクトを進め、問題があれば社内でエスカレーションするなど、設計から開発、リリースに至るまでの全工程を経験しました。しかも、当時はサーバの保守をはじめ複数の業務が並行していましたが、お客様と連携して遅延することなく納品できました。上司にも『何でもできるね。松野さんに任せれば安心だ』と褒められたのは、かなりうれしかったですね」
また、かつてRPA化を担当したお客様へ、データの集計やレポート作成、メール配信などの作業を効率化できると提案し、Microsoft Excelのマクロ機能に関する研修の講師を務めた。
松野 「初めは人前で話すスピードが分かりませんでした。そこで、メンバーを前にトークの練習を重ね、スライドを切り替えるタイミングや専門用語の言い換えを確認して、伝わる話し方を追求しました。準備万端で臨んだこともあり、お客様からは良い評価を得られてほっとしました」
現在、松野はこうした提案活動に重点を置いている。成果を出して別のお客様に横展開するなど、技術職でありながら、パソコンを前に作業するだけでは得られない経験を積んでいるのだ。
松野 「富士ソフトは独立系SIerとして、多数のソリューション、製品を取り扱っているので、お客様のニーズに応じた柔軟な提案ができることを説明することが、提案を受け入れてもらえる鍵になります。また、お客様目線に立った提案を行うためには、ヒアリングを重ねることが結果的にスピーディですし確実です」
富士ソフトでは、松野のように技術職でありながらお客様への提案活動ができる。実践にあたり、松野は上司を手本とした。技術課長の立場ながら、営業部門の出身であり、話し方やお客様との関係づくりに長けていて憧れのロールモデルになっている人物だ。お客様訪問の際には同行を繰り返し、会話の進め方や臨機応変な対応を肌で学んできたと言う。
お互いに切磋琢磨しあえる仲間とともに、さらなる高みを目指す
富士ソフトは、クライアントに向けてITの高度な技術を紹介できる会社だ。自身やチームに不足するノウハウや知識について、気軽に他部署に相談できる。そんなコミュニティの広さに松野は大きな魅力を感じているという。
松野 「お客様へサイバーセキュリティ強化などのご提案をするとき、セキュリティを専門にしている部門に相談にのってもらったり、必要であればお客様との打ち合わせに同席してもらったりしています。
富士ソフトでは、DX、AI、IoT、セキュリティ、クラウド、ロボット、モバイル、オートモーティブ、5G、グローバルに力を入れており、各分野のスペシャリストがいます。お客様のために何ができるかを考えたとき、他部署の力を借りることが、お客様にとってベストな提案を実現することにつながるんです」
良いものをつくっていこうという意識が強く、お互いに切磋琢磨しあえる仲間とともに、松野はさらなる高みをめざしている。
松野 「もっと手を動かして開発に携わりたいという技術面での成長を望んでいます。また、もっと大きなプロジェクトでリーダーを務めて、その経験を後輩や同僚に伝え、頼られる人材になりたいと思っています。私自身、周りの方々から良い影響を受けながら成長している最中ですが、自律的に行動する姿勢や、新しいことに取り組む意欲など、見せていければいいですね」
自ら学び、高みをめざすだけでなく、周囲の仲間たちも一緒に底上げしようと考えている。今後もその強くも温かな人間性で、松野の活躍は続いていく。
※ 記載内容は2023年6月時点のものです

